2006年1月

1月1日(日) 新年明けましておめでとうございます
◆晴れ。気持ちの良い新年。
◆ここ何年か、元日は気持ちの良い青空が広がっている。初詣も寒いけど気持ちが良い。
◆一年の計は元旦にありだとか。心を強くして、納得できる作品を世に送り出そう。
◆年末正月になると思い出すことがある。確か中学三年生のとき。大晦日の夜中に同級生で集まって初詣に行こうという話になった。ところが僕は引っ越しをしたのでかなり遠いところから学校に通っていたのだ。集合場所になった友人の家へはバスで二十分もかかる。当然のようにそんな夜中にバスはない。むろん酒に酔った父が車で送ってくれるはずもない。若さにまかせて歩いていこうとしたのだが、突然のように猛吹雪になった。死にそうになって国道を歩いていた僕の横にすーっと乗用車が停ったのだ。「にいちゃん、どうした」「あ、いや初詣に●●まで」「死ぬぞこんな吹雪の中。乗れよ」。
◆ここで終わったのなら世の中いい人もいるよね、で終わるのだが、友人の家の近くまで送ってくれたそのおっさんはこう言ったのだ。「はい、タクシーの半額でいいわ、800円ぐらいか」。僕が最初に世の中の厳しさを知った瞬間だった。まったく、犯罪だぞおっさん。
◆今年もどうぞよろしくお願いします。
◆講談社「D」を進める。

1月3日(火) 日々
◆夜になって雪。気温が上がってきたので雪が重い。明日も雪かきから一日が始まりそうだ。
◆実家から帰ってきて、少し寒い家の中で片づけやら年賀状の整理やら。あぁこの方には書いてなかったと慌てて書いて。いつもの正月の時間。
◆今回でファイナルだという
『古畑任三郎』。思えばいちばん最初に観たときには「よし!」と狂喜乱舞したものだ。よくぞこういうドラマを作ってくれたと。まぁ田村正和さんもお年だしね。これで最後もしょうがないか。
◆もう相当古いものなので記憶も定かではないのだけど、
「新十郎捕物帳 快刀乱麻」という推理ドラマがあった。調べてみると1973年だ(えっ、原作は坂口安吾「安吾捕物帳」だったのか! 知らなかった)。まだ小学生だったんだなぁ。夢中になって観た覚えがある。そういうドラマがまた新しく登場するのを期待しています。
◆講談社「D」、新潮社「TK」を進める。

1月4日(水) 日々
◆曇り。昨夜に降り積もった雪かきで一日が始まる。
◆痛ましい火事だ。三家族の同じような年齢の小学生の子供だけが亡くなってしまって、それぞれの親だけが生き残ってしまった。子供を救う間も無いほどに火が燃え広がったらしい。ただただ、悲しい。
◆朝起きると、左目が充血していて、右目付近が腫れていた。充血というよりは出血しているようだ。原因はまったくわからない。右目付近の腫れは時間とともに引いたが、左目の充血は治っていない。明日一日様子を見て、まだ充血しているようなら病院へ行こう。
◆さてイチローが主役というので話題の
『古畑任三郎』第二夜。昨夜はかなり高レベルな内容だったので、さてどうかなと思っていたけど、ううんまぁこんなものか。大物ゲストスター、それも畑違いのスターを迎えてのドラマとしては良い方だったのでは。ミステリドラマとしては相変わらず詰めの甘さが目立ったけど楽しめたのは事実。明日で終わりか。まぁあまり期待しないでおこう。
◆録画しておいた
『新撰組!』土方歳三の最後の一日のドラマ。虚実ないまぜての展開はなかなか良かったのではないでしょうか。過去のVTRでお茶を濁す部分もほとんどなかったし。北海道で死んでいった土方歳三。どういう思いだったんだろうな、というのは昔から思っていた。
◆三が日も過ぎて、世の中が動き出す頃だろうか。
◆講談社「D」、新潮社「TK」を進める。

1月5日(木) 日々
◆晴れ。東北地方はひどいことになっているようだけど、札幌近辺は例年より雪が少ないような気がする。
◆ドラマ
『古畑任三郎』第三夜。ラストを飾るのが松嶋菜々子さんというのがかなり不満なのですが(失礼だけど彼女は演技力ないと思う)、内容的には満足です。堪能しました。振り返ればシリーズの中でもかなり高水準な三作で占めてくれました。三谷幸喜さんに拍手を送りたいです。シリーズ第一作の中森明菜の件にちらりと触れるところなんざぁファンを泣かせてくれましたね。これほど高水準の(いろんな意味で)ミステリドラマはかなり少ないでしょう。この傑作のファイナルを機に、脚本家の皆さんの奮起を期待します。いいドラマを僕たちに観せてください。お願いします。
◆昨年末に第一稿を仕上げた
東京創元社さん「DHB」集英社さん「TBW」にそれぞれ担当さんからメールが来る。むろんこれからかなり修正しなきゃならないけれども、全体的には好感触の返事が来て、ホッと一息。発売予定をにらみながら、しっかりといいものに仕上げたい。R社さん「KT」はおそらく今月中にはゲラになるはずだ。新年から気と身を引き締めて、がんばろう。
◆芥川賞・直木賞候補が発表。むろんまだまだ遠い話。今回の直木賞は東野さんだろうなぁ。これで取れなかったら日本中の読書好きがちゃぶ台ひっくり返すでしょう。わからないけどさ。もう一人は恩田さんかなぁ、姫野さんかなぁ。伊坂さんは次回でもOKですよね(と勝手なことを言ってすいません)。
◆新年早々、気分がダウナー。原因がはっきりしているのでいいけどさ。
◆講談社「D」を悩みながら書き進め、新潮社「TK」と幻冬舎「Z」の構想を進める。あ、幻冬舎「TO」を書かなきゃ。

1月7日(土) 日々
◆夕方からしんしんと降る雪は今も続いて20センチは積もったかな。明日は雪かきだ。しかし北陸の方の雪は本当にひどい。
◆昨日の夜には稲垣吾郎が金田一耕助の
「女王蜂」。このシリーズも三回目? 相変わらず舞台作りは上手い。脚本の方も割り切り方が素晴らしく、ドラマとしては良くまとまっている感じ。ゴローちゃんの演技力やらセンスのないコミカルな味付けはいらないなとは思うものの、まぁこれでもいいのかなと。何より金田一と言えばハジメちゃんしか知らない我が家の息子たちにオリジナルも面白いと思わせてくれたようだ。
◆白目の出血部分がなかなか引かない。いつになったら直るのか。
黒田研二さん
「結婚なんてしたくない」(幻冬舎)に〈小路〉というキャラがいるというので読んでみるとおお確かに〈小路(しょうじ)〉というキャラがいるではないか。黒田さーん(^_^;)。
◆講談社「D」を悩みながら書き進め、新潮社「TK」と幻冬舎「Z」の構想を進める。

1月8日(日) 日々
◆今日も雪かき。たぶん明日も。それでも雪がさらさらなので、さして苦でもない。楽なものだ。
リチャード・フラナガン「グールド魚類画帳 十二の魚をめぐる小説」(白水社)。ん? グールド? あの鳥類画のジョン・グールドに魚類の絵もあったのか? そしてそれをめぐる小説なのか? と思い手に取ると違った。グールド違いなのか。しかし同じ名前でこんなにも素晴らしい絵を書いた二人なのか、と。作者のリチャード・フラナガンはまったく知らない作家だけど。ぱらぱらと読んでみる。
◆最近の日記にまるで本を読んでいる記述がないのですが、実はそれなりに読んでいるのです。ほとんどがイメージを固めるための読書なのですが。
◆先日は
沢村貞子さん「私の浅草」(新潮文庫)を読んだ。小さい頃にドラマで観ていた女優さんだ。その他にもマイクル・Z・リューインパウダー警部シリーズエド・マクベイン向田邦子さんの本などなど。
◆久しぶりの「DASH村」。しかし陶芸の窯というのは、すごいものなんだなぁ。
◆何も進まない一日。むー。

1月9日(月) 日々
◆雪が降り続く。比喩ではなく、朝昼晩と雪かきばかりしていた一日。まだ降り続いているのでおそらく明日の朝も雪かき。
◆まったく期待はしていなかったけど、好きな女優さんである深津絵里さんが三蔵法師を演じるというのでそれだけの理由で観た
『西遊記』。いきなりキムタクと香取慎吾の対決で始まったのでスマスマかと思ってしまいました。が、脚本のテンポの良さと香取孫悟空の濃いキャラでなかなかおもしろかった(叫ぶところなどは「新撰組!」の近藤勇っぽかった)。電車男の伊藤くん猪八戒のキャラがいまいちスタンスがわからないんだが、これも回を重ねると生きてくるのかも。深津絵里さんの三蔵法師は中々雰囲気があったのだけど、いまいちキャラが固まっていないのか? ロケシーンとセットシーンでかなりキャラが違うような感じだったのだが。いずれにしても、二回目も観てみよう。
◆四十になっても惑っている自分に嫌気が差す。そう思ったところで、この有名な孔子の論語を再確認しようと調べた。『子曰く、吾れ十有五にして学に志ざす。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳従う。七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず。』うん、そうだったか。
ダイアン・アッカーマン「庭仕事の喜び」(河出書房新社)。装幀に魅かれて手にした本だけど、実は庭仕事に関する文章は意外と好きだ。自分でやるわけではないのだけど。花屋でバイトをしたこともある。山川草木は基本的には好きなのだ。都会の喧騒も好きなのだけど。
◆講談社「D」を悩みながら書き進め、新潮社「TK」と幻冬舎「Z」の構想を進める。

1月10日(火) 日々
◆寒い日。
◆書き忘れていたけど、昨日の高校サッカー決勝戦。いい試合だった。あちこちで絶賛されているけど野洲高校のサッカーは本当に楽しいサッカーだった(もちろんそれが唯一の正解ではないけど)。前を向くドリブルに仲間を信じるヒールパス。楽しいサッカーの裏側のリスクマネジメントをしっかりと考えたディフェンス。どれを取ってもJリーグクラスの出来栄えだった。こういうチームが増えてくれば、ああいうプレイをする選手がプロになって成長すれば、日本代表がワールドカップで優勝するのも夢ではないと思えた(少し大げさかもしれないけど)。
◆新しいドラマが始まっているけど、さてどうだろう。例によって原作付きが多いようにも思うんだけど。とりあえずチラッと観た
「アンフェア」はもう細かい点でなんだそりゃってのが多過ぎて見る気が失せた。
プロトくんのところで知ったメルセデスの音楽配信をダウンロードしたけど本当にやたらにいい。クオリティが高い上に、全体的に選曲の雰囲気がどこか80〜90年代の香りがするのがまた良い。まさにドライブで、車の中で聴くのにぴったりの雰囲気。もちろん気ばっかり使う北海道の冬道ではなく、夏の夜の高速道路とかね。
◆高速道路といえば、確か去年の夏だ。いきなり猫が飛び出してきて急ブレーキをかけて車がスピンをしてしまった。後続車も対向車も居なかったので事故にはならなかったのだけど、いやマジで焦った。死ぬかと思った。誰が一体高速道路に猫が飛び出すなんて想像するだろう。心臓バクバクだったよ。
◆講談社「D」、幻冬舎「Z」の構想を進める。

1月13日(金) 日々
◆曇り。寒いと思ったら今度は妙に暖かくなるとか。
◆オダギリジョーが主演の
『時効警察』というドラマを観てみた。ううーん、惜しい、のか? どうなんだ。一応、コメディであるらしいんだがどうやら考えていたツボと合わない感じがした。ミステリ的にもっとちゃんとしたものを期待していたせいなんだろう。そこを外してしまえば徹底的におもしろくないというわけでもない。何人かの監督さんが交代でやるようだから、合う合わないもあるかなぁ。とりあえず来週も観てみる。
◆集英社のWさんからメール。「TBW」の直しについて。もう少し推敲してさらに良いものへ昇華させるということで。この作品は春には出せそうです。がんばろう。
◆幻冬舎のIさんから電話。「Z」についての確認と「パピルス」に掲載の短編について。がんばろう。「Z」に関しては夏を予定。
◆そういえば東野圭吾さんの名作
『白夜行』のドラマ。まぁはなっから〈違うもの〉と考えればそれで良しだと思います。設定だけ借りてまったく別のドラマを作っていると。武田鉄矢のいい意味でのいやらしさが非常に印象に残ったかも。
◆集英社「TBW」の直しを集中的に。

1月14日(土) 日々
◆曇り。少し暖かいかな。
◆最近掲示板に海外からの迷惑なオートの書き込みが増えてきたので、削除するのもめんどくさくて掲示板を変えてみた。まぁまたすぐに補足されるかもしれないけど、しばらくは大丈夫かな。どうだろう。いよいよになったら削除も検討するか。
◆ブログが標準のようになってしまっていて、いまやここみたいなテキストスタイルのサイトが珍しくなっている。ブログにすることも考えたのだけど、一応作ってもみたのだけど、なんとなくまだ気分が乗らなくて非公開にしてる。まだしばらくはいいや。
◆デビュー前によく見る夢が3タイプあった。多少シチュエーションは変わっても、同じ内容のものが3タイプ。決していい夢じゃない。デビューしてからはその夢を見なくなった。識者に分析してもらえばいろいろと出てくるんだろうけど、やはり焦燥感から来るものだったんだろうと思う。
◆成人式を迎えて20歳になった学生達も多い。焦燥感はガソリンになる。エンジンに命を吹き込むものにもなるが、同時に凶器にもなる。よく考えてくれ。考えて行動することが、すべての元になる。
◆と言いつつ、自分が20歳の頃は、ただ好きなことだけやって生きていこうと決めていたぐらいで、ほとんど何も考えていなかったのだけど。
◆「ブロードキャスター」を観ていて〈かわいい〉という表現が海外で認知されているというニュース。キモかわいいに代表されるようにそのニュアンスもいろいろと多様化しているとか。まだ二十代の頃、広告制作の現場で僕らは普通にその〈かわいい〉という表現を〈かっこいい、センスがある、使える、ナイス! いいじゃんそれ〉というぐあいに使っていたので違和感はない。あるとすれば、そういう言葉を使うためには自分のセンスというものが周囲に認めてもらえてなければ駄目だということだ。
◆集英社「TBW」の直しを集中的に。

1月15日(日) 日々
◆晴れ。穏やかな日。
◆まったく期待していないドラマ
『輪舞曲』。だけど僕は竹野内豊という俳優が演じる〈暗い役〉は好きなのだ。なので観てみたけど、案の定、一回目を観た限りでは、なぜチェ・ジウをキャスティングして韓国との関係を表に出さなきゃならないドラマなのかさっぱりわからなかったし、これを恋愛ものに仕立てる意図も見えなかった。余計なことだけど竹野内くんの役柄背景が『人間の証明』とモロかぶりでどうしようもないんですけどいいんでしょうか。
◆自戒を込めて。
◆オランダで頑張っている平山はどんどん成長しているようだ。果たしてドイツへの切符を手に入れることはできるんだろうか。今のFW陣のボロボロぶりを見る限りではジーコも考えざるを得ないと思うんだけどなぁ。同じく天才・小野はオランダから浦和に帰ってくる。これは心強い。中村も調子いいみたいだから(まぁでもリーグのレベルから言えば当然なんだけど)、ぜひ中田を中心に小野と中村がその回りを縦横無尽に駆け回る様を見てみたい。
◆遅まきながら、読書サイトを巡回すると、昨年の一年間を振り返った読書ランキングで「小路幸也」の著作を挙げてくれている方が何人かいらっしゃる。ありがたい。本当にありがとうございます。期待に応えられるように頑張ります。
◆基本的には〈描きたいこと〉を書いているのだけど、さすがに著作も、お付き合いする出版社さんの数も増えてくるとそれなりに考えるようになってくる。プロフィールのページにも書いている予定の(あくまでも予定)作品を少し解説すると
R社「KT(仮題)」は子供たちが活躍する物語。東京創元社「DHB(仮題)」は若者が主人公のハードタッチ。講談社「D(仮題)」は不可思議な出来事をメインに。幻冬舎「TO(仮題)」同じく「Z(仮題)」は若者たちの群像劇。集英社「TBW(仮題)」は今までにない路線の現代劇。新潮社「TK(仮題)」は東京で生きる地方の若者を主人公に。S社「SP(仮題)」は得意の男二人と女一人の物語。M出版「CB(仮題)」は、僕らしいエンタティンメントな発想の物語。
◆まだあやふやにしか言えないですけど、こんな感じで書いています。よろしくお願いします。
◆まだおつきあいのない出版社の方、どんどん書きますのでお声掛けを(^_^;)。
◆集英社「TBW」の直しを集中的に。

1月18日(水) 日々
◆大雪でJRは停るわ雪かきは大変だわ。助けてー。
◆何はともあれ、今回の芥川賞・直木賞は誰もが納得する形で決まったと。良かった良かった。
◆講義もあって忙しいので更新ができなかった。ここでとりあえずやっておく。
◆集英社のWさんと確認メールなどほとんどチャット状態で。間違いなく今週中に「TBW」のデータ送りますので。よろしくお願いします。
◆R社のSさんからは今週中に「KT」のゲラが出るという連絡。よろしくお願いします。
◆東京創元社さん、S館さん、M出版さん、例の件はその後いかがでしょうか? P社さん、T書店さん、ご連絡首を長くしてお待ちしています(^_^;)。
◆集英社「TBW」の直しを集中的に。もう少し。終わり次第、講談社「D」、新潮社「TK」、幻冬舎「Z」を進めなきゃ。

1月22日(日) 日々
◆晴れ。
◆こんなに更新してなかったのか。いかんいかん。
◆昨日までに集英社「TBW」の直しを終了させて、担当編集Wさん宛にデータで送る。Wさんよろしくお願いします。毎度のことながら面白いのかどうか判断できず。特にこの作品は今まで書いたことのないスタイルを用いたので非常に苦労した。上手くできたかどうかめちゃ不安。まぁでも描きたいものは書けた。まったく関係ない話題だが、Wさんとは親子ほど年が違うのだ。娘だといっても年齢差的には問題なし。
◆東京創元社Kさんとメールでやりとり。打ち合わせの日時を決める。よろしくお願いします。
◆R社のSさんから「KT」のゲラが届く。しばらくはこのゲラと格闘。この「KT」も春に出せる予定。昨年の8月の『HOMETOWN』からしばらく間が空いてしまいましたが、春には連続で出ますのでよろしくです。
◆今日は亡父の命日。実家まで車を飛ばして、仏壇に手を合わせ、年老いた母が一人で暮らす家のガレージの屋根の雪下ろしをして日帰りで帰ってきた。毎年書いているけど、さすがに日帰りはキツイ。晩ご飯の後、30分ほど熟睡してしまった。
◆直木賞のときには何かと話題になる渡辺淳一先生だけど、僕は「小説すばる新人賞」の最終選考に残ったときの講評で渡辺先生に『こいつは小説をナメている』と怒られたことがあるヽ( ´ー`)ノ。この話、以前にも書いたかな?
◆プロトくんのところで知った話題。こんなの。そのまま引用しちゃうけど〈永六輔のラジオ番組で、「『いただきます』は給食や外食では不要ではないか」という論争が起きているそうです。「給食の時間に、うちの子には『いただきます』と言わせないでほしい。給食費をちゃんと払っているんだから、言わなくていいではないか」という親がいたとか〉。
◆「いただきます」は言おうよ。手を合わせても合わせなくてもいいからさぁ。それは「おはよう」とかの挨拶と同じレベルの普通のことだろう。もしこんな親が僕の周りにいて、その発言の現場に僕が立ち会っていたとしたら、間違いなくそいつに言う。「あんたバカだろ」って。
◆R社「KT」のゲラ。

1月23日(月) 日々
◆晴れ。寒い日。マイナス15度ぐらいになったと思う。
◆ライブドアの一件。いや特に関心はない。
◆久しぶりにゆっくり本屋にまわる。緊縮財政がずーっと続いているので本を買えない。でも、やっぱりこの人のは買わなきゃならない。
矢作俊彦さん「悲劇週間」(文藝春秋)。お付き合いのある出版社だったら貰えたのにーと思ったのは内緒だ。文藝春秋さん、書かせていただけませんか(^_^;)。それはさておき、滅多に読めない心の師、矢作さんの新刊だ。じっくり楽しみたい。
◆友人のコピーライターと昼食。スープカレーの店に行く。札幌から火が付いたスープカレーだけど、僕はかなりのカレー好きなのだけど、どう考えても別物だと思う。カレーライスと同じ土俵で考えてはいけないものだと思うんだけどどうでしょうか。いや文句を言ってるわけではないですよ。スープカレーはスープカレーという料理としては美味しいですけど、カレーライスと比べてはいけない、ということです。
◆まだ独身の頃、〈理想の部屋〉というものを追い求めていた。もちろんそれには多大なる資金が必要になって、若いときに(今もだけど)そんな金があるわけもない。なので、いかに金をかけずに狭い部屋を理想のスペースにするか、ということにこだわっていた。ある先輩はパラシュートの部屋に住んでいた。払い下げのパラシュートで部屋全体をすっぽり覆っていた。ある友人は部屋中の壁を藍色に塗っていた。僕は一時期はコーヒーサイフォンを必ず二つ用意して、それを乗せるカウンター代わりのものも用意していた。朝昼晩と必ずそのサイフォンでコーヒーを淹れて飲んでいたし、友人が訪ねてくると嬉々として何杯も振る舞った。古い友人は「あのサイフォンでのコーヒーの薫りを嗅ぐとお前の部屋を思いだす」と言う。
◆R社「KT」のゲラ。

1月24日(火) 日々
◆晴れたり曇ったり。夜になって気温が上がってきたようだ。いや寒さが緩んできたと表現すべきか。
◆かつて〈喫茶店〉というものが若者文化(この言葉もどうかと思うが)の発進地になっていた時代というのがあった。僕がそれを享受する前に衰退してしまったのだけど、高校生から二十代前半の頃にはまだその名残がそこかしこにあった。ジャズ喫茶もロック喫茶もその他諸々のジャンルの喫茶に若い連中が集まって日毎夜毎喋り音楽を聞きたむろしていた。
◆僕がアルバイトしていた喫茶店もそのひとつで、札幌でも有名な店のひとつだった。40代50代の方で青春時代を札幌で過した方なら一度や二度は耳にしたことも、行ったこともあると思う。さすがにかつての勢いはなかったが、土日には並ぶ人も出たほどの人気店だった。
◆店員はほとんどが大学生などのアルバイトで、とにかく皆仲が良かった。先輩後輩をきちんとする割りと体育会系の部分もあり、その店で過す時間が何より楽しかった。今も付き合いのある友人も多い。
◆振り返れば貴重な時代だったのだなと思う。そこでの日々が僕という人間を作ったなと思うことも多い。
◆遅番の仕事を終えて、レジを閉めて、後片づけを終えて、早番のために明日の開店の準備を終えて、皆でカウンターで「あー疲れたー」と一服する。その時の煙草の旨さといったら、ない。
◆一日が何十時間もあったように思う。
◆そういう日々のことも、いつか小説にしてみたい。
◆集英社Wさんより「TBW」を入稿したとのメール。ホッと一息。
◆R社「KT」のゲラ。

1月25日(水) 日々
◆晴れたり曇ったり。引き続き、少し寒さが緩んだ日。まだ寒さはこれからが本番だから油断は出来ない。
◆ドラマ「神はサイコロを振らない」。原作を読んでいないのでわからないけど、ドラマ自体はおもしろいけどものすごーく微妙なさじ加減。あのコミカルな味付けはどういう意図なんだろう。何にしてもキャスティング自体好きだったドラマ「すいか」の2人&1人の妹(市川姉妹のことね。あれ?姉だったっけ?)が出ているというだけで少し笑えるのだ。
◆以前にも書いたけど、僕はテレビっ子だった。僕の世代自体が「テレビっ子」と呼ばれた最初の方の世代だ。テレビドラマというものが大好きだった。もちろん子供の頃の感覚と年取ってしまった今とでは大分違うだろうけど、おもしろいドラマが観たいという思いは変わらない。原作付きが悪いとは言わない。原作を越えるようなドラマを作るのも脚本家の腕だと思う。同じように、小説家や漫画家が悔しがるようなオリジナルドラマを作りだすことも、脚本家の腕次第だ。「ちくしょーこんな小説書いてみてぇ!」と頭をかきむしるようなドラマが観たい。お願いします。
◆では、と言われて心に残っているドラマたち。「岸辺のアルバム」「寺内貫太郎一家」「時間ですよ」「俺たちの旅」「俺たちの勲章」「傷だらけの天使」「探偵物語」「必殺シリーズ」……やはりどうしても70年代になってしまうか。最近の(でもないけど)では「古畑任三郎」「王様のレストラン」「コーチ」「チーム」など。やはり特定の脚本家さんになるね。
◆M出版Oさんからメール。細々とした打ち合わせの件など。
◆集英社Wさんからメール。今後のスケジュールと細かい打ち合わせなど。
◆講談社Aさんから「どうですかー?」とメール。すいませんすいません(^_^;)。頑張ります。
◆東京創元社Kさんからメール。打ち合わせ時間の確認。
◆今日は各担当さんからいっぺんにメールが来たなぁ(^_^;)。そういう日なのかしら。
◆R社「KT」のゲラ。もう少しで終了。

1月26日(木) 日々
◆曇ったり雪が降ったり。
◆うわっ、これ欲しい。めちゃくちゃ欲しい。でも高い。けどその価値からするとめちゃくちゃ安いけどこの貧乏人には辛い。叫んだところでどうにもならないけど、欲しい!
◆ネットに繋いであちこちのサイトを見るのはもう当り前になってしまっているけれど、〈良いデザイン〉のページを見るとホッとする。つまり、それだけどうしようもないものが多いということだ。良いものを見よう。眼福、という言葉があるけれど美しいものを見ると人間は幸福になる。そうして、そういうものを見る眼が養われる。自然とセンスが身に付いてくる。良いデザインは人を幸せにするし、世の中を良くしていく。良いものを見よう。そして良いものを作ろう。ブログがあたりまえになって誰もが自分を表に出すことができる時代だけど、人に見て読んでもらおうと言うのなら、常に自分なりに良いものを作ろうという気構えでやってほしい。
◆良いデザインというのは何も見た目だけの問題じゃない(もちろんそれは大きいけど)。広告の世界ではよく〈コンセプト〉という言葉を使う。そんな翻訳しにくい英単語を使わなくても、要するに〈考え方〉だ。〈自分は何故どういう理由で目的でこのサイト(ブログを)をやっているのか〉という確固たる意識だ。それがしっかりとしているところは多少見映えが稚拙でも〈良いデザイン〉に通じていく。「そんな理由とか目的とかしちめんどくさいこと考えなくてもいいじゃん楽しければさぁ」という人もいるだろうけど、そんなので楽しいのはお前だけだ。
◆昔、母たちは必ず朝に玄関を掃除した。箒で掃き清め、靴箱の上を拭き、花を飾った。玄関はその家の顔であり、他人をいちばん最初に受け入れる場所だ。人様には気持ちよく家に入ってもらおうという気遣いだ。そういう気持ちで玄関を掃除できる人は〈良いものを作ろう〉という気構えのある人だと思う。自分の毎日の生活というものを自分の意志で作っていける人だと思う。
◆だから、玄関をきれいにしよう(^_^;)。
◆R社「KT」のゲラを送る。
◆M出版のOさんと電話で打ち合わせ。楽しそうなものができそうだけど、なかなか大変だ。
◆進行中のものを整理する日。

1月27日(金) SAMURAI
◆曇り、雪。
◆日本サッカー協会はドイツワールドカップの応援キャッチフレーズを
〈SAMURAI BLUE 2006〉と決めたそうだ。そういえば昔、SAMURAIという名のカメラがあったなぁと思い出した。縦型のハーフカメラで実は好きで持っていた。ハーフサイズなので36枚撮りなんて入れてしまうと使い切るのに大変だった。
◆〈侍〉というものにどういうイメージや概念を持っているだろう。調べた知識や何もかもをすっとばして、幼い頃から抱いていたイメージを考えると、やはり〈カッコよい〉だ。小さい頃は父の観る時代劇をとにかく何もわからずに観ていたのだから。では、何がカッコよかったのだろう。バッタバッタと敵を切り倒すその殺陣に代表される〈強さ〉とそして〈冷静さ〉だろう。(テレビで観た)侍は、いかなるときも動じない。強く、そしてクレーバーだったのだ。
◆冷静な判断と熱き魂と強い肉体で、戦いを勝ち抜いてほしい。
◆チャンバラごっこ、というものを今の子供たちはしているか、というと、していない。やるとしたらスーパー戦隊ごっこ(^_^;)。僕の小さい頃はまだやっていた。北国の子供にしかできないチャンバラごっこがあった。〈つらら〉で戦うのだ。もちろんすぐに折れるので、スローモーションで剣と剣を交わし合う実に平和なチャンバラごっご(^_^;)。学校の帰り道によくやっていたのを覚えている。最近は少ないのだけど、当時はどこの家の軒先にもつららがあったのだ。
◆ネタを詰める日。

1月28日(土) 日々
◆晴れ。暖かい日。
◆最近のヘビロは
ジャック・ジョンソン(Jack johnson)。どこか抜けていて、それでいてブルージーで、なおかつ和むという彼の音楽はいつどこで聴いてもいい感じでハマる。僕はどこかマイケル・フランクスに似ているなぁと思って聴いているんだけどね。そういえばマイケル・フランクスのCDはないな(LPはあるんだけど(^_^;))。どこかで手に入れようかなぁ。
◆TSUTAYAに行って
渋さ知らズをレンタルで探したんだけどない。むー、他の店舗を回るのもめんどくさいしなぁ。iTMSで買ってしまうか。しかし出費はなるべく押さえたいしなぁと。何も借りないのも悔しいのでサンボマスター「あの鐘を鳴らすのはあなた」が入ったシングルを借りる。そうだ、iTMSで知ったPE'Zというグループもなかなかいいけどもうひとつ突き抜けがないかなぁなどとこれもチェックしておく。
ブロードキャスターにときどき出てくる大学院教授の方、本当に失礼だけど、悪代官の顔をしているなぁといつも思う。
◆えええ石坂浩二さんが「犬神家の一族」でまた金田一耕助を演じるの? いやー確かに金田一耕助は僕の中では石坂浩二さんがもっともハマり役だったんだけど、ううーん。不安。
◆講談社「D」を進める。他、ネタ詰め。

1月29日(日) 日々
◆晴れ。暖かい日。
◆「鉄腕DASH!」で各地の中華まんを観ていたら無性に食べたくなって、親子で冷凍物の肉まんを食べる(^_^;)。ソーラーカーのだん吉は随分長い距離を走ったなぁ。
◆車と言えば、
『チキ・チキ・バン・バン』というポンコツの車が大活躍するファンタジー映画がある。オンボロの車が海の上を走ったり、翼を拡げて空まで飛んでしまう本当に楽しい映画。確かミュージカルだった記憶がある。
◆調べてみると1968年の作品で、リアルタイムで観たはずだからまだ小学校の低学年の頃だ。
◆鮮やかな色彩、見たこともない風景、幸せそうな人々の笑顔……そして空飛ぶ車! アメリカという国がどういうものかも知らずにただただなんて楽しそうな国なんだろう! と単純に思わせてくれた映画。いつか大人になったらきっとああいうところへ行けるに違いない、そしたらきっとああいう人たちがいて、ああいう車もあるに違いない。もちろん車が空を飛ぶなんてそんなことはない、と思いながらもワクワクする思いを長い間心の中に潜めておいてくれたのは、この映画だった。
◆映画館の帰りに、父が、デパートのおもちゃ売り場でその〈チキチキバンバン〉と名付けられた車のミニカーを買ってくれた。車体に翼が収納されるそのミニカーで僕は毎日のように遊び、どこに行くのでもポケットに入れて持ち歩いた記憶がある。
◆いつしかそれは翼がとれてしまったし、今はもうどこに行ったのかさえわからない。けれど、その頃その翼にはらんだ風は今も吹いているように思う。
◆講談社「D」を進める。

1月30日(月) 日々
◆曇り。引き続き、暖かい。
◆次男が大好きで一緒に観たがるので観ている
「西遊記」。脚本の方、悪党妖怪を前にしての孫悟空の決め台詞、ズバッと決まるものが書けたときは気持ち良いだろうなぁと思う。ああいう台詞、本当にカチッとはまると書いてて楽しいんだよねぇ。思わず自分でも叫びたくなる。
◆それにしてもやはり思い出すのはかつて三蔵法師を演じた故・夏目雅子さん。きれいだったなぁ本当に。生きていたらどんな女優さんになっていただろう。
◆へーあの
サディスティック・ミカ・バンドが木村カエラをボーカルに迎えてCMソングを。これはちょっといいかもしれない。カエラの声質はミカに似てるし。楽しみだ。
◆伝説のバンドと化したサディスティック・ミカ・バンドだけど、リアルタイムだったんだよなぁ(^_^;)。幸せな時代だった。
◆あーなんか急にユキヒロとかタカナカとかのアルバム聴きたくなってきた。でもCDがないなぁ。これも借りたいメモに書いておこう。
◆講談社「D」を進める。

1月31日(火) 日々
◆曇り。少し寒くなった。
◆デジタルカメラが好調で、そのあおりを喰らってフィルムカメラが消えていく。昔同じことがあったなぁと、LPからCDへの変化を思い出した。当時、LPは完全に消えていくような雰囲気が漂い、事実、レコードプレーヤーの針を探すのにも一苦労したときがあった。消えていくかと思われたLPを救ったのは、やっぱりサブカルチャーの部分からだった。
◆フィルムカメラも消えはしないだろうと思う。それでしか表現できないものが確かにあるのだから。
◆遅ればせながら、
羽海野チカさん「ハチミツとクローバー」8巻を読む。なるほど、急展開がいっぱいだ。教習所、金かかるよねーホント。いやそれよりも僕の時代なんか電話を引くのにも金がえらいかかったんだから。19、20の頃に10万はキツイっすよ。バイト先の社長に借金して付けたなぁ電話……(トオイメ)。
◆集英社Wさんからゲラ関係のもろもろ確認メール。
◆R社Sさんからもゲラ関係のもろもろ確認メール。
◆講談社「D」を考える。幻冬舎「Z」、M出版「CB」のネタ詰め。