7月1日(金) 日々。
◆晴れ。夜になって少し肌寒い。
◆今、発売中の雑誌『エスクァイア』に映画のコラムを書きました。『語るべきは幸せなかたち』というタイトルです。んーまぁそう大げさなものではないんですが、僕の基本的なものという部分を書いて見ました。たとえば、僕の作品は善意の部分がありすぎて困る、大人になってしまったからこういうのはちょっとね、という方への答えになっているかもしれません(かもね)。
◆ところで、あのーエスクァイアさん、あのー掲載誌、まだ届いていないんですけど……近いうちに届くかなぁ(おずおず)。
◆相変わらず迷惑メールが多い。届いたものは片っ端から拒否設定にしているのに。これ、かえって増えているんじゃないか? なんとかしてくれぇ。
◆忙しくひたすら執筆とネタ詰めの日々が続く。当分こんな感じです。
7月2日(土) 日々
◆晴れ。いい天気。こんなにいい天気なのに部屋に閉じこもってうんうん唸っているのは本当に不健康だと思います。
◆幻冬舎さんから新しい雑誌『papyrus』の創刊号をいただきました。Iさんありがとうございます。久しぶりに見る中山美穂さんの表紙が美しいです。新しい物語雑誌ということで、隔月刊で発行するんですね……え、隔月? 隔月だったの? そうかぁ。おお、乙一さんも載っているのか。読まなきゃ。
◆東京創元社さんからヒラリー・ウォーの新刊『愚か者の祈り』をいただきました。Kさんありがとうございます。冒頭を読みましたが、相変わらずおもしろそうです。これからじっくり読ませていただきます。
◆引き続き、ひたすら執筆とネタ詰めの日々。
7月4日(月) 日々
◆曇り。少し風が強い。
◆小学館の文芸ポストさんから本誌『文芸ポスト』をいただきました。Mさんありがとうございます。パラパラとめくって、朱川湊人さんの作品があったので読んでみたらおもしろい。笑っちゃった。朱川さんの既刊はまだ未読なんだけど読んでみなきゃ。
◆ヒラリー・ウォー『愚か者の祈り』(創元推理文庫)を読了。おもしろい。その一言。とにかく何を読んでも高いレベルというのがすごい。おまけに取り立てて派手なものは何もないのに、読みだしたらとまらない。唯一の難点は今までの作品に比べると読後、中身とタイトルを振り返るにちょっとピンとこなかったかな、というぐらいで、でもまぁこれは既刊のタイトルが素晴らしすぎるからだし。まだ未読の方はうらやましいです。これからヒラリー・ウォーの世界を堪能できるんだから。
◆先日東京に行ったときに、海猫沢めろんくんと昼ご飯を食べました。あそこのカレー美味かったですね。時間がなくてゆっくり話せなかったけど、また会いましょう。
◆G社さんに作品データを送る。
◆ひたすらネタ詰めの日々。
7月5日(火) 黙祷
◆雨。
◆N.S.P.というフォークグループのリーダーだった天野さんが亡くなったというニュース。正直、驚いた。中学時代、フォークギター(当時は、アコースティックギターと言うより、そういう言い方が普通だった)に興味を持ち、音楽をやり始めた頃、N.S.P.は人気のグループだった。青春という季節のせつなさや心象風景を歌わせたら右に出るものはいなかったと思う。既に大物になっていた吉田拓郎や井上陽水やかぐや姫より、音楽を始めたばかりの僕らに近い感覚があった(今で言えば、ゆずとかコブクロとか平川地一丁目のラインだろうか)。学校にギターを持ち込んで、彼らの歌をコピーしたこともあった。仲の良かった友人のグループは、よく彼らのコピーをライブでもやっていた。きっと今でも彼らの歌の何曲かは、フルで歌えると思う。
◆ただただ、御冥福をお祈りします。あの頃にあなたの歌を聴いてきた僕らが生きている限り、あなたの歌は心に残り続けます。
◆音楽の話でもう少し。ブレッド&バターという兄弟デュオが札幌で久しぶりのライヴを行っていた。実はもう還暦を過ぎたお二人。同じようにあの時代からずっと歌い続けている、日本を代表するミュージシャンだ。そのサウンドコンセプトは当時から何も変わっていない。湘南という独特の雰囲気を持つ地方でずっと活動を続け、海の香りと潮風を感じさせる日本では数少ないタイプの方たちだ。代表曲でもある名曲『あの頃のまま』は、今聴いてもまるで色褪せない輝きを放っている。まるで知らないという方がいましたら、ぜひ。
◆G社のIさんからTEL。先日送った連作(になる予定)の第一作を読んで「とても素晴らしいです!」と電話してきた。本当かなぁ(^_^;)。でもこれでなんとか連載になるかな? 決まり次第こちらでご報告。
◆ひたすらネタ詰めの日々。R社のSさん、もう少し待ってください。
7月7日(木) 七夕
◆曇り。肌寒い日。
◆トップページを少し変えた。このキャンペーンのバナーが入っている。
◆ボブ・ゲルドフが20年前に行ったバンドエイド。あの『ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?』。当時僕はミュージシャンへの道を諦めて就職したころで、その活動に共感しながらも、何もできない自分に苦笑したのを覚えている。20年経って、あの頃よりわずかだけど多くの人に何かを伝えることができる位置にいるのだから、というささやかな自己満足。
◆押し付けるつもりも声高に訴えるつもりもない。
◆ロンドン、オリンピックが決まったと思ったら今度はテロ。
◆『電車男』。山田くんよりちびノリダーがぴったりだなぁ。
◆日本代表のMF、ジュビロ磐田の福西がセリアAへ? もちろん十二分にこなせる実力を持った選手だけど、これ以上海外組が増えるのも痛しかゆし。中盤はレギュラー勢がほぼ全員海外組になっちゃうじゃん。
◆集英社のCさん、おめでとうございます!
◆ひたすら次作のネタ詰めの作業。産みの苦しみ。あとちょっとなんだけどなぁ。
7月8日(金) 黙祷
◆晴れ。
◆エド・マクベイン氏が逝ってしまった。87分署シリーズの新作はもう読めないと思うと無性に悲しくなる。幸い、まだすべてを読んでいないのがせめてもの救いだけど、こうなると読み尽くしてしまうのが惜しくなる。言い方が悪くなるけど、いわゆる警察小説を読むときに、どうしても87分署シリーズと比べてしまう。そうして大抵の場合は「87分署シリーズを読んだ方がはるかにいい」と思ってしまうのだ。ホープ弁護士シリーズ、カート・キャノンシリーズ、どれをとっても、良い。これから読む人には間違いなく至福の時間が訪れることを約束します。ご冥福をお祈りします。
◆写真は、庭で満開になっている蔓バラ。蔓バラが満開だ、ということを書こうと思って撮ったのだけど、エド・マクベインへの手向けの花に。
◆そういえば、新しいドラマが続々と始まっているようだけど、忙しくてチェックできていない。かろうじて『女王の教室』と今日の『ドラゴン桜』を半分ぐらい。両方とも学校じゃん。阿部寛ちゃんの方はまぁ予想通りか。この先どこから見てもきっと理解できるだろう。『女王の教室』は着地点は予想できるものの、子どもたちがどう戦うのかは見てみたいと思う。あ、それとエンディングでの天海祐希さんのダンスを見るだけでもいいかも。端々にタカラヅカ! というのが見えておもしろい。
◆引き続き、ネタ詰めの作業。あと一歩が出てこないなぁ。
7月10日(日) 日々
◆曇り後雨。しとしとと。
◆先日書いた映画のコラムが載っている今月号の雑誌『エスクァイア』をいただく。ついでにグラフィックデザインの特集の前号もいただいてしまった。わがまま言ってすいませんでした。嬉しいです。
◆なんか最近の日記はいただきものの話ばかりだな。そういえば今日は近所の方から、手打ちそばをいただいたり、イチゴをいただいたり。ありがとうございます。
◆ネタ詰めにてこずって、映画に逃避している。昨日今日で三本観た。何を観ているかはネタ元ばらしになるかもしれないので内緒にしておこう。
◆ドラマ『女王の教室』をちゃんと観た。おもしろい。こういうのは好きだ。そういえば天海さんとあの子役の女の子は『ラスト・プレゼント』で親子役だったね。
◆とある所用で、二十年ぶりぐらいに旧友に電話した。懐かしかった。
◆ひたすらネタ詰めの日々。もうちょいだ。
7月12日(火) 日々
◆曇り。少し蒸しているここ何日か。
◆外出して電車の中でiPodを聴いていたら、ブツッと切れた。あら? 充電切れか。しばらく忘れていたからな。
◆『ガイアの夜明け』。この番組のCD欲しい。
◆しばらく話題にしていなかったけど、コンサドーレ札幌、なかなか良い。先日の試合も後半相手が十人になったとはいえ、効果的に点を重ねて勝利した。いまひとつ柳下監督の選手起用法に疑問がないわけではないけど、確実に地力はついてきているのが目に見える。今のところ昇格争いに参加できる位置にはつけているものの、このまま昇格できてもJ1では戦えない。もう一人、確実なFWの獲得が急務だと思うのだけどどうなんだろう。
◆うぉおカッコいいぞ『仮面ライダー THE FIRST』。35年目にして甦る仮面ライダー1号と2号。彼らにブラウン管で出会ったのは10歳のときだ。山下達郎の曲に『アトムの子供』という歌があるけど、同時に僕らは『ライダーの子供』でもある。期待している。その受け継がれた魂を待ってるぞ。
◆R社さんとメール。ようやくネタが固まったので、執筆開始。新潮社さんにもネタメール。こんな感じでいかがでしょうか。
◆いろいろと迷いながらも進んでいく。
7月14日(木) 日々
◆晴れ。良い陽気。庭の蔓バラがさらに元気を増してすごい状態になっている。散った花びらがご近所迷惑かも。
◆芥川賞と直木賞決定。でもごめんなさい、森さんと恩田さん以外は読んでいない。それにしても恩田さんはどうして賞に縁がないのかなぁ。不思議だ。
◆コンサドーレ札幌は鳥栖を1-0で破って、なんと3位につけた。まぁダンゴレースではあるのだけど、昇格圏内に入ったわけだ。いいじゃないですか。ここまで実力がついたという証拠です。そして土曜日は首位の京都と対戦。ここで京都を叩けるようなら、本物だ。頑張ってくれ。
◆お盆にクラス会がある関係で、昔の同級生と連絡を取っている。懐かしい。何もかもが懐かしい。
◆世界自然遺産に、北海道の知床が決定した。これで自然保護の機運が高まるのなら歓迎だ。もちろん行ったことはあるし、また行きたいけど、いかんせん同じ北海道と言っても遠い。札幌から車で行こうと思えば、東京に行くより時間がかかる。
◆『電車男』。ドラマは観ていないんだけど、エンドのサンボマスターの曲だけ聴いた。奴らはいい。
◆そういえばエルメス演じる伊東美咲さんですが、いえ美女にケチをつける気はまったくありませんが、初めて見た時から、何かこうバランスが悪いなぁというイメージが。どこがどうとは言えないんですが。どこなのかなぁ。
◆R社さん『KT』の執筆を進める。G社さん『TO』の構想を進める。あと、その他のネタ詰めを。
7月16日(土) 日々
◆晴れ後曇り。
◆なんだか小さな虫が多い。網戸の隙間から入り込んでくるのか。蚊も出てきたので、蚊取り線香出動。去年の夏も書いたけど、○鳥の蚊取り線香がやはり馴染んだ匂いで良い。その他は本当に線香臭いです。夏だなぁ。匂いの記憶。
◆天海さんの『女王の教室』。やっぱりおもしろい。ただここまで極端なエピソードを盛り込んでおいて、最終回どうやってケリをつけるのか。お手並み拝見。なんでも番組の掲示板に「ひどすぎ。打ちきりを」とか「いや、正しい」などとカキコミの量がすごいようだ。制作側からすれば、大成功か。まぁドラマなんかに反応してないで、現実に対応しろってことで。
◆息子の高校の学祭を見に行く。なんだか懐かしい。
◆集英社小説すばるさんから本誌『小説すばる』をいただきました。ありがとうございます。でもまだまだ私の出る幕はないというのが悲しい。
◆ジャニーズNEWSのメンバーの一人、18歳の少年が、バレーボールの中継後、フジテレビのアナウンサーやスタッフらと酒を飲んで補導されたと。若さってのは基本的にバカだから、このメンバーも軽い気持ちだったんだろう。でも、芸能人という自覚なさ過ぎ。もっと悪いのはフジテレビのスタッフ。この自覚のなさは、どうしようもない。
◆R社さん『KT』とG社さん『TO』の執筆を進める。
7月17日(日) 暑い!
◆晴れ。暑い。暑いってばさ。それでも夜になると風が涼しい。
◆西澤保彦さんから新刊「腕貫探偵 市民サーヴィス課出張所事件簿」(実業之日本社)をいただきました。西澤さんいつもすいません。ゆっくり読ませていただきます。
◆最近、短編というものをいくつか書いているんだけど、なかなかものにならない。正直、短編はほとんど書いたことがなかったので、手探りで書いている状態。あ、でもね、デビュー前のただの読書好きに戻って言っちゃうけどさ、文芸誌などに載っている短編を読んでも「おもしろい!」と膝をうつものって少ないよね。雰囲気で流れている作品って多い。ま、趣味にあわないってのもあるんですが。他山の石として頑張ろう。
◆そういう意味では、僕は長編体質みたいだ。これはひとえに投稿時代に300枚という応募制限枚数を常に意識していたからだろうな。今は自分の中では500枚ぐらいないとひとつの物語が終わったような気がしない。この辺の感覚を、調整できるようにならなきゃプロとは言えないな。まだまだだぞ小路幸也。
◆映画「姑獲鳥の夏」を観ようと思ったら札幌市内まで行かなきゃやってなかった。むー。この暑いのにでかけるのもなんだから今度にしよう。
◆コンサドーレ札幌は首位京都に1-0で負け。前半は素晴らしい試合だった。J2のトップ争いと言ってもいいぐらいの。でも後半失速。選手層の厚さでも完敗。まだまだということだね。それでも第二クールを終了して、3位という好位置につけている。地力は確実についているが、負けるときの内容が悪すぎる。ということは、本当の実力ではないということだ。そこをどう修正するか。
◆リンクページを少しずつ修正してます。よく伺う読書系サイトのところにもリンクを張ろうかなとも思うのですが、どこで区切ろうかなと思案中。
◆R社さん『KT』とG社さん『TO』の執筆を進める。
7月18日(月) 雨
◆午前中、まるでスコールのような雨。でもいいおしめりになりましたね。
◆SMAPの新曲の作詞はクドカンということで。ふーん。やっぱり餅は餅屋にしようよ。ねぇ。
◆実はSMAPの皆さんに歌っていただきたい曲がある。フォークソング全盛期に〈かぐや姫〉というグループがあり(神田川とか、赤ちょうちんとかね)解散後、メンバーの一人伊勢正三が結成した〈風〉というデュオがいた。その〈風〉の代表曲でもある『ささやかなこの人生』という曲だ。さわやかなミディアムテンポの優しい歌だ。ずーっとこれSMAPに歌わせたらいいよなぁと思っている。知らない人は一度聴いてみて。ピッタリだから。(ここまで書いて、この話以前にもしたような気がする。あぁいやだ年寄りみたいだ)
◆ミュージシャン岡村靖幸が覚せい剤使用で逮捕された。残念だ。飛び抜けて売れたミュージシャンというわけではないけど、僕は彼の才能とセンスが大好きだった。どんないいわけをしようと、クスリに頼ってしまってはその時点で終わりだ。どういう理由で使ったのかわからないけど、もし創作の悩みであるなら、それはわかるつもりでいるけれど、駄目だ。そこからは何も生まれない。
◆もう自分の中から何も生み出せないような気がしてくる。それはクリエイターにとって最大の恐怖だ。それを味わい続けるなら死んだ方がマシだと考えてしまう。でも死ぬのは嫌だ。だから、逃避する。大昔から、多くの創作者がそこへ向かってしまう。それはわかるつもりではいるのだけど。絶対に駄目だ。
◆R社さん『KT』とG社さん『TO』の執筆を進める。その他のネタ詰めも。
7月19日(火) 夏の香り
◆晴れ。いい天気。
◆どうしても夏が近づいているという気になれなかったのは、まだ虫の声や姿をあまり見たり聴いたりしていないせい。今日、やっとトンボを見かけた。虫の声はあまり聴けない。もっとも耳鳴りのせいで聴こえないこともあるんだけど(実は耳鳴りという持病を持っている)。
◆毎年書いているけど、夏の楽しみに窓を開け放った和室での昼寝がある。少し早いけど今日もやってみた。ひんやりとした畳の感触が気持ち良い。夏が来たんだなぁ。
◆東アジア選手権を戦うサッカー日本代表のメンバーが発表された。海外組は招集しないで、新しい選手を。結果としてアテネ組の茂庭、阿部、今野、田中達が呼ばれている。いいぞぉ。特に今野はコンサドーレの生え抜きだった。頑張ってくれ。ジーコ監督はぜひ試合でこういうメンバーを使っていただきたい。そして、まだ完調じゃないだろうけど久保も戻ってきた。今のFWのメンバーの中では大黒以上に期待できる久保。頼むぞドラゴン。
◆そして、神戸にいたカズこと三浦知はJ2横浜FCへ移籍。めぐりあわせだろうけど、かつての日本代表FW城と同じだ。新旧日本代表のFWの旗頭だった二人が、J2という戦場へ。うーん。コンサドーレとの試合でカズの姿を見られるわけだ。僕は正直カズは好きな選手ではなかったけど、少し複雑かな。
◆えっ、A・J・クィネルも亡くなったんですか? うわーそうだったのか。まだ全部は読んでいないけど、また一人かぁ。黙祷。
◆R社さん『KT』とG社さん『TO』の執筆を進める。その他のネタ詰めも。
7月20日(水) 日々
◆晴れのち曇り。
◆今日は一日我が家の玄関のド真ん前で下水管工事をやっていた。それはまぁ事前にわかっていたことなんだからいいんだけど、そういう日に限って次男の友だちが6人も7人もやってくる。みんな自転車で来て、玄関前の歩道にがんがん置いていく。工事車両やら機材やらなんやらごったがえす状況で、これはちょっと危険だし邪魔だなと思って、全車よいしょっと玄関脇のスペースに移動させた。ずらりと並ぶ子供用自転車(全部マウンテンバイクスタイルだ)。
◆ところが何十分か経って、玄関が開いたので誰だと思ってみると、次男の友人の一人が忘れ物でも取りに帰るのか、自転車を出そうとしている。いちばん奥にあったため、我が家の低い塀(線路の枕木を三段積み上げた塀)を自転車を持ち上げて乗り越えようとしているのだが、小学三年生にはちょいと無理な相談。手伝おうと外に出たら、工事現場の車両誘導(あの棒を振って誘導する人)のアルバイトのにいちゃんが手伝ってくれていた。「すまんね」と声を掛けるとニコッと笑ってうなずいていた。大学生風でなかなかのイケメンだった。
◆なんと、「銀のエンゼル」が五枚たまった! ずーっと長い間四枚あったのだ。昨日、次男がおやつでチョコボールを開けた瞬間に「おっ!」と歓喜の声。これで、我が人生で二回目の「おもちゃのカンヅメ」がもらえる!
◆R社さん『KT』とG社さん『TO』の執筆を進める。その他のネタ詰めも。
7月21日(木) また
◆晴れ。いい天気。それにしても虫が少ない。何故だ。
◆あまりの眠気に少し横になって、三十分ほどで起きてテレビを観ると『菊次郎とさき』をやっていた。ご存知ビートたけしの自伝のドラマ化。時代的には、僕の一世代前だけど、記憶に残る昭和のいちばん古いものと重なる部分も多い。ドラマとしての出来はともかく、こういう手法のハートフルホームコメディドラマは好きだ。たとえば『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』といったものの流れを組むもの。いつの時代までこれが残るのだろう。たとえば二十年後、僕の次男が三十代になったとき、これを観て楽しめるだろうか。〈昭和〉はいつまで残り続けるだろう。〈江戸〉〈明治〉は歴史ドラマとして今後も描かれることは間違いないだろうから、〈昭和〉もそういうふうに残っていくんだろうか。生きている分には、確かめておきたい。
◆そのドラマを観ている最中に飛び込んできたニュース速報。ロンドンでの爆破事件。まだ詳しい状況はわからない。連続テロなのか、模倣犯なのか。どちらにしても、卑劣な犯罪。無関係な命を奪うものに、何の理もない。
◆こういうニュースがあった。どうしようもない。僕はゲームの仕事をしたし、今もプランニングやライティングというものを学生に教えている。けれど、ただ残虐なだけのもの、ただグロテスクなだけのもの、ただのエロゲーは規制どころか消滅させていいと思っている。何故かと言うと、そういうものばかりやっていると、間違いなく〈想像力〉が奪われる。いいものを作っていくための〈想像力〉を失わせる。断言していい。せっかくの才能がいびつなものに消されてしまうのが悲しくてしょうがない。
◆もっとも、それも時代の流れだと言われたら、どうしようもない。僕が思う〈想像力〉とは違う形のものができあがっていく過程なのかもしれない。でも、人間の生活を豊かにするのは〈美しいデザイン〉だと思う。そしてそれは〈シンプル〉なもののはず。大昔から変わらないもののはず。そういったものを作り上げるための、土台となるべきものを、ただの残虐・グロ・エロゲーからはまるで感じない。そういうものが多すぎる。
◆もちろん、そうじゃないものもある。ある学生が書いたエロゲーのシナリオを読んだことがある。確かに中には○○○とか○○なシーンが続出して苦笑いするしかない部分が多かったけど、それ以上に、確かに伝わる何かがあった。それは作り手の志のようなもの。自分が作りだし、伝えたいものへの確かな思いがあった。「いいんじゃないか?」とその学生には伝えた。そういうものを表現できる人間は、また別の形で〈想像力〉を発揮できるからだ。
◆S社のMさんからお手紙をいただく。こちらこそよろしくお願いします。いいものを作っていきましょう。
◆R社さん『KT』とG社さん『TO』の執筆を進める。その他のネタ詰めも。
7月22日(金) 日々
◆晴れ。暑い日。北海道も夏らしくなってきた。
◆自分で自分の生活費を稼ぐようになってから、つまり社会人となってから20年近く経ってしまった。幸いにも僕はその20年近くを、自分の好きな仕事しかしないで過ごしてきている。きっと僕は運が良いんだろうと思う。宝くじが当たるような運はないけど(いやその前に買ってないけど)。その運がどこから来ているのかわからない。才能や努力というのにも無縁なような気がする。ただ、好きなことだけやりたいというわがままな意志だけが、その運を支えているような気がする。
◆もちろん、その中で、辛いことや悲しいことや我慢できないこと理不尽なこと吐きたくなるようなことが山ほどあった。作家という職業を選べた今現在だってあるし、これからも続くんだろう。
◆それでも、生きていくためには、自分で何かを選んでいかなきゃならないんだと思う。そうやって選んできて、生きてきて、楽しいことがたくさんあった。これからもきっとあると思うから、生きていく。
◆将来が見えないから死を選んでもいいか、という相談を若い子から受けた。この文章はその子に向けて書いている。それを選ぶのは勝手だけど、死ぬんだったら他人に迷惑を掛けないでほしいと思うけど、言っておくけど将来が見える奴なんかいない。いたらそいつこそ死にたくなるだろう。
◆進む先に自分の道なんか見えるはずがない。そこには何もないんだから。何もないところを、自分で歩いていくんだから。
◆でも、どうだろう。僕には進む先に僕の影が見えるような気がする。まっすぐに伸びる自分の影だ。それは後ろから誰かが照らしてくれる灯で出来た僕の影。
◆振り返れば、たとえば、昔の同級生がいる。彼らの存在が僕を照らしている。今度会った時に「よぉ元気か」と笑いあえるようにそのまま進めと、彼らが照らしてくれる。たとえば、かつての仕事仲間がいる。彼らが「あの仕事は楽しかったよな」とまた酒でも飲みながら話そうと、僕を後ろから照らしてくれる。
◆そういうものが、君にはないんだろうか。
◆ないんだったら、しょうがない。僕を灯にすればいい。もし君が、僕と一緒に飯を食うのが楽しいと思えるのなら、何年か経って「おまえあのとき死にたいなんて言ってたよな」と笑いながらまた飯を一緒に食えるように。どうだろうか。その日を想像するのは楽しくないだろうか。その日を楽しみに生きていくことはできないだろうか。僕を灯にすればいい。まっすぐに伸びる自分の影を確かめながら、歩いていくことはできないだろうか。
◆まぁそのときには、おごってくれ。
◆R社さん『KT』とG社さん『TO』の執筆を進める。その他のネタ詰めも。
7月24日(日) 日々
◆晴れ。夏らしい日々が続く。
◆でもやっぱりトンボの姿も見えない。虫の声が聞こえてこない。コオロギはどうしたんだろう。セミはどうしたんだろう。キリギリスは? もう少し先だろうか。
◆『女王の教室』。女王の策略にどんどんハマっていく子どもたち。むろん現実的ではない設定も多数あるのだけど、最終回のオチではやはり女王のこの横暴の裏には現実的な理由がなければならないだろう。まさかファンタジーに逃げないだろうし(逃げないでね)。予想としては女王の○○が○○で○○○、というのがまぁ基本かなと思うのだが。今から最終回が楽しみだ。
◆東京創元社の新刊についにニール・ケアリーが登場する。こちら。まぁミステリファンなら誰もが待ち望んでいたと思うんだけど。僕もニールにやられてしまってどんなに待たされようと新刊を待ち続けた一人だ。楽しみだー。
◆関東を襲った地震。みなさん大丈夫でしたか。
◆振り返ると去年の夏は暑かった。オリンピックにサッカーアジアカップに甲子園、さらに北海道にはめったにこない台風と。初めて北海道勢で優勝した駒大苫小牧は再び南北海道代表で甲子園に向かう。北北海道代表はまさに僕の地元の旭川工業だ。頑張れー。
◆R社さん『KT』の執筆を進める。その他のネタ詰めも。
7月26日(火) 日々
◆曇り後雨。台風の影響か、湿度も高い。夜になってさらに雨が強く。皆さんの地方は大丈夫でしたか。
◆ドラマ『海猿』を初めてまともに観た。映画との繋がりからフィルム風加工(たぶん)でやっていたんだね。ところどころに「もう少し!」と思わせる演出があったものの、全体としてはおもしろかった。
◆海猿は海上保安庁だけど、お巡りさんとか、消防士とか、自衛隊とか、レスキューとか、医者とか。人命を守る者たちのドラマが単純に好きだ。相当昔になるけど映画『バックドラフト』を観た時、もういい大人になっていたんだけど「これを中学生の時に観たら絶対消防士になっていたな」と思ったほど。
◆好きなものは好きで放っとけばいいんだけど「何故好きなのか?」を考えるに、やはり〈ヒーロー〉なのかなと思い当たる。小さい頃から、アニメなり映画なりドラマなりで〈ヒーロー〉ばかりに憧れ続けてきたのだ。もちろん現実には仮面ライダーにはなれないので、現実に即した〈人命を救う〉というヒーローが、前述した職業の人たち。ヒーロー願望を満たしてくれるのだね。
◆もちろん彼らは英雄でもなんでもなく、ただ己の信じた仕事への使命感に溢れる市井の人々なのだ(そうあってほしい)けど。
◆デビュー作にも書いたけど、子どもの頃〈お巡りさん〉は、確かに身近にいたヒーローだったのだ。
◆『ガイアの夜明け』。うーんなるほどなぁ。自販機がこんなに大きな市場だと改めて確認。
◆R社さん『KT』、G社さん『TO』の執筆を進める。講談社さん『D』を練り直す。その他のネタ詰めも。
7月28日(木) 日々
◆晴れ。北海道らしいカラッと空気の青空。
◆けっこう気に入ってしまって『菊次郎とさき』を観た。こういうのはもう様式美を楽しむという歌舞伎や落語みたいなもの。その他に録画していた『スローダンス』も観てみたけど、おもしろくないというわけじゃないし深津絵里さんは大好きなので時間があれば観ようとは思うけど、って感じですか。
◆少し気になるのだけど『スローダンス』、サイトのタイトルロゴなどのイメージとドラマの雰囲気が今一つ合っていないような気がする。つまり、コンセプトがズレている、と感じます。もう少し言ってしまうと、グラフィックデザインの方々がやり過ぎた感があります(ドラマの方が追いついてない、という見方もありますが)。
◆元々広告屋なので、そういうところは気になります。自分の本の装幀も言いだすと全部やりたくなるので、今のところは全面的にお任せ状態です。そういえば、次作ではちょっとしたサプライズが……。
◆新しくお付合いさせていただくS社のMさんからメール。了解しました。早急にネタを考えて送ります。
◆R社さん『KT』、G社さん『TO』の執筆を進める。講談社さん『D』を練り直す。その他のネタ詰めも。
7月31日(日) 日々
◆晴れ。暑い日が続く。
◆ようやく蝉の声やキリギリスの声が聴こえるようになってきた。普段の夏より遅い感じがする、と思っていたら農家の人もそう言っていたと妻。やっぱりそうだったのか。
◆気分がダウナー気味なので更新も滞りがち。ドラマ『女王の教室』は、少しずつ女王がその言葉でこれほど厳しくする意図をもらしはじめましたね。ちょっと早い気もしますが、まぁあれだけ極端なことやっているから展開としては良しか。頑張れクラスのみんな。
◆サッカー日本代表は東アジア選手権の初戦を北朝鮮と。ダメっぷり炸裂の内容で0-1の敗退。どうしてこういう試合をしてしまうのかなぁ。だから欧州組がいないって言われるんだ。ほぼ全員がいいとこなし。遠藤と福西のボランチ組ぐらいかがんばっていたのは。何も言うことなし。新しく選出された田中達と巻も含めたFW陣はそれなりに良い場面を作っていたし動いていたのでまぁ良し。その他のメンバーは顔を洗って出直せ。
◆東京創元社さんからドン・ウィンズロウ『ウォータースライドをのぼれ』(創元推理文庫)をいただきました。ありがとうございます! もういったい何年待ったんでしょう。なめるように読みましたが、いやおもしろさは相変わらず抜群ですが、シリーズの中の位置づけとしては全体的に軽かったのかな。どちらかといえばライトコメディの香りがぷんぷんしていて、それはそれで楽しかったです。シリーズ未読の人はひょっとしたらこれから読んでもいいかも、あでもそれじゃ繋がりが見えないものなぁ。いや、とにかくニール・ケアリー最高!
◆トップページから「ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーンに行けるようにしてある。そのキャンペーンの一環の〈ホワイトバンド〉の認知度も上がってきたようだ。僕も購入していて、外出する際には腕にするようにしている。だけど、やっぱりヤフオクでそれを売りに出している奴がいる。しかも買おうとしている奴もいる。(まぁこうして話題にするとある意味では認知度が上がるだろうが)そういう連中を受け身なしでアスファルトに叩きつけていい法律を作ってくれ。
◆R社さん『KT』、G社さん『TO』の執筆を進める。講談社さん『D』を練り直す。東京創元社さん『DH』のネタ詰め。