12月1日(月) 日々 ◆晴れたり曇ったり。 ◆12月になってしまったやないかーい。まずい。本気で急がなきゃまた今年も年末正月もなく仕事になってしまう。せっかくの自由業なのに休めないっていうのはどういうことだ。コンサドーレ札幌の選手たちは契約更改の時期を迎えている。J2に落ちたのもあり今までチームを支えたベテランを含め10選手が契約を切られた。30才を過ぎて自分の居場所がなくなるというその辛さは身に染みてわかる。でも、プロは実力。それだけが全ての世界。それと同時に常に若き才能を求める世界。年齢とともに加えられる何かを切り捨てられる世界でもあるのだ。写真は大好きなシンガー〈SION〉のアルバムで『Naked Tracks 光の中へ』。本当に彼の歌にはいつも勇気づけられる。同年代ということもあって親近感も勝手に持っている。いつまでも歌ってほしい。残念ながらネットでの販売のみ。興味のある方はSIONさんのサイトへ。しかし良い写真だ。これはひょっとしたらSIONさんのご両親の若き頃の写真なんだろうか。 ◆今年最後の新刊になる『残される者たちへ』(小学館)は今月の中旬発売予定。小学館さんの『きらら』に連載していた『のこされるもの』に加筆修正したものです。結構書き足したので連載を読んでいただいた方も楽しめるのではないかと。年末の物入りのときに申し訳ないですけど、どうぞよろしくお願いします。どういう物語かといえば、んー、『空を見上げる古い歌を口ずさむ』+『そこへ届くのは僕たちの声』中年版とでも言えばファンの方は納得してくれるかも(^_^;)。この作品に関してはいろいろと成立経緯があるのですが、ちょっとまだオフレコ。いずれ話せるときが来たときにでも。 12月2日(火) 日々 ◆曇ったり小雪がちらついたり。 ◆本という体裁を取る小説というのは完全形だと思う。中身の物語や語られる言葉は時代に応じて多少の変化はしていくのだろうけど、〈本〉は変わらない。このままでいい。写真は映画『歩いても歩いても』。観なきゃ。 ◆一読者の立場になると、ご贔屓の作家の本は、年間単行本三冊ぐらいがいい感じじゃないかと思う。実は出版社的にも新刊を出すのは間を三ヶ月は空けてほしいところなのだ。我が身を振り返ると、その考えで行くと、今年の連載作品が本になるのが二年後三年後になってしまうものもある、という計算になる。個人的にはそれはちょっと、と思う。二年後の小路幸也はたぶん違うはずだ、と。二年前に書いたものを「新刊です」と出すのには違和感がある。なので、応援してくださる皆さんには本当に申し訳ないけど、再来年以降はもうそんなこともないかもしれませんのでご容赦ください。何度も言ってますが来年も相当出ます。予定では新刊8冊、文庫本2冊、アンソロジー2冊。うわぁ。 ◆グリコの25年後のサザエさんのCM。観れば観るほど、宮沢りえがワカメちゃんにぴったりだなと思うし、浅野忠信がカツオに見えてくる。瑛太と小栗旬はまぁまぁ、という感じだけど、幼い頃とても近しかった親戚同士の二人の関係性には思わず頷いてしまうものがある。いいなぁ。 12月3日(水) 日々 ◆晴れ。雪がすっかり融けてしまった。 ◆執筆中はよく飴をなめている。やはり糖分が欲しくなるみたいだ。お気に入りは〈サクマ式クエン酸ドロップス〉という飴なのだけど、これが近所ではとある100円ショップにしか売っていない。近所を通りかかったときには寄って買い込むようにしているのだけど、100円の飴を十も二十も買うわけにもいかず、いつも三、四袋で済ます。そしてすぐに切らす。この辺も小心者だと思う。という話も以前にここに書いたような気がする。いかんな。写真は蒼井優主演の『百万円と苦虫女』。 ◆いろいろ出版界とか作家の皆さんのよしなしごとのネタなんかも増えるのだが、いかんせん書けないことばかりだ。totoで六億円当たって生活の心配がなくなったら全部ここに書いていこうと思う。なので書き出したら「あ、当たったな」と思ってください。とりあえず当たり障りのないところでは、以前幻冬舎さんで僕の担当だったIくんはなんと幻冬舎さんを辞めて小学館さんへ再就職した。そして小学館でも僕の担当になって今度の新刊『残される者たちへ』を一緒に作った。幻冬舎の『21 twenty one』の連載時はIくんが担当だったのだ。なので、今現在唯一、二社にまたがって僕の担当編集をしているということになる。幻冬舎さんから小学館さんへというのがステップアップになってるかどうか、は、コメントを控えさせていただきます。 ◆ところでIくんは三十代の九州出身で恋人募集中なのだが、新潮社さんで新しく担当になったOくんも三十代の九州出身で恋人募集中だ。九州男児が余っているのか出版業界。余計なお世話ですかそうですね。 12月5日(金) 日々 ◆大雨。なんだこれは。 ◆人に何か頼まれると断われない性格だが、人に何か頼むのは苦手だ。これはあまり得ではない性格のように思う。母に言わせると父にそっくりだそうだ。やはり似るものなのか。保証人にだけはならないようにしようと思う。気をつけよう。写真は映画『グーグーだって猫である』。大島弓子さんはもちろん大リスペクトしてるし、キョンキョンも好きだ。観なきゃ。 ◆当分編集者ネタにしようかと思う。昨日の日記を読んでIくんが困ってたけどスルー。集英社の最初の担当編集だったのがCさんだ(今はボスになって担当を外れてしまった)。新人賞に投稿しているときにお世話になり、その後何度も落ち続けさらに人生に迷走した僕を、折りに触れ手紙やメールで叱咤激励してくれた。ただの素人なのにわざわざ本を送ってくれたこともある。その飴とムチの使いようの巧さは女王様もヒールを脱ぎ裸足で逃げ出すほどだ(褒めてます)。おかげで僕は折れることなく頑張れて、デビューできた。しかも『東亰バンドワゴン』を世に出してくれた人だ。大恩人だ。なんとか頑張って、もう少し恩返しをしたいと思ってる。できればずっとCさんに担当でいてほしかったのだが。でもCさんの後に担当になったWさんが若くて可愛いくて邪悪だったのでとてもとても嬉しかったのはゼッタイに内緒だ。言わないでったら。 ◆実はCさんはここで〈招き猫日記〉というブログをやっている。おもしろいよ。 ◆徳間書店さんから『本とも』をいただきました。連載中の『早坂家のこと brother sun』は今月は載ってませんが、次回で最終回です。おなじく『SFJapan』をいただきました。連載中の『蘆野原偲郷』も次回で終了予定です。いずれも来年から再来年にかけて単行本になる予定です。PHPさんから『文蔵』をいただきました。こちらもフライングすると来年から新連載を始める予定になってます。 12月6日(土) 終わりは始まりだ ◆曇ったり雪が降ったり。 ◆コンサドーレ札幌は首位の鹿島アントラーズとホーム札幌ドームで最終戦。1-0で敗戦。いい試合だったと思う。実力差はたぶん5-0になるぐらいあったけど、それを意地とハードワークと運で1-0に押さえた。ほぼ全員が居なくなるDFラインも来季を担う若い選手たちも、戦う気持ちと持ち味を出してくれた。ラストを飾るにふさわしいゲームだったと思う。そして、今季が終わった。去年昇格と優勝の歓喜に震えた札幌ドームで、相手チームの胴上げを観てしまった。この悔しさを胸に、また新しいチームを楽しもう。そして今度こそ強いチームになって、J1の舞台に帰ってこよう。写真は、結局映画館では観ていない『20世紀少年』。やっぱり観なきゃね。 ◆東京創元社さんから高城高『風の岬』(創元推理文庫)をいただきました。ありがとうございます! メディアファクトリーさんから『ダ・ヴィンチ』をいただきました。連載した『僕たちの旅の話をしよう』はすいませんが今号で終了です。別に何かあったわけではなく、三ヶ月短期連載というそういうスケジュールだったんです。続きは単行本として来年には出せるはずですので、よろしくお願いします。 ◆どうにも、自分の中で処理できないある創作にかかわる事実を眼にした。少しでも書いてしまうとその件について判ってしまって問題になるので書けないのだが。むー。まぁ世の中の無自覚さと、己の無力さに心で泣いておけばいいのか。あぁどこかに穴を掘って叫びたい。「王様の耳はロバの耳!」 12月7日(日) 僕らは少年探偵団 ◆晴れたり曇ったり。 ◆ポプラ社さんから『asta*』をいただきました。ありがとうございます。ポプラ社さんから〈少年探偵〉シリーズがあの頃の装幀そのまま文庫本になって登場しているというのは先月書いた。それで、大好きだった〈少年探偵〉シリーズについてのエッセイを頼まれて書いたのだけど、それが今月号(1月号)に載ってます。なんと、僕が夢中でそのシリーズを読んでいた小学校二年生当時の写真付き(^_^;)。まだ可愛らしかった小路少年が波打ち際を走ってます。興味のある方は少ないとは思いますが『asta*』をどうぞ。写真は、何故か限定版しか置いてなかったのでそれを買ってしまったよしながふみさん『きのう何食べた?』。(あ、少年探偵シリーズの話題のところにゲイのマンガを出したのは特に深い意味はないです)。 ◆幼稚園の頃、テレビっ子だった僕は新聞のテレビ欄が大好きでいつどこでどんな番組があるのか知りたくてしょうがなかった。三歳上の姉にいちいち読んでもらったのだが、この姉はめんどくさくなり「自分で読め!」と僕に新聞を叩きつけやがったのだ。悔しくて泣いた。そこで何としても自分で読んでやると姉の漢和辞典や国語辞典を借りてきて意地でも自分一人で読み出したのだ。なので小学生に上がる頃には新聞を熟読出来るほどになっていた。姉には今となっては感謝してる。いやマジで。 12月11日(木) 白い雪 ◆夜になって雪。 ◆札幌近辺は昨日まで妙に暖かくて、16年ぶりだかなんだかの12月にプラス10度以上になったとか。雪なんか欠けらもなかったんですが、今は真っ白。あまり降るのはかんべんだけど、雪がないっていうのも淋しいからね。ずっと机に向かっていたのでこの四日間世間で何があったのか覚えていないや。 ◆年末になると来年の手帳をどうしようかと悩む人もいると思う。広告会社にいたころはいろんな手帳やPDAを試してみたけど、結局はシンプルな紙のものになった。やっぱり人間は手で書かなきゃダメだと思う。今はスケジュールだけの手帳は使ってない。MacのiCalに入れて、外ではiPodtouchで確認するぐらい。後はメモ用にモレスキンのノートだけですね。写真はピアノが印象的なイギリスのロックバンド〈KEANE〉のアルバム。何気にいいんだよねー。最近のアルバムはどうなんだろう。聴いてみよう。 ◆文藝春秋さんから『別冊文藝春秋』を、東京創元社さんから『ミステリーズ!』を、講談社さんから『メフィスト』をいただきました。ありがとうございます。メフィストには『空へ向かう花』について、〈ノベルスあとがきのあとがき〉を書きました。ノベルスじゃないけどね(^_^;)。倉阪鬼一郎さんから『影斬り』(双葉文庫)をいただきました。倉阪さんありがとうございます。 ◆鬼が笑いますが、1月末には朝日新聞出版さんから『わたしとトムおじさん』が出ます。『小説トリッパー』に連載していたものですが、すいません全編に亘って相当書き直しました。己の未熟さを痛感しています。担当のOさんYさん本当にお手数かけてすいませんでした。よろしくお願いします。 12月12日(金) 日々 ◆雪が降ったり融けたり。また道路はツルツル。 ◆必殺仕事人シリーズ30周年記念ということで来年一月から『必殺仕事人2009』が連ドラとして復活する。仕事人を演じるのは少年隊の東山とTOKIOの松岡と関ジャニ∞の大倉、そして時間帯は午後9時と完璧にジャニーズ戦略に乗ってるわけだけど、仕事人が復活してくれるなら観ます。二年前のSP『必殺仕事人2007』がなかなかだったので期待してますヒガシ。気になるのは藤田まことさんの中村主水。出演することはとても嬉しいのだけど、前作のままの設定だと、主人公のヒガシとキャラ設定が全部被ってる。それはやはりどんなもんだろうかと。いっそのこと今回は、せんもりつも亡くなってしまっていて、一人家で隠居する仕事人の元締め、なんてふうにした方が潔いのになぁとも思う。写真は仕事人ではなく『新・必殺仕置人』。仕掛人の緒形拳さん亡き今、山崎努さんの仕置人・〈念仏の鉄〉がもう一度観たいと思う。 ◆単行本はどれぐらい前から準備を始めるかというと、だいたい遅くとも3ヶ月前には原稿を完成させなきゃならない。なので今現在は3月・4月に出す本の準備をしている。4月には文庫本も出るので実質3本の作品の直しが同時進行中。それと年内にあげなきゃならない連載が四本。クリスマスも年末も近い。がんばれ俺。 12月13日(土) 残される者たちへ ◆晴れ。 ◆小学館さんから。『残される者たちへ』の見本が届きました。これも今までにないイメージの装幀じゃないでしょうか。『そこへ届くのは僕たちの声』以来のソフトカバーです。実はこの物語、小学館のSさんから、とあるオーダーがあって、そこから物語を構成するいくつかの要素を採り上げて書いたといういわば原案(と表現するほど比重は大きくないのでクレジットはありませんが)付きの作品。主人公は、ある団地で暮らしていた川方準一。同窓会で会った向かいの部屋に住んでいたという同級生。しかし彼にまったく見覚えがない、というところからスタートします。イメージとしては、昔僕らが夢中になっていたNHKの少年ドラマシリーズの大人版といった感じでしょうか。気軽に楽しんでいただければと思います。 ◆今期のJリーグ最後の入れ替え戦。ジュビロ磐田対ベガルタ仙台。いやぁいい試合を見せてもらった。両チームともに負けられない気迫と緊張感。制したのはジュビロ。2点を叩き出したジュビロの19歳松浦はかなりいい選手だったけど、やはり川口が凄かった。鬼神の称号はダテじゃない。本当に彼は追い込まれるととんでもないスーパーセーブを見せる。終了後フィールドに臥しての男泣きにこちらも泣かされたよ。日本代表でも頼むぜ川口。代表の正GKは、あと2、3年は川口・楢崎時代が続くかなぁ。 ◆フィギュアの真央ちゃんは逆転優勝。キムヨナのミスがなかったら2位だったかなー。そうであれ見事な滑りでした。これからどんな進化を見せてくれるか、楽しみ。でもやっぱり舞の海に似てると思う。 ◆角川書店さんから『野性時代』をいただきました。ありがつとうございます。 12月15日(月) 日々 ◆雪が降り積もる。 ◆雪が積もってくれると、雪国の夜は明るい。街頭が少ない住宅街などは本当に雪明かりで明るくなって助かる。ま、吹雪になると何も見えなくなるんだけど。痛しかゆし。写真は名作映画『卒業』の豪華版DVDだとか。サイモン&ガーファンクルによる素晴らしい曲といい、あの有名なラストシーンといい、本当に時代に名を残した名作なんだけど、もはやこれを知らない人たちがたくさんいるんだろう。花嫁を奪いに教会に乗り込む、という鉄板のシチュエーションの元祖がこれだっていうのことも知らない人がいるのではないか(いや元祖なんて書いたけど僕がそう思ってるだけで違うかも知れないゴメン)。最後に観たのはいつだったかなぁ。そういえばもう二十年も前かも知れない。また今度観てみようか。 ◆自分の卑屈さや肝っ玉の小ささが嫌になることがよくある。何事にも動じないかつ高潔な魂がほしい。 ◆実業之日本社さんから『ジェイノベル』、日本出版販売さんから『新刊展望』をいただきました。ありがとうございます。祥伝社さんから『Feel Love 2009winter』を。この号には連載『ピースフル』が載っています。集英社さんから『小説すばる』を。この号で連載『HERO』が最終回です。ありがとうございました。マガジンハウスさんから『ウフ.』をいただきました。こちらでは来月号から4回連続で『六条辻亭へどうぞ』が始まります。よろしくお願いします。 12月19日(金) ちょっとマズイがんばれ ◆曇り。また雪がすっかり融けてしまった。 ◆ホワイトクリスマスになるのかならないのか微妙なところか。ならない年もあるんだよね意外と。クリスマスまでに上げなければならない原稿がわんさかあってそれをひとつひとつこなしていく毎日で更新ができなかった。で、サイト開設12周年をすっかり忘れて過ぎてしまっていた。12年か。ってことは干支一回りしたってことか。12年前のサイトなんか、小さな画像を一枚載せるだけで大騒ぎだったのにね。隔世の感ってやつですね。まだたぶん続きます。よろしければ、これからもよろしくおつきあいください。写真はサイモン&ガーファンクルが20年ぶりに行ったツアーのライブアルバム。まさしく、〈OLD FRIENDS〉。年輪を重ねた彼らの声を聴いていると涙が出てきそうになる。 ◆集英社さんから『青春と読書』を、朝日新聞出版さんから『小説トリッパー』をいただきました。ありがとうございます。そういえば新刊『残される者たちへ』(小学館)は、東京辺りではもう店頭に並んだでしょうか。いきなり冒頭にケアレスミスを見つけてちょっとへこんでます。あぁぁ。 ◆締切りに間に合うかどうか微妙なところなんだが、観るものはしっかり観てる。ガンバ大阪の試合ぶりには涙が出そうになった。よくやった、と力一杯拍手がしたくなった。世界との差は大きい。でも、その差を埋めることはきっとできるはずだと思わせてくれた。 12月25日(木)メリークリスマス ◆でも雪は融けてしまった。 ◆死にそうになりながら、ようやく今年分の原稿を上げた。でも新年早々(本当に早々)の原稿の締切りが山ほどある。なんとか息継ぎできる日がちょうどクリスマスだった。だからといって良いことがあったわけではないのだけど。あ、妻がリラックマのぬいぐるみを買ってきてくれたのは内緒だ。 ◆世界中の子供たちへメリークリスマス。毎年書いているけど、せめてこの日だけでも皆がほんの少し優しくなれるのなら日本の馬鹿騒ぎのクリスマスも大歓迎だと。ただいかんせん周りでは不況の嵐で少し悲しい淋しい話も多い。いかんともしがたいけど、せめて子供たちが楽しい夢を見られますように、と願う。写真はようやく発売日が決定して予約もできるようになった〈ドラゴンクエストIX〉。もちろん予約ボタンを押しました。ポチッとな。その頃はのんびりゲームをできるようになっていたいけど無理かも。 ◆小学館さんから『きらら』、祥伝社さんから『小説NON』、筑摩書房さんから『ちくま』、太田出版さんから『クイック・ジャパン』、エスクァイアさんから『エスクァイア』、PHPさんから『文蔵』、早川書房さんから『ハヤカワミステリマガジン』をいただきました。ありがとうございます。『ミステリマガジン』では連載『僕は長い昼と長い夜を過ごす』が第5回です。東京創元社さんからエドワード・D・ホック『サイモン・アークの事件簿 I』をいただきました。ありがとうございます! ◆『編集会議』さんのインタビューを受けたのですが。明日発売の2月号に載るようですね。こちらに書いてあります。同じ日に『きらら』さんでもインタビューがあったけど、それは来月のようですね。 ◆エレベーターのドアの隙間にハイヒールが挟まって脱げて取れなくて困っている美女に遭遇する、というのは今どきドラマやマンガでも使わないシチュエーションだが、現実に遭遇した人を知ってる。私だ。すかさず閉まるドアを身体で押さえ、しゃがみ込んでハイヒールのヒールが折れないように注意しながら抜いてやり、彼女に手渡した。「ありがとうございます!」。輝くような笑顔。だからといってそこからドラマが始まるかというと現実にはそんな事はなく彼女は去っていって私は黙ってエレベーターに乗り込んだ。ふっ。男はそれでいいんだぜ。 12月26日(金) 暴風雪に冬の稲妻 ◆風雪嵐雷とオンパレード。北国の醍醐味か。 ◆一晩で20センチぐらいは積もったと思う。朝から一家総出で雪かき。ご近所さんとの挨拶は「まいりますねー」「まったくですねー」。でも、実はこの辛い雪かきもご近所さんとのコミュニケーションに一役かっている。まったく交流のない方々とも苦笑い交じりで会話ができるのだ。それと、ときどき余りの降雪に車のタイヤが空転して立ち往生してしまうことがある。通りがかった赤の他人同士が雪まみれになって車を押して助けてあげるのは日常茶飯事だ。一度でもそうやって助けてもらった人は、次にそういう場面に遭遇すると進んで助けてあげようとする。困ったときはお互い様という精神が北国の冬には普通に見られる。これはまさにペイフォワードだと思う。北国の人は総じて優しいと言われることがあるが、もしそうだとしたら、そんなところから来ているのかもしれない。まぁでもその除雪作業が確執を呼んだり問題を引き起こすことも多々あるんですけどね。写真は映画〈イントゥ・ザ・ワイルド〉。若い時代の、荒野へ、の思いは万国共通。若者は何故荒野を目指すのか。若者であったことを理解する人しか判らない。 ◆マクドナルドの件はプロトくんの言う通りだと。むしろ訳知り顔でコメントする輩が信用できない。 ◆ファンというわけではないのだが、このAmikaさんという女性ミュージシャンの身体の弱さが気になって(^_^;)、数年前からときどき日記を読んでる。更新されるとホッとするのだ。独特の世界を持ってらっしゃるようなので、丈夫になって音楽活動を再開できることを小さく願っている。 ◆読んでいるといえば、以前に『シー・ラブズ・ユー 東亰バンドワゴン』の帯に言葉を寄せてくれた女優の星野真里さんのブログもときどき読んでる。この女優さん、非常に真面目な演技をする方だと思いますが、そう言っては申し訳ないけどバラエティではかなりおもしろいですね(^_^;)。 12月27日(土) 雪やこんこん ◆雪は夜になって止んだ。 ◆二日間で30センチほどは積もったか。そんな中、車のタイヤの空気が抜けてしまっていて気づかずにしばらく走ったらしく交換になってしまった。でこぼこの中通りの雪道しか走らないと意外と違和感に気付かない。まぁ帰省前で良かった。天気は回復傾向に向かわず、まだしばらく雪の日々が続くらしい。せめて実家に向かう最中ぐらいは晴れてほしい。写真は夢中になって観ていたドラマ『キイハンター』のDVDBOX。出てるの知らなかったー。観たいな。今でもあのオープニングは最初から最後まで脳内再生できるし野際陽子さんの歌も唄える。この頃の千葉ちゃんはホントカッコよかった。 ◆マクドナルドのサクラバーガーは広告戦略としてまだ許せるとしてもこれはどうかと思う。またプロトくんのところから拾ったけど。本気でパスティーシュやパロディとして作ってるならまだしもだけどこれらはそうは思えないし。なお、プロトくんは僕の元・同僚のコピーライターだ。お仕事絶賛募集中(だよね?) ◆ときどき僕のプロフィールで〈コピーライターだった〉とされることがある。まぁ札幌という地方の広告制作会社だったからなんちゃってコピーのような仕事も当然したけど、コピーライターになるのは無理だった。コピーは本当に難しい。小説を書くより難しいと個人的には思う。比べること自体が違うけど、500枚の長編小説を書いても、たった一言のコピーに負けたと思うこともある。 ◆このサイトはGoLiveというソフトを使って作ってる(ここはブログじゃないよ)。でもそのソフトはもう生産中止なので、いずれバージョンが合わなくなり使えなくなる。そろそろDreamweaverに移行しなきゃならないんだけど、難しいもんじゃないないんだけど時間がなぁ。なんとかしなきゃ。 12月28日(日) 年末か ◆また雪が降る。明日も雪かき ◆押し迫ったこの時期にいつもの元同僚たちと集まって昼から忘年会もどき。それぞれにコピーライター、デザイナーとして会社員だったりフリーだったりしてるけど、こういう時節柄とりあえず元気で集まれることは喜ぶべきだろう。写真は愛読している雑誌〈BRUTUS〉。特集は「生き方〉を考える本。白洲次郎やケネディやゲバラやオノヨーコや開高健さんや赤塚不二夫さんやたくさんの時代を生きてきた人々の声。 ◆日本人はどんどん〈生き方〉を真面目に考えない風になっていると思う。過去の、たとえば明治時代や昭和の初期を生きた人たちの残したものを紐解くと何故こんな若くしてこんな事を考えられるのだろうと驚く。明治時代の二十歳と今の二十歳とでは考え方が大人と子供ほどの違いがあるんじゃないか(むろん僕の年代も含めて)。時代背景や寿命の差などの違いがあり比べることが無意味かもしれないけど。 ◆間違いなくどこかで履き違えた、自由と規律、優しさと厳しさを、どこかで考え直すことができるのだろうか。できるとしたら、それはどういう形で訪れるのだろう。テレビや新聞やネットや膨大な情報を与えられても何も信用できずに、自己の判断基準をどこに求めればいいのか惑う人たちの多さ。 ◆本という表現手段を与えられた僕は、どういう物語を書いて残していけばいいんだろう。たとえ、十年後にさえ残らなかったとしても。 ◆幻冬舎さんから『papyrus』、メディアファクトリーさんから『ダ・ヴィンチ』をいただきました。ありがとうございます。 12月30日(火) 年の瀬 ◆細かい雪が絶え間なく降る。 ◆毎年の実家巡り。この歳になるとそろそろこの年末に実家へ帰るというイベントもカウントダウンなんじゃないかという気もする。子供たちは大きくなり、親も年老いていく。もう何年もしたらこちらが実家巡りされるかもしれない。妻とは実家が隣町なので、毎年両方の実家に帰るというスケジュールをこなしてきた。子供が小さいころは不公平にならないように泊まる日数を同じにしたりいろいろ気を使った。ここに書くのもなんだが、互いの両親は両極端だった。片方は孫を猫かわいがり、片方は割りとドライ。足して二で割ればちょうど良かったのにねと妻と苦笑していた。そんなことも、自分たちの中だけでの思い出になっていく。いつか子供たちにが親になったときに話してあげられればいいだろうか。写真は南佳孝さんのアルバム。若い人は知らない人も多いのだろうけど、思い出したようにCMなどによく使われる。大好きなミュージシャンの一人。 ◆今年はなんとかギリギリまで執筆作業に追われるということはなく、比較的時間のある中で正月を迎えられる。実は『東亰バンドワゴン』シリーズの、春に出す新作が書き下ろしではないというのが大きいのだけど(^_^;)。ここ二年間、集英社の担当のWさんには本当にご迷惑をかけた。さっきも今年最後の電話でそんな話をしていたのだけど。今年はクリスマス前に上げられて本当に良かった。 ◆そうはいっても、正月明けの原稿の締め切りが待っている。大掃除と買い物と年越し蕎麦とおせちと雑煮とお年玉と正月番組の合間を縫って、実家の使っていた部屋での執筆が続く。 12月31日(水) 良いお年を! ◆静かに静かに雪が降る。 ◆今年も終わる。昨年に引き続き、数年前からは考えられない程の原稿を抱えたまま年を越す。一家四人の明日のお米の心配をしないで一年を過ごしてこられた。幸せな一年だったと思う。一緒に作品を作ってくれた編集さん、世に送り出してくれた出版社、一生懸命売ろうとしてくれた書店さん、そして読者の皆さん全ての人に感謝します。ありがとうございました。 ◆それでもまだ、今までと同様に、焦りが消えない。本棚の一列の半分を埋めようかという程自分の作品が並んでも、情けないとしか言いようがない。満足することなんかないんだろうし、満足してはいけないんだろうけど。 ◆でも、来年の豊富としてはとりあえず運動不足のこの身体をなんとかしようと思う(^_^;)。スポーツ店の初売りで冬でも外を走れるシューズとトレーニングウェアを買ってこようかなと本気でさっきチラシを熟読していたりする。 ◆離陸はしたけど、低空飛行が続いているような気がする。下降してはいないと自負しているけど、上昇もしていない。昨年同様、もっと高く、遥かな高みを見据えて。書き続けようと思う。 ◆皆さんの新しい年に、たくさんの幸せが降り注ぎますように。世界中に、希望の年が来ますように。 ◆では、良いお年を!