2004年9月

9月1日(水) 片付けられない 
◆晴れたり曇ったり。
◆台風の影響で昨日から少し気温が高い。倒れたリンゴの木をよっこいしょと直す。折れてはいないから大丈夫だとは思うけど、来年は駄目かもね。
◆次作の資料になる本をあれこれと読む。いつも読んでいる
「switch」「暮しの手帖」なんかの雑誌なども読む。
◆ひとつの作品を書き上げているうちに机のまわりはどんどんいろんなものが増えていくんだけど、それを整理しようかなぁと思いつつどうせまたいっぱいになるしなぁなどと考えながら何もしなかった。明日はやろう。あ、明日は休講になった講義の代講か。
◆6作目の構想を練る。

9月2日(木) 
まだ片付かない
◆晴れたり曇ったり雨が降ったり。
◆ドラマ
「人間の証明」。いよいよ来週は最終回。昔映画を観たときや本を読んだときの感想を全然覚えていないというのはどういうことなんだろう。覚えているのはあのジョー山中の名曲だけ。
◆雑誌
「広告批評」などを読む。香納諒一さん「夜空のむこう」(集英社)を少し読む。
◆次作の資料になる本もパラパラと斜め読み。必要な部分だけに付箋をつけていく。同時にネットなどで調べたい事柄を検索してブックマークしておく。そういう作業をしながら6作目の構想を練る。
◆結局机周りの整理は進まない。さっさと片付けなきゃ。

9月3日(金) 
すっきり
◆晴れたり曇ったり。
◆ようやく机周りと背中にしょっている本棚を整理した。使っている机は本来は食卓に使うような一枚板のテーブル(もう二十年も使っているなぁ。この写真ね)なので引き出しがない。なので執筆中は振り向けばそこにある本棚にいろんな資料や本を本棚の空いている部分にどんどん突っ込んでいくのだ(ダ・ヴィンチのインタビューに使ったこの写真参照)。で、一作品書き終える頃にはもうぐちゃぐちゃになっているという。すっきりして次の作品に向かえます。
◆しかし今月号の「小説すばる」に載った短髪の写真と全然違うな。髪長い。
◆新潮社さんの担当編集Gさんからメール。もうすぐゲラが届くとか。もうひとがんばりだな。
◆必ず訊かれるのです。新刊
「Q.O.L.」のタイトルの意味は〈Quality Of Life〉あるいは〈Quest Of Love〉というような意味合いです。幅広い意味合いで〈LIFE〉ということを言いたかったのだと解釈してください。実は裏表紙に書いてあるんです。
◆ひどい事件が続く。ニュースを見るのが辛くなる。
コンサドーレ札幌に新しい選手。横浜F・マリノスからMFの金子選手が。よくわからないのだけど、小柄ながらパワーもありボールを持って廻りが見える選手だそうだ。ひょっとしたら古巣の惨状をみかねた岡ちゃんが手を差し伸べてくれたんだろうか。頑張っていただきたい。
◆引き続き、6作目の構想を練る。

9月4日(土) 
辛すぎるニュース
◆晴れ。いい天気。
◆近くの町の博物館に行く。掌ほどもあるアンモナイトの化石が貰えて次男は大喜び。
◆ロシアのテロ。テロを行う側に様々な理屈はあるのだろうが、何の関係もない命を、子供たちを犠牲にする行為にはどんな理屈も関係ない。
コンサドーレ札幌は新加入の金子がいきなりスタメンで登場。前線にセンスを感じさせるパスを何本か通していた。連携不足は否めず前半でしりぞいたけど期待できそう。プロ契約を結んだ権藤もいい動きをしていた。試合はまた負けたけどね。
◆6作目の構想を練る。そろそろ仕上げないと。

9月5日(日) 
またひとり
◆晴れ。いい天気。
種村季弘さんという文学者の方が先月末に亡くなられている。知っている人はもちろん知っているけど、一般にはあまり知られていない方かもしれない。僕が小難しいことを言おうとしたときに、頭の中でサーチしてスキャンして自己解釈する本の著者は松岡正剛さんであり、荒俣宏さんであり、海野弘さんであり、そして種村季弘さんだった。種村さんの著作をコンプリートするのも趣味のひとつだ。実は結構ショックで今まで日記に書いていなかった。偉大な先達の死に、ご冥福をお祈りします。
◆ドラマは
「逃亡者」。もういいかなぁと思うんだけどどうやって決着を付けるのかを見届けなきゃね。
◆6作目の構想を練る。まだかなぁ。

9月6日(月) 
堂本剛くん
◆曇り。台風の影響が。
◆まだ講義が始まっていないので一日中家にいる。すると妻が外出中にいろいろとお客様がやってきたり電話が掛かってきたりするのだが、基本的に人の名前を覚える脳の回路が切断されているので覚えられない。じゃあメモ取れよってもんだけど、会社勤めの頃の基本的な反射神経がもう身体から消えている。で、結局「誰かさん」としか説明できずに帰ってきた妻に苦笑される。そうかぁこうやって作家という職業(部屋に閉じこもって日がな一日物語を考えているような不健全な商売)を選んだ人間は一般社会の常識から逸脱した人間になっていくのだな、と実感する今日この頃。
堂本剛くんがソロライブで「実は人間不信でした」などとジャニーズアイドルにあるまじき発言を延々としていたそうだ。でもこのライブを通じて人を愛するという意味を考えられるようになったとか。そのライブのスタッフも実はジャニーズ絡みではない人ばかりだとか。
◆実は堂本剛くんのソロの曲はけっこう好きでiPodにも入っている。彼の作る曲はどこかアイドルらしからぬ陰を感じて、ひそかにイイと思っていた。なのでそのニュースを見てなるほどそんなことを考えていたのかと納得した次第。SMAPの森くんみたいにクビにされなきゃいいなぁと思ったけど、彼ならジャニーズを辞めても充分やっていけるだろう。
◆引き続き構想を練る日々。まだピンと来ない。

9月7日(火) 
台風話
◆曇り時々雨
◆被害が多い地方の方にとっては不謹慎きわまりない話ですがご勘弁を。
◆また台風がやってくるそうだ。先日地元の新聞の投書欄に本州からこちらに来た主婦の方のこんな投書があった「北海道の方は台風に警戒心がなさすぎです。学校だってもっと早めに警戒警報などを把握して連絡網で回すべきです……云々」。確かにその通りです。北海道でも地域によりますが、台風の被害にあったことなどまるでない人が多く、むしろ台風に憧れるやからもいるぐらいです。かくいう僕もテレビドラマやアニメで台風が来るぞという時に雨戸を釘で打ち付けたりドアをふさいだりしているのを観て一度ぐらいやってみたいなーと小さい頃に思ったほどです。
◆台風が滅多に来ないというのはもちろんですが、冬の厳しさがあるが故とも言えるかもしれませんね。長く続く真冬の厳しさに比べたら一過性の台風なんてという思いがあるのかも。
◆余談ですが、前述の投書があったからではないでしょうが、今回の台風で息子たちの通う学校から「警戒警報の情報によっては休校を致します」という文書が事前に配られてきた。少なくとも僕の記憶では今まで一度もなかったですこんなの。
◆あの凛ちゃんを観たいだけで
「本当にあった怖い話」を観る。カワイイよねぇ凛ちゃん。芸名は美山加恋でしたね確か。くどいようですがロリコンではありません。
◆引き続き、6作目の構想を練る毎日。近所の方が「なんだか毎日お話考えてるだけでお金をもらえていいなぁ」と言ってましたが、いや考えてるだけじゃお金もらえませんって。誤解です。

9月8日(水) 
勝ってあたりまえ
◆台風。
◆とにかく誰もが口をそろえて言うには「初めて台風というものを実感したよ」ということ。札幌近郊であり周囲に高い木もビルもない新興住宅街である我が家近辺はほとんど被害はなかった(農家の農作物の状況はわからないが)。トタン屋根が飛ぶような家もなく、木や電柱が倒れたりもない。雨も降らずにただ風が強いというだけ。しかし札幌市中心部の方がひどかったようだ。まさか大通公園でいつも日陰をつくってくれているあの樹木が倒れるような風が吹くとは思わなかった。講義をしている学校のあるビルの窓ガラスが風で割れたという情報もあった。
◆今年の夏は例年になく暑くてアジアカップもオリンピックも甲子園も燃えてさらに締めくくりにこの台風。随分と印象深いシーズンになったなぁ。
◆さぁWCアジア一次予選。
サッカー日本代表はアウェイでインドと対戦。勝ってあたりまえで、なおかつ2位のオマーンとの得失点差を考えなきゃならない試合。前半はやはりガチガチに守りなおかつ素晴らしい集中力をみせるインドに1-0と苦戦。停電というなかなかお目にかかれないアクシデントを乗り越えて後半はきっちり得点を稼いで4-0。まぁ試合全体としては良しでしょう。気になるのは高原かな。力強さは感じたものの周囲との連携が今一つだった。福西と小野の連携ももうひとつ効果的ではなかったような気がする。二人ともベストプレーヤーなだけに大きな破綻はないものの、二人の動きがチーム全体にそれほどのアクションを与えなかったという意味で。後半に代わって入った久保が相変わらず素晴らしい動きを見せる。やはりこういう引いて守られた試合で、確実に相手DFを崩して得点できるFWという意味で、久保に期待大。そして高原もその力はあるはずなので、いつか久保・高原の坊主コンビが素晴らしいコンビネーションを見せてくれないかと期待しているんだけどね。
◆引き続き、6作目の構想を練る。

9月9日(木) 
惜しい
◆晴れときどき曇り。
◆車で市内を廻るとあちこちに台風のつめあと。あらためて大変な台風だったんだなと。僕の記憶の中ではおそらく初めて。一度来たものは次もある。今後は軽視しないでおこう。
◆ドラマは
「人間の証明」が最終回。惜しい。落とし所はあそこじゃなかったんじゃないかという思いが残ってしまった。さらにもっともっと深く長く突っ込んで取り調べ場面を撮り、最後のそれぞれの消息はもっと淡泊な方が良かった。まぁ好みでしょうけど。緒形拳さんが良かったなー。大好きだ。
◆サッカーの話しかしていないけど、バスケットでもすごい事が起こった。
田臥勇太だ。日本人として初のNBA入りを目指していたが、ようやくその入り口に立てた。とにかくこれはすごいことなのだ。かつて野茂がメジャー入りしたのと同じぐらい。それ以上かも。興味のある方はここを見てほしい。彼のインタビューが載っている。その中で彼が言っているように、あきらめないこと。そしてようやくスタートラインに立って、これからが勝負なんだと。終わりはない。常に挑み続けること。それができない奴から落ちていく。
◆たぶん僕が教えている何人かの学生もここを見ていると思うけど、彼のインタビューを読んで肝に銘じてほしい。ジャンルは違うけど、全てが同じだと思う。
◆引き続き、6作目の構想を練る。ようやく固まった。これで仕上げよう。

9月11日(土) 
その日
◆晴れ。穏やかな天気。
◆今まで何十年も生きてきて、そのニュースを聴いた(あるいは観た)瞬間のことを今もまざまざと覚えている、というのはいくつあるだろう。アポロ月面着陸、ジョン・レノン暗殺、ベルリンの壁崩壊、阪神大震災、地下鉄サリン事件、そして〈9.11〉。覚えているのはほとんどが悲劇だ。思いつくままに書いてみたけど、この中でもその〈瞬間〉の自分の気持ちの動きを今もはっきりと覚えているのはジョン・レノンの暗殺と三年前の今日のテロの二つだけかもしれない。
◆三年前のこの日、ただただ現実のものとは思えなくて、妻と二人で何も話さずにじっとテレビを見つめていた。
◆悲劇は繰り返されている。止めることは、人間が生きている限り無理なんだろうか。
◆余談になるけど、ジョン・レノンが殺された日。僕はまだ一人暮らしを始めたばかりの頃で予備校生だった。馴染みの店に夕食をとりにいって、そのニュースを聞かされた。何を食べたのかは覚えていないけど、ずっと「どうしてなんだ」と頭の中で繰り返していたことは覚えている。
◆さて
コンサドーレ札幌は仙台とホームで。ほれぼれするぐらいの良いゲームをしていた。特に前半はこれが最下位なんて誰も信じないぐらいのゲーム展開。このチームなら今すぐJ1に上がっても通用すると思えるものだった。後半はさすがに足が止まりいつものいつ点を取られるかわからないといった時間が多くなったけど、そこでも今日は違った。タイミングのいい交代も含めて全員が集中力を保ち、見事に1-0で勝利。これだよ。このゲームをいつも繰り返してくれ。頼むから。
◆新潮社の担当編集Gさんから、ゲラを宅配便で送ろうとしたら到着が来週の火曜になるっていうんですけど変ですよね? と電話。確かに。いくら北海道っていっても離島じゃないんだから変ですよ。この郵政公社との駆け引きが問題になっているときにマイナスイメージですよ。頑張ってね宅配便業者さん。
◆来週からまた講義が始まるのでその準備と6作目の構想に追われる。

9月14日(火) 
ひたすら待ち続けた
◆雨が降る。
◆待ち望んだ新刊。
矢作俊彦さん「THE WRONG GOODBYE ロング・グッドバイ」(角川書店)。神奈川県警の刑事・二村永爾に出会ったのは僕が17歳のとき。とにかくもう、ただただカッコよくて夢中になった。音楽に熱中していてしばらく忘れていた読書の楽しみをもう一度教えてくれたのも矢作さんの描く世界だった。もう二度と二村に会えないのかと思っていたけど、こんなに年月が経ってから再会できたのが嬉しくてしょうがない。もし矢作さんが目の前にいたら駆けよってキスしたいぐらいだ。ゆっくり読みます。読みますとも。
◆でも、ずっと年上の遠い存在だったはずの二村が、同じぐらいの年齢になってしまっている。そうだよなぁ。そんなに時間が経ってしまったんだなぁ。
◆自分の子供を乗せた同じ車から、他人とはいえまだ幼い兄弟を降ろし殺害する。どうしてそんなことができるんだ。溜息も出ない。
◆そういうニュースを載せた新聞にはあの事件の死刑囚の死刑執行。そしてまたテロでの何十人もの犠牲者。武装集団は人質を殺害。手元にあるこのワールドカップ記念の限定版ジッポを賭けてもいい。異星人がこの星のニュースを分析したら地球人は殺し合うのが日常だと断定するだろう。この世は絶望に満ちていると綴ったのは誰だったか。
◆それでも、やっぱり願うしかない。
◆エッセイを頼まれました。掲載されたらお知らせします。
◆次作予定のゲラが届く。しばらくは推敲作業で時間を取られそうだ。

9月15日(水) 
しびれる
◆晴れ。
矢作俊彦さん「THE WRONG GOODBYE ロング・グッドバイ」(角川書店)を読んでいる。一気に読むのはもったいないので少しずつ。シビレる。マジで。
◆大好きな作家の方の作品を読むと「どうして俺はこんなふうに書けないんだろう」と自分が情けなくなってくる。アマチュアのときからそう思っていたけどプロになってしまった今はよけいに思う。もちろん自分にしか書けない世界があると少なからず自負していますが、やっぱりいいものには憧れるよねぇ。
◆いつか矢作さんに会える日が来るんだろうか。一応同じ土俵に(幕下と横綱の違いはあるが)立ったんだから可能性がないわけではない。あぁでもそんなことになったらどうしよう。緊張して倒れるかも。
◆天海さんの
「ラスト・プレゼント」の最終回を観る。あぁダメだ。ストーリーとかどうでもよくて(失礼)子供が出てくるともうダメだ。小さい頃から涙腺が弱かったんだけど(漫画読んで泣いていた)この頃はもうほんとマジでダメ。涙ドバドバ。頼むから俺を泣かせないでくれ。
◆次作のゲラの見直しとエッセイとさらに次の作品の練り込み。なんか忙しいっていうか忙しくしないとマズイよね。危機感を持ってやらないと。

9月16日(木)
集中力
◆晴れ。
◆日本のプロ野球に興味を失ってからしばらく経つけど、今回の騒動での
ヤクルト・古田の集中力には感心する。選手の代表としてオーナーたちとの会議に挑み続け、途中で退席して試合に挑みきちんと結果も出すというのはすごい。会議って疲れるものだ。特にああいった内容の会議は精神的なダメージが大きくしばらく使い物にならなくなる。なのにキャッチャーとして一試合(捕手は精神的に疲れるポジションだ)きっちりこなす。プロの鑑だと思う。
◆引き続き
矢作俊彦さん「THE WRONG GOODBYE ロング・グッドバイ」(角川書店)を読んでいる。あの頃の仲間たちがオールスター並みに登場してきて涙が出てくる。
◆引き続き、次作のゲラの見直しとエッセイとさらに次の作品の練り込み。

9月17日(金) 
書き続けます
◆晴れ。
◆スト突入。お互いに避けたいはずなのにこういう結果になってしまう。球団経営というのは事業だ。でも同時にエンタティメントとしてファンに夢を見させるものだ。最初からニュースを読み直して、いろいろと考えられるだけの裏事情を想像しても、心情的には選手側だ。どう考えても球団側の夢を売る者としての〈覚悟〉が感じられない。
◆犬を散歩しているときに声をかけられた。おそらく息子の同級生の女の子だと思うのだが「本を読みました。とてもおもしろかったです」と彼女は言う。さらに少しはにかみながらためらうように「続き、待ってます。書いてください」と。ありがとうございます。本当に嬉しいです。
◆続き、というからにはたぶんパルプタウンフィクションのことを彼女は言っているのでしょう。何としても、書きたいと思います。
◆引き続き、次作のゲラの見直しとさらに次の作品の練り込み。

9月18日(土) 
裏側
◆薄曇り。夜になって雨。
◆あるイベントに子供を連れて行ってきた。広告業界ではイベントプランナーという仕事もしていた。世の中のイベントと名のつくものの裏にはほとんどそのイベントプランナーなる者の存在があると言ってもいい。お客様を楽しませて同時にイベントを行う企業をいろんな意味で潤してナンボの商売である。バーゲンだってオリンピックだって商店街祭りだって極論すれば大統領選挙だってイベントだ。だから資本主義の世の中はイベントを中心に廻っている。世の中の裏というものをいちばん知ってしまう商売かもしれない。
◆とことんイヤになって辞めてしまった。その職業がではなく、そういうことにごく自然に身体と神経が反応してしまうようになったこととそれを楽しんでいる自分に嫌気が差して。
◆まだ読んでいる
矢作俊彦さん「THE WRONG GOODBYE ロング・グッドバイ」(角川書店)。行きつ戻りつ、終わりが来るのを惜しみながら。
◆観ましたとも。えぇ凛ちゃんが観たくてみーまーしーた。
「僕と彼女と彼女の生きる道」。どうでもいいことだけど、草なぎくんの頭髪が危ないと思う。今のうちに手を打つか思い切ってスキンヘッドにするとか。早くした方がいいよ。
◆引き続き、ゲラと先の日々。

9月19日(日) 
興奮
◆晴れたり曇ったり。
矢作俊彦さん「THE WRONG GOODBYE ロング・グッドバイ」(角川書店)を読了。矢作さんだ。間違いなく矢作さんだった。読み終わったときに手が震えるほどじわんと来て、そしてにやりと笑ってしまった。そして二村刑事は……。この構想は矢作さんはいつの時点で思いついたんだろうか。遥か昔に連載を中断したときにはできていたんだろうか。ちょっと知りたかったりする。そしていつか、生きているうちにもう一度二村に会えるんだろうか。お願いしますから書いてください。
◆ドラマ
「逃亡者」は、なんというかあまりにもテレビドラマ的な作りになってしまったもんだからせっかくのいい役者を使ってのいいあらすじがボロボロになってしまった感があるんですが。もったいないなぁ。それでも来週は最終回ですね。観ます。
◆えっ東京はまだ30度あるんですか。
◆連休中だけどいつもの休日と変わらず。
◆引き続き、ゲラと先の日々。

9月21日(火) 
水遊び
◆曇り。
◆今日が最終回のドラマ
「ウォーターボーイズ」の特番(だろう)男子シンクロ高校生大会(たぶんそんなような感じ)を観ていた。テレビ局主導の演出には辟易するけど(ーっかやめろよホントそういう演出。バレーで懲りてねぇのか)、参加した男子高校生シンクロチームはもちろんマジだ。苦しい練習を経て、この大会に挑んでいる。映画の「ウォーターボーイズ」を観た時から思っていたけど、この男子高校生のシンクロはおもしろい。女子のシンクロとはあきらかに方向性が変わっているけど、とにかくもう理屈抜きに楽しさが伝わってくる。海パン一丁で楽しげに踊りまくり、水中で見事なジャンプと一糸乱れぬ演技を行う。やり遂げた後の笑顔と涙もいい。
◆何かに似ているなと思っていたんだけど〈祭り〉だ。男がふんどし一丁で肉体をさらけ出し、叫び踊りまくり水しぶきをあげて笑い合う。水も滴るいい男というのはもともとつやつやとした色気のある(若い)男のことだそうだけど、まさにそれだ。
◆何より〈水遊び〉は単純に楽しい(もちろん良い意味での〈遊び〉ね)。ウォーターボーイズはまさにそれを具現化しているように思う。実話から始まり映画でブレイクしたこの「ウォーターボーイズ」男子高校生シンクロは、変な色に染まらないで、このままただただ仲間と努力する喜びと楽しさを伝えるもので拡がってくれればいいなぁと思う。
◆引き続き、ゲラと先の日々。

9月22日(水) 
YONDA?
◆雨が降ったり曇ったり。
◆普段読んでいる
「switch」「ku:nel」「広告批評」などの雑誌を買う。こういった雑誌を読むのは広告屋時代からの習い性みたいなもの。当時はファッション雑誌(ananとかね)を中心に月に十種類以上の雑誌を読んでいたんじゃないだろうか。それを読んで時代の空気や流行りモノ(東京中心の)を常に自分の身に染み込ませるのも仕事だったしそれが楽しかった。
◆もちろん今も雑誌を読むのは楽しい。良い感覚で作られた雑誌のレイアウトを眺め、良い雰囲気の写真を観て、良い感じの文章を読むというたくさんの楽しみを味わえるのは雑誌ならではだ。小説では味わえない。
◆これは以前の日記にも書いたけど「感銘を受けた本」という質問を受けたときに、もちろん夢中になった小説は矢作俊彦さんやアーウィン・ショーやいくつもあるけれど同時に雑誌
「BRUTUS」を挙げる。僕が一人暮らしを始めた頃に創刊されたこの雑誌は間違いなく僕の(僕らの)その後の行き方に影響を与えたから。
◆というわけで、今月の雑誌「広告批評」の特集は新潮社の〈YONDA?〉です。YONDAパンダのファンは必読。
◆むろん、いつか新潮社からヒット作を出し「YONDA?の店頭パンダが欲しい!」とわがままを言うという野望は捨ててません。
◆引き続き、ゲラの日々。

9月23日(木) 
車の運転
◆晴れ。とても良い天気。
◆お彼岸。おはぎを食べなきゃってんで妻に作ってもらう。何度もここで書いているけど、おはぎはこの世で最も好む食べ物のひとつ。つぶあんが好きなのだ。何度も書いているがもう一度書いておこう。東日本つぶあん普及委員会の会長を務めてもいいと思っているぐらい好きだ。だからといってじゃあつぶあんの入ったものならなんでもいいかというわけでもなく、やはりおはぎに限る。もし私の(作品の)ファンだという方がいらっしゃって偶然にも知人になりじゃあバレンタインには義理チョコをお送りしますね、なんてことになったとしたらチョコはいいからおはぎにしていただきたい。
◆もし編集の方がここを見ているのなら、仮に私が売れっ子になって何か差し入れでもして元気づけて早く原稿をもらおう、なんてことになったら、差し入れはおはぎにすることをお勧めします。
◆で、墓参りにおはぎを持って実家のある町へ。亡父もおはぎが大好物だった。さすがに日帰りは疲れる。
◆そもそも車の運転があまり好きではない。好きではないけど車に乗ると酔う性質なので、できれば運転したい(自分で運転すると酔わないからね)というジレンマをずっと抱えているのだ。何が好きじゃないかってやっぱり周りに気を使いながら事故らないかと心配しながらっていうのがどうもダメだ。結局小心者なんだよね。
◆ただ基本的にメカニカルなカッコイイものは好きなので、美しい車などを眺めるのは好きだしそれを所有するのも好きだ。大富豪になったら間違いなく車をズラズラと買い並べるタイプだな。
◆引き続き、ゲラの日々。

9月25日(土) 
アコースティック
◆晴れ。良い天気。
押尾コータローというギタリストがいる。いまや日本を代表するギタリストといってもいい。よもや知らない人はいないと思うが、全然知らないという人はぜひアルバムを聴いていただきたい。秋間近のこんな日のBGMにはパーフェクトだと思う。
◆ギターソロ(アコースティックね)にはどんな楽しい曲を弾いていても、どこか物悲しさが漂ってしまうと思うのは、ひょっとしたら小さい頃に観た
「禁じられた遊び」とか「第三の男」などの映画音楽のせいかもしれない。刷り込まれたイメージ。
◆先日行われた試合で
コンサドーレ札幌は勝っている。かなり良い試合をしていたと言ってもいいだろうと思う。先制して、追いつかれてもまた加点するという今までにない勝ち方ができた。少なくとも第三クールに入ってからは、下位チームには勝つか引き分けに持ち込むということができているので、少しずつだがチーム力は向上しているんだろう。このまま来期に向けて明るい材料を増やしてくれ。
サッカー日本代表はアジアユースが始まった。19歳以下の選手で構成される日本代表はネパールと戦って3-0。まぁ実力差を見せつけた試合だったけど、初戦のせいか連携に少し難があったかも。平山はここでアテネの悔しさをぶつけてほしいぞ。ここで活躍した選手がドイツの次のワールドカップの主役になるかもしれない。
◆えっ、にしむらさん札幌にいるの?
◆もうすぐゲラの見直し終了。

9月26日(日) 
悩み
◆晴れ。良い日和。
◆近所の公園で町内会のイベント。フリマやらなんやら。妻は小学校のPTAでそちらの手伝いへ。なので留守番と子供のメシ支度を仰せつかり、せっかくにしむらさんが札幌にいるというのに顔を出すことができませんでした。申し訳ない。いずれまた東京で。
◆ちょっと聞いてくれよ、と、友人から延々と悩みを聞かされた。まぁ長年に生きてりゃいろいろとしがらみも増えるだろう。以前から思っていたが、僕には悩みというものがない。本が売れないのが悩みだろうってツッコミが入るだろうけどそれは確かにとても悲しい事実だけどでも悩みというものではないのではないかと。
◆僕の中で〈悩み〉というのは「死ぬほど辛い人生における最大の障害」というイメージが昔からある。本が売れなくたっておでこが上がってきたって何千万という借金があったってそれは別に死ぬほど辛いものではない。生きてりゃ降りかかってくるものの一つに過ぎない。
◆つまり、種々様々な〈解決しなければならない生きて行く上での問題・課題・災難〉は山ほどあるけれど、それは悩みではない、と思ってしまうのだ。山ほど襲ってくる問題を一つずつ解決していくということがすなわち生きるということで、どっちみち死んでしまえば全てが終わるのだ。だったらその日が来るまで生きてりゃいい。
◆運が悪けりゃ死ぬだけさ。
◆ドラマ
「逃亡者」が最終回。8月1日の日記に伏せ字で予想してましたが、ほぼ予想通りでしたね。娘は殺そうと思ったけど、孫は可愛いので電話で病院に呼んだのに、江口の電話で家に戻ってしまってまったくの予定外だったっていう予想を立てたのに(だってあんな小さい子が携帯持って、おじいちゃんのところに行く途中で戻るなんてシーンはあからさますぎるよね)、その部分は最終回でまったく触れられませんでしたね。僕ならそこの部分を江口との対話でぐっと盛り上げたのになぁ。時間がなかったのか捨てエピソードだったのか。
◆ゲラの見直しは最後のところでうーんと唸っている。章のタイトルどうしようかなぁ。

9月29日(水) 
日々
◆曇り。
◆気がついたら二日間更新していなかったのか。何してたんだろう。ってんでここ何日かの行動は以下。
◆次作予定の新潮社さんからの作品初校ゲラを発送した。Gさん、よろしくお願いします。
◆S社さんのエッセイ原稿もFAXで送った。
◆T社さんに送った原稿、どんなもんでしょうかボツですかーと確認メールを送る。いやボツではないですよーと返事をいただきちょっとホッとする。
◆遅れている講談社さん用のネタを詰める。
◆急に映画が観たくなって
「きょうのできごと」など日本の若手映画監督中心に4〜5本借りてきた。
◆講義が学園祭の準備で休講になっているので今週はゆっくり作家活動。
サッカー日本代表U-20は順調に勝ち続けている。三試合を観て気になるのはやはり中盤の幼さ。繋げるサッカーが目標のはずなのにピッチ状態の悪さも手伝って放り込むシーンが多すぎる。それならそれでそこからワイドに展開するパターンが欲しいのだけど今一つ。しかしこれからだ。
◆がんばろう。

9月30日(木) 
映画
◆曇ったり晴れたり。でも夕焼けがものすごくきれいだった。
◆我が家近辺はもともと田んぼばかりでそこにできた新興住宅街だ。だから家が建ち並ぶそのまわりには畑や田んぼが拡がっている。高い建物などまるでなく、唯一そびえ立っているのが高圧線の鉄塔だ。その鉄塔をシルエットに空一杯に拡がる夕焼けを日々見ている。
◆映画、行定監督の
「きょうのできごと」と石川監督の「tokyo sora」を観た。行定監督はもう誰でも知っているけど、石川さんはもともとCFディレクターだ。僕も彼のCMは好きでいつも気にしていた。映画も石川さん独特の色合いのもので、なかなかおもしろかった。こんなふうに何気ない日常をおもしろく観せられるというのは難しいことだと思う。自分の作品でもやってみたいと思うのだけどなかなか難しい(でも「きょうのできごと」の原作は小説だ)。機会があれば挑戦してみたい。
◆新刊の
「Q.O.L.」(集英社)では三人の男女を主人公格に持ってきたけど、僕の中で主人公は〈くるみ〉で、物語を常に引っ張るのはくるみの場面のようにしたつもり。
◆実はどちらかと言えば、女性を主人公にした方が書きやすい。女性の語り口の方が自分の中ではしっくりくるのだ。何故かと考えると、僕は小さい頃はずっと女言葉で話していた。歳の離れた姉が二人もいたので、その影響らしい(もちろん女性の心理をきちんと描けているかどうかは別問題だけど)。めったにやらないが、オネェ言葉を喋らせたら東日本一だと自負している。
◆もちろんストレートです。誤解のないよう。
◆次作の構想を練る。