7月1日(土) 日々
◆晴れ。いい天気。
◆サッカーにおけるPK戦というものを、日本人は好きなんじゃないかとふと思う。どこか、野球に似ているから、というしょうもない発想からなんだけど。ルールとしてはあれで決着がついてしまうということに腹立たしさは覚えるのだけど。
◆また退場者とPK戦に泣いたイングランド。またフランスの組織の前に沈黙したブラジル。
◆ひょっとしたら、悪趣味だけど、試合終了のホイッスルを聞いた後の、両国の選手とサポーターの喜びと悲しみのシーンが「あぁワールドカップなんだ」といちばん思うシーンかもしれない。
◆進めている作品の整理。
7月2日(日) 日々
◆引き続き良い天気。でもやっぱり夜になるとまだ涼しい。
◆ ワールドカップが行われているドイツもそうなのだけど、デザイン大国と呼ばれる国々を巡ると、本当に普通の人々の〈生活の質〉に対する考え方に感心させられる。つまりそれは〈人生の質〉だろう。振り返って日本はどうかとなると絶望に近い状態になる。
◆かつての日本を愛した外国人達は皆一様に〈こんなにも素晴らしい笑顔を持ち、磨かれた生活をしている国があったのか〉と感嘆し、多くの日本に対する著作を残している。花を愛で、虫の音を愛し、日の出日の入りに心動かし、日々の恵みに手を合わせ、良き隣人と笑顔で挨拶を交わした。そういう外国人達が愛したかつてのこの国に存在した〈日本の粋〉は瀕死の状態だ。
◆何をどうすればいいのか皆目わからないし、一朝一夕でどうなるものでもないだろう。ただ、かつてこの国は外国人達の目にそう映ったのだ。そういうものを持っていた国だ。
◆日本の伝統美が示すように、かつての日本もまた〈デザイン大国〉だったはず。それは普段の生活からして、すでにそうだったはずなんだ。
◆考えてみたい。
◆理論社さんから『キサトア』のサイン用の本が70冊届く。明日の朝発送します。そういえばこの間東京で『東京バンドワゴン』も100冊ほどサインしました。どこかで見かけたら買ってください(^_^;)。
◆進めている作品を少しずつ。
7月3日(月) 日々
◆晴れ。いい天気が続く。ようやく風に夏の香りも。
◆見逃していた『ミリオンダラー・ベイビー』を観る。クリント・イーストウッドは大好きな俳優。何の予備知識もなく観たんだけど、うわぁこういう映画だったのか。これは日本人には知識としては理解できても、肌触りとしてまったくわからない部分だ。単純なエンターティンメントとして観てしまうと中途半端に感じるだろうし。面白かったのだけど、単純に面白がれない部分もある。
◆理論社のSさん『キサトア』のサイン本発送しました。
◆中田英寿が現役引退を発表した。ある程度予想はしていたが、代表引退ぐらいだろうかと思っていた。一ファンとして、ただひたすらに淋しい。たぶん、日本のサッカーに大きな穴が開いたと思うが、それがどれぐらいのものかはわからない。彼はこの先何でもできると思うが、何をするのだろう。
◆不調ではないのだけど、進めている作品は亀の歩み。
7月4日(火) 騒ぐのも恥ずかしいけどご報告を兼ねて、祝増刷
◆晴れ。北海道にも夏。
◆やはり見逃していた『姑獲鳥の夏』を観る。ううーん。正直な感想は、残念と。ファンしか楽しめない映画でしたね。ま、それでいいっちゃいいんですけど。田中麗奈ちゃんと原田知世さんを観れただけでいいか。
◆でもなぁ、もっと脚本の段階で絞ってタイトで不気味な世界を演出できただろうに、と思ってしまう。
◆理論社のSさんからTEL。
「小路さん、『キサトア』重版です。増刷します!」
「え? だってまだ発売して10日やん!」
というわけで、先月末に発売されたばかりですが、『キサトア』増刷です。素直に嬉しい。これも『東京バンドワゴン』がそれなりに注目されたせいだろうか。何はともあれ、この調子を保っていきたいものだ。応援してくださった皆さん、ありがとうございます。書店の皆さん、引き続きよろしくお願いします。
◆次からは騒ぎません。
◆中田英寿を巡ることについて少し書きたいけど、去った者をどうこう言ってもしょうがない。正直、ヒデほどの選手は勝手に辞めることは許されないんじゃないかとも思う。現役選手として日本のサッカーのために最後の一滴まで自分の情熱と血を注ぐ責任があったはずだ。まだヒデにはそれが充分残っていたと思う。
◆あまりにもカッコよく去っていった男を踏みつけて土台にして、残された選手が上に上がっていかなきゃならない。あっという間にヒデが忘れ去られるぐらいに。
◆進行中の作品をそれぞれ進める。少しだけ光が見えてきただろうか。
7月6日(木) 男たちの旅路
◆雨も降る。
◆ワールドカップ。トッティ、ジダン、フィーゴ、レーマン……。いよいよ決勝戦だ。そこに日本が立つのは何十年後なのか。生きている間にそこにお前たちは居てもいいと世界に思われる日は来るのか。
◆2ちゃん〈小路幸也について〉でいろいろと励ましの言葉をいただいている皆さん、それと見たことはないけど〈mixi〉の方でも僕のコミュがあるらしいのでそちらの方にも。参加するのは恥ずかしいし時間もないので、ここで御礼を。ありがとうございます。
◆新刊『キサトア』が理論社さんということで、本屋さんによっては小路幸也の著作が〈現代文学〉〈ミステリー〉〈児童文学〉と3つの棚に別れて置かれているところも(^_^;)。野望としてそれらがひとつのところにまとまるように頑張るを追加だな。あ、もちろん〈サ行の作者〉のところじゃなくて〈小路幸也〉というスリップが入って。
◆また子供が虐待で死んでいく。何度も書いているけど、僕はことさら子供大好き人間ではない。作風から子供好きだと思われるかもしれないけど、ごく普通だと思っている。その〈普通〉というのは、目の前に赤ちゃんが居れば、自然と笑みがこぼれる程度の普通さだ。目の前で子供が転んだら、「大丈夫?」と声をかけるぐらいの普通さだ。それで、普通なんだ。その程度の普通さがあるなら虐待などできるはずがない。
◆つまり、普通ではない人間がこの世に居るということになる。それが何故なのか、わからない。
◆わからないから、書いているのかもしれない。
◆またまた腱鞘炎勃発。痛いよぉ。
◆進行中の作品をそれぞれ進める。
7月7日(金) 七夕か!
◆曇り空。少し肌寒い。
◆北海道の大部分は8月7日が七夕。
◆小心者であることは何度もここで書いているけど、たとえばそれはジュンク堂さんのサイトを見ると小路幸也『東京バンドワゴン』にいつの間にか60冊を越える在庫があってうわマジっすか!と驚きこれが全部売れるんだろうかと心配になってしまって毎日チェックしたいんだけど何日も数字が変わらないとがっかりするのと同時に本当に申し訳ない気持ちになってしまうので見ないようにしている(でも気になる)などという部分が小心者なのだ。
◆また腱鞘炎が復活して痛いので、「キサトア」の感想を書いてくれた方のところを回るのを休止している。すいません。後日また。
◆話題になった映画『ALWAYS 三丁目の夕日』は結局劇場で観られずにDVDで観賞。で、VFXすごいなぁと感心しきり。ドラマ自体はまぁこんな感じだろうな、という手応え。もっときっちりとした流れで見せる方法もあっただろうけど、それは好みだしね。
◆やたらと昔を懐かしがるのは好きではないけど、温故知新という言葉もある。過ぎ去った昭和は折に触れ見つめ直すんだろう。〈昭和時代劇〉はこれからも描かれるはずだ。
◆宮部みゆきさん原作の『ブレイブストーリー』のアニメのCMがものすごい出稿量。もちろん宮部さんの才能は疑うべくもなく僕も大ファンでサインが欲しいのだけど、少年が主人公でファンタジーでしかも元々がゲームのRPGからの発想となると、うずうずしてくる。僕の方がもっと書けるんじゃないかと。誰か書かせてくれないかしらん。
◆手が痛いのでこの辺で。
◆手が痛いせいもあって創作意欲減退気味。
7月8日(土) ダメ
◆晴れ。風が強い。
◆腱鞘炎再度悪化中。まるでダメだ。一分もキーボードが打てない。
◆コンサドーレ札幌はまずは勝利。これから続く地獄の連戦を何勝で乗り切れるかがポイントだな。
◆カーンよ。お疲れ。
◆痛い。ダメだ。無理して打つとかばうので肩凝りもしてくる。何も進められないので、進行中の作品の構想だけ練る。
7月10日(月) 祭りの後の
◆曇り。ときどき晴れ間も。
◆腱鞘炎リハビリ中。
◆ワールドカップが終わった。四年に一度の祭りが終わった。自国のチームが消えた喪失感を三度味わえた。振り返ると、印象に残ったのは、ドイツチームの素晴らしさ、イタリアのお家芸カテナチオ、スペインとフランスのオートマチズム、アルゼンチンの未来。次点でガットゥーゾのパンツ一丁姿(^_^;)。そんなもっこりを世界中に見せなくてもいい。
◆ジダンのラストダンスは、いつか本人の口から何かが語られるのを待とう。
◆また、四年後だ。今度は誰が夢を見せてくれるのか。それをひたすら楽しみにして四年間の日々を過ごそう。
◆願うのは、ワールドカップが祭りとして永久に存在するための平和な世界。
◆望むのは、日本代表がその青さをフランスやイタリアと並び称されること。
◆幻冬舎のIさんからTEL。すいませんすいません。
7月11日(火) 日々
◆晴れたり曇ったり。
◆腱鞘炎少しずつ回復中。でもまだ五分も打つとジンジンと痛くなってくる。
◆幻冬舎のIさんからTEL。来道されるとのことで日程調整。
◆集英社「小説すばる」担当のIさんからTEL。なんでも担当が変わるとか。またまた若い女性編集者になりました。Iさん数少ない男性担当編集だったのに。新担当のHさん(あれ名前違ったかな? すいません人の名前覚えるの苦手なんです)よろしくお願いします。
◆もう少しで復調。
7月12日(水) 蚊取りは金鳥
◆晴れ。暑い。30度を越えたところも。ようやく夏らしくなってきた。蚊取り線香も大活躍。
◆ふと思い返すのは昨年の夏、〈虫が少ない〉と僕は書いている。近所の農家の方もそう証言していた。今年もまだ虫の音を聞いていない。蝶もトンボも出てきていない。そろそろだと思うのだが。どうだろう。
◆ジダンの一件。民族問題に関しては多くの日本人はあきれるほどにその感覚が肌で感じ取れないと思う(僕も含めて)。でも、どう考えても、試合中に報復行為をするのは許されることではないと思うのだがどうだろう。
◆北朝鮮の問題。これもまぁ民族問題だろう。日本が過去に起こした過ちも大いに関係している。これらの問題を解決するためにはとてつもなく大きな犠牲と、ある意味での革命を起こさなければならないと思うのだが。それをできる政治家が日本にいるとは思えない。
◆芥川賞、直木賞が決定。なるほど。まぁここであれこれ言う立場ではない。大好きな森さんが取ったのは嬉しいな。
◆発売中の『本の雑誌』に〈本の雑誌の上半期ベスト10〉が載っている。『東京バンドワゴン』は「じゃあそれ4位」と決定された(^_^;)。僕はもう二十年近くこの雑誌の愛読者なので、このベスト10がどういうものかはよくわかっているけど、それでもこうして選ばれるのは光栄なことだ。ましてや、若い頃は読書の指針にしていた雑誌だ。ありがとうございます。これを励みにして頑張ります。
◆新潮社のGさんからメール。『TK』にOKが出て、入稿になったようだ。嬉しい。というわけで問題が起こらなければ次作は新潮社さんから『TK』です。
◆集英社のWさんからメール。あ、「小説すばる」の新担当さんはHさんで合っていたようだ(^_^;)。
◆腱鞘炎はようやく回復。さぁ書かなきゃ。いろんなものが溜まりまくっている。かなりヤバイ状況かも。がんばれオレ。
7月14日(金) 日々
◆晴れ。暑い! なんだこの蒸し暑さは。でも夜になると涼しい。
◆あまりの蒸し暑さに今年初の半袖短パン姿で執筆。
◆週二回のペースで試合がはいったJ2。コンサドーレ札幌は水曜日の試合で首位柏レイソルと。不可解な判定でフッキが退場するも、素晴らしい守備を見せて2-1で勝利。この試合は褒めていい。素晴らしかった。前半の攻撃のテンポの良さと、後半フッキを欠いてからの10人での守備は文句無し。連戦となる明日の試合を勝てれば立派だ。4連勝して下位に負けたがしかしすぐに3連勝となれば、これは立派に強いチームの勝ち方だ。
◆忌野清志郎さんが喉頭ガンで入院。心配だ。RCサクセションは、中学・高校時代の音楽的なヒーローだった。
◆幻冬舎のIさんからTEL。はいはい、『papyrus』に掲載した『21 Twenty one』ですね。あ、今年中にもう二本。書かせていただきます。
◆角川書店さんから『野性時代』、集英社さんから『小説すばる』をいただきました。ありがとうございます。
◆ひたすらいろんなものを執筆。週末をフルに使って進めなきゃ。
7月16日(日) 日々
◆晴れ。夕立も。夜になって急に涼しくなる。
◆コンサドーレ札幌は鳥栖と。もう全然ダメ。あきれるな。フッキがいないと何も怖くないと思われるだろう。実際その通りだ。最低。それ以外の言葉はなし。
◆でもあんまり頭に来たからもう少し書く。連戦によるコンディションの悪さを言い訳にできないほどまったく動けていない。チェックもできない。ボールに向かえない。ただ突っ立っている。そんな選手がフィールドに七人も八人もいて勝てるわけがない。つまりプロのプレーをしていないんだ。金を取って見せられる試合じゃない。身体が動かなくたって、ボールに向かおうという気持ちは伝わる。それが微塵も伝わってこない。
◆倉阪鬼一郎さんから『下町の迷宮、昭和の幻』(実業之日本社)をいただきました。ありがとうございます!
◆実業之日本社『ジェイノベル』もいただきました。Sさんありがとうございます。
◆作品は亀の歩み。調子が出ない。
7月18日(火) 日々
◆蒸し暑い日。あちこちで大雨の被害。
◆マイク・ハマーを生み出したミッキー・スピレインが死去。矢作俊彦さんの作品を通じてから知ったミッキー・スピレインだったけど、一時期むさぼるようにして読んだ。大好きだった。またひとつ巨星が。御冥福をお祈りします。
◆極楽とんぼの山本が未成年との飲食や淫行で吉本興業をクビになったとのニュース。むろん社会的に許されることではなく、吉本興業の処分も頷けるものなのだけど、少しだけ違和感を感じるのも事実。今は芸人にも節度と社会的な責任が求められる時代だ。でもかつて芸人とはアウトサイダーだったのではなかったか。歌にも歌われるように、芸のためなら女房も泣かしてあたりまえだったのではないか。
◆何をしてもいいと言っているのではない。自らの芸を至高にまで高めるためには、社会規範の範疇を越えてでも何かを求めなければならないのではないか、という話。もちろん山本がそんなことを考えて未成年と酒を飲んでナニをしたとは思えないけど(^_^;)。
◆芸人根性を見せてみろ。
◆オシム・ジャパンが確定。「古い井戸にちょっと水が残っているのに、すぐ新しい井戸を掘るのはどうか」とのたまわったそうだ。確かにちょっと残っているから、新しい井戸を掘る準備をしながらその水をすくうのだろう。プロの誇りを見せていただきたい。
◆少しずつ作品を進める日々。
7月19日(水) ネット
◆曇り。大雨の被害は予想以上。
◆おや朝倉かすみさんの日記に僕の名前が、と思ったらなるほどそういう話題でしたか。
◆このサイトはもう開設して九年になる。12月で丸十年だ。それ以前からインターネットには関係していた。ニュースはもちろん昔からのネット仲間のところは一通り巡回するし、自分の名前を検索なんてもう何千回やったことか(^_^;)。
◆新作が出る度に検索でチェックもする。褒めてもらうと素直に嬉しいのでお礼のコメントも最近は残すようにしている(以前は知人にしかしないようにしていた)。マイナスの批評をされているところに関してはコメントを残さない。そういう場合はやはりきちんと会話をしたくなるし、そうなると長くなるので時間も取られる(もし縁があればきちんと創作論などは戦わせたいと思うが)。批評でもなんでもないただのいちゃもんは大人ですから無視している。そんなもんに関わるほどヒマではない。
◆以前にも書いたが、悪意を振りまくのは簡単だ。善意は振りまけば偽善と呼ばれる。でもこの前にナカガワヒロユキくんに会ったときに言っていた。〈偽善をちゃんとやりきるのは大人の仕事だ〉と。その通りだと思う。
◆何かを表現しようと思い、できあがったそれは大きな意味での〈デザイン〉だ。ネットだって例外じゃない。そして〈デザイン〉は人を広い意味で幸福にさせるものでなければならない。そうでなければこの世に存在する意味がない。
◆作品を進める(最近具体的な作品名を書かずに避けてるのはそうですあまり進んでいないからですごめんなさいごめんなさい)。
7月20日(木) 日々
◆曇りときどき晴れ。風が少し強い。
◆UAという女性ボーカルが素晴らしいのはもちろん知っていて、アルバムも何枚か聴いている。けれどもこれを聴いてはたと膝を打ってしまった。なるほどジャズボーカルがこんなにも似合うのかと。今まで気づかなかったのを恥じてしまったほど。これはいい。素晴らしい。どちらかと言えばUAの観念的な詞の世界がいまひとつ自分の好みに合わなかったので、純粋に彼女のボーカリストのしての声の良さを楽しめるこのアルバムがしばらくヘビロになりそうだ。またこのジャケットが素晴らしい。LPで欲しいよ。
◆いやアサクラさん、オレ全然大人じゃないっスよ(この年で大人じゃないってのも困るんだけどさ)。
◆あるアマチュアミュージシャンの方にメールを送った。拙作を読んでいろんなことを感じたとブログにあったからだ。僕もミュージシャンを目指していたし、何より彼が同郷だったのだ。頑張ってほしいと思いを伝えた。
◆ただ、そこは才能と運がなければ望みを叶えられない世界だ。僕の時代も多くの(ほとんどの)仲間が志半ばにして普通の生活へ戻っていった(僕も含めて)。メジャーデビューを果たした数少ないうちの一人である従弟も今は普通の生活をしている。
◆何かを決めるのは、やはり自分自身でしかない。
◆小学館のSさんからメール。いろいろ考える。
◆集英社のWさんからfaxとメール。あれこれあれこれ。
◆J社のSさんからコラムのゲラがfax。うわぁ9行足りなかった。すいませんすいません。すぐに送りました。
◆講談社「SH」、幻冬舎「Z」、集英社短編「T」を進める。
7月21日(金) jazz
◆晴れたり曇ったり。
◆UAのジャズアルバムを聴いていたらジャズ大好きだった頃のあれこれがいろいろ浮かんできた。音楽を聴きはじめたのはテレビから流れる歌謡曲であることは間違いなくて、その後ミュージシャンを目指したのは当時のフォークソングやロックの影響で、そして音楽漬けの日々を送るうちに僕は先輩に導かれて一件の喫茶店の常連になった。16歳の頃だ。
◆当時はまだ喫茶店が若者文化(この言葉もすごいが)の中心だった時代の名残がそこかしこにあって、その喫茶店も常にとびきりのレコードを流し続ける店だった。僕はそこでそれまで知らなかったジャズやブルーズの洗礼を受けた。そして当時はジャズから派生していったフュージョンと呼ばれる音楽の全盛期でもあった。
◆その当時から活躍していたミュージシャンの清水靖晃さんのアルバムを気に入って買ったのもその頃。もう20年以上も前のアルバムだ。1920年代のジャズへのいろんなものを込めて作られたアルバムらしいけど、今もときどき聴きたくなる名盤のひとつ。
◆幻冬舎のお二人が来札されて、一緒にお食事。ごちそうさまでした。いつもすいません本当に。しかし料理の美味しさよりお店を手伝っていた女の子の可愛さに心奪われてしまいました。執筆がんばります。
7月22日(土) 日々
◆晴れ。気温が上がったけど夜は涼しい。
◆幻冬舎の文芸誌『papyrus』のインタビューを受ける(あ、言っちゃっていいのか、いいよね)。来月号に短編『21 Twenty one』と一緒に掲載予定です。
◆コンサドーレ札幌は草津と引き分け。何も言いたくない。
◆東京創元社さんから、樋口有介さん『彼女はたぶん魔法を使う』多島斗志之さん『二島縁起』(いずれも創元推理文庫)をいただきました。Kさんありがとうございます。
◆インタビューでもときどき質問を受けるけど、小説作法のようなもの。どうやって物語を書くのか。最初のフックは、きっかけは、やはりふっと思いつくもの。神が降りてくる(^_^;)と言ってもいいけど、それはやはり今までの人生の中で自分の中に降り積もった様々なものから出てくるんだと思う。最新刊『キサトア』は少年を主人公にしたお話しを、というオーダーがあり、少年ではないけど以前に考えた双子の女の子はどうだろうと思いついた。どちらかが起きているときはどちらかが寝ている、すれ違ってしまう双子。そこから、では主人公であるその兄はどんな兄なんだ。そういう子供を育てる親はどういう親だ。彼らが住む町はどんな町なんだ。そういうふうに考えていって、では彼らが織りなす物語の中で、いったい僕は何を語ればいいのか、ということを考える。そうしておおまかに、たぶん60%ぐらい物語を考える。それが骨格のようなもので、あとの40%は骨格に沿って書きながら、彼らが動くのに任せている。そんなふうに書いてます。
◆きっかけになった双子の話の元ネタは、たぶん『レディホーク』という映画だ。未見の方のために詳しい内容は省くけど、それも〈すれちがってしまう〉ことが物語のフックになっている。大好きな映画なので、そういう発想が生まれてきたんだと思う。大好きな俳優ルドガー・ハウアーが主演している中世を舞台にしたファンタジーなので、お好きな方はぜひ。
7月23日(日) 日々
◆晴れたり曇ったり。
◆二つ下の従弟と久しぶりに会う。ここにも何度か書いているけど、かつてメジャーデビューもしたバンドのベーシストだった。音楽をやったりデザインの仕事をやったりネットの仕事をしたりと同じようなことをしている。基本的に感覚が似ているんだろうと思う。津軽海峡を渡ったところに住んでいるので滅多に会えないのだが、以前に羽田空港のモノレールの改札口でばったり会ったことある。彼は仕事で東京から東北へ帰る途中で僕は札幌から東京へ着いたところだった。普通はそんなところで偶然会わないだろう。「血が呼ぶんだな」と笑い合ったことがある。
◆と、この話も以前に書いたよう気がする。もう9年も続けているときっと同じ話を何回も書いていると思う。
◆仲の良い友人とバッタリ街中で会ったりするのは嬉しい。反対に会いたくない奴を見かけるとこっそり隠れたりもする。どっちの回数が多いだろう。
◆理不尽なことを言う人が増えている。いや増えているのかどうかわからないがそういうニュースを多く眼にする。このニュースを引用するまでもなく、周りからもこういう話を多く聞く。「あの子の親と仲が悪いから、今すぐうちの子を別のクラスに移して」「うちの子がけがをして学校を休む間、けがをさせた子も休ませろ」……おかしいっておまえら。先日の虐待の話ともからめて、ちょっと考えてまた書きたい。
◆講談社「SH」、幻冬舎短編「21 twenty one」、集英社短編「T」を進める。
7月24日(月) 日々
◆晴れ。風がめちゃ強い。
◆あ、これ日記に書こうと昼間に思ったことを忘れてしまった。
◆リリー・フランキーさんと広末涼子さんがスマスマに出ていた。広末涼子さんに関してはデビューの頃から魚眼レンズ顔だと失礼なことを言い続けているけどやっぱりそう思う。いや可愛いけどね。
◆新潮社のGさんからTEL。「TK」の入稿について。Gさん忙しそうだったなー。
◆仕上げなきゃならないものがマジで詰っているので死にそうになりながら書いている。なので以上。
7月27日(木) 日々
◆快晴。ピーカンとしか言い様がない空。
◆気温もぐんぐんうなぎのぼりで夏休みと呼ぶにふさわしい日。小学生の子供を持つ父親としては、しかも時間が自由になる職業の父としては、海に連れていかなければなるまい。たとえ小説の〆切に追われているとしても。決して現実逃避ではない。ないはずだ。ないよね。
◆というわけで今年初の海。
◆もっと遊びたいという子供をなだめて帰宅してひと休みして執筆。むろん外はピーカン。
◆コンサドーレ札幌はヴェルディと。アウェイでしかもフッキを欠きながらも、後半素晴らしい試合運びで勝利。後半は本当に文句無しだった。後は悪いなりにも勝ち点を取るという試合ができればなぁ。
◆集英社のIさんからTEL。あれこれあれこれ。短編『T』送りました。よろしくです。
◆集英社のWさんからメール。あれこれあれこれ。
◆J社のSさんへコラムのゲラ返送。
◆小学館さんから「きらら」をいただきました。ありがとうございます。
◆いろいろ書こうと思ったことはあったのだけど、以上。
◆幻冬舎短編『21 twenty one』の直し。
7月28日(金) 日々
◆引き続きピーカン。昨日より暑いかも。でも明日は一気に涼しくなるとか。
◆そういえば、リストバンドを購入した。僕はナイキ好きなのでナイキのが欲しかったのだけど(スニーカーは全部ナイキだ)、近所のスポーツ店にはなかった。まぁわざわざ他を回るほどでもないのでアディダスのを購入。腱鞘炎防止のためにいいと聞くのでキーボードに向かうときには必ず付けているんだけど、効果のほどはまだわからない。ただ確かに手首が浮く分だけ楽にはなったかも。
◆ネックは暑いということだ。
◆ある方のブログで拙作に関する感想を読んでいたら、小路氏の作品には●●●●が出てくる確率が高いのではないか? とあった。伏せ字になっていたけど、推察するにあれではないかと。で、考えてみたら確かに既刊8冊中、5冊にそれ(もしくはそれらしきもの)が出てくる。確かに高い。もうひとつ別の方のブログでは●●●●が登場人物である確率が高いと。こちらも数えてみると8冊中5冊に確かに登場している。どちらも全然意識してなかったのだ(^_^;)。
◆ただ、そのどちらも〈日常的ではないもの〉だ。だから、基本的にそういうものをフックにして物語を組み立てるのが僕のパターンということなんだろう。
◆次作に予定されている『TK』(新潮社)にはそのどちらも出てこないし、そういうのは初めてのパターン。その二つに関してはまったく意識してなかったんだけど、『TK』は最初から〈何も起こらない〉というのをテーマにして書いた物語です。
◆ずーっと書いているので何もなし。ひたすら書く。
7月29日(土) 夏祭り
◆晴れ後曇り。
◆コンサドーレ札幌はホームで湘南と。何も言いたくない試合。ただあの審判のレベルには一言言いたい。あれはひどい。
◆町内会の夏祭り一日目。今年は例年より一週間繰り上げ開催。
◆また子供の虐待死。しかも児童相談所が確認していながら。「結果として判断を誤った」とのコメントが出ている。
◆命というものに、直接に結びつく仕事をしていると、もう一度〈覚悟〉する必要があるんじゃないか。できないなら、辞めた方がいい。
◆先日、海に行ったとき、波が高かった。小学低学年なら腰のところの浅さでも波を頭からかぶりそうなほど。にも関わらず、小さな子供から目を離している親がいて、見ているこっちがひやひやしてしまった。
◆夏祭りに行った以外はひたすら執筆。
7月30日(日) 夏祭り
◆曇りときどき晴れ。夜になって少し涼しかったかな。
◆町内会の夏祭り。抽選会でお米10キロ当たる。ラッキー。当たると言えば、〈マルちゃんの焼そば弁当〉というインスタント焼そばがあるのだが、キャンペーンで何故か〈良純危機一髪ゲーム〉が当たるそうだ。こちら。そんなもの欲しくはないのだが、当たりクジが2500枚どこかの〈焼そば弁当〉に入っているそうな。で、先日それが当たってしまったのだ(内緒にしていたが〈焼そば弁当〉が好きだ)。欲しくはないがくれるというものは貰う。届いたら写真アップしますか。
◆久しぶりに、2ちゃん〈小路幸也について〉通信。ええと『キサトア』(理論社)に出てくる新聞記者の〈Y・S〉というのは確かに私のイニシャルですが、実は担当編集さんのイニシャルでもあります。偶然だったので、そのようにしました。実は今までの著作の中には、ほぼ担当編集さんの名前が出てきています。一昨日の日記に書いた、それ(もしくはそれらしきもの)というのは、ええと『HEARTBEAT』(東京創元社)においてはネタバレになってしまうもののことです。すいません。
◆夏祭りに行った以外はひたすら執筆。