2004年10月

10月1日(金) 堂本剛くん?
◆曇り。風が強い。
◆読書率が低下している。まぁ貧乏暇なしなのも影響しているのだけど。
◆でもコミックで
くらもちふさこさん「月のパルス」(集英社)を購入。「天然コケッコー」のときは昔の絵柄とのあまりの差にちょっとめんくらったんだけど、今回は慣れたせいか素直に読めた。
◆このサイトはカウンターも何も設置していないのでどれほどアクセスがあるのかまるでわからない。でも時々検索で探ってみてどんな人が作品を読んでくれているのか見ているんだけど、ん? と思うものがいくつかあった。堂本剛くん? あぁ日記で書いたことにファンの方が反応しているのか。ということは剛くんファンの方が一時期何人かこのサイトに来てくれたわけですね。ということは今日またここで剛くんの名前を書いたからファンの方が見てくれるわけですね。宣伝のために毎日一人有名人の名前を書こうかな(^_^;)。
◆だからというわけではないけど、繰り返しになるけど堂本剛くんの歌はイイと思ってる。惜しむらくは、声の質の良さだけが目立ってしまって、ボーカリストとしてのパワーが薄いと個人的には思っている(声量とかではなく)。例えば既に大物になってる福山雅治にも僕はそれを感じる。福山くんに今一つ魅力を感じないのはそのせいなのだ。それがどうやったら身に付くものなのかはもちろんわからない。松任谷由実なんかははっきり言って歌唱力はないし声量もない(ごめんなさい)。でもボーカリストとしてのパワーは感じるのだ。
◆T社さんの編集さんと次作の件を電話で打ち合わせ。本当は顔を会わせて話す方がいいんだけど、北海道にいてはなかなかそうもいかない。今月中に一度東京に行くので、それまでに直しを仕上げる。
◆講談社さん用のネタを詰めながら、T社さん用の作品(仮題「H」)の直しを進める。

10月2日(土) 
速報
◆曇り。寒い一日。大雪山で初雪。
◆イチローが! 午前中に仕事をしていてふと「あっそろそろ試合が始まるんじゃないか」。どこかの局でニュースで速報中継しないかとテレビをつけたらちょうど、その場面だった。思わず身体が震えた。きっと恐ろしいほどのプレッシャーの中、いつものようにイチローがヒットを打ち、球場全体が震えるのが画面からも伝わってきた。すごい。本当にすごい。同じ時代に生きたことを光栄に思う。嬉しくてしょうがない。
◆もう新潮社のサイトで速報が出たようだから告知します。来月11月に新刊が出ます。
新潮社さんから「そこへ届くのは僕たちの声」です。8月に「Q.O.L.」集英社さんから出たばかりで、応援してくださる方には立て続けの出費で申し訳ないんですがよろしくお願いします。
◆今回の主人公は中学生になったばかりの子供たちです。詳細はもう少し後になってからにしますが、物語の舞台は現代の地方都市。とてつもなく大きな事件に、自分たちの意志で立ち向かう少年少女と、それを見守る親たちの物語です。
コンサドーレ札幌は京都とホームで。0-0の引き分けでした。上位陣でしかも今までやられっぱなしだった京都と互角の試合をしていましたね。第4クールに入ってからのコンサドーレは確実に強くなっています。自分たちのサッカーを90分なんとか続けられるようになってきました。来期に向けて、このまま進んでいけば良し。
◆T社さんの作品の直しを進める。

10月3日(日) 
アトムの子供
◆晴れたり曇ったり。寒い日。
◆もちろん連載開始から気にしてはいたけどコミックになるまで我慢していた
浦沢直樹さん(正確には浦沢直樹×手塚治虫)「プルートウ」(小学館)。正直、浦沢さんがうらやましくてしょうがない。いいなぁこんなことができて。
◆浦沢さんは僕とほぼ同い年で、インタビューなどで鉄腕アトムが最初の漫画体験だったと言っている。でも僕は漫画のアトムに夢中になった記憶があまりない(僕は気づいたら「別マ」や「りぼん」を抱えていた)。アトムを好きになったのはアニメの方で、その後も漫画のアトムには興味がなかった。漫画作品を通読するようになったのもある程度大きくなってからだ。そういう意味では遅れてきたアトムの子供かもしれない。
サッカー日本代表U-20はPK戦の末に勝利。これで世界への切符を手に入れた。まずは、良かった。
◆引き続き、T社さん用の作品の直しを進める。

10月5日(火) 
ファイト!
◆晴れたり曇ったり。すっかり夜は寒くなってしまった。
◆ここに書くときの出版社さんの表記に別に意味はないのですが、基本的には出していいですよーと言われて出版が決まったときにはちゃんと書いています。それまでは頭文字で。別にそうしてくださいと出版社さんに言われているわけではないです。でも既に一度本を出したところに関しては、まだ出せるかどうかわかんないけどいいやってんできちんと書いています。質問があったものでお答え。
◆したがって、今後の予定は、新潮社さんから11月に新刊
「そこへ届くには僕たちの声」、次にT社さんの作品の直し、次に講談社さん用の詰め(こちらは打ち合わせして書いていいですよと言われたけどまだ出せるかどうかはわからない)という書き方になります。
◆今日、新しい出版社さんからお電話いただきました。ありがとうございます。G社さんです。今後打ち合わせして、いい作品を書き上げて、出していただけたらいいな、と思います。よろしくお願いしますm(_ _)m。
◆新潮社の担当編集Gさんから来月の新刊についてメール。いろいろと気を使わせてすいません。よろしくお願いします。
◆引き続き、T社さん用の作品の直しを進める。

10月6日(水) 
雪虫
◆晴れ。少し暖かい。
◆今年初めての雪虫を見ました。ふわふわと飛んできて腕に。ちょうど黒いシャツを着ていたので白い姿が目立つ。もうそんな季節かぁ。早いなぁ。
◆でも、この日記でも何度も言ってますが、雪の季節の前触れのように現われて、その姿や名前とともになんとなく良いイメージのある雪虫ですが、ようはアブラムシです。はい。
吉野朔実さん「犬は本よりも電信柱が好き」(本の雑誌社)。タイトルを読んだだけで、あぁ吉野さんはオス犬を飼っているんですね、と。うちの犬はメス犬なのであまり電信柱は利用しません。
サッカー日本代表U-20。韓国との準決勝はPK戦で負けてしまいましたね。2点取られて2点とも土壇場で追いついたと言うのは素晴らしかった。けれどもやはりこのチームには戦術的な弱さがありますね。点を取るパターンと言うのがないような気がします。それはつまり中盤の弱さということですね。しかし韓国も相変わらず後半になってバテバテになるパターンか。ここらあたりは日本の方が上ですね。アジアのライバルも今一つ伸び悩んでいるような気がします。ワールドユースではお互いに頑張ってほしい。
◆引き続き、T社さん用の作品「H」の直し。

10月7日(木) 
書店さん
◆晴れ。引き続き暖かい。秋用の服だと暑かったり。
◆本屋さんの旭屋書店さんをうろうろ。デビュー作の件で(5月14日の日記参照)顔見知りになった店員さんに「来月のこれですよね?」と新潮社から出る本について。そうですそうですよろしくお願いします。「がんばってたくさん入れますから」いや本当にいつもありがとうございます。
◆やはり他の本屋さんも廻って挨拶した方がいいだろうか。しかし「作者です」の名乗るのはかなり勇気がいる。新潮社さんの本が出たときに勇気を出してみようか。いつも立ち寄る紀伊国屋書店さんと三省堂さんぐらいは。
◆そういえば、その旭屋書店の店員さん(Tさん)が「最近、小路さんの本は本当にミステリの棚でいいのかなぁと悩むんですよ」とおっしゃる。うーんまぁ確かに。
◆結局欲しい本はいろいろあったものの買えなかった。金欠だしなぁ。またそういうときに限って欲しい本は高かったりする。
◆引き続き、T社さん用の作品「H」の直し。

10月8日(金) 
食事
◆晴れ。少し暑い。
◆会社時代の後輩のプロトくんは人気サイト「クー」を閉じてしまったが、元気である。そのプロトくんも含めて(会社を辞めた)いつもの仲間と食事。それぞれコピーライター×2、グラフィックデザイナー×2、ディスプレイデザイナーという仕事をしている。
◆プロトくんとも大笑いしたのだが、最近の迷惑メールには感心させられるものが多い。実に手が込んでいる。MailerDEMONを偽装したものから「RE:メールとどいてますか?」というものから「三咲です! 返事が遅れてすいません! 先日は本当に楽しかったです!」とか誰だよ三咲って。一瞬だけど「ん? これは誰だったかな?」などと勘違いしてしまいそうになるのもある。お前らそんな手間ひまかける労力を他のことに使えという結論。
◆待ち合わせの時間の前に寄った本屋さんで「そういえば買おうと思っていたんだ」本のひとつである
堀江敏幸さん「回送電車」(中央公論新社)を買う。ベヴァリー・スワーリング「ニューヨーク」(集英社)も欲しかったんだけどちょいと高いので断念。ついでに寄ったCD屋さんで気になっていたバンドのCDを試聴。うーんと迷っているうちに時間切れ。今度にしよう。
◆小一時間ほど本屋さんをうろうろすると煙草が吸いたくなる。以前なら外へ出て携帯灰皿を片手に吸っていたんだけどただでさえ肩身の狭い喫煙者なので、そういうこともしないようにしている。で、ビルの前にあるJTが設置している喫煙スペースに移動して吸っていた。若者が集まるビルの前だったので、一本吸う間に二人も講義をしている学生と顔をあわせてしまった。少し苦笑い。
◆引き続き、T社さん用の作品「H」の直し。そろそろ終了。

10月10日(日) 
テーマソング
◆曇り。肌寒い日。
堀江敏幸さん「回送電車」(中央公論新社)を少し読む。堀江さんの文章は肌に馴染む感じがする。
◆そう思ってこういう文章を書いているとついうっかり堀江さん風の書き方になってしまうので注意。実は私は影響されやすい人間だ。
◆なので、作品を書くときはいろんなものに影響されて作品のトーンが変わってしまわないようにおもしろい本を読まないようにしている。最近めっきり読書量が減っているのは金欠ばかりじゃなくてそのせいもある。なんたってずーっと書いているんだから(だからといって最近読んだ本がおもしろくないというわけじゃないですよ)。
◆もうひとつ、作品のトーンを一定に保つために〈テーマソング〉を決めている。この作品にはこれだ! という主題歌を決めて、机に向かってさぁ書くぞという前に、iTuneでその曲を聴いてから書き出すのだ。だから、今まで出した三作品にも当然テーマソングがあるんだけど、さすがにそれを発表するのは恥ずかしい。
◆クイズにして正解者にはサイン本を贈るとか(^_^;)。「パルプタウンフィクション」は二作とも洋楽で「Q.O.L.」は邦楽ですってそんだけじゃわかんないよね。
◆T社さん用の作品「H」の直しは終了。全体的に調整中。

10月11日(月) 
カツケンサンバ
◆しとしとと雨。
◆北海道の秋は短い。油断しているとあっという間に冬になる。だから「これは秋しか着られないよなぁ」という服は多少暑かったり寒かったりしても無理して着ないと着る機会がない。
◆何故書くんだろう、という問いには、やはり描きたい場面があるからだと答えてみる。頭の中に描きたい映像が浮かんでくる。それはもちろん、その浮かんだ映像の中に(そこまでに至るすべての過程のその段階での結果としての)言いたいことのすべてが詰っているからだと思う。物語はそこで終わってしまうけど、終わりじゃない。そこからまた続く物語を感じさせるものを書きたいと常に思っている。
◆時代の空気感を描くことができるだろうか、とも考える。メディアが発達してしまった時代に生れて育った僕らにとって時代の空気感を感じ取るのはやはり映像(ビジュアル)になってしまう。一瞬のインパクトいう土台では、テキストはどうしたってビジュアルのインパクトには叶わない。長年広告というビジュアルを扱う仕事をしていて、残念ながら僕の手持ちの武器にビジュアルはないことがわかった。でもテキストなら勝負できる自信を得ていた。その時代の物語を編むことで、時代の空気感を伝えてみたい。もちろん、それはその時代の人間たちを描くということだ。60年代から70年、80年、90年代と生きてきて、21世紀の今も生きている。それぞれの何かを描きたいと思っている。
堀江敏幸さん「回送電車」(中央公論新社)を少し読む。
◆慎吾くんの「カツケンサンバ」はおもしろい。本物の「マツケンサンバ」は見たことないんだけどさ。
◆T社さん用の作品「H」調整中。どこで区切りをつけるかで考えている。

10月12日(火) 
ラピュタ
◆曇り。
◆大空のそこら中に「あっあの中にはラピュタが」と思わせるような雲。それでも雨は降らなかった。変な天気。
◆新しいドラマは全然観ていない。田村正和主演のドラマは少し観たけど相変わらずの田村さんで、こういうパターンの田村さんは特に観なくてもいいや、と思ってしまう。ミムラさん主演のドラマも少し観たけど、予想に反して意外に頑張っているなという印象。骨太のドラマが観たい。偉そうですいません。
◆我が家の犬は愛想がない。主人が呼んでもおやつを持っているとき以外はちらっと見るだけ。来やしない。こうしてカメラを向けるとイヤがって顔をそむけるので正面から撮るのは至難の業だ。しつけは特にしていないのだけど、悪さはまったくしない。待て、だけは完璧にこなす。人が家に近寄ると吠えるので番犬にはなっている。運動嫌いのせいか太っていて寝ている姿はまるでゴマフアザラシの赤ちゃんのようだ。そんな彼女も人間で言えば中年を通り越してして壮年になってしまった。もし、いなくなってカチャカチャとフロアを歩く足音が聞こえなくなると考えると淋しいと思う。長生きしてほしいもんだ。
◆T社さん用の作品「H」調整中。そろそろかな。

10月14日(木) 
マジ?
◆晴れ。良い天気。
◆昨夜は
サッカー日本代表がワールドカップアジア最終予選進出をかけてオマーンと対戦。1-0の勝利。きれいなゴールだった。小野と中村と鈴木の意図がしっかりと繋がったビューティフルゴール。それ以外は、すっかりタフになった守備陣の試合運びだけが目立った試合。唯一田中がいなかったらゴールじゃんという宮本と川口の連携ミスの場面も観ている方が「あっこれはぶつかるあぶないあでもちゃんと周りが見てるじゃん」というのがわかったぐらいだから、本当に守備陣は頼もしい。
◆最終予選はほぼ半分の確率でドイツへの道が開かれている。もちろんアジアカップの戦歴を見れば楽なものではないというのはわかるけど、もっと楽にできるはずだろうというジーコ監督采配への不満がここでまた出てくる。
◆まぁここでそれをズラズラ並べてもしょうがないんだけど、ひとつだけバナナの皮で転びそうになったニュース。
◆これで消化試合となった一次予選最終戦に、カズやゴンといったベテラン勢を招集して行うというのだ。マジか?
◆いや実は試合の途中で「これはもう勝ったな」と確信したときに消化試合となる次の試合には誰を呼ぶのかなぁと考えていた。ここはもう小野や中村は呼ばないで、中田と稲本を呼んで、というのはわかる。それは僕も考えていた。そしてそこに五輪代表組を絡ませるというのはどうだろうと思っていたのだ。守備陣は安定しているといってもまだ本番は先だ。不動のキャプテン宮本に何が起こるかわからない。守備陣のシャドーとして闘莉王や那須といった若い連中、そして攻撃陣では田中や大久保や石川といった連中を呼んでA代表を組んでいくのがいいよなぁと。タレント豊富な中盤だけど阿部や今野も使ってみたい。うん、ここはぜひそれで行こうよ、と思っていたらジーコが「次はちょっとサプライズ」などと発言するから「おっ! 同じことを考えていたのか!」と喜んだら。
◆カズ? ゴン? 秋田? 相馬? いやまぁ確かにイベント的には大変楽しい。ゴンの日本代表の姿をもう一度観られるのは嬉しいけど、そういう意味では観てみたい気持ちもあるけど、そうなのか? そういう位置付けの試合にしてしまっていいのか? 本当に? 呼ばれる選手もそんなんで呼ばれて嬉しいのか? ましてや中田や稲本はそんなメンバーの中に呼ばれて本当に来るのか?
◆ある意味非常に興味深い。このニュースがどういう結末を迎えるのか。同時に、最終予選に向けてジーコはメンバーをどうするのか。それも興味深い。
◆T社さん用の作品「H」調整中。もうケリをつけます。

10月15日(金) 
I Love Mac
◆晴れ。穏やかな日。
◆そりゃあ複雑ですよねカズさん。必要だから呼ばれたわけじゃなくて、はっきり言ってお疲れさんで呼ばれたわけですから。しかもそれがなんらかのイベントならサッカー界のために喜んで出るのだろうけど、憧れ続けたワールドカップのアジア予選の消化試合。僕がサッカー協会の人間なら気の毒だからやめろと言いそうです。本当にどうなるんだろうこれ。
◆雑誌
「coyote」を買う。星野道夫さんの特集。何度読んでも涙が出てきそうだ。
◆T社さんに仮題「H」の直しを郵送。同時にメールでデータも送る。よろしくお願いします。
◆僕が執筆に使っているのはプロフィールのページの写真にもあるように、MacのPowerBookG4で、ソフトはEGWORDPureというものを使っている。当然Macというのは非主流派なので、出版社さんにデータを送る際にはMicrosoftのWordにコピペして、そのデータを送る。Wordならば大抵のところにはあるし、Mac:Winの互換性もある。じゃあ最初からWordで書けばいいじゃんてなもんだけどね。
◆今月号の
「小説すばる」さん(集英社)に1Pの「お国自慢」というリレーシリーズになっているコラム書きました。本当に普通のお国自慢です(^_^;)。
◆一息ついて、次作の構想を練る。急がなきゃ。

10月16日(土) 
感謝
◆晴れ。穏やかな日。
◆また実家へ日帰り。少しは親孝行になるのかな。
◆webで僕の作品について感想を載せていただいているみなさんへ。ときどき検索して読ませてもらっています。本当にありがとうございます。暖かい励ましも冷たいお言葉も(^_^;)本当にいつも楽しみに読んでいます。みなさんにお礼のメールをしたいとも思うのですがなかなか。なので、この場で、あらためてお礼を。繰り返しますが、本当に嬉しいです。ありがとうございます。
◆で、検索に引っ掛からない場合もあるだろうからと、サイトに載せてくれた個々の感想についてこの場で書くのは控えていたんですが、新刊の
「Q.O.L.」(集英社)についての感想で、いつにも増して嬉しく思ったものがあったので一言。そらたさん、という方が書いてくれたものなんですが、作品を通して言いたかったことをそのまま感じて言葉にしてくれたんだ、と思わずブックマークしてしまいました。ここを読んでくれているかどうかはわかりませんが、嬉しかったです。ありがとうございました。
◆来月に
新潮社から出る「そこへ届くのは僕たちの声」についてですが。物語の全体的なイメージは「パルプタウンフィクション」に通じるものがあるかもしれません。主人公が子供たちですし、いわゆる〈不可思議〉な出来事も起こります。語り手が何人か交代する構成なので、そこらへんは「Q.O.L」のようなスタイルですね。
◆あたりまえですが、それまでの作品より少しでも良いものを、より新しい部分をという気持ちで書き上げています。今回もよろしくお願いします。
◆次作の構想を練る。

10月17日(日) 
よし! わかった!
◆晴れたり曇ったり。
◆最近のヘビーローテーションは
ザ・ブルー・ナイルの久しぶりの新譜「HIGH」。洋楽ファンならポール・ブキャナンのグループと言えばわかってくれるでしょうか。言葉で言い表せないんですが、普通の良さではないです。こう、染み込んでくる、とでも言いましょうか。作家なのに上手い表現ができないんですが、まぁ所詮音楽を言葉で語るのはムリがあります。興味のある方はぜひどこかで試聴を。
青月にじむさんの日記で9月16日に〈小路幸也〉〈公式サイト〉で検索されて訪ねてくる人が異常に多かった、とある。「これはついに小路さんもブレイクしたのか!」と思ったそうですけど、そんなことは全然なくて(^_^;)、どうやら
堂本剛くんの件だったようですね。9月6日の日記に「堂本剛くんが好き」と書いたらファンの方が反応して、それがめぐりめぐって多くの方が僕のサイトを検索した、ということみたいです。せっかくですから、来てくれた剛くんファンにサービス。2004年4月23日の僕の日記でも、剛くんのことに触れています。「ホームドラマ!」というドラマは剛くん主演だからこその良い味が出たドラマでしたね。何かを吹っ切ったようなので、今後の活躍を期待。
◆相変わらず、溜息すら出ないニュースは日々届く。それに囚われてはいけない、それを忘れてはいけない。
◆鬱病になってしまった友人がいる。息子の同級生には学校に来ないで家に閉じこもっている子もたくさんいるらしい。大ざっぱな言い方で申し訳ないけど、そういう状態のときに「がんばって」というのはいけないそうだ。余計にプレッシャーになるとか。
◆じゃあ、そういう状態になってしまった人たちに、「がんばっている」人たちは何を言えばいいのか。「がんばってきた」人はどうすればいいのか。
◆〈暮らす〉というのは〈暗し〉から来ているそうだ。その日一日を過ごし、日が暮れるのを眺めて今日も一日終わったなと安堵し、また明日昇る朝日を思い、また明日もがんばろう、と思うことだ、と思う。そうやって生きていくことを確かめていく。
◆あるいは、〈闇〉を意識することで、その向こうには〈光〉があることを常に感じていこうとするのかもしれない。
◆どこかで闇に囚われてしまったのなら、闇の向こうには光があることを理解できるはずだと思う。闇は居心地がいいのかもしれない。でもそこから光に向かっていこうとする意志が、暮らしていくということなのだと思う。
◆引き続き、次作の構想を練る。

10月18日(月) 
また台風
◆晴れたり曇ったり。
◆もうすっかり寒くなってしまった。夜は暖房を入れたり。
◆また台風がやってくるんだね。しかもかなり大きいとか。ん? 今の予想だと21日に北海道直撃? んー22日に東京に行く予定なんですが、どうでしょ。ぎりぎり大丈夫かな? え? さらにもうひとつ来てるんだ。うわ東京からの帰り頃に直撃じゃないですか? 
◆なかなか読書ができない。やらなきゃならないことが多すぎる。
◆次作の構想を練る日々。

10月20日(水) 
嬉しい
◆曇り。少し暖かい日。
寺田寅彦随筆集(岩波文庫)を読んでいる。高校時代に読んだけど今こうして読み返すとまた違った味わい。次作構想資料としてなんだけど、単純に読書としてもおもしろい。僕はまったく数学がダメな人間なんだけど学んだ学校は諸事情で思いっきり理数系だ。むろん数学関係は最悪だったけど、物理には関しては嫌いじゃなかった。物の理りをきちんと解明しようという姿勢にはものすごく魅かれるものがあった。
◆ドラマ
「一番大切な人は誰ですか?」を観た。岸谷五朗さんは好きな俳優さんなので。少し笑えて少し泣けて……というホームドラマ路線なのかな? 多少中途半端な感じがあるけど、今後どうなっていくんでしょうか。 
◆新潮社担当Gさんから
「そこへ届くのは僕たちの声」の表紙ラフがいくつか届く。いろいろ検討してもらって、今回も装幀はイラストを使うことになった。良い感じに仕上がりそう。新潮社の雑誌である「波」に書評を載せてくれるそうですが、その書評を書いていただけるのはなんと! 正直恐れ多くもかなり嬉しいです。
◆次作の構想を練る。

10月21日(木) 
平原綾香さん
◆晴れ。穏やかな日。
「Jupiter」ですっかりやられてしまって以来チェックしている平原綾香さんだが、二曲目の「明日」以降は(1stアルバムも含めて)正直感心しない。これは平原さんのせいではなくて、プロデューサーに問題があると思う。彼女の声質とニュアンスをまるで生かしきれていない。彼女の作る楽曲が悪いとは言わないが、アーティストとして未成熟な部分だけが目立ってしまうように思う。まさに原石だった〈ボーカリスト〉としての平原綾香を生かせるのはやはり「Jupiter」のような普遍的なあるいは「明日」「蘇州夜曲」のような素朴な美しさを持つ曲だと思う。三曲目、四曲目のシングルもどこか浮ついたドラマチックさだけが残ってしまうのだ。メディアに露出する部分のビジュアル的なマーケティグも含めて、普通のそこらへんにいるアーティストもどきのおねえちゃんのように彼女をプッシュしていくのは日本のミュージックシーンにおける損失だと思う。
◆そういう意味で、今のシングルでありミュージカル
「十戒」の主題歌の日本語版「BLESSING 祝福」は、そのドラマチック性においては彼女に良く合っていると思う。ポピュラリティという意味では「Jupiter」にかなわないが、違うベクトルに向いてしまったように思える〈ボーカリスト平原綾香〉を再生させる意味では良い選択だったと思うのだけど。
◆などと評論家のようなことをほざいてしまいました。すいません。期待しています。
◆雑誌
「switch」を読む。
◆明日は東京。
◆次作の構想を練る。

10月22日(金) 
パーティ
◆東京は晴れ。
◆鮎川哲也賞の授賞式パーティに行ってきました。作家になってこういうパーティにお呼ばれするのは初めてです。
◆いやもういるわいるわ綺羅星のごとくのミステリ系の作家の方々が。なんでも毎年鮎川賞のパーティは作家の方の出席率が高いそうですが、今年は群を抜いて高くまた人も多かったそうで会場が狭い狭い。
◆もちろん作家の方の知り合いなんて誰一人いないので、編集者の方に挨拶してあとは隅っこの方で作家の方をウオッチングして楽しんでいようと思ったのですが、パーティの始まる前に同じメフィスト賞の浅暮三文さん、黒田研二さん、乾くるみさんを紹介していただいてさらに蘇部健一さんもご紹介いただいてメフィスト賞作家が僕も含めて5人。並んで記念写真を撮りました(^_^;)。
◆そのまま浅暮さんと倉阪鬼一郎さんを中心にして二次会へ。そこらの居酒屋で雑談。主にここに書けない話で盛り上がりました(マジで書けない)。
◆他にも会場ではSF作家で僕の大好きな吉川良太郎さんとかともお話したり、ミステリの某大御所さんと寿司を取り合ったり(^_^;)して、あっという間に時間が過ぎていきましたが、初めてのパーティ、楽しめました。
◆パーティの前には5作目の作品「H」についてT社のKさんと打ち合わせ。たぶん、もうまもなくこれは正式に社名やタイトルをお伝えできると思います。

10月23日(土) 
地震!
◆東京は晴れ。穏やかな日。
◆そのまま東京に残って打ち合わせ。昼間は新潮社のGさんと来月の新刊
「そこへ届くのは僕たちの声」についてと、次の作品についてあれこれと。まだ気が早いけどこんなものを書きましょう! と確認し合う。ご馳走さまでした。がんばります。
◆引き続き、夕方からG社さんのIさんと初めての顔合わせ兼打ち合わせ。めちゃくちゃ気を使っていただいておみやげまでいただきましたけど、もう全然お気遣いなく。書かせていただけるだけで充分です。じっくり打ち合わせして、めちゃくちゃおもしろいものを書きましょうと。がんばります。晩ご飯をご馳走さまでした。
◆というわけで、みなさんにおいしい御飯をごちそうになりましたm(_ _)m。
◆G社さんとホテルの地下でご飯を食べている最中に地震。ちょっとびっくり。でも電話で確認してさらに驚き。新潟で震度6! 東京は震度3ぐらいだったようですね。
◆大急ぎで、新潮社さんの再校とT社さんの細かい直しと講談社さんの詰めとG社さんのネタ詰めをしなきゃならない。なんかすごいぞ。売れっ子作家みたいだけど全然売れてない現実が悲しい。

10月24日(日) 
かなり忙しい
◆札幌近辺は晴れ。
◆帰宅。ところで今さらですが一昨日のパーティというのは鮎川哲也賞の授賞式パーティでした。受賞したお二人のうちの一人、神津慶次朗さんはまだ20歳!(受賞時は19歳)いいなー若いなー。受賞作は横溝正史ばりというかそのまんまの世界で、なかなかおもしろかったですよ。19歳でこの世界観をこれだけ書けるのはすごいと思います。作品的には確かに多くの傷があるんですけど(かなり修正したんだろうけどそれでも)19歳という年齢がそれを逆に魅力的にしていますね。この先が楽しみです。
◆とにかく帰ってきただけの日。
◆まずは、新潮社さんの再校をして、それからT社さんの直しをして、それからG社さんを進めます。

10月26日(火) 
やばい
◆札幌近辺には雪! もう冬? いやまだ10月だって。
◆でもまぁこれで気分も冬モードに入れ替わる。そろそろ冬支度をしなきゃね。
◆売れてはいないんだけど、ありがたいことに「書いてください」という依頼は来る。これは本当に有り難いことで、自分の伝えたいことを形にして大手の流通に載せられる機会というのは誰にでも与えられるものじゃない。大げさではなく一握りの人間にしか与えられないものだ。
◆だから、慣れちゃいけないと思っている。作家という自分の立場に甘えちゃいけない。向田邦子さんのことを考えたときにも書いたけど、良いものを残すということだけを考えて、謙虚に、でも傲慢に自分の世界を作り上げなきゃならない。少しでも多くの人に受け入れられることを願って。
◆あーなるほどこれが今話題の
「電車男」かぁ。おもしろかった。
◆次作に向けて、かなり必死の思いでやらなければまずい状況。
◆なので更新も滞るかも。

10月27日(水) 
希望
◆雪が降る。
◆夜に車を走らせるので、少々早いけどスタッドレスに履き替え。用心に越したことはない。
◆地震の被害に追い討ちをかけるオレオレ詐欺の被害。どうしてこんなことができるのか。それは人間だからだよって誰かが言ってた。こんなことを言ってはいけないんだけど言いたい。僕が独裁者なら、こういう奴に人権は与えない。
◆そしてまた愚かな行為の結果の人質。溜息すら出ない。人間という動物に絶望する人間の気持ちがよくわかる。
◆それでも、それでも、だ。余震が続く中でのレスキュー隊による決死の救出活動。本当に、いつ自分が死ぬかもわからない状況での活動に頭が下がる思い。仕事だからじゃない。使命感を抱えていなきゃできない。奇跡的に救われた命。せめて、あの子に日常が戻りますように。
◆だから、絶望なんかしていられない。
◆新潮社さんに再校を戻す。よろしくお願いします。
◆さぁ、次だ。

10月29日(金) 
予約開始!
◆おだやかな天気。
◆天皇陛下が、東京都教育委員で棋士の米長邦雄さんの「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが私の仕事でございます」という発言に対して、「強制になるということではないことが望ましい」と言ったそうだ。その通りだと思う。学校での国旗掲揚と国歌斉唱は愛国心を育てるためにだそうだが、そんなもので愛国心は育たない。そんなことをさせなくても日本という国を愛せるような国にするのが米長さんたちの仕事じゃないのか。米長さんの発言は完全に見当違い。もうしわけないけど、頭悪っ! と叫ばせてもらう。
◆僕は別に政治的な思想を持たない。でも天皇陛下が日本という国の「平和の象徴」としてそこに存在するのなら、平和のために発言し行動することはどんどんしてもらうべきだと思う。平和というのは、その国を良く保つことだ。今回の米長さんのような勘違い男が日本の政治家の中にはたくさんいる(ほとんどか?)。天皇陛下にはあたりまえのことをあたりまえに発言してもらい、奴らに冷や汗をかかせてほしい。
◆あ、もうamazonでは予約も始まっている! 次の新刊は来月の
11月26日「そこへ届くのは僕たちの声」新潮社さんから、1,680円で発売です。今回の装幀は作品の雰囲気を生かすためにもソフトカバーです。新潮社さんのサイトから引用すると“ どこか遠くから届く仲間たちの声。この声に導かれて、僕らは強くなるーー植物状態の人を目覚めさせるという伝説と、奇妙な誘拐事件を繋いだのは、ある符丁(キーワード)。ミステリアスでファンタジックな物語。”ということになります。そんな感じの物語です。よろしくお願いします。
◆わかりやすく伝えるためにはどうしてもジャンルとしての言葉を使わなければならないので、そうなると確かにミステリアスでファンタジック、という表現になりますか。まぁ娯楽小説です。楽しんでもらえば。
◆T社さんの直しを進める。講談社さんとG社さんの詰めも。

10月30日(土) 
きれいごと
◆晴れ。穏やかな日。
◆8月に出した
「Q.O.L.」(集英社)。少し意外だったのですが、僕の中ではごくあたりまえの感覚だった主人公たち、くるみと光平と龍哉の暮らしぶりというものに強く魅かれる方が多いようでした。年下の知人からも「ああいう生活に憧れます」というメールも。
◆男女の友情、というのは大昔からの変わらないテーマだと思います。時代の空気とともに様々に形は変えると思うけど。セックス抜きの男女の友情が存在するかと訊かれたら「ある」と僕は答えます。「きれいごとだ」と言われたら「きれいごとで何が悪い」と言います。
◆きれいごとで世の中は渡っていけない。でも、もしきれいごとでやっていけたらそれはとっても良いことだろう。同時に、きれいごとで世の中を渡っていくためには、裏で大変な努力を必要とするんだ。
「Q.O.L.」のタイトルを考えているときの候補のひとつに「いつか終わるものだとしても」というお得意の長いのもありました(^_^;)。いつか終わってしまうものだからこそ、努力して良い形を保とうとしているのだと思います。
◆え! 犬が救急車を電話で呼んだ! すげぇ。
◆引き続きT社さんの直しを進める。終了次第、G社さんと講談社さんの詰めを。

10月31日(日)
◆小雨が降る。
◆ダッシュ村の舞茸が美味しそうだった。しかしやはり栽培は大変だ。
浦沢直樹さん「20世紀少年」17巻(小学館)。わかってはいたけど、やはり生きていたかケンヂ。しかしこうなるとやはり“ともだち”との決着はあの形になるのか? ●●は世界を救うのか? もしそうなら、まぁ浦沢さんの描く世界だから納得か。
漆原友紀さん「蟲師」5巻(講談社)。やはりこの人の世界が大好きだ。このままの世界をずっと描いていてほしいけど、ネタを考えるのは大変そうだ。
◆そして待望の新刊、
イアン・ランキン「血に問えば」(早川書房)。待ってました! でもなんでハードカバー? ポケミスじゃないの? いやまぁリーバス警部に会えるだけでいいんですけど、できればポケミスで出してほしいなぁ。読みはじめると止まらなくなりそうなので、しばし待機中。
◆T社さんから出す予定の作品「H」を終了。Kさん後でデータで送ります。
◆引き続き、講談社さんとG社さんの詰めを。G社のIさん、ここ読んでいたら送ったメールの返事よろしくお願いします。
◆10月も終わりか。いよいよ冬だなぁ。