2007年3月の日記

3月1日(木) BACK TO THE STREET
◆晴れ。
◆還っていく場所があるというのは非常に幸福なことだと思う。還ってという漢字を使ったけど別に帰っていくでも構わない。
佐野元春にとってのROCKとは常にPOPであり続けることであって、それはつまり町に(あるいは街に)帰っていくことだ。常にstreetを歩き続けることだ。と、いうようなことを以前にコラムで書いた。佐野元春のデビューアルバム〈BACK TO THE STREET〉はいつ聴いても〈街の匂い〉があふれかえっている。死ぬまで裏切れないアーティストだ。彼の歌に顔向けができないような人生は送りたくない。
◆僕は自分のことを娯楽小説作家だと思っているけれど(本当にそうなっているかはともかく)それはつまり、やっぱりPOPであり続けることが大切なんだと思う。書を捨てよ、街に出よう。街はいつだって僕らの教科書だ。
幻冬舎のIさんから『papyrus』vol.11をいただきました。あ、綿矢りささんのインタビューが載ってる。こう言うと本人は嫌がるかもしれないけど、本当にかわいいね。Iさん、書き下ろしが遅れれて本当に申し訳ないm(_ _)m。掲載中の『21 Twenty one』はもうちょっとで上がります。あと三分の一。
◆3月になってしまった。マジで焦る。スケジュールめちゃ混み。っていうかもう焦ってもしょうがないんで開き直るしかないと思うんだけど、ようやく今期JFLからJ2に昇格したばかりのような作家の分際で開き直ってもマズイんで本当に真面目に書いてます。だから怒らないでください。
◆J2と言えばもう少しでJリーグが開幕だ。嬉しい。春がやって来たなという気がする。

3月2日(金) 静かに強く生きる
◆晴れ。穏やかな日。
◆以前に、心のベスト10に入るぐらいの名作として紹介した小説
『港湾ニュース』の映画版。とても静かなけれども強い小説で、言い換えれば地味でもあるのでどんな映画になっているのかと思ったけど、良かった。原作の良さを過不足なく伝えるストーリーラインと押さえた演出と。そして美しい風景と。ここに描かれるのは、地味で頼りなくて脆いけど、けれども静かに強く生きようとしていく人たちだ。小説を映画化するとどちらかにがっかりしてしまうことも多いのだけど、これはどちらをとっても良いと感じてもらえると思う。
◆最近来札していただいてお会いした新しい担当編集さんのことをあまり書いていないことに気づいた。ええっと、文藝春秋のHさん、新潮社のTさん、そして今日お会いした講談社のOさん、どうぞよろしくお願いします。講談社のOさんお誕生日おめでとうございます。
◆これがまた嬉しいことに皆さん容姿端麗眉目秀麗の女性編集者なのだ。仕事でなければすぐにでも口説き落とす努力をしたいぐらい。もちろんここでゴマをすっても締切りは延びない。
◆男性担当編集のことをほとんど書かないが差別しているわけではない。皆さん僕に近い年齢の方で、それぞれ編集長や部長クラスや責任のある地位の方々ばかりだ。仕事ができる切れる男だぞ、という薫りを漂わせ背中に人生を背負った猛者ばかりである。むろんこれだけ持ち上げても初版刷り部数は増えない。人生は甘くない。
◆頑張って書きます。

3月5日(月) 観られない
◆雨。もう冬の景色じゃない。
◆確定申告に行ってきた。毎年思うのだが正しき納税者なのにどうしてこんなにストレスになることをしなきゃならないのだろう。
◆帰りにTSUTAYAに寄っていろいろと物色していたのだけど、毎回手に取るのだけどどうしてもこの映画が観られない。不朽の名作
『禁じられた遊び』だ。いや観られないというのは借りられないとか買えないということではない。この映画を観たのはかなり小さい頃で、とにかくもう理由がわからないけど悲しくて淋しくてどうしようもなかったことを今でもはっきり覚えているのだ。改めてもう一度観たいといつも思うんだけど、その感情の昂ぶりを覚えているためにどうしても手が出ない。なんというか、幼い頃に受けた喪失感とでもいうべきたぶんかなり純度の高い思いが変質してしまうのが怖いような、そんな感じ。もう一生観られないのかなぁ。うーん。
◆ほんの十年ぐらい前はワープロソフトも縦書きができなくて横書きだった。僕も小説を書き始めた頃はずっと横書きで、それを縦書きにプリントアウトして推敲した。横から縦にすると、言葉のリズムがやはり変わってしまうのでかなり直した記憶がある。今は縦書きで書いているので、実際にゲラにしたときにもそんなに変えることはないのだけど。日本の小説は〈縦書き〉が基本、という根っこがあるのだ。その根っこを変えるのなら、それは〈小説〉ではなく別のジャンルの〈物語〉だ。同じ土俵で語ってはいけないということを、制作にかかわる者もそれを楽しむ者も理解しなくちゃいけないと思う。
◆文化は、考えることを止めると腐る。考えろ。

3月6日(火) ドアを開けて待て
◆晴れ。風が強かったけど穏やかな日。
◆高校入試。我が家の長男も学校が入試でお休みだとかで家でゴロゴロしていた。インドアな奴だ。しかし私も高校のころは音楽ばかりやってやたら喫茶店に出入りしてたのでインドアだったんだな。その頃良く聴いていた日本人アーティストの一人、
来生たかおさんのアルバム。若い人でその名を知ってる人は少ないんだろう。改めて聴いてみると申し訳ないけど今向きではない。まるでベルベットのような手触りのボーカルと曲想は歌謡曲と間違えられてもしょうがないかと思う。ただ、この世界観の完成度はすごい。まるでサヴィル・ロウで仕立てられたスーツのような着心地の良さは圧巻としか言い様がない。
◆嫌なニュースは相変わらず毎日のようにある。自殺したり、虐待があったり、理不尽な裁判があったり、環境破壊は続いたり。繊細な人なら本当に生きるのが嫌になるだろうし、地球のために人類を抹殺しようと考える輩が出てきてもそいつの言い分には充分な理はあると思えるような時代だ。
◆でも例えば、デパートのガラスドアを開けて中に入っていくとき、後ろに人がいたら少し押さえて待ってあげる。別に気取ってるわけではなく習慣になってるのでそうするのだが、90%の人が「すいません」とか「どうも」と言ってくれる。ベビーカーを押すお母さんだったらきちんと通るまでドアを押さえてあげると100%「ありがとうございます」と笑顔を見せてくれる。
◆ちゃんとした人は世の中にたくさんいるんだ。それを忘れちゃいけないと思う。マイナスな気持ちが多すぎるとそれは負のエネルギーになる。ドアを開けて待とう。それだけのことでいいんだ。

3月7日(水) なにということもなく
◆晴れ。穏やかな日。
◆これは札幌で活動を続ける
〈sleepy.ab〉というバンドの〈fantasia〉というアルバム。サイトはここ。つい最近知ったバンドなのだけど、個性の昇華度合い(そんな言葉はないが)と楽曲の完成度はなかなかのものだと思う。ボーカルの繊細さがどこか他の有名バンドに少し似通っているところが多少気にはなるのだけど、まだまだ伸びしろを感じさせて心地よいと思う。彼らは東京を知った上で札幌をベースに活動することを望んでいるようだけど、できれば地方を拠点に活動するが故に獲得できる何かというものをどんどん形にしていってほしいと思う。
東京創元社のKさんから、藤野恵美さん『ハルさん』(ミステリフロンティア)をいただきました。ありがとうございます。なかなかおもしろそうですね。僕好みかも。ミステリフロンティアでの僕の新刊予定の『HEARTBEAT』の続編はまだ(タイトル未定)となってます。タイトルは付いてはいるんですけど、一般的には判りづらいんではないかと言われてるんですよね。どうしようかなぁ。
◆faxを買い替えたのだけど、機能のレンジが狭すぎだfax。まぁあまり伸びしろがない製品なのでしょうがないのかもしれないけど。選択の幅がなさすぎる。せめて家庭用とオフィス用の間に家庭で仕事する人間用のものを一種類でいいから置いてくれないか。それとも執筆用の個人事務所をかまえられないような輩は相手にしないということか。くそぉ。がんばろう。
◆書いてます。

3月8日(木) 蘆野原偲郷
◆曇ったり晴れたり。穏やかな日。
マガジンハウスの雑誌〈BRUTUS〉最新号だ。ひょっとしたら若い人たちにとってはそれほど重要な雑誌じゃないかもしれない。でも僕らの世代にとってはバイブルのような雑誌だった。創刊は1980年。本当に、なんというか、ガツンと頭を殴られたような感じ。そうかこんな生き方があったのかと。こんな考え方をすればいいんだといろんなことをこの雑誌から教わった。感銘を受けた本、という言い方があるけど、人生を変えるほど影響を受けた本とそれを捉えるなら、僕は間違いなくこの〈BRUTUS〉を挙げる。今も買い続けている大好きな雑誌だ。いつか何かを書かせていただきたいものだけど。
◆ところでこの号の特集はコーヒーだけど、もちろん一日に何杯も飲む。大きめのマグカップにアメリカンをおおよそ8杯ぐらいは飲んでいるんじゃないかと思う。スタバなどのカフェは禁煙がほとんどなのであまり入らないなぁ。分煙されてれば非常にありがたいのだけど。ご検討ください。たださぁ、分煙されてる喫煙スペースに赤ちゃんを連れて入ってくる若いお母さんとかいるんだけどどうなのよ。なに考えてんだお前と膝突き合わせて小一時間ぐらい説教したい。
徳間書店さんから『SFJapan』SPRINGをいただきました。もうすぐ発売だと思いますが、こちらで『蘆野原偲郷』という物語をスタートさせました。短編形式の連作になります。デビュー作にも通じるような、この世のものではないような、不可思議なものを扱う物語です。どうぞよろしくです。

3月9日(金) テーマソング
◆晴れたり雪が降ったり。
◆たくさんゲラが届いた(^_^;)。
『東京バンドワゴン』の続編のゲラも届く。以前にも紹介したけど、今いちばん気に入ってるアーティストの中山うりさんだけど、この続編を書くときにはいつも聴いていた。宝くじでも当たるようにして、もし『東京バンドワゴン』が映像化されるようなことにでもなったら、ぜひ中山うりさんの曲をテーマソングに使っていただきたい。特に〈ノスタルジア〉という曲はぴったりだと思う。函館でワンマンライヴをやるそうなんだけど、観てぇ。でも函館は遠すぎる。札幌にも来てくれー。
◆前にも書いたけど、信じられないいちゃもんをつける人間が増えている。プロトくんのところで拾ったこんなニュース。文句つけた者勝ち、キレた者勝ちという風潮が高まっているように思う。それによってごく真っ当な意見が押しつぶされることがある。
◆「それはおかしいと思います」と、はっきり言う優等生はいつも迫害される。ドラマやマンガや物語の中では、ちょっとワルい奴とか力のある奴とかが主人公になってメガネの優等生くんは脇役に追いやられる。傷のある人間がもてはやされるようになったのはいつからなのだろう。
◆きっとウルトラセブンがただの人間だったら「暑苦しい奴だな」とか言われるんだろう。正しき心で、献身的な魂を地球に捧げる姿はあざ笑われるんじゃないか。そんなのは、間違っている。
◆幼稚園の頃「良い子になりましょう」と教えられなかったか。人に優しく、仲良くしましょうと。良い子になって何が悪い。長くなるのではしょるけど、偽善上等。偽善も死ぬまでやれば本当になる。

3月10日(土) 東京の空
◆晴れたり曇ったり。
◆よく〈今を切り取る〉という表現があるけど、もちろん〈今〉の感覚は人によって違うだろうし、たぶん大多数の人の〈今〉は与えられた〈今〉なんだと思う。そしてこの映画
『tokyo. sora』で切り取られた今の女の子(女性か)たちの生き方感じ方も、観た人によって受け止められ方は違う。石川寛監督の台本のないやり方によって撮られた女性たちの日々は退屈だったり静かだったり屈辱的だったり悲劇だったり。tokyoの空の色は見あげる人によって変わる。それはtokyoから遠く離れた僕のような人間がより感じ取れるかもしれないと思う。
◆四半世紀もの間、友人をやってる旧友とのいつもの食事会。まぁどうということもないのだが、子供たちの成長に自分がそれだけ年齢を重ねていることに気づかされる。
◆子供たちに何もできない情けない親のような気がする。ただ「がんばれ」と。そして「ここに居るから、いつでも帰ってこい」と。それしか言えない。自分のことを思い出すと、それが有り難かったような気がする。
◆いただきもの。ええっと
ポプラ社のYさんから『asta*』を。祥伝社のWさんから森見登美彦さん『【新釈】走れメロス 他四編』(祥伝社)をいただきました。ありがとうございます。最近いただきものを書くことを忘れることがあります。ごめんなさい。
◆忙しさにかまけて、忘れることがある。自分の作品の発表の場があり、それで生きていけるということは、幸せなことなんだというのを。忘れちゃいけない。つい何年か前までは届かないそこを遥か下から見上げていたんだから。いかんいかん。気を引き締めないと。

3月12日(月) 祈り
◆晴れ。でも風が冷たい。
◆スティングが大好きならお勧めしたいけど、あまりよく知らない方にはお勧めできないかなぁ。なにせエリザベス朝時代の作曲家というジョン・ダウランドの作品集なのだ。スティングの声にはある意味では荘厳な響きを日本人は感じるんじゃないだろうか。それだからかもしれないけど、このアルバムを聴いていくと感じられるのは〈祈り〉みたいな感覚だ。音楽は、もともと人間の内なるものから発せられる叫びとか祈りとかそういうものなのではないかと、改めて認識させられるような。豊かな心持ちのときにじっくり聴いてほしい。きっとアーティストが託した何かが聞こえてくるはずだ。
◆僕は無宗教だ。とにかく神さまには祈っとけ。仏さんは大事にしろ。そういう典型的な日本人の宗教観を持つ無宗教という宗教かもしれない。でも、祈りという気持ちが大切なものだというのはずっと持ち続けている。それでいいんじゃないかと思う。
◆誰もがお気に入りのミュージシャンが一人はいるはず。そのミュージシャンがいつまでも良い歌を歌っていてほしいと思うはずだ。心あるミュージシャンは皆世界がいつまでも平和であることを望んでいるはずだ。大切な人たちの幸せを祈り、世界中が平和であることを祈る。それがあたりまえだということを、もう一度みんな思い出してもらえないか。
角川書店さんから『野性時代』4月号をいただきました。もうすぐ発売だと思いますが、こちらに短編連作になる『ナモナキラクエン』の二回目が載っています。ぜひぜひ。三ヶ月に一回ぐらいの予定なので、次は7月号かな?

3月15日(木) アメリカ
◆晴れたり雪が降ったり雪景色に戻ったり。
◆憧れの国、というものがあった。僕の場合はアメリカとイギリスだ。それはもちろん映画や音楽の影響になる。大好きなミュージシャンたちを生み出した外国に憧れて、いつかそこへ行ってみたいと思っていた。今はどうなんだろう。これだけ海外に行くことが身近になっているのだから、憧れたりはしないんだろうか。リチャード・ブローディガンも、確かどこかのミュージシャンが読んでいたので、手に取った作家だ。夢中になったわけではないけど、今も本棚にあるこの本を手に取る度に、その頃の気持ちを思いだす。それにしても、この装幀、いい写真だ。
朝日新聞社さんから季刊『小説トリッパー spring』をいただきました。もうすぐ発売になるはずのこの小説誌で、新しい連載が始まります。『わたしとトムおじさん My Uncle TOMU』という物語です。帆奈というハーフの女の子とその叔父であるトムおじさんの二人の物語。けっこう気に入ってます。ぜひ。
集英社さんから『小説すばる』4月号をいただきました。こちらももうすぐ発売のはずで、短編連作になる『HERO』の二回目が載っています。こちらは基本的に三ヶ月に一回ぐらいの掲載予定です。ヒーローを生み出す能力を持った男の、ビターな物語。ぜひ。
◆そのうちにまた今現在の連載をまとめてここで紹介しましょうか。マジでこんなに連載抱えていいのか小路って思ってますけど(実はこの先もまだ増える)、どこまでできるか、頑張ります。

3月18日(日) 日々の思い
◆曇ったり晴れたり。
◆写真は先日来札された集英社のWさんから貰ったおみやげだ。〈BookDarts〉という代物で、要するにブリキ製のしおりみたいなものだ。以前から買おうと思っていながら買いそびれていたので嬉しかった。◆今週は祥伝社のWさんも来札された。こちらも岩塩のおみやげを持ってきてくれた。写真を載せなかったのは差別ではなく見つからなかっただけなので怒らないでね。僕に岩塩の取り合わせでニヤッと笑えるのは広告屋時代の同僚たちだろう。実は僕は塩には詳しい。専門家並みの知識があると言っても過言ではない(大分忘れたけど)。
◆外出が多くてバタバタしていたら今朝になって訃報が届いた。母の妹の夫。親戚のおじさんだ。以前から重い病で入院していたので、覚悟はしていたのだが。
◆どこか飄々としていて、大好きなおじさんだった。従弟と仲が良かったので、小さいころはお世話になった。大きくなって僕がいつまでもふらふらしていても「まぁ好きなことをやってればいいさなぁ」とからから笑って元気づけてくれた。
◆数年前に、広告屋時代の先輩が事故で亡くなった。「おまえの好きなようにやれ」と若くて失敗ばかりの僕を励ましてくれた。その人の思いを忘れないように生きようと思っても、日々の暮らしの中にそれは埋没していく。でも、思いだせば、いつもあの人の笑顔が甦ってくる。「がんばれよ」と言ってくれる。
◆書いておく。前世がどうのとか、スピリチュアルがどうのとか、そんなものに躍らされるな。自分のことを良く思ってくれた人たちに恥じないように生きようと思えばそれだけでいいはずだ。

3月21日(水) なにということもなく
◆晴れたり曇ったり。
◆暖冬が過ぎてようやく北海道にも春の匂いがちらほらと。まぁまた突然雪が積もったりもするんだろうけど。春になると聴きたくなるアルバムにこんなものが。懐しい原田知世さんのもの。このアルバムで原田さんは個性派のボーカリストとしての地位を確立したんじゃないだろうか。余談だが決してファンというわけではないんだけど、彼女が結婚したときにはちょっとがっかりした。
◆それにしてもこの人は不思議な人だ。歌も演技も全然巧くないのに、むしろ下手なのに、その放つ独特の雰囲気だけで世界観をしっかり表現してくれる。得な人だなぁと思う。
小学館さんの小説誌『きらら』4月号をいただきました。今月号から『のこされるもの』という連載が始まってます。ウェブ版はこちらから。初回だけ立ち読みできるようですね。この作品はちょっと変わった経緯で連載が決まったもので、どういうことかは内緒。団地を舞台にした物語なんですが、どちらかと言えばデビュー作に近い世界のものかもしれません。『きらら』は毎月発行で『のこされるもの』も毎月載るのでぜひ。
実業之日本社さんから『ジェイノベル』4月号をいただきました。ありがとうございます。連載中の『mourning』は5月号にまた載ります。
◆あまり話題にしてないけど
コンサドーレ札幌は4戦終えて、2勝1敗1分けとまぁまぁの滑り出し。チームとしての戦い方もこなれてきて、この調子を続けていけるなら昇格争いに入り込めるとは思うのだけど。

3月22日(木) 熱を感じるか?
◆晴れたり曇ったり。明日はずいぶん暖かくなるとか。
◆もう何年前かと調べたら22年も前だった。B級映画であることは間違いないし、大好きなルドガー・ハウアーが出るっていうだけで観たんだけど気に入ってしまった
『レディホーク』という映画。興を削ぐので言わないけど、拙著『キサトア』のある設定はこの映画の設定を下敷きにしている。いいラストシーンだったよねぇ。大好きだこういうの。ま、ルドガー・ハウアーちょっと渋すぎでもう少しいい男の方がって感じもあったけどね。あんまりにも気に入ったので、自分の結婚式のBGMにこのサントラを使った記憶がある。
◆フィギュアの男子を見ていたけど、スポーツに限らないけどやはり熱のこもったものというのは、そこから何かを感じ取れるものだと思う。小説だって、書き手に愛情なりなんなりがないと、そこから感じ取れるものはほとんどなにもない。活躍している作家さんの作品にもそういうのがあって、正直どうよ? って思うことも。あの人とかあの人とかね。言えないけどさ。
祥伝社さんから『小説NON』4月号をいただきました。連作短編の〈ミュージシャンシリーズ〉が載ってます。タイトルは『左側のボーカリスト』です。前回はギタリストの話でしたが、今回は男性デュオのお話。ミュージシャンになりたかったので、このシリーズけっこう気に入って書いてます。次回はキーボーディストのお話の予定。
◆雪国では雪が融けるとそこから実に様々なゴミが現れるのだ。それを町内会で拾い集めるのも春の風物詩(いやな風物詩だ)。ゴミではないけど実はいちばん多いのは犬のウ○コ。柳沢教授のようにチョークで○を書きたくなるぜ。〈犯犬を探せ〉。いや犬に罪はないんだが。

3月23日(金) 日々
◆晴れかな。穏やかな日。
◆このアルバムのことを知ってて大好きだという人とは仲良くできると思う。時代を築いたジャズ・フュージョンというジャンルの数ある名盤の中でも傑作中の傑作。
〈スパイロジャイラ〉〈モーニング・ダンス〉だ。ちょっとブルーな日だったとしても、空から陽が差してきてこのアルバムの曲がどこかから流れてくればそれだけでもうハッピー! ってな感じになる。またこのジャケットのアートワークが時代を感じさせて泣けるじゃないか。といってももう二十年以上も前のアルバムだからなぁ。LPは持ってるんだけどCDはないんですよ。
◆あー真央ちゃん残念。でも勝負は水ものだからね。まだ明日があるさ。ミキティがんばれ。
◆明日といえば久しぶりのサッカー日本A代表の試合があるじゃないか。いよいよ海外組の高原と中村を加えてのどうなるかが楽しみだ。しかしオシムのやることなすこと今のところは文句のつけようがないな。FWとMFをまずは一人ずつってのは今のところはいいんじゃないか。ワールドカップまではあと3年。しかしたった3年しかないんだ。どこまで熟成できるのか。
柏艪舎さんという札幌の出版社さんのKさんから連絡をいただきました。ありがとうございます。道内企業ですから頑張っていただきたいと思います。いずれまた。
幻冬舎のIさんとか集英社のWさんとか徳間書店のKさんとかと電話であれこれお話しを。
◆学校がお休みに入った。小学生の次男の通知表などを見る。まぁ地域性もそえぞれの考えもあるだろうけど、小学校の通知表なんかは笑って見てればそれでいいと思うんだけどね。いかがなもんでしょうか。

3月24日(土) 日本の代表
◆晴れ。穏やかな天気が続く。
◆さて、久しぶりのA代表の試合。キリンカップでペルー代表と。試合自体はさほどのいい試合ではなかったけれど、日本代表の現在というものを確認する上では、いい過程を見せてくれた試合だったね。FWの二人がきっちり点を取って勝つというのはやはり必要充分な条件だから。結果は良し。そして高原が随分力強くなったところを見せてくれた。ブンデスリーガで得点王を狙える位置にいるというオーラも充分感じさせてくれた。復帰した中澤も闘莉王とのツインタワーで存在感を感じさせたし、何より終盤に登場したU-23世代たちが随分と可能性を感じさせてくれた。兄貴分の懐の中でやんちゃができる若造といった感じで、このままこの融合を進めてほしいと素直に思った。もう加地や遠藤、そして来てないけど三都主や中田浩二や稲本、2アシストの中村俊輔さえも彼らの2010年への礎でいいんではないかと思わせた。これからが楽しみだ。さ、次は28日にU-23だ。楽しみ楽しみ。あ、その前に明日はコンサドーレ札幌だ。
◆そしてフィギュア。世界一という称号を10代の若さで狙い手にするということは、どういうことなのか想像もつかない。何が起こるかわからないというが、ミキティの安定と真央ちゃんの底力が光ったね。素晴らしい。そしてアジア勢で金銀銅独占というのもすごいじゃないか。テレビ局はそこんところもしっかりと映して伝えなさい。国際大会なんだから。
◆スポーツばっかり観てるわけじゃありません。書いてます。

3月25日(日) 強きものは優しきもの
◆大地から水蒸気。霧がすごかった日。
◆金メダリストが、スケーティングが始まる直前、会場から小さな子に名前を呼ばれてそちらを向きにっこりと微笑んだ。いつも思うけど、本当に強い人は優しい。僕はガメラが大好きな子供だった。ゴジラよりガメラ。あの頃はガメラは小難しいことは抜きに、ただただ子供の味方で、子供を悲しませる悪い怪獣をやっつけて、そしてその手に子供を乗せて空を飛んでいてくれた。優しき強き怪獣。平成ガメラでもその一端をうまく表現してくれていて、嬉しかったな。平成三部作ではこの『ガメラ2』がいちばんおもしろいと思うのだがいかがでしょうか。
◆小さなころに剣道をやっていたのだけど、そこの先生はいつも言っていた。「竹刀は強く握るな。優しく握れ。その優しさが打つ瞬間に力になるようにしろ」。小学生の僕にそんな哲学的なことを言われても無理だとは今なら思うのだが(^_^;)、そうなんだなと素直に思って一生懸命練習していた。そんなことをふと思いだした日。
◆みんなが、弱くなっている。どんな時代になっても、大人はから元気とやせ我慢をその胸に。
◆眼鏡を買った。プロフィールの写真でもかけている今の眼鏡はもう五年ぐらい前に買ったもので、少し度が合わなくなっていたし、セルフレームの蔓が変色しかけているのだ。今度会うときにはおニューの眼鏡なので「相変わらず眼鏡が似合いますね」とおだててください。
◆書いてます。

3月28日(水) 永遠の無責任男
◆晴れ。穏やかな日。
◆植木等さんがお亡くなりになった。植木さんの活躍を完全にリアルタイムで見た世代ではないのだが、気がついたら『シャボン玉ホリデー』を観ていた。あの番組がジャズのカッコ良さやコントのおもしろさや音楽の楽しさを教えてくれたような気がする。大好きだったドリフターズの先輩たちという意味で、クレイジーキャッツも幼い僕らの間ではアイドルだった。中でも、植木さんの立ち居振る舞いには幼心にもカッコ良さを感じていた。亡くなった父が植木等さんの映画を観て「こんな奴が日本中にいたらいい国になるのになぁ」と言っていたのを覚えている。また一人、昭和の星が消えていってしまった。心から、御冥福をお祈りします。
◆とにかく抱え込んでしまったスケジュールを消化するのに必死でなかなか毎日更新できない。と言いながらもこの状況を本当にありがたく嬉しく思ってる。こんなまだまだな作家に、仕事を与えてくれた編集者の皆さんに頭を下げ、読んでくれる読者の方に感謝しつつ、ただただ一生懸命書いています。だからって遅れることのいいわけにはならないんですが(^_^;)。
◆眼鏡を変えた。でも少し度を上げたのでまだ慣れないため執筆中は前の眼鏡のままで。少しずつ慣らしていこう。
◆サッカー日本代表U-23は、ようやくチームとして動き出したようだ。書き出すと長くなるのでそれだけ。