2003年1月の日記


1月1日(水)
◆晴れ。実家近辺は寒い。
◆今日は実家の車庫の屋根の雪下ろし。
◆実家では読書はなかなかできない。
京極夏彦さん「覘き小平次」も遅々として進まず。
◆皆が寝静まった頃から作品の仕上げの続き。'70年代の話なのでその頃の写真や資料があるのは非常に助かる。全体のイメージを再構築する作業共々進める。
コンサドーレ札幌は来期はJ2なのだけど、中心選手だった山瀬浦和レッズに完全移籍。ある程度予想はしていたもののこれはツライなー。U-19で主将として頑張った今野は残ってくれそうだけど。まぁしかし山瀬にはレッズで頑張って日本代表になってもらいましょう。現在の黄金のカルテットを抜いて中心MFの座を奪い取るのはかなり大変だけど可能性はある。
◆1月1日からお店が営業しているのはもうなんか当たり前のようになってしまったけど、本来はお休みだよねぇ。ちょっと前までは初売りは4日からと相場が決まっていたのに。サービス業とはいえ大変。休んでいいと思うんだけどなぁ。

1月2日(木)
◆晴れ。気持ちがいい天気。
◆息子の従兄弟たちもやってきて賑やかな日。母が9人兄弟の長女だったこともあって、小さい頃の実家の正月にはいつも多くの人が集まってきていた。多いときには5家族ぐらいが集まってのかなり賑やかな正月。やはり正月はそういう方がいい。昔のようにみんなで何かをするというような事は減ったけれど、そういう方が絶対にいい。
◆読書は遅々として進まず。
◆明後日には帰宅。普段と違う環境で過ごすのは実家とは言えやはり疲れる。割り切れる分だけホテル住まいの方が楽だな。
◆若い連中が多いので携帯の着メロ披露などが始まる。意外なことなのだけど、高校生の甥や姪の間で「見上げてごらん夜空の星を」「上を向いて歩こう」などの坂本九ちゃんの曲がしっかり着メロに入っているのだ。しかもお気に入りだと言うのだ。名曲は時代を越える。

1月4日(土)
◆晴れ。本当に正月って曜日の感覚がなくなる(^_^;)
◆実家ツアーを終了してようやく自宅へ。不安だった積雪は大したことなかったけど気温が上がっていたために雪が湿り気を帯びて重いこと重いこと。まいった。
◆読書はようやく全巻揃えた
吉田秋生さん「YASHA」(小学館)。ふーこういう結末になったか。ラストシーンにクロサキとかルー・メイとか欲しかったなぁ。ページ数がなかったのかしらん(^_^;)。しかしこうなるとまた番外編を読みたくなるね。シンが結婚したのは暁なんだろうなぁとかさ。「BANANA FISH」と「YASHA」を繋ぐストーリーで。今はどんなの描いているんだろう。また期待しちゃいますね。
高原がドイツへ。さー来期はまた楽しみが増えたね。FWとして活躍した日本人はまだいない。鈴木は残念ながら苦しんでいる。なんとか先鞭をつけてくれ高原。君ならできる。
◆さ、気持ちを切り替えて、仕事仕事。やらなきゃならないことは山ほどある。

1月5日(日)
◆夜になってものすごい風。まるで台風みたいだ。雪が降っていないからいいもののこれで吹雪なら閉ざされた山荘状態。
◆年末から急にウィルスメールが頻繁に届くようになった。それまではほとんどなかったのになんで? まぁもちろんWinのウィルスだしメールサーバーの段階で処理しているので何の被害もないんだけどさ。なんか嫌だなぁ。
◆読書は
京極夏彦さん「覘き小平次」を。以前として進まず。進まないけどやっぱりおもしろい。京極堂のシリーズもそろそろ読みたいぞ。首を長くして待ってます。
◆明日から世の中は平常営業かな。

1月6日(月)
◆吹雪いたり晴れたり曇ったり。
◆いやー新年早々笑わせてもらいました。冒頭しか見てないんですけど新しいドラマ。坂口くんと松たか子さんの
「いつもふたりで」ですか。なんですか松さんは北国の田舎に住む作家志望で新人賞の大賞をとったから支度金300万よこせと言われて出すという詐欺にあった、という設定。今どき珍しい若者ですね……確かその田舎の北国は妻の実家の町でロケをしたはずです。北国の田舎をナメているんでしょうか(^_^;)。で、坂口くんは売れっ子の放送作家で代官山の推定4LDK以上ある素晴らしいマンションに住んでいるとか。すごいなー。わざとやってんのかしらんそういう設定。
◆いや坂口くんも松さんも好きですけどね。
◆読書率低下。仕事に追われているわけではないんだけどなんか気ばかりあせるのかも。いかんな、来週には講義も始まるのに。

1月8日(水)
◆曇り。気温も高くて穏やかな日。
◆ようやく読み終えたのは
京極夏彦さん「覘き小平次」(中央公論新社)。そうかそうか、こうやってあの連中はまだ続いていくんだな。良かった良かった。けれどもこれだけ凝った文体(と言っていいのか)を最初から最後までぐいぐい読ませてしまうというのは相変わらずすごい。京極さんは元々はグラフィックデザイナー(今もやっているのかも知れないけど)のはずだけどなんというかすごいな。小説を書き始めた経緯というのは前に何かで読んだけど、それを築いた素養というかそういうものを一度じっくり訊きたいものだ。さ、次は京極堂のシリーズだっ。
◆新ドラマが続々と。草なぎくんの主演の
「ぼくの生きる道」(でしたっけ)を半分ぐらい観てやめてしまったんですけど、一話目の最後に何か展開はあったんでしょうか。あのままならもう観なくてもいいんだけど。あとはえーと「熱烈的中華飯店」(だったかな?)も前半だけ観たんですが、これはおもしろそうなキャスティングで舞台設定も良さそうだったんですけど、ハヤリの演出がなんか過多だったような気もしたんですがどうだったでしょうか。二回目も観てみようかな?

1月9日(木)
◆晴れ。気温も高くまるで春先のような気分。幹線道路は完全に春模様でしたね。しかしまだ冬は真っ最中。油断すると怖い北海道。
◆さて新ドラマは
「美女か野獣」。後半しか観てないんですが、いやー福山くんが気持ち良さそうに地の演技をしてますね。松嶋さんもお得意のパターンで。決して演技力があるとは言えないお二人ですけどこうやってお得意の役柄でやられると見ている方も安心。お話は実にありがちなものですけどなんというかツボを押さえた脚本と演出とキャスティングでムダが無い。ずーっとこのパターンで押すなら飽きちゃいますけどこの後どんな展開にするのか。二回目も観てみましょうか。
◆ドラマばっかり観てんじゃん(^_^;)
◆読書は大分前の本ですけど読みのがしていた
森絵都さん「ショートトリップ」(理論社)。いいですねー。長崎さんのイラストもかわいいし、内容も良い。森さんってすごく上手いよなぁ。こういう短編ってすごく難しいんだよね。かなり昔に地方新聞の広告枠で原稿用紙2枚ぐらいの短編を一年ぐらいやったんだけどもう大変だった。ネタが続かない続かない。始めの頃は担当者が狂喜乱舞するくらいの読者からの反応があったんだけどネタ切れに歩調を合わせて落ちていったのをよーく覚えています(^_^;)
◆そしてそしていやーやってくれたねApple!! 12インチのPowerBookですよ! これはもう欲しい。本当に欲しい。これとシネマディスプレイの組み合わせは常にノートを持ち歩き、かつデザイン的な仕事をする人間には最強ではないかと。買えるのはいつの日になるのか……。
◆そういえば最近USBにちょいと差し込むタイプのフラッシュメモリーを愛用している。EasyDiskという製品。これがいいんだよねー。WINでもMacでも関係なしで使えて。講師をしている学校では両方使っているので便利この上ない。T中くん、やっぱいいわこれ。

1月10日(金)
◆晴れ。気持ちのいい日。しかし夜になって冷え込んできた。
◆遅まきながら、2002年に読んだ本ベスト10。後半はWCと耐乏生活で読書量が減りましたね。以下読んだ順番に。
ジョアン・ハリス「ブラックベリーワイン」(bookplus角川書店)
川上弘美さん「センセイの鞄」(平凡社)
チャンネ・リー「最後の場所で」(新潮社クレストブックス)
貫井徳郎さん「殺人症候群」(双葉社)
ネビル・シュート「パイド・パイパー」(創元推理文庫)
イアン・ランキン「滝」(ハヤカワ・ポケミス)
乙一さん「GOTH」(角川書店)
池永陽さん「コンビニ・ララバイ」(集英社)
水村美苗さん「本格小説」(新潮社)
T・ジェファーソン・パーカー「サイレント・ジョー」(早川書房)
京極夏彦さん「覘き小平次」(中央公論社)
◆漫画とかは外してしまったけど、やはり浦沢さん「20世紀少年」は外せないし、高野文子さん「黄色い本」もベスト。あと「鉄腕ガール」も良かったなぁ。あ、ドラマでは「私立探偵 濱マイク」を出しておこう。昨年一番の収穫。
◆もっともっと本を読みたい。昨年出た本で買えないでいるのもたくさんある。春からはレギュラーの仕事も増えるので、予定では昨年前半の勢いで本を買えるとは思うけど。それが毎日好きな本を買える、という状況になるかどうかは4月に出る本の売れ行き次第というわけだな(^_^;)。
◆ベスト10と書きながら11あったのに今気づいた。まぁいいか。
◆新ドラマ
「高校教師」を後半だけ観た。でももういいかな観ないでも。なんとなく流れはわかるし。上戸ちゃんやソニンの可愛さでそれだけでいいし(^_^;)

1月11日(土)
◆晴れ。ちょっと冷え込んできた。
◆読書は
グラハム・ハンコック「神々の世界」(小学館)。何年か前にベストセラーになった「神々の指紋」の著者がまたまた放つ文明の謎本。この手の本っていわゆるトンデモ本が多いんですが、正直言って私は好きです。いやもちろん絶対こいつは電波系だろうという本はさすがにげんなりしちゃいますけどね。この人の本は割と好き。まぁ正直言ってこーんな大昔の事なんか正確には絶対わかんないんだし、読む分にはワクワクさせてくれたらそれでOK。で、この本の下巻の方には日本での調査の事も書いてあって、小樽のストーンサークルもハンコックさん見に来たそうです。そのストーンサークルは以前僕も雑誌の取材で訪れたことがあり、ハンコックさんが取材したゆかりの方にも僕は取材したことあり。なんかそこの部分だけ非常に親近感持って読めましたね。おんなじ事言ってるなーと(^_^;)。それはともかく海中に沈んだ都市というのは世界中にたくさんあって(氷河期が終わり融けた分だけ海面上昇したからね)、それを正確に調査できればそれもうかなりの収穫になるよね。こういう活動には本当に期待しちゃいます。
◆豊郷小学校の問題。もちろんまったくの傍観者なんですが、どう考えてもあの町長おかしいよね? 古いものがなんでも良いというつもりはないですが、もう単純にああいう建物は遺してほしい。遺してかつ使えよ。建物は人気がなくなると死ぬんだからさ。
◆あ、必殺のページを復活させました。いや更新はしてないんだけど。

1月12日(日)
◆吹雪。積もった積もった。三時間ぐらい雪かきしていたような気がする。やり始めるととことんきれいにしないと気が済まないんだよねー。
◆ダッシュ村はいい。住めと言われると困るけど。
◆しかしウイルスメールが多い。送信元アドレスはいつも同じなんだよなー。かといってそこがそうだとは限んないし。まったく。
◆読書は
吉田修一さん「パークライフ」(文藝春秋)。これが芥川賞ですよね? うーん前に読んだ「パレード」の方がおもしろかったな。それは単純にドラマ性が強かったってこともあるんだろうけど。僕が大好きな純文学作家に引間徹さんがいるんですけど(最近新刊を見ないんですけど……)、僕はどちらかと言えば引間さんにはすごくエンタティメントな感覚があってそういうのを書いた方がいいのになぁと勝手に思っているんですが、この吉田さんにもおんなじものを感じました。中編より長編が読みたいなぁ。
◆作品は推敲を終えて、担当編集さんに送りました。いつも思うんだけど推敲ってどこで終えるかが難しいよね。やればやるほどちょこちょこ変わっていく。これは文章に限らずデザインにしても同じ。広告仕事の場合は納期ってのがあるからよしここまで!とできるし、例えばコピーなんかの場合「よしハマッタ!」っていう感覚がわりと掴めるんだけど。
◆追記。以前にお知らせしたサイトの移行をしてしまいました。
新しいURLは http://www.solas-solaz.org/sakka-run/ です。リンクしてくださっている方や、ブックマークをされている方、大変ご面倒をおかけしますが、変更などをよろしくお願いします。掲示板も同時に移行してますんで、古い方は何日かしてから消去します。よろしくお願いします。
◆前にも書きましたが、新しいサーバードメインは大分前に用意してあった、仲間内で仕事をするために作ったものなんです。スペイン語で「solas」は「単独で」という意味、「solaz」は「楽しみ」という意味だそうです。単独ということは決して寂しいことではなく、仲間の存在が楽しみになる、というような意味合い。あれっ? と思った方もいるかもしれませんね。実はこれ沢木耕太郎さんの「世界は「使われなかった人生」であふれてる」というエッセイの中にあった文章なのです。これはいいなーといただいてしまいました。正確な発音はわからないんですが(調べろよ(^_^;))僕たちは「ソラスソラズ」通称「ソラソラ」と呼んでます。http://www.solas-solaz.org/に飛ぶと、ロゴを置いたトップページしかまだありませんが、いずれここでいろんな楽しいお仕事をやっていくつもりです。

1月13日(月)
◆曇り。気温高い。びちゃびちゃです。
◆きっとたくさんの人が発言していると思うけど、成人の年齢を引き上げてもいいと思う。あるいは逆に引き下げるか。高校に入ると同時に選挙権。社会に参加する自覚を早く持たせようってあまり社会に参加する自覚のない私が言うのもなんだけど。
◆読書は
アルトゥーロ・ペレス・レベルテ「サンタ・クルスの真珠」(集英社)。長い名前なのでついつい忘れてしまうのですが、この方の本は過去2冊とも当たり。「フランドルの呪画」「呪のデュマ倶楽部」なんですがどちらもお勧め。まだとっかかりなので感想は後日ですね。長いしゆっくり読まないとこんがらがる話なんで。
◆気が早いと言われたらそうなんだけど、次作の構想は大まかなものができあがってきた。もちろん今までの作品もあるしそれはそれでおもしろいぞと思っているんだけど。受賞作の世界観をそのままに、いわゆる続編となるものをね。もっともっとおもしろいものを。しっかり練り込まなきゃ。

1月14日(火)
◆曇りのち雪。少し寒い。
◆読書は
アルトゥーロ・ペレス・レベルテ「サンタ・クルスの真珠」(集英社)。まだまださわりの部分。イタリアが舞台なんですが、あちらの人の名前は本当に覚えにくい。いや英語圏の名前に慣れているせいで馴染みがないと言ったほうがいいでしょうね。ハッカーが登場する冒頭から始まってキリスト教や歴史を誇る教会や新しいのと古いのが混じり合うなかなかに手強い展開。気入れて読まないとどっかへ行っちゃいそうです。
◆観るつもりはなかったんだけどお風呂上がりに妻が観ていた
「僕の生きる道」をぼーっと眺める。これって真面目な話だったんですね? 草なぎ君主演だからどこかでほのぼのとかギャグに走るのかなぁと期待していたんだけど。うーむ。
◆えーといやそうなんです。掲示板でもきよちゃんとかが書き込んでますけど、受賞作のタイトルやペンネームをずっと考えていたんです。でも、いい年してあんまり事前に騒ぐのもなんだかなぁとその話題は自粛していたんですよ。まぁまだ先の話ですし、もう少し引っ張りましょうか(^_^;)。何せまだ本が出るまで三カ月もあるんだから。
◆にしむらさんなどに「メフィスト賞」というのが意外だった、と言われましたが、僕も意外だったんですよ実は。まぁその辺の経緯も今後、小出しにここでしていきましょう。

◆正直全然メフィストティストじゃない作風ですからね僕の作品は。広義のミステリと言えばそうなんですが。メフィストの編集長さんに「好きなあるいは影響を受けた作家は?」と訊かれて「矢作俊彦さんとエラリィ・クィーン」と答えたらめちゃ驚かれました。作風からはまったく想像がつかないそうです。「メフィスト」の座談会を読んで僕も驚きました。「幅広い意味での伝奇に属する作品」とか「児童文学にも通じる世界観」とか、ええっそうなのか? と(^_^;)。書いた本人は全然そういう風には意識してなかったんですよねー。そう言われて改めて考えると、あぁ確かにそうなんだなと気づいた次第。

1月15日(水)
◆寒いっ。息を吸うと鼻毛が一瞬凍ります。マイナス15度。
◆読書は引き続き
アルトゥーロ・ペレス・レベルテ「サンタ・クルスの真珠」(集英社)。ようやく中盤に差しかかるところだけど、まだ物語の流れが見えてこない。
◆期待していた阿部寛ちゃんの新ドラマ
「最後の弁護士」。寛ちゃんぶっ飛ばしてくれてますねー。楽しそうに演技してます。まだ少しキャラに乗りきってない感じもしますけどいいんじゃないですか。今期はこのドラマを楽しみに観ましょう。共演の須藤りさ(だったかな?)さんの演技もけっこう好きなんですよ。次回にも期待。
◆講義で「時代を切り取るとはどういうことか」とかいう話をしていて、世代の話になった。団塊の世代とかそういう話。その話をしていて気づいたのだけど、今教えている二年生たちはあのサカキバラと同じ世代。皆でああそうだったなぁと。そうすると、あと10年もするときっとああいう事件を元にした●●の世代なんていうことでくくられるんだろうか、なんていう話を。うーん。
◆キレる、という言葉が出て来たのは何年ぐらい前だったか。少なくとも僕らの子供時代にはなかった。でも「堪忍袋の緒が切れた」なんていう表現があって、確か高校ぐらいになるとブチ切れる、なんていうのもあった。同じ頃に漫画ではその状態を示すときに「プチッ」なんていうオノマトペイア(とは違うかな?)を使っていた。たぶんそういうところから生まれた表現なんだろうけど。でもその中身は変わっちゃっているね。

1月16日(木)
◆曇り。平年並の気温に戻る。昨日はあちこちで車のボンネットが開いていた。寒さでバッテリー上がってしまって直結してもらっているのだ。冬の風物詩と言ってもいいだろう。
◆読書は
アルトゥーロ・ペレス・レベルテ「サンタ・クルスの真珠」(集英社)を読了。謎解きのおもしろさが際立っていた前二作とはちょっと趣が違いましたね。どちらかというと、なんだろうなぁ味わい深いものを表現したかったんじゃないかな? もちろん十二分にミステリ仕掛けだし最後の解決もなかなかに驚くものだったんですけど。セビリアという美しい街を舞台にして、そこに集まる様々な人間模様というものを描きたかったんでしょうね。すごくわかるんだけど、こみいった謎解きを期待していた分だけ少し肩透かしをくったかも。個人的には最初の作品の「フランドルの呪画」がすごくチャーミングなミステリだったので好みです。
◆驚いてしまったんですが、知人に教えられました。「メフィスト賞のファンサイトにもう名前があって、ページも出来てるよ」と。行ってみたらうーん本当だ。ちゃんとペンネーム発表前なんでRE-QUINで、としてページができている。ありがたいことですね。そこであらためてメフィスト賞を受賞した方々のお名前を確認したんですが、うーん、この中に入ってしまったのか。受賞者平均年齢をグッと引き上げたな(^_^;)。

1月17日(金)
◆湿った雪が降る。
◆読書は
パーシヴァル・ワイルド「探偵術教えます」(晶文社)。以前に「悪党どものお楽しみ」という本で楽しませてもらった作者ですね。あまり馴染みがなく、既に故人なのですが、ヴォードヴィル用の脚本や小劇場演劇の脚本の世界の大家だそうです。まだ途中なのですが、探偵に憧れて通信教育を受けている変なオッサンの笑えるショート(ミステリ)コメディといった感じ。気楽に読めて楽しませてくれます。こういうの大好きですね。
◆長男がいつの間にかコミック
「ワンピース」を全巻揃えていたのでついつい読んでしまった。おもしろいなぁ本当に。仲間とか友情とか男気とか大切なものを守るとか、絶対こういうのを小さいときに読んでいればそれが身体のどこかに残る子供はいる。それを信じなきゃ物語なんか作れないんじゃないか?
◆テレビで
「シックス・センス」をやっていたので観る。この映画は観る前にさんざんネタばらしをされていたのでビデオでも観る気がしなかったのだ。で、ネタがわかっていて観ると、もう少し伏線のはり方に工夫があっても良かったよなぁと思ってしまった。
◆K社の担当編集者さんから電話あり。「メフィスト」の座談会を読むとわかるように女性です。偶然ですがS社でお世話になっている編集さんも女性。MF社でも最初にお声がけいただいた方は女性でした。皆さんバリバリのキャリアウーマンでカッコいいです。いやお世辞じゃなく(^_^;)。
受賞作はどうやらゲラ刷りに回ったようです(そういう言い回しでいいのかな?)。出版業界と広告業界はやっていることは似ているけどあれこれ違うんでね。これからいろいろ覚えなきゃ。校正が回ってくる前に第二作目をまとめちゃおう、という目標を立てた。

1月18日(土)
◆あちこちで雪。
◆三回忌のために実家のある町へ。雪の無い時期に高速道路を使えば1時間半で着くけど、冬に一般道路を使うと3時間半はかかる。
◆非常に温厚な人間だけど、実は非常にめんどくさがりなのだ。だからこういう法事とか云々というものにでかけるというのはあまり好きじゃない。いや実の父の法事なので行くのはいいんだけどそこに集う人たちとコミュニケーションをとらなきゃならないのがめんどくさい。まぁとはいって社会生活を営む大人だからそうも言ってはいられないんだけど。そういう点で、妻がしっかりした人なので助かっている。
◆読書は引き続き
パーシヴァル・ワイルド「探偵術教えます」(晶文社)。当然だけど進まず。
◆二作目の構想を進める。大まかにはまとまっているんだけど、それをどう語るか。あくまでも個人的な経験によるものだけど、この語り口をどうするかで作品のおもしろさが八割方決まってしまう。受賞作も実は最初はまったく違う語り口で書いたものを、ガラッと変えてからものすごく良くなった(と思う)。

1月19日(日)
◆晴れ。寒いって。
◆実家のある町から帰ってきたのだけど、あちこちで川霧が発生。霧の中の運転は怖い。凍った雪道と合わせて最恐の状態。ぐだっと疲れてしまった。
◆滞りなく亡父の三回忌が終了。生きている間に僕の作品を見せられなかった事が改めて悔やまれる。
◆マジで疲れてしまって、読書はなし。明日の講義の準備をするだけでいっぱいいっぱい。
◆キムタクの新ドラマ
「GOOD LUCK!!」を冒頭だけ観る。基本的にキムタクの出るドラマはあまりおもしろくないと思う。いやキムタクは割と好きなんだけどワンパターンの演技しかできないのがツライ。これで今期の新ドラマはほぼ出そろったと思うんだけど、やはり注目は阿部寛ちゃんの「最後の弁護人」ですね。
◆義兄が某超有名男性作家の妹と知己でよく話を聞くらしい。それによるとその某超有名男性作家は金遣いがかなり荒いそうだ。妹家族まで一族郎党ひきつれて海外旅行など普通のことだと。それはとりもなおさず金を使って刺激を得て創作エネルギーを補充するためだとか。私も若干関係があると言ってもいいその某超有名男性作家なのだが、そうなのか、そういうものなのか(^_^;)。

1月20日(月)
◆ここのところ読書量が減っていて、もちろんそれは忙しかったり金欠生活のせいでもあるのだけど、何より作品のことを考えている時間が多いせい。いつもなら電車の中では読書なのだけど、やはりあれこれプロットなど頭の中でこねくりまわしてしまうこともしばしば。あーはしゃいでいるんだねと笑って許して欲しい。これが楽しい。いやもちろん今までも物語を考えるのは楽しかったのだけど、これが本になると思うと余計に楽しい。ずっとこうしていたいとつくづく思う。
◆机の前で構想を練るときには方眼のレポート用紙にあれこれ思い付くままに黒のペンでアイデアを書いていく。書いていくうちにだんだんそれが大きな流れにまとまってきて、ひとつの形になっていく。そうなると、大まかなに時系列に並べてエピソードなどを配置したりしていく。そんなこんなで大体ひとつの作品につきレポート用紙が10枚とか20枚とか出来上がっていって、じゃあこれで行こうかとおもむろにキーボードに手を置く。やはり最初は手書きで構想を練らないと書けないのだ。
◆読書は
パーシヴァル・ワイルド「探偵術教えます」(晶文社)。を読了。いやこれは楽しかったです。通信講座で探偵のイロハを習う主人公と探偵講座の講師のボケぶりがいいし、事件の流れもシンプルですっと終っていい。さすがヴォードヴィル用の脚本や小劇場演劇の脚本の世界の大家ですね。テンポもオチもバランスがいいです。軽く読むには最適の本。

1月21日(火)
◆曇り。寒い。
◆読書は
ローレンス・ブロック「死への祈り」(二見書房)。おなじみのマッド・スカダーのシリーズ最新作。すっかり老境に入ったスカダーなんですね。このシリーズを熱心に読んでいるわけではないのですが、それでもぐいぐい引き込まれてしまう筆はさすがですね。田口さんの訳もいいし。まだ途中です。感想は後日。
◆テレビで池波正太郎さんの
「剣客商売」がまた始まったので観てみる。池波正太郎さんをはじめとする時代小説の類いは老後の楽しみにとってあるんですよね。まーがまんできなくて「鬼平犯科帳」は少し読んでしまいましたけど。この「剣客商売」も原作ではまだ未読。なにしろ「必殺」を卒業した藤田まことさんが剣の達人で観られるんだからこんな嬉しいことはない。ドラマ自体は丁寧に作ろうという意図が観えて好感は持てましたね。でも藤田まことさん以外のキャラにまだ魅力を感じません。次も観てみようかな。
◆メフィスト賞に応募したというのは、実は大分以前にメフィスト賞に出してみてはいいかがですか? というご意見を某社編集の方にいただいてはいたんです。なにより集英社さんの「小説すばる新人賞」以外のところに出したことがなかったんですね。で、まぁ一応それなりの評価はいただいていたんですが、他のところではどうなのかなぁ出してみようかなぁというかなり軽い気持ちだったんです。メフィスト賞はご存知の通り座談会で評価が読めますからね。手っ取り早くていいや、と。すっかり落選慣れしていたので、編集長から電話をいただいた時はかなり驚きました。
◆しかもその電話口で過分な評価をいただいてもう恥ずかしいやらなんやら。そんなにべた褒めでいいのかなぁとこちらが恐縮してしまいました。ご期待にそえるようにがんばらなあかんな、と決意を新たにした次第です。
◆えっ? ダッシュ村火事? あららー。

1月22日(水)
◆今日も寒いって。
◆もう知りあって30年近くにもなる知人(中学校の先輩ね)がなんと競技アーチェリーの日本代表になったという。そりゃすげえってんでネットで検索したら、第7回世界室内アーチェリー選手権大会選考会 でちゃんと優勝していた。で、日本代表となって第7回世界室内アーチェリー選手権大会が3月にフランスで行われるようだ。何はともあれめでたい。頑張れ先輩。日の丸背負って矢を打ち込んでくれ。
◆ついでに
サッカー日本代表、今は選に漏れているけどあのてやんでぇ戸田がプレミアリーグに移籍かと報道されている。どうやら実現しそうだけどこれもめでたい。ジーコ監督に選ばれなかったけど僕は戸田のような選手は絶対に必要だと思う。頑張れ戸田。プレミアの連中を一喝してやれ。稲本との対決も楽しみにしているぞ。
◆読書は引き続き
ローレンス・ブロック「死への祈り」(二見書房)。おもしろい。まだ半分まで。
◆阿部寛ちゃんの
「最後の弁護人」を観る。むちゃくちゃおもしろいというわけでもないんだけど、阿部寛ちゃんともども須藤理沙がいい(字が違うかも)。いいキャラしてるよねー。仲間ちゃんとの「トリック」コンビを彷彿とさせるボケツッコミの応酬が観られるけど、このコンビのテンポもいいかも。

1月23日(木)
◆晴れ。穏やかな日。
◆用事を足しに札幌へ行こうと思っていたのだけど、妙に身体がダルイ。これはいかんと外出を取りやめにして風邪薬を飲んでアリナミンを飲む。風邪なんかひいている場合じゃないからね。インフルエンザも流行っているし。
◆家でゆっくりと次作の構想を進める。あとちょっとで書きだせると思うんだけど、最後の枠組みに少々悩み中。どうしようかなぁ。
◆読書はなし。

1月24日(金)
◆曇り。穏やかな日。
◆なにぃ? ビートルズのアビーロードの写真の煙草を消したって? 喫煙派の三枝の講演を中止にしたって? まったく……何様のつもりなんだか。いいですよ別にあちこち禁煙にしていただいても。歩き煙草なんてもっての他だし公共の場での禁煙もいいですよ。ちゃんと守ります。でもそれとこれとは……怒る気力も失せる。君たちは本当に目を開けているのか。
◆喫煙者はマナーを守りましょう。
◆えっ? レッジーナ中村がパルマへ? へー。まぁそれはそれで楽しそうだけど。
「千と千尋の神隠し」がテレビ放映。個人的にはそれほどのめりこめない。僕の中ので宮崎アニメベスト1は「紅の豚」かな。カリオストロも捨てがたい。
◆読書は
ローレンス・ブロック「死への祈り」(二見書房)を読了。すっかり老境にさしかかってしまったスカダーはいろんな家族の悩みを抱えながらも事件の匂いには腰を上げずにはいられない。ずいぶんといい暮らしぶりなのが気になるけどなぁ。このシリーズはとびとびで三冊ほど読んだはずなんだけど、下手にアル中と闘うスカダーより安心して読んでいられる分この作品はじっくり味わえるかも。え? ハリソン・フォードがスカダーを演るの? それは知らなかった。

1月25日(土)
◆晴れ。実に穏やかな日。
◆講談社さんがランダム・ハウス社と合併会社を出したというニュースを見てちょっとにやりとしてしまった。と、いうのも(大分以前にもここに書いたかもしれないけど)、高校の頃に読んだ
常盤新平さん「アメリカの編集者たち」(集英社)という本があり、そこに書かれていた編集者たちは実にカッコ良かったのだ。そしてベネット・サーフというランダム・ハウス社創始者のエピソードをものすごく気に入ってしまって今でもはっきりと覚えている。墓碑銘をどうすると訊かれたベネットは「彼が部屋にはいってくると、人々が前よりちょっぴり楽しくなるのだった」としてくれと答えたそうな。うむ、いいなぁ、と(^_^;)。
◆おおっ、てやんでぇ
戸田がなんとトットナムへ! 突然でしたね。しかしこれでまた楽しみが増えましたっていうかまたスカパーで観なきゃならない試合が増えてしまった。
◆笑ったねー。プロトくんとネタかぶったけど、ゴミの不法投棄に業を煮やしてその場所にミニ鳥居を置いたらピタッとなくなったというニュース。日本人のDNAに刻まれた信心深さを物語るニュースですな。不法投棄の法律違反は怖くないけど、神様のバチがあたるのは怖いと。不謹慎ですがこういうエピソード大好きです。
◆読書はなし。友人家族と食事会。人生いろいろあるわな。
◆タイムスリップグリコのおまけの新シリーズの中にあるラジオが欲しい。あれはまさに僕が中学生の頃に買ってもらって使っていたラジオなのだ。めちゃ欲しい。でも未だ耐乏生活なので(いやキャラメルぐらいは買えるけどさ)妻の手前買えないでいる。そのうちに絶対手に入れてやる。

1月27日(月)
◆曇り。夜になって細かい氷のような雪。
◆O脚を直すと背が伸びる、という番組を観た。特命リサーチである。実は私は思いっきりO脚である。ボウリングをすると股の間からピンが全部見えるぞと後ろから声がかかるほどである。分かりやすく言うとルパン三世のような足である。これが簡単なストレッチで直るというのだ。しかも身長が最大で3センチも伸びるという。やってみようかと思ってしまったが、今さらO脚が直ったところで気づいてくれるのは妻しかいないだろうしそれさえもあぶないかもしれないし1ヶ月間そのストレッチを続けられるかどうか。うーむ。たぶん無理。
◆読書は
ジョン・アーヴィング「第四の手」(新潮社)。巨匠という形容詞がついてしまうアーヴィングの長編。まだ途中なんだけど相変わらず苦笑してしまう人物描写が良い。悲しいんだけど笑ってしまう、真剣なんだけど困ってしまうというような。感想は後日。

1月28日(火)
◆暖かい日。雪がどんどん融けていく。
◆読書は
ジョン・アーヴィング「第四の手」(新潮社)を読了。なんというか、大きな感情の起伏はないもののちゃんといろんなものが伝わってくるというのは、アーヴィングならではなのかな。悲しいようで笑い、辛いようで楽しくて、おもしろかった。手の移植手術というネタがこんなふうにストーリーになるなんていうのは、すごいなぁと。話の流れで不可欠なものとしてセックスシーンがずいぶん多用されるんだけど、それがまた効果をあげているんだよね。こんなにも静かな気持ちで読めるそういう場面というのはそうはないな(^_^;)。

1月29日(水)
◆普通の日。でも道路はツルツルです。雪の無い地方の人が来たらたぶん一歩も歩けないと思います。
◆今日の阿部寛ちゃんはトバシ方が足りませんでしたね
「最後の弁護人」。正直もう少し脚本とか監督さんとかにがんばって欲しいなぁという気はするんですが。翼くんも全然目立たないし。せったく出て来た大滝秀治さんも目立たなかったし。浅野ゆう子と阿部寛ちゃんの関係の引き方ももっとググッとやってほしいなぁとか。注文ばっかしですねすいません。でも最後まで観ます。
◆読書は珍しくSF第3回小松左京賞を受賞した
機本伸司さん「神様のパズル」(角川春樹事務所)。SFはあまり読まない、とは言ってもそれは最近のものはあんまり読まないということで、小さいころはお約束のようにレンズマンシリーズや星新一さんなどを読んでワクワクしていました。で、この「神様のパズル」ですが、表紙がアニメ絵の主人公二人だし、天才のヒロインはまだ16歳の美形で男のようなしゃべり方をする(^_^;)というとっても恥ずかしくなる要素がふんだんに盛り込まれているのだけど、物語はたぶんこれは基本的な青春ストーリー。ごく普通の青年と少女のグローイングアップストーリーですね。気持ち良く読めました。もちろん宇宙の作り方を物理学的に探るというお話なのでもうめっちゃ難解な用語や理論がこれでもかとちりばめられているんですけど。言い換えれば、どんな物語でも、永久に解けないパズルを探そうとするものを書こうとするなら、そこに行き着くのかもしれませんね。おもしろかったです。恥ずかしかったけど(^_^;)。
◆ギャビン・ライアル氏が亡くなったという。熱心な読者ではなかったけれど、「深夜プラス1」は何度も読んだ。今までに読んだ本でランキングをつけるならまちがいなく上位に来る。残念です。合掌。
◆このサイトのサーバーのトップへ行ってみてください。ロゴマークがびみょーに動いています(^_^;)

1月30日(木)
◆昨夜から雪。目覚めたら15センチぐらい積もってました。そろそろ終わりにしてほしいんですがいかがなものでしょう。
◆読書は久しぶりの
西澤保彦さん「聯愁殺」(原書房)。うーん、実は犯人が●●●というのは途中で想像がついたんです。何度も言いますが僕は読んでいる途中で犯人がわかるなんて滅多にないんですよ。読書への挑戦なんて勝ったことないし。それでもわかってしまったのは冒頭の部分で、ここから場面が始まるということはこういうことなんだろう、と推理ではなくストーリー構成上の推測ですよね。あーでもこれはネタバレになってしまうかな。消しておきます。これから読もうと思っている方は上記の部分は読まないでくださいね。ラストをこういう形にするとは意外でした。
◆Jリーグを支えてきた選手の引退が相次いでいる。早すぎる引退に若手重視偏重を危惧する声も聞かれるし、何より引退後の選手達の第二の人生が不安なものになる、というニュースもある。サッカーを取り上げたら何も残っていなくて、実際問題、日本代表にまでなった選手が車を売って生活費に充てるなんていう事実もある。確かにそのあたり、ちゃんとサッカー界も考えてもらいたいんですが……でもさー、トップクラスの選手は年収ん千万円とかを何年も貰っていたのにさー貯金してないのかお前達とふと疑問に思うこともあったりする。