2006年8月の日記

8月1日(火) 日々
◆晴れのち曇り。北海道らしい気温。
◆やっべ、もう8月だ。
◆世の中の理不尽なことにいちいち腹を立てていると切りがない。まったく。
◆今月末発売の
幻冬舎の文芸誌『papyrus』に、短編『21 twenty one』が載ります。前回載ったのはいつだったっけ。ええっと2月でしたね。半年ぶりです。この短編、けっこう本人気に入ってます。前作を読んでいなくても完結しているので大丈夫ですけど、前作も読んでいるとより楽しめます。きっと来年ぐらいには幻冬舎さんが単行本にしてくれると思いますが(たぶん、きっと、おそらく)、その際には長編用に加筆修正するので、その前の短編の形もぜひ。
◆同時にインタビューも載るんですが、非常に心配していることがあります。札幌駅前で写真を撮ったのですが、風が強かったのです。プロフィールのページの写真を見てお気づきの方もいるかと思いますが、僕のおでこは(特に両サイドは)非常にヤバイことになってるので髪の毛がどんな状態で写っているかと見本が来るまでドキドキしてます。
◆これ以上おでこや両サイドが後退するようなら思い切ってスキンヘッドにしようと思っているのですが、妻に泣いて止められています。正直幼稚園の子供が泣いてひきつけを起こすほど強面になります。歌舞伎町の抗争の物語でも書けるんじゃないかと思うほど。いや顔で書くわけじゃないけど。
◆お付き合いのなかったS社のWさんからメールをいただく。どうぞよろしくお願いします。
◆K書店のKさんに短編のプロットを渡す。短編連作でもOKとのことなので、連作の形に修正して今晩中に送らなきゃ。うまく行けば不定期連載になるかな。
◆ひたすら執筆。

8月3日(木) 暑い
◆晴れ。この夏でいちばん夏らしい〈暑い〉日かも。夜になっても暑さが残っている。いいねぇ。年に何回かはこういう日がないと。とんぼも急に増えてきた。キリギリスの声がまだ聞こえないなぁ。
◆甲子園。駒大苫小牧は夏3連覇を目指す。さすがにそれは無理だろうと思いながらも、少しだけ期待する。でもまぁ頑張ってくれればそれでいいや。
◆ことさら北海道の田舎者であることを売りにする奴はキライです。特にあいつとかあいつとか。
◆知り合いだからというわけじゃないけど、鈴井くんとか大泉くんのスタンスはまぁいいと思う。
プロトくんのところで眼にした映画『ブルーサンダー』のDVD。あぁ懐かしい! 観たい! 好きだったなぁこれ。ロイ・シャイダーも大好きな俳優さんだ。この映画で敵役をやっていた俳優の捨てぜりふ『Catch you later』「またあとでな」ぐらいの意味だろうけど、それを実にいやらしく言うのだ。この台詞がまた後で……。
サッカー日本代表U-21が発表された。半分ぐらいしか顔と名前が一致しないんだけど印象としてはクレーバーでかつ当たりに強い選手を集めた感じだ。この中からも将来のA代表が出るんだろう。出てもらわないと困る。がんばれ。
◆集英社「小説すばる」のIさんと短編について電話で話す。こちらに来られるそうです。おいでませ北海道。
◆講談社『SH』、幻冬舎『Z』、牧野出版『カレンダーボーイ』、などなどなど急ピッチで進める。急げ小路幸也。

8月4日(金) また暑い
◆晴れ。昨日より暑い。でも夕方になって急に涼しくなった。風が心地よい。
◆書き疲れて手を休めて、UAのジャズアルバムを聴きながら、煙草に火を点ける。紫煙がゆっくりと窓の外へ流れていく。そのまま、夕闇が訪れようとしている空をみていた。やっぱりこんな時には煙草がないと片手落ちじゃないか。机の上にあるのはコーヒーでもバーボンでもミネラルウォーターでもいいけど。
◆ファンタグレープとかだったらがっかりだけど。
◆サッカー日本代表が発表された。オシムさんったらいきなり出し惜しみするとは思わなかった。これはあれだろう。明らかに協会への嫌味だろう。日程重なったらこんなことになるんだぞって。
GK:川口能活(磐田)山岸範宏(浦和)DF:三都主アレサンドロ(浦和)坪井慶介(浦和)田中マルクス闘莉王(浦和)駒野友一(広島)MF:田中隼磨(横浜FM)今野泰幸(FC東京)長谷部誠(浦和)小林大悟(大宮)FW:我那覇和樹(川崎)佐藤寿人(広島)田中達也(浦和)
◆ほとんど〈浦和チーム〉と言っていいけど、小野を外したってところに、今現在調子が落ちている選手は使わんって姿勢が見えるかな。GKからDF、MF、FWに浦和ラインを一本引いているというのは急造チームの中に芯を持たせる意図なんだろう。さらにアテネ代表組のラインもそこに寄り添うように引かれている。そしてFWには今現在得点ランキング上位の二人をそのまま使っている。実に理にかなっている選考じゃないかと思う。Jでの活躍ぶりや潜在的能力なども考えるに、私的には納得で、しかも試合が楽しみになるメンバーだ。ますますオシムジャパンの本格始動が楽しみになってきた。
◆幻冬舎IさんからTEL。短編
『21 twenty one』のゲラ。
◆集英社IさんからTEL。打ち合わせ日程について。
集英社『小説すばる』にも短編が載ります。えーと10月号だったなか?
◆集英社のWさんからもメール。よろしくです。
◆講談社Kさん、小学館Mさん、よろしくです。
◆新潮社Gさんからメール。『TK』のゲラについて。えーさて、
『キサトア』(理論社)の次になる新刊『TK』の発売日が10月27日に決まりました。皆さんよろしくお願いします。タイトル、詳細は著者校を終えた頃にでも。
◆講談社『SH』、幻冬舎『Z』、牧野出版『カレンダーボーイ』、などなどなど急ピッチで進める。

8月5日(土) さらに暑い
◆晴れ。暑いねぇ、いいねぇ、夏だねぇ。と、我南人風に。
◆こんな日にはこういうアルバムが似合うような気がする。
〈Curly Giraffe〉だ。聴くとてっきり外国の方かと思ってしまうけど日本人ミュージシャン。昔のサザンロックの香りも漂わせつつ実にハイスペックな音に仕上げている感じ。
◆ふーむ。いつも応援してくれていた方のブログが唐突に閉鎖。個人的な事情に踏み込むつもりはないが、こういう終わり方は気になりますね。
◆オシム・ジャパンが追加招集。これはあれだね。オシムさんって本当にわがままなんだね。良い意味でも悪い意味でも。MF:鈴木啓太(浦和)山瀬功治(横浜M)中村直志(名古屋)FW:坂田大輔(横浜M)DF:栗原勇蔵(横浜M)とアテネラインがまた一本。今野の怪我が気になっていたので鈴木や山瀬が選ばれてホッとした。コンサドーレの生え抜きだった今野や山瀬の活躍がA代表で見られるというのは本当に嬉しい。浦和の鈴木も僕は大好きなので良かった。つまり、まともな選手招集ができない中で試合をきっちりやるために浦和レッズフューチャーリングアテネジャパンを作ったということですね。昨日も書いたけどその方法論は賛成です。
◆では、後日に行われる試合で正式に招集される他のメンバーはと言うと、やはりジェフから巻や阿部など三人ぐらい、ガンバから一人か二人、鹿島から一人、二人、そして海外組から三人ぐらい。その中で固めていくって感じかな。予想では海外組は、中田浩二、松井、平山の三人だと思います。中村は呼ばれないと思う。
◆幻冬舎『21 twenty one』ゲラ。
◆K書店のKさんからメール。短編連作にOKが出る。ホッとする。
◆講談社『SH』、幻冬舎『Z』、牧野出版『カレンダーボーイ』、などなどなど急ピッチで進める。

8月6日(日) さらにさらに暑い
◆こんなに暑い日が続くとは思わなかった夏。
◆なんかCDの写真を載せるのが快感になってきた。ので今日はこれにしよう。すっかり(僕の中では)スタンダードナンバーになった。
リチャード・ジュリアン〈Slow New York〉。いい声をしているし、ギターの乾き具合もまたいい。メロディラインが少しばかりウェットなのもそれといい具合にマッチしている。
◆甲子園、初出場の北北海道代表の白樺学園は惜しくも負け。投手力の差だったかな。しかしなかなかいい試合をしていた。駒大苫小牧にも頑張ってもらおう。三連覇なんてことは考えずにね。
コンサドーレ札幌は徳島と。0-0のドロー。確実に3点、下手したら5点は取れた試合だったのに0-0。フィニッシュがなってなかったというがそれ以前に攻撃のいい形ができていない。だからあと一歩のところで足がボールに届かない。正直言って今期の昇格は無理だろう。現在6位で圏内の2位とは12差。数字上ではまだまだ全然追いつけるが、下位チーム相手に惨敗と引き分けを続けているようではダメ。柳下監督の選手起用にも疑問がある。全体のレベルアップは確実にできているようだけど、相性のいい選手を積極的に試合の中で組み立てていくということがなされていないように感じる。どう見ても使えない選手をいつまでも引きずっているように思う。あえて苦言を。

8月7日(月) もっと暑い
◆夏サイコー。
◆夏の楽しみのひとつに、和室での昼寝がある。と毎年書いているけど今年も昼寝絶好調。自宅でできる職業になって良かったと思うひととき。暑すぎるのはちょいと困るけど。
◆夏にぴったりのCDばかりをiTuneで聴いているけど、このアルバムもそう。
〈fishing with john〉〈残響ピクニック〉。独特の音作りが聴く人を選ぶかもしれない。情緒がある中にトゲがあるような感じで、ずーっと聞き流せるようなインストではないけどね。でもジャケットは夏にピッタリかも。
◆そしてこのニュース。事故が多いのは困るけど、「きれいな女性がいたら見つめるのは、コロンビアの男の『義務』だ」言いきったタクシーのおっちゃん、まったくもって同感だ。
アーウィン・ショー『夏服を着た女たち』を思い出す。
◆僕の担当の女性編集者さんは皆さんきれいです。
◆こんなところでゴマをすっても初版部数は伸びない。
サッカー日本代表U-21は中国と親善試合。2-0で勝利。うん、見ていて楽しかった。よくチェックしていたし一対一に負けなかった。結果として見ると実にアウェーらしい戦い方。相手の攻撃を凌いで少ないチャンスをものにして勝つという理想的なパターン。久しぶりにこの年代のパフォーマンスを見たけどたくましくなったね。A代表に行っても遜色ない選手も数人いた。どんどん突き進め。
幻冬舎のIさんからインタビュー記事ゲラのfax。いつもなんだけど自分のインタビュー記事を読むのは恥ずかしい。
◆講談社『SH』、幻冬舎『Z』、牧野出版『カレンダーボーイ』、などなどなど。

8月8日(火) もっとも暑い
◆夏絶好調。
◆しかしさすがにこの暑さの中、さらに熱を発するPowerBookに両手を置いての執筆活動は辛くなってきた。食欲も落ちる。いかん、こんなところでバテている場合ではない。気合いを入れ直さないと。
◆かつて日本には〈湘南サウンド〉というものが存在していて、もちろん今もその流れはあちこちで受け継がれている。その元祖とも代表格とも言えるのがこの兄弟デュオの
〈ブレッド&バター〉。もう還暦を迎えた(たぶん)お二人だけど、このベストアルバムの歌声は昔とまるで変わらない。素晴らしい。若い人はまったくわからないだろうけど、あのサザンの桑田佳祐も学生時代、彼らが経営する茅ケ崎のライブハウスを畏敬の念で見つめていて、恐れ多くて中に入ることができなかったというぐらいだ。甘く乾いたボーカルとハーモニー、あくまでもサンシャインの中を走り続けるようなサウンドは今も輝きを失わない。
◆幻冬舎にインタビュー原稿のゲラを返す。
◆集英社のIさんからTEL。
◆北海道出身の某作家さんのお父様が亡くなられました。札幌で葬儀が執り行われましたが、ご挨拶もしたことないので参列は遠慮させていただきました。御冥福をお祈りします。
◆たとえば「ゲド戦記」のこととかあれこれ書きたいことはあるんだけど、後日に。
◆執筆はさすがに進まず。暑いってば。

8月9日(水) やっぱり暑い
◆夏ど真ん中
◆二十五年前。アンジェリーナという名の街角の天使を歌ってストリートに飛び出した
佐野元春。まだLPという名の黒く丸い円盤が、僕らのマストアイテムだった時代だ。今は希望なんて言葉が笑われる時代かもしれない。途方に暮れる中で誰もが星を見失い、街の地図が焼かれてしまうのかもしれない。でも、月の光は闇を切り裂き、陽の光は彼方に陽炎を結ぶ。道はそこに見えてくるし、風は背中を押してくれるはずだ。かつて彼は『サムデイ』を歌った。街に生きることを選び続ける限り、そこに〈いつか〉という思いは生まれるだろう。そこには確かに〈希望〉があると思う。このアルバム『THE SUN』は、そういう音に溢れている。
◆以前書いたコラムから部分転載しちゃいました。ダ・ヴィンチさんごめんなさい。
集英社のIさん、Wさん、Hさんと揃って来札。一応打ち合わせだったんですが、9割は別の話をしていたような気がします。お疲れさまでした。ごちそうさまでした。お菓子もいつもいただいてすいません本当に。執筆頑張ります。
◆Iさんからいただきもの。
カルロス・ルイス・サフォン『風の影』、高野秀行さん『アジア新聞屋台村』、川端裕人さん『銀河のワールドカップ』(いずれも集英社)。ありがとうございます!
東京創元社さんから『ミステリーズ!』が届きました。Kさんありがとうございます。『DHB』はどんなもんですかね?
◆さて、
サッカー日本代表、オシム・ジャパン。まだオシムが考える本来のメンバーではないものの(たぶん)その第一戦は2-0で勝利。まぁトリニダード・トバゴの歯ごたえのなさを割り引いても、急造チームとは思えないほどの連携を見せた。これはもうオシムの作戦勝ちでしょう。ほとんどレッズだからね。何よりここから新しく始めるんだという意識が選手からも見えて、それがいちばん良かったかな。まだまだ形は見えてこないから、これからを楽しみにしましょう。
◆ちょっと夏バテ気味。

8月10日(木) ひといき
◆晴れ。なんでも何十年ぶりかの雨の少なさだとか。ようやく暑さがひといきついた。
それでも午前中はやはり暑くて、家中の窓は全開。午後からは心地よい風が通りすぎていた。
◆ゆるやかに過ぎていく午後のけだるい空気の中では、こんなCDかな。
〈ハナレグミ〉〈hana-uta〉。やわらかなメロディラインと歌詞がほんわかとしたボーカルによく合っている。郷愁めいたものを感じさせる部分もあるので、心が疲れたときに聴くのもよし。もちろん夏の夕暮れから夜にかけて、縁側でぼーっとしながらでもよし。ビールと枝豆でもあればなおよし。
◆甲子園。駒大苫小牧はエースの田中の調子がいまひとつ。それでも5-3で勝利。どうも今年の打線は小粒らしいね。監督が今までの投手複数看板を捨ててエースに全権を任せているのも理解できた。しっかり押さえてコツコツと点を取っていこうという形なんだ。正直三連覇は無理っぽい。でもまぁ楽しんで帰ってくればいいさ。
◆大規模な飛行機空中爆破テロ計画? それはただの殺人計画でしかない。なんの義もない。
◆同じように小泉首相の靖国参拝発言にも、なんの義も感じられない。ただのバカ者のわがままにしか思えない。
◆講談社『SH』、幻冬舎『Z』、牧野出版『カレンダーボーイ』、などなどなど。

8月12日(土) また暑い
◆晴れ。凶暴なぐらいの陽射し。
◆お盆で実家のある旭川市に帰ってきているのだけど、テレビでは〈旭山動物園〉の話題があちこちで。もう落ち着いてのんびる観る事はできないのかなぁと少し淋しく思うけど、でも地元が評判になるのはやっぱり嬉しい。
◆18歳、一人暮らしを始めたころ、静かな部屋の空気が重すぎて、このアルバムを流して眠りについていた。
〈ウィリー・ネルソン〉〈stardust〉。ウィリー・ネルソンといえばカントリーの大御所だけどこのアルバムはカントリーの枠を越えてスタンダードナンバーを独特のボーカルで歌い上げたもの。寝苦しい夜にどうでしょうか。心がシンプルになるような気がします。
◆母方の墓参りには車で峠を越えて三時間ほどの山の中にあるお寺に行く。街中にいると信じられないぐらいの蝉の大合唱(というより鳴き声の爆弾みたいな)の峠や山に囲まれた道を走っていく。周りの光景は「となりのトトロ」そのままの田園と山と森。子供たちは墓参りをただひたすらうっとおしいものぐらいにしか思えないだろうけど(実際僕もそうだった)、こういう光景を見るだけでも、きっと何かは残ると思う。
◆暑さと墓参りだけで終わった日。

8月13日(日) 日々
◆晴れ。本当にこんな夏も珍しいぐらい毎日暑い。
◆お盆なので日常というものをこなしていない。テレビもほとんど観ていないし執筆も進まない。墓参りやら子供の相手やら親戚との会話やら。明日には戻る日常
◆80年代をどう表現するかと訊かれたら真っ先に浮かんでくるのがこのアルバム。
大滝詠一さんの〈A LONG VACATION〉。ここに込められらたサウンドの空気感と言ったらもう本当に言葉では表現できないし、同じ時代を共有した人にしかわからないものがあると思う。たとえば60年代であれば〈昭和時代劇〉という形で、体験していない人も懐かしさを感じられるというものがあるのだけど、80年代に関してだけは、同じ時代に若い時代を過ごした人にしか理解できないものがあるような気がするけど、どうだろうか。もちろんそんなものを共有しなくたって、このご機嫌な音を楽しむことはできる。サイコー。
◆いったいどの辺にスレがあるのかわからなくなっていた(^_^;)2ちゃん〈小路幸也について〉通信。ええっと、確かに売れてないわりには仕事多いような気がします。がんばります。いろんな意味で。それとそういう人々が登場するのも、やはりそういうものがストーリー作りのフックになるからだと思います。
◆高校時代、家から学校まで歩いて20分ぐらい。ギターのハードケースを抱えて毎日歩いていた。学校が丘の上にあり、普通の舗装道路を歩くとかなり遠回りになったので僕は林の中のけもの道を突っ切って通っていた。そこには沢もあり、夏になれば蝉たちが大合唱をして、ちょっと草むらに足を踏み入れればトノサマバッタが十匹ぐらい飛び出すというような環境(余談だが拙著
『HEARTBEAT』で高校時代の主人公二人がバッタリ会って他愛ない会話を交わすのはここが舞台だ)。二十年ぶりぐらいに子供とそこを歩いてみたのだけど、蝉の声もバッタも相変わらずだった。違うのは遊歩道が出来ていて、犬を散歩させる人々の姿が多く見られたことぐらいか。あぁ、もうひとつ。坂を昇るのに相当息切れしてしまったのも二十年の歳月だ。
◆暑さと墓参りだけで終わった日。

8月14日(月) 68年ぶり
◆晴れ。こんなに雨が降らないのは札幌では68年ぶりなんだとか。っていうことは、生まれて初めて体験する長い夏ということ。
◆ようやくお盆が終わって日常に復帰。さぁ仕事をしなきゃ。
実業之日本社さん『ジェイ・ノベル』9月号(今月号ですね)にコラムを書きました。書店で見かけられたらぜひ。『ジェイ・ノベル』さんには今後作品を載せていただく予定になってます。
◆暑い夏の日に、
エリック・クラプトン〈SLOWHAND〉。もう神としか言い様がない。いろんな思い出がありすぎてこのアルバムを聴く度にいろんな思いが込み上げてくるのだけど。でもあれだね、これはオープンカーで海岸沿いを車で走りながら大音量で聴きたいね。別に隣りに女はいらないや。同じ時代を共有したおっさん三人ぐらいで「ちくしょー!」とかもう若くない自分たちに文句を言いながら聴きたい気がする。どこかあてのない旅に行く途中だったらなお良い。つまりそれはそんな旅ができるはずがないという状況なので余計に。
◆急いでやらなきゃいけないものを急いで書く。

8月15日(火) 非戦
◆曇り。少し気温も下がったようだ。
◆夕暮れが空を染め上げていて、こういうときに聴くのに最高なのがこちら。
ディヴィッド・サンボーン〈AS WE SPEAK〉。とにかくもう謳い上げるようなサックスの音色は天下一品。アルバムの中の一曲〈Love Will Come Someday〉などはたとえば都会のビルの屋上で夕暮れを眺めながら「あぁ今日も終わるな」などと相棒と煙草を一服する、なんていうのに最高のBGMだ。平和な日常が続くことの喜びをしみじみと感じられる。そういうひとときを持てるのならば平和ボケしたってかまわない。
◆だから、僕は戦わない。もし日本という国がどこかの戦争に参加しようというのなら、自分の持っているものすべてを使ってそれを非難する。戦争は、しない。繰り返してはいけない。
◆ではどこかの国が攻撃してきたら、お前は愛する人を守ろうとしないのか、とどこかのバカなシンガーソングライターの歌のようなことを言う人には、こう答える。「んなものそのときになってみないとわかるかボケェ」。
◆でもそのときのために戦う用意などしない。だって戦争は二度と繰り返してはいけないものだから。皆がそう思ってくれるように願う。
◆いやまいった。駒大苫小牧。6点差がついた段階で「今年はこれで終わりだなぁ」と呟いていた。でも実は負ける気もしなかったのも事実。それだけ点差があっても、相手投手の決め球をほとんどの選手がきれいに打ち返していたから、「どこかで捉えたら勝つな」とも思っていた。しかし本当に捉えてしまうとは。しかもサヨナラを演出してくれるとは。もういい。満足した。後は楽しんで戦ってくれ。
◆さぁつぎは新生
サッカー日本代表だ。ま、しばらくはのんびり楽しませてもらいましょう。まだ先は長いのだから。
◆講談社『SH』、幻冬舎『Z』、牧野出版『カレンダーボーイ』、などなどなど。

8月16日(水) 日本代表
◆晴れたり曇ったり霧雨が降ったり。けっこうじとーっとしていた。
◆さて、
サッカー日本代表。アジアカップ予選をイエメンと。2-0で勝利。まったくチームができ上がっていない中での、ガチガチに引いて守る相手との試合。だから、まぁ良しとしなきゃならないかな。
◆オシムが選んだのは、GK川口(ジュビロ)山岸(レッズ)、DF三都主(レッズ)坪井(レッズ)加地(ガンバ)駒野(広島)闘莉王(レッズ)MF遠藤(ガンバ)阿部(ジェフ)長谷部(レッズ)中村(グランパス)羽生(ジェフ)鈴木(レッズ)山瀬(マリノス)佐藤勇(ジェフ)田中隼(マリノス)小林(大宮)FW巻(ジェフ)佐藤寿(広島)田中 達(レッズ)我那覇(川崎)坂田(マリノス)。前回をベースにして相変わらずレッズ勢が多数。MF多すぎ。まぁこれからいろいろとあるんだろうから、とりあえずは見守ろう。
◆ええええ、太陽系の惑星が一気に三個も増えるかもって。しかもその他にも惑星候補は12個もあるって。水金地火木土天海冥じゃなくなるのね。
◆Y新聞のSさんからメールとTEL。
『東京バンドワゴン』に絡んであれこれとお話を。
◆次男の夏休みの宿題を手伝って(自由研究)疲れてしまった。
◆講談社『SH』、幻冬舎『Z』、牧野出版『カレンダーボーイ』、などなどなど。

8月17日(木) 恵みの雨
◆夜になって雨。まさに農家にとっては恵みの雨だと思う。68年ぶりの長い夏もこれで一区切りだろう。
◆駒大苫小牧。前半戦で「あぁこれで夏は終わったな」と思ったらまた集中打で一気に逆転。そのまま一点差を守りきるというまぁなんというか楽しませてくれます。本当に王者としてのDNAが受け継がれているかのような戦いぶり。まいった。あと2回で本物の王者。でも準決勝まで来ただけでも充分だよ。よくやった。来年の夏も楽しませてくれ。
◆生きている間はずっと聴き続けるだろうと確信している
アン・サリーさんのこれは〈Brand-New Orleans〉。とにかくこの柔らかくみみざわりの良い歌声はカレン・カーペンターにも通じるものがあると思う。加えてこの美しさにさらに職業は女医さんというんだから恐れ入る。天は二物も三物も彼女に与えたんだね。オフィシャルサイトを見ると、今現在は可愛らしい赤ちゃん(娘さん)と旦那さんとの三人暮らしらしい。彼女の7月21日の日記を読んで、嬉しくなる。その通りだと思う。娘さんが健やかに育ちますように。
◆うわっ、雷が鳴って、瞬間停電。コワイコワイ。データのバックアップを完璧に。
◆講談社『SH』、幻冬舎『Z』、牧野出版『カレンダーボーイ』、などなどなど。

8月18日(金) 日々
◆ときどき小雨。今は止んでいる。すっかり涼しい夜。
◆実はまだ観ていない『ゲド戦記』。随分と批判の嵐が巻き起こっているようだ。ジブリのアニメ作品は好きなのだけど前作『ハウルの動く城』もまだ観ていない。というのも理由がある。でもこの理由を言いだすと相当しっかりと推敲を重ねた文章にしないと伝わらない。そしてそれがなんとなく『ゲド戦記』への風当たりにも繋がるような気がしているので、観てからにしようと思う。
◆サッチモじいちゃん! 
ルイ・アームストロングだ。誰もが知る名曲〈What a wonderful world〉だ。この素晴らしき世界、というのは本当に名訳だと思う。拙著『キサトア』の中で、登場人物に言わせた台詞はこの歌に込められたサッチモの思いをそのまま使わせていただいた。それは、多くのミュージシャンを集めて行われたサッチモの誕生日パーティでも語られたと聞いている。『この世界は、皆がそう望めば、素晴らしい世界になるんだ』。もちろん僕はこの名曲〈What a wonderful world〉を聴きながら『キサトア』を仕上げた。
◆さて、10月末に出る新刊のタイトルをお知らせしておきます。
『東京公園』(新潮社)です。新潮社さんからは『そこへ届くのは僕たちの声』以来の二作目ですね。思えばデビューして、僕の作品を読んで初めて声をかけてきてくれたのが新潮社の担当Gさんでした(集英社さんとはデビュー以前からお付き合いがあったので)。嬉しかったですねぇ。デビューしても全然売れなくて、それなのに〈大変素晴らしい作品でした。ぜひうちでも〉と言われたのが新潮社さんでしたから。詳しい内容はいずれまた。よろしくお願いします。
◆今月末に出る
幻冬舎さんの文芸誌『papyrus』には短編『21 twentyone』の第二回目が載ります。それから来月発売の集英社さん『小説すばる』には短編『トーストや』が載ります。この短編には拙著『Q.O.L.』の誰かが脇役で登場します。お好きな方がいましたらぜひ。
◆お知らせばっかりになってしまった。
◆講談社『SH』、幻冬舎『Z』、牧野出版『カレンダーボーイ』などなどなど。

8月19日(土) 勝利の日
◆晴れたり曇ったり。コオロギの声が聴こえてくる夜。明日はまた暑くなるって話だけど、もう北海道の夏は終わりだなぁ。
◆ところがどっこい終わらないのは駒大苫小牧。勝っちゃったよ。決勝進出。いやー嬉しいんだけどさ。ここまで来たらもう三連覇狙うしかないよね。選手達には小難しいこと考えないで、ガンガン行っていただきたい。頑張れ。
◆で、
コンサドーレ札幌も勝ったんだ。仙台に。ここ二試合下位チーム相手にまったくもってふがいない試合をしてて、もう昇格は無理と諦めたんだけどさ。今日はよく頑張った。こういう試合を下位相手にもできないものか。若い上里や鈴木や石井が頑張ってゴールを決めたのが素晴らしい。彼らの来期の活躍を期待しよう。
◆バスケは負けたけど、バレーは韓国にも勝ったんだね。
スタイル・カウンシル! 〈CAFE BLUE〉。バブルの時期だったなぁ確かこれ。カッコよかったよねぇ。最高に時代を突っ走っていた音。まだ広告会社に勤めていた頃で、一日一回は会社のCDコンポで流して聴いていたような気がする。むろん今聴いても最高にカッコいい音。皆がこのリズムで街を歩いていたような気がする。そうなんだ、まったく気のせいだってわかってるけど、あの頃は街にリズムがあったんだ。今はそれが失われている。
◆集英社短編の直しなどなどなど。

8月20日(日) まいった
◆曇ったり晴れたり。また気温が上がって30度を越えた。
◆高校野球決勝戦。まいった。すごい投手戦だった。まさかこんな展開になるとは。必ずどちらかの投手が捉まって点を取られてそれで終わりだなと予想していたのに。どちらの投手もすごかった。引き分け再試合だなんて。もういいよ両校優勝で。そういうふうにはできないのか? それでいいじゃん。誰も文句は言わないと思うよ? いつも理不尽なことばっかりやってる高野連なんだからそこぐらい粋な計らいをしろよ。
◆ま、決着をつけたいっていう選手の気持ちもわかるけどね。
◆熱い試合に暑い夏。
南佳孝さん〈SOUTH OF THE BORDER〉はそんな頃にピッタリのアルバム。しかしなんて素晴らしいジャケットなんだろう。確か池田満寿夫さんじゃなかったかな? 南さんのことを知る若い人も少ないのか? 日本のポップシーンを山下達郎さんや大滝詠一さんらと共にフロントラインまで押し上げた人だ。今聴いてもまったく色褪せない素晴らしいアルバムの数々が残されているし、もちろん今も現役。聴いたことない人は明日にでもすぐ聴くべし。今の季節にはピッタリ。
◆集英社のHさんよりお手紙。短編のイラストについて。同じく短編『トーストや』を送る。
◆講談社『SH』、幻冬舎『Z』、牧野出版『カレンダーボーイ』、などなどなど。やばい、いろいろ時間がない。

8月21日(月) しんどい
◆晴れ。暑さ再び。
◆正直しんどい。高校野球の決勝戦再試合だ。そんな声を張り上げて応援したわけでもなく、努めてクールに観ていたのだが、駒大苫小牧の田中が三振に倒れた瞬間、ため息が漏れた。何はともあれお疲れさまでした。また暑い夏を楽しむことができました。
◆しかし昨日も言ったが、再試合をする必要性があるのだろうか。さらに言えば翌日にやる意味はなんだ? 高野連はそんなに投手の寿命を縮めたいのか? 百歩譲って中一日は空けなきゃならないんじゃないのか。それにしてもつくづく思ったが、打撃戦の方がストレスが少なくて済む。まるでかつてのJリーグの延長サドンデスを15回+9回見せられたような疲れだった。
◆疲れを癒すのにこんなアルバム。
〈ウクレレ・ジブリ〉。ジブリの名作アニメの曲をウクレレで。もう絶対になごむことうけあい。むしろオリジナルよりこちらの方がはるかに素晴らしいんじゃないかっていうぐらいの出来栄え。
新潮社のGさんより『東京公園』のゲラが届く。TELもあって、直しのことやら最近のことやらあれやこれや話しをする。がんばりますっ。
集英社のHさんから短編『トーストや』のチェックについてTEL。気になる部分についてあれやこれや話しをする。
◆ええっといただいたものを忘れてました。
小学館さんから『きらら』角川書店さんから『野性時代』集英社さんから『小説すばる』をいただきました。ありがとうございます。
◆直しを中心に。

8月22日(火) 終わりと始まり
◆曇ったり雨が降ったり。蒸し暑いよ。
◆駒大苫小牧の選手が帰ってきた。準優勝だが、それだってすごいことだ。この三年間で全国で1位、1位、2位という成績。素晴らしい。この先やろうったってなかなかできるもんじゃない。
◆二年生以下の選手はこれからまた新しい戦いが始まるわけだ。楽しんでくれ。結果は後からついてくるもんだ。もちろん、他のすべての学校の全国大会制覇を目指すすべての学生たちも。
◆新しくお付き合いするS社のWさんが来札。書かせてもらえる短編についてあれこれと打ち合わせ。S社って書いてもこの後いただきものの本を書くからわかってしまうんだけど(^_^;)。お疲れさまでした。がんばっていいものを書きます。
◆で、いただいたのは
石持浅海さん『扉は閉ざされたまま』古川日出男さん『LOVE』『小説NON』7月号(いずれも祥伝社)。ありがとうございました。
◆なんだかんだで、今年後半から来年にかけて文芸誌5誌で短編(もしくは連作短編)が不定期(もしくは定期)で載ります。本当に書けるのか小路幸也。書き下ろしもめちゃくちゃ詰っているんだぞってば。

8月23日(水) 夏の終わり
◆曇りときどき晴れ。
◆赤とんぼが飛んでいた。まだ蒸し暑いのだけど、もう夏は終わろうとしている。
◆素晴らしいアルバムジャケットだ。いいなぁこれ。
エドワード・ホッパーだよね。一時期この人の画集が流行ったことがあったね。実は家にもあるんだけど。また南佳孝さんで〈Seventh Avenue South〉というアルバム。ジャズテイストを濃厚に漂わせた作品が多くて、まさしくノアールな感じ。1920年から1930年代のアメリカがイメージなんだろうなと。名曲も多数含まれた大好きな一枚だ。心の師であるアメリカの作家アーウィン・ショーの名作『夏服を着た女たち』と同タイトルの曲も納められているんだこれが。ま、これを聴いていた頃は作家になろうなっておもっていなかったんですけど。
◆これは、なんていうか、事実は小説より奇なりという古くさい言葉が似合うとでも言えばいいんでしょうか。このニュース。なんだかこの犯人をちょいといい男で憎めないチンピラ風に設定したらそれで一本中編が書けそうだ。いや被害者の方にとっては不謹慎極まりない発想ですが。すいません。
◆ちょっと体調不良。遅れてきた夏バテかなぁ。

8月24日(木) 向田邦子さん
◆曇りときどき晴れ。すっかり風が冷たい。
◆書き忘れていた。22日は没後25年になる向田邦子さんの命日だった。読売新聞でそれを機にした向田さんの記事があり、拙著
『東京バンドワゴン』(集英社)は久世さん向田さんが作り上げた名作ドラマ『寺内貫太郎一家』へのオマージュ作品という縁で電話インタビューを受けた。こちらがその記事
◆何度かインタビューで答えているけど、居間に家族揃ってテレビドラマを観ていた時間というのは、確かに家族の団欒だったんじゃないかという気がしている。もちろん活発な会話はない。見終わって感想を話したりするわけでもない。でも皆で同じ場面で笑ったり、母や姉が眼を潤ませたり、父が照れくさそうに新聞に眼を落としたり、CMの間に母と姉が洗い物をし出して「始まるよー!」と僕が声をかけたり。そこには確かに〈家族の時間〉というものが流れていたように思う。
◆S社のWさんからメール。お疲れさまでした。ありがとうございました。
◆必死で原稿を書いている。

8月25日(金) 猫
◆晴れ。気持ちの良いカラッとした天気。
◆庭の隅の草の間で何やらうごめくものが……。お? 子猫? 子猫じゃん。何してんの? 猫パンチや猫キックや猫ジャンプ。必死で何かと戦っているような……。なーんだトノサマバッタと戦っていたのね。こちらの視線にハッ! と気づいてタタタターツと走り去ってしまいました。どこの家の子だったのかね。
◆これは
吉田美奈子さんの〈EXTREME BEAUTY〉。日本の女性ボーカリストを語るときには外せない、というか外してたらその人はモグリと言ってもいいほどの方。うまく表現できないんだけど、とにかくその歌声には魅了され、圧倒される。こちらの胸の中に滲みてくることもあれば、ズシンと響くこともある。なんというかもう、ただただ賞賛。
◆10月末新刊の
『東京公園』(新潮社)ですが、『東京バンドワゴン』に続いてタイトルに東京がついてしまいましたが、特に意図はなく偶然です。この先しばらく東京がつくタイトルはありません(^_^;)。
◆そうかぁ、水金地火木土天海になってしまったのか。
倉阪鬼一郎さんから新刊『ダークネス』(早川書房)をいただきました。倉阪さんいつもありがとうございます!
◆今日はひたすらゲラを直す。

8月26日(土) 日々
◆晴れ。暑い。
◆カラッとしてるけど陽射しは強い。まだ夏は終わらないのかと思ってしまうほど。
◆お休みのせいなのかどうか、中学生の方と高校生の方から(偶然だろうが)ほぼ同じ時刻にメールをいただいた。拙作を読んでおもしろかったという感想メールだったのだけど、お二人共にどうすれば物語が書けるのかという質問もあった。
◆なかなか答えづらい質問なのだけど(^_^;)。やはりたくさんの物語を楽しんでくださいと言う他ない。小説・漫画・映画・テレビドラマと物語を楽しめるメディアはたくさんある。僕の中にあるものも、今までに触れてきたそういうものだと思うから。
◆あと、やっぱり友達とはたくさん遊んだ方がいいと思う。書を捨てて街に出よ、じゃないけれど、家の中に閉じこもってばかりよりは、多くの人たちと多くの時間を過ごした方がいい。と思う。
◆長編『東京公園』(新潮社)のゲラを発送。短編『トーストや』(集英社)のゲラをファックス。よろしくお願いします。
◆ひたすらゲラ直しの日。

8月27日(日) 日々
◆晴れ。さらに暑い。でも夜はすっかり涼しい。
◆そう、気づいた方がいらっしゃるようなんですが拙著
『東京バンドワゴン』(集英社)『キサトア』(理論社)の両方で、とある共通イベントの日にちが同じなんです。深い意味はなく、たまたま季節が同じになってしまったのでじゃあ同じ日にしちゃえと。それだけですすいません。
◆このアルバムは名盤。
マイケル・フランクス〈sleeping gypsy〉。当時はたしかAORとかいうくくりじゃなかったっけ。お洒落な都会派の音楽。もうそこら中のバーやら酒場でかかっていたような気がする。繊細なボーカルに柔らかなサウンドは本当に夜が似合う。ボサノヴァをベースにした曲調も素晴らしい。
◆あぁもう8月も終わってしまうのか。進んでいないわけじゃないけど、執筆予定の半分も終わっていない。ずーっと書いていられる集中力があれば一日で百枚でも二百枚でも書けるのに。どう頑張っても一日40枚が限界みたいだ。
◆講談社『SH』、幻冬舎『Z』、牧野出版『カレンダーボーイ』、などなどなど。すいません。がんばります。
◆新しく始める連載のネタも送らなきゃ。

8月28日(月) 日々
◆晴れる日もあれば、雨が降る日もある。
◆景山民夫さんという作家がいた。テレビの放送作家からスタートして、直木賞も取られた方だ。その生き方という考え方といい、僕は大好きだった。まだ作家活動を始めた頃の
〈BRUTUS〉に連載していたエッセイなど、目からうろこが落ちるような面白さだった。「ひょうきん族」に出てプロレスやったりしてその軽さも好きだった。だから、後年、宗教に走ってしまったのが本当に不思議だった。あれほど絶妙なバランス感覚を見せていた人が何故、と。宗教を否定するつもりはさらさらないけど、バランスを崩してしまっている風なのはどうしても受け入れられない。
◆日本土着の、全てに神がいる、という感じ方は好きだ。昔、おばあちゃんに便所の神様に祈っておくとうんちがちゃんと出るよと言われて、便秘気味だった僕はよく両手を合わせて祈っていた。枕を踏んづけたら、枕の神様が怒って悪い夢を見せるよと言われて、決して踏まないようにしていた。じいちゃんに言われて、田んぼの向こうの山の夕暮れに、明日も晴れますように、と祈った。
◆さすがに今は便秘になっても祈らないが、枕は踏まない。
◆というようなことを
〈Casa BRUTUS〉「日本建築、デザインの基礎知識」を読みながら思った。神は細部に宿る、というのを日本人は知っていたんだなぁと思う。
◆祥伝社さんから、
物集高音さん『大東京三十五区 亡都七事件』『大東京三十五区 夭都七事件』(祥伝社)をいただきました。Wさんありがとうございます!
幻冬舎『papyrus』をいただきました。以前に書きましたが短編『21 Twentyone』が載っています。もう発売になるころだと思います。よろしくお願いします。
◆それぞれ、進行中の作品を進める。

8月29日(火) 日々
◆曇ったり雨が降ったり。一雨ごとに秋が近づいている。
◆虐待で子供を殺したり、飲酒運転で子供が死んだり、高校生が母親を殺したり、高専生が同級生を殺したり、そういうニュースが相次ぐ。ひどいな。本当に感受性の強い人は新聞なんか読めないんじゃないだろうか。
◆亡父は海軍に入隊したが、戦地に赴く前に戦争が終わった。そのことを父は「人を殺さなくて良かった」と言っていた。
『ガイアの夜明け』。またバブルの頃のようなことを日本は繰り返すんだろうか。経済大国より、文化大国への方向転換はできないんだろうか。できないだろうな。ある種の破壊でもない限り。
◆美しい山河を守りつつ、日本伝統文化と技術を守りつつ、国際社会への貢献ができる国。そんなふうになれないんだろうか。世界各国に〈日本を見習え〉と言われる国になれないんだろうか。どうして政治家はそういう国を作ろうと誰も実践しないんだろう。
◆政治家にそんなものを期待しても無駄か。奴らは馬鹿ばかりだから。
◆それぞれ、進行中の作品を進める。

8月31日(木) 日々
◆晴れたり曇ったり。少し雨も。
サッカー日本代表が新しいメンバーも選考されてアウェイの地へ。とはいえおおまかな面子に変わりはないので、やはりしばらくはこれがベースメンバーになるのか。気になるのはDFの少なさだけど、これはMF登録でもDFができるメンバーがいるからなのか、それとも何か別の意図があるのか。伊野波はこの間のU-21でもかなり良かったので楽しみだな。
◆S社のSさんからメール。うーんおもしろそうなんだけど、問題は時間だな。
◆J社のSさんからメール。よろしくお願いします。
◆ひたすら執筆。なかなか進まない。