2008年6月の日記

6月1日(日) アイスクリーム
◆曇り。小雨など。スキッとしない天気が続く札幌近辺。
◆今週は次男の運動会があるのだが、週末は晴れてくれるだろうか。そういえばその週末に東京でちょっとしたイベントがあって、参加しようと思ったのだけど運動会のため無念の欠席になった。今までに行われたことのないとある作家群のイベントなのだけど、惜しかったなー。もし参加される方でここを読んでいる作家さんがいらっしゃいましたら、皆様によろしくお伝えください。小路も会いたがっていたと。写真は言わずとしれた
ジャック・タチ『僕の叔父さん』だ。カワイイよなーこの絵。小粋だよねぇ。このジャケだけで買ってしまうよな。
◆今月の末ぐらいに新刊が出るはずです。
幻冬舎『papyrus』という文芸誌に連載していた『21 twenty one』です。詳細が判り次第、お知らせしますのでよろしくお願いします。
◆なんでも先日産経新聞さんで受けたインタビューがネットにも載って、それがYahoo!のニュース欄にも出ていたとか。『東京バンドワゴン』のおかげであちこちに顔を出したりしてて「順調ですね」と言われるのですがとんでもはっぷん歩いて十分。実は今だに初版作家と言ってもいい状況です。作品に力がないんだなーと痛感してます。もっともっと精進しなきゃならないんだと思ってます。
◆40歳のときに煙草を吸っている人の平均寿命が4年短いとか研究結果が出たとか出ないとかでさらに禁煙対策を進めるべきだとか。大きなお世話だ。てめぇの寿命ぐらいてめぇの掌に載せるよ。むろん、受動喫煙による健康被害に関してはマナーを守っているつもりだ。
◆あ、タイトルと中身が何の関係もなかった。久しぶりに風呂上がりにアイスを食べただけです。

6月2日(月) ダンデライオン
◆晴れ。ようやくこの季節らしい陽差しが戻った。
◆しかしこう寒暖の差があると体調を崩しかねない。東京の方は梅雨入りしたと何人かの編集さんからメールが届く。梅雨のない北海道にいらっしゃいませ。作家になって初めて知ったのだけど、録音図書というものがある。目の不自由な方のために作品を朗読し録音したものだ。基本的には使用を無料で許可してほしいと連絡が来る。今日も何通かその許可をお願いしますと連絡が入った。たくさんの人に作品を楽しんでもらえるのなら大歓迎です。写真は羽海野チカさん『三月のライオン』。羽海野チカさんの作品は、何かこうしっくり来るんだよねぇ。
日本文藝家協会編『現代の小説2008 短編ベストコレクション』(徳間文庫)という文庫本に僕の短編『唇に愛を』が入っています。本日見本が届きました。ありがとうございます。今月中旬に発売されるのではないかと。この短編は祥伝社さんの『小説NON』にミュージシャンシリーズのひとつとして掲載されたものです。よろしければぜひ。なお、この『唇に愛を』を含んだ初めての短編集が祥伝社さんから7月に出る予定です。
ジャイブさんから沢村鐵さん『運命の女に気をつけろ 劇団・北多摩モリブデッツ、怒濤の36日間』(ジャイブ)をいただきました。ありがとうございます。この作品の帯に一言寄せています。

6月3日(火) 犬とデジカメ
◆晴れ。暑い。昼間はシャツ一枚で。
◆新しいデジカメを買ったので、犬の散歩の時にあちこちを撮ってみた。趣味にしてみようかと思う。大きいサイズで見ないと違いがわからないので、いつかここにフォトのページを作ろうかなと。いつかね。写真は我が家の犬を庭でお座りさせて撮ってみた。躾けのなっていない犬だけどお座りと待ては上手だ。これぐらいの大きさじゃ普通の携帯で撮ったのと違いがわからないか。最近は携帯のカメラでもいいものがあるし。なお犬の名前はミルといいます。ごらんの通り太ってます。私が甘やかせていろいろ食べさせるせいだと家人には怒られるがその通りだ。すまん。
徳間書店さんから『本とも』をいただきました。ありがとうございます。連載中の『早坂家のこと brother sun』は隔月連載なので、今月は載っていません。
◆かつての教え子からメールが届く。彼は立派にゲーム・プランナーとして某社で働いているんだけど、先日初のメイン・プランナーとして参加したDSのゲームが発売されたそうだ。めでたい。その調子でがんばれ。あぁ俺もゲーム作りたい。チームで仕事がしたい。そんな時間はないんだが。

6月5日(木) 日々
◆晴れ。風が強い。
◆結婚記念日だった。だからといって特別なことをするわけでもなく、むろん子供たちが知ってるはずもなく、小説に出てくるような素晴らしい一日なんてぇことはない。買い物に行ったついでに二人でラーメン食べてそこらのお店でケーキを買ってきたぐらいだ。二十年も一緒にいるんだからそれでいいんじゃないかと思うけど怒られますか。写真は以前にサントラ盤を紹介した映画
『ONCE』。邦題では『ONCE ダブリンの街角で』。いい映画だった。声高に叫ばずに、親しい友人や大切な人に「いい映画だよ」と教えたくなる。いつまでも大事にしておきたくなるような映画だ。何かを志す恋人たちにはぜひ見ていただきたい。若い人より、もう若くはない、といった年齢に差しかかった人たちにはなおさら。むろん音楽が素晴らしいのは言うまでもない。ただまぁ陽光さんさんといった感じではないのでドライブには向かないと思う。あ、でも梅雨空には似合うかな。
◆こういう映画を観ると、かつて若かった頃知り合った女性たちとの思い出が浮かんでくる。あのときにもしもう一歩を踏み出していたら、彼女の手を握ったのなら、一言言えたのなら。そんなような思いを追想できる時を過ごせたのは幸いだったのだろうと思う。ところで拙著
『東京公園』(新潮社)の75ページの6行目〜8行目の台詞は実話だ。当時の彼女には本当に申し訳なかったと思う。すまん。

6月6日(金) 日々
◆小雨。ぐずつく天気。
◆明日は次男の運動会なのだけど、天候が微妙なところだ。天気予報では曇り。朝、降ってなければやるだろうなぁ。肌寒い運動会を覚悟しておこう。そういえば東京のとあるイベントでは皆さん楽しまれたのだろうか。今度誰かに会った時に様子を聞いてみよう。写真は映画『潜水服は蝶の夢を見る』。まだ観ていない。原作本はノンフィクション。華やかな『ELLE』誌の編集長だった人間が脳梗塞で身体の自由を奪われてしまうというもの。唯一動く瞬きだけで自伝をものにした。人間の精神力とはそれほどのものかと。そして映画になったと聞いたときにはああなるほどと。表現は悪いけど、実に映画的だったからなと思った。観てみようと思う。それにしてもこのジャケットはいいなー。素晴らしい。
◆ゲラがたくさん届いた。今月末には
『21 twenty one』という単行本が幻冬舎さんから出る。21世紀に21歳になる21人の同級生、というふと思いついたフレーズから生まれた物語。21人の若者の群像劇と言えば判りやすいでしょうか。タイトルはそこから来てます。25日ぐらいには店頭に並ぶのではないかと思います。同じく来月、7月には『うたうひと』という単行本が祥伝社さんから出ます。『小説NON』や『Feel Love』で連載していた〈ミュージシャンシリーズ〉をまとめたもの。実は、自分でも「ああそうか」と思ったのですが、初めての短編集になるんです。どうぞよろしくお願いします。

6月8日(日) よさこいソーランいらないって
◆晴れ。暑かったぐらいだ。
◆昨日の次男の運動会は小雨がぱらつきはしたがなんとか無事終了した。良かった良かった。次男も騎馬戦の大将になって張りきっていた。普段の仲良し同志が大将だったのでじゃれるように戦っていたのが笑えた。これで長年続いた運動会も終わりだ。甥や姪の運動会も含めるとかなり通ったんじゃないか。後は将来孫ができたときを楽しみにしておこう。写真はまた出るドリフターズ。買ってしまうだろうなぁやっぱり。買わずにはいられないんだこれが。いってみよー。
文藝春秋さんから『別冊文藝春秋』をいただきました。ありがとうございます。『ブロードアレイ・ミュージアム』が掲載されています。ジャズエイジのニューヨーク・ブロードウェイを舞台にした物語も佳境に入っていきます(連作短編ですけど)。どうぞよろしくお願いします。
◆サッカー日本代表は灼熱の地でなんとか引き分けで勝ち点1。アウェイでの最低条件はクリアーした。しかし灼熱を演出したのが実は日本のテレビ局。放映時間の関係で試合開始を一時間以上早めたとか。それがなければ、現地時間の陽が沈んだ午後6時過ぎの開始(日本の放映時間は午後11時過ぎになってユーロと被る)。もし、それがなければ違う結果になっていたかもしれない。事実陽が落ちた後半、日本代表は見違えるような動きを見せていたのだから。スポーツイベントに金はつきものだ。だが、ただでさえ寿命が短いスポーツ選手にさらに過酷な条件を与えて何がスポンサーだと言うのだろう。

6月9日(月) 日々
◆晴れ。暑い。
◆急に気温が上がってきて、蝉の声まで聞こえてきた。それまでが異常に寒かったのでどうも気持ちがついていかない。ともあれ、北海道の良い季節が始まったわけで外に出掛けるのもいいか。写真は男二人がさまよい歩く映画
『転々』。三浦友和さんがいい味だしてるそうだ。三浦友和さんは僕たちの世代ではやはり山口百恵さんの夫、というイメージだけが強くて今一つピンと来ない俳優さんだったのだけど、ここのところの三浦さんは非常に良いのではないかと思う。年齢を重ねていい味を出してくれる。貴重な俳優さんではないのかと思う。と、言っても実は必殺ファンである私にとっては三浦さんは〈かげろうの影太郎〉なのだ。あのときも飄々としながらも凄みのある仕事人を演じていたなぁ。
東京創元社さんから『ミステリーズ!』をいただきました。ありがとうございます。ポプラ社さんから『asta*』をいただきました。連載中の『Cow House』はそろそろ終わる予定です。単行本化されると思いますので、よろしくお願いします。集英社さんから『東京バンドワゴン』文庫の増刷分見本が届きました。こちらもよろしくお願いします。
◆まだまだだ小路幸也、とつくづく思う。書くしかないのだけどそれすら最近はパワーダウンしている。忙しいのは重々承知の上でやっているのだから、それを上回るものを出していかないと。書け。

6月11日(水) 雹!
◆晴れ。
◆だったんだけど、午前中突然の黒雲。豪雨に雷、さらに雹!(ひょう、ですよ。氷の固まりが振ってくるやつ。漢字あってるよね?)。すごかったー。あんなにデカイ雹は何年ぶりかに見たね。犬がおびえて吠える吠える。自然の驚異。すごいなーほんと。その後は穏やかな天候に戻りました。雨で空気も洗い流されてすっきり。写真は何の関係もないけど『パリ、テキサス』。ヴェンダース監督の名作。ライ・クーダーの音が良かったなぁ。また観たくなってしまった。
◆一部で小学館の漫画家と編集者の云々が取りざたされている。まぁ事実はどうなのかには興味はないけど、ああいう形でしか決着をつけられないことなのだろうか、という思いは残る。漫画家と小説家では、編集者との距離関係が相当違うだろうと推察するので迂闊なことは言えないのだが。やはりそこは、表現を作るもの同士の姿勢の問題なのだと思う。覚悟と、矜恃。
角川書店のKさんから電話。書き下ろし遅れててすいませんすいません。Kさんは眉目秀麗の編集者です、とゴマをすっておく。祥伝社のNさんからも電話。faxで返したゲラに意味不明の赤がある、と。すいませんすいません僕の間違いです。Nさんも眉目秀麗の編集者です、とさらにゴマ。

6月13日(金) あ、そうか
◆晴れ後曇り後小雨。
◆13日の金曜日だったけどあたりまえだが不吉なことは何も起こらず。海外文学が好きでよく読んでいるけど、どうしても壁を感じてしまうのがキリスト教だ。ざっくり言ってキリスト教圏の文学には全てにそれがつきまとう。そこがまたおもしろいんだけど、宗教がまったくわからない人間には理解できないものがどうしてもある。もどかしいよねー。写真は好きな雑誌の
〈Coyote〉。サンフランシスコ。行きたくて、新婚旅行で行ったのはもう二十年も前。ここに住んでもいいと思ったなー。今度また訪ねてみたい。一週間程度じゃなくて。長い期間。
◆あまり言ってしまうとここを読んだ担当編集さんに怒られそうな気がして言ってないが
〈UEFAユーロ2008〉を観ている。もちのろんだ。観てますとも。そしてやっぱり書いていないが自室にはスカパーに繋いだテレビがあるのでその気になれば一日中サッカーを観ていられる。いや観てませんよ。観てませんって。少ししか。
角川書店さんから『野性時代』を、集英社さんから『小説すばる』をいただきました。ありがとうございます。『小説すばる』には連載中の連作短編『HERO』が載っています。よろしくお願いします。
◆新連載の準備をバタバタと。講談社さんとか、集英社さんとか、祥伝社さんとか、早川書房さんとか、河出書房さんとか、メディアファクトリーさんとか、JIVEさんとか。

6月15日(日) 日々
◆曇り。少し風が冷たかった。
◆小さい頃、山の中の祖父母の家に行くと、叔父がいて、僕たちといつも遊んでくれた。たぶん高校生ぐらいだったんじゃないかと思う。叔父が社会人になると我が家の方に遊びに来てくれて、お土産やらあるいは映画に連れて行ってくれたりした。その叔父が、もう危ないと連絡が入る。火急ではないが、会うなら今のうちだと。近々に東京に行く予定があるので、できればそのときに顔を出してこようと思う。小さい頃のたくさんの経験や人との関わりは湖のように僕の中に存在していて、そこから水をすくい取り物語へと昇華させる。幼い僕のことを可愛がってくれた親戚の皆さんは、確実にそこに存在している。ありがとうを言ってこようと思う。写真は、以前にこのアルバムのCDが欲しい! 日本では売ってない! と書いた
〈SILVER〉。さっきAmazonでチェックしたら売ってた。即効買いました。中学から高校にかけて大好きで何度も何度も聴いた思い出の1枚。
マガジンハウスさんから『ウフ』を、実業之日本社さんから『ジェイ・ノベル』をいただきました。ありがとうございます。『ウフ』の表紙はいつも宮崎あおいちゃん。かわいいよねー。
◆何をどうすれば、次のそこへ行けるのかといつも考える。判るのは、留まっていてはいつまでもそこに行けないということ。
〈BRUTUS〉井上雄彦さんの特集を読んでまたそれを思う。デビューの頃から大好きでずっと読んでいるけど、井上さんの表現者としての進化と心持ちにはいつも感心する。

6月16日(月) 日々
◆晴れたり曇ったり。まだ気温が上がってこない。
◆なかなか気温が上がってこないので、どうも気分的には4月ぐらいのような気がしてならない。とはいえ、庭の桜の木はもう葉っぱばっかりすごい茂っているし、りんごの木はとうに花を落として実がふくらんできている。今年もたくさんりんごができそうだ。そういえば少し離れたところのお宅の庭に、北海道では自生していない花水木を見つけた。ここら辺りでも育つんだなぁと感心していた。そちらではもう花が散ったでしょうか。こちらの花水木はこれから花が咲くみたいです。写真は
アール・クルーの新譜〈The Spice of Life〉。あぁいいなぁ、いいな。アール・クルーのこんな音を随分久しぶりに聴いた気がする。身体も心もほどけていくみたいな音。お勧め。
朝日新聞出版さんから『小説トリッパー』夏号をいただきました。ありがとうございます。連載していた『わたしとトムおじさん』は最終回です。来年には単行本にしてお届けできる予定です。しっかりと推敲します。よろしくお願いします。日本出版販売株式会社さんから『新刊展望』をいただきました。ありがとうございます。
◆んー。突発的にダウナー。買ってあるDVDでも観て気分転換しようか。どうしようか。

6月19日(木) 日々
◆晴れ後曇り。雨も降る。
◆家の中にアリが入ってきた。そういえば何年か前にも入ってきたなぁと。どこかに道筋があるんだろう。アリに恨みはないが、薬を撒いておくことにする。北海道にはシロアリが居なくて良かったなぁと思う。写真は話題になっていた
青野春秋さんのデビュー作『俺はまだ本気出してないだけ』。四十過ぎて会社を辞めてなんとなく漫画家を目指す中年オヤジ(子供有り)でこのタイトルとくればもう、情けない。ひたすら情けない。我が身に置き換えてあまりにも似たような状況に苦笑も出ない。いや情けないじゃないな、物悲しいというか何というか。でもこの感じは以前に、と思い当たった。巨匠松本零士先生の『男おいどん』だ。あれをリアルタイムで読んだのは小学校のときだ。そのときは何とも思わなかったが一人暮らしを始めてミュージシャンを目指しているときに読み返して慄然とした。頼むから大山昇太よおいどんよ頑張ってくれと本気で思ったものだ。『俺はまだ本気出してないだけ』のオヤジも頼むから本気出してくれ。俺も出す(いや出してます)。
文藝春秋さんから『number』を、太田出版さんから泉美木蘭さん『会社ごっこ』を、小学館さんから『きらら』をそれぞれいただきました。ありがとうございます!

6月20日(金) 日々
◆曇ったり晴れたり。
◆なんだか今日は朝から蒸していた。我が家の居間は二階にあるのだけど、そこに新築祝いで貰ったベンジャミンがある。もう十三年経って、我が家の環境とよほどウマがあったのか、足の長さほどだったベンジャミンは三メートルにもなろうかという巨木になっている。いやいつも剪定してるからそれほど大きくはないけど放っておいたらゼッタイなっていた。で、この時期はそのベンジャミンに1センチほどの実がつくのだ。そしてそれがポロポロ自然に落ちてくる。そりゃもう大量に。ちょうど階段の近くにあるので、あのトトロのオープニングの階段の上からどんぐりが落ちてくるのと同じようなシーンがずーっと繰り返されるのだ。ころん、とん、とん、とーん、とーん、とん、とね。もう毎日何十個と拾うのですよ。写真は先日紹介して書影を載せていなかった
日本文藝家協会編『現代の小説2008 短編ベストコレクション』(徳間文庫)という文庫本。僕の短編『唇に愛を』が入っています。もう発売されてますね。素晴らしい諸先輩方の中に入れていただいて恐縮です。この短編は、来月発売される新刊『うたうひと』(祥伝社)という短編集の中に納められます。よろしくお願いします。
こんなのもでるから、ネットはおもしろい。「食パンマンの顔は何枚切りなんですか?」という質問に対するベストアンサー。プロトくんのところから持ってきました。座布団十枚やってくれぃ。
◆そういえばまだ「古畑中学生」観てないや。おもしろかったのかなぁ。

6月21日(土) 『21 twenty one』
◆晴れたり曇ったり。
◆札幌近辺にしては蒸す日々が続く。雨こそそんなに降らないけど、蝦夷梅雨ってやつだろうか。今月の新刊
『21 twenty one』(幻冬舎)を幻冬舎のNさんがわざわざ持ってきてくれました。Nさんありがとうございます。お疲れさまでした。すごくきれいでシンプルな奥原しんこさんの絵なので、帯を外したものもこちらに載せましょうか。
◆この作品は、もう三年前に幻冬舎の文芸誌『papyrus』で不定期で連載をしたもの。終わったのは二年前でしたか。21世紀に21歳になる21人のクラスメイト、というものからスタートした物語。25歳になったある日、その仲間の一人が自殺してしまい、そこから仲間たちそれぞれの物語が始まっていきます。何故、あいつは死んでしまったのか。残された20人のクラスメイトは、それぞれの現在の場所で考え夜を明かし、通夜と葬儀に出るために故郷の町に集まる。そういう物語です。実はこの作品、僕の初めての連載ものなんです。とにかくその〈連載〉という輝かしい二文字が嬉しくて(^_^;)、生活に行き詰まっていた中に一筋の光明を見たような気がしました。この連載が始まって間もなく『東亰バンドワゴン』が出てちょっと話題になって続々と連載が舞い込んできた、という時期でした。
◆この『21 twenty one』は小路幸也という作家のベースの部分がとても良く出た作品じゃないかと自分では思います。ベースに流れるものはたとえば
『HEARTBEAT』なんかと同じなのかなと。そう考えるとやっぱり俺はネクラなのかという気もする(^_^;)。などとまぁ作者が自分の作品についてあれこれ語るのも野暮でしょうからこの辺で。楽しんでいただければ幸いです。今月の26日辺りには全国の書店さんに並ぶのではないかと。どうぞよろしくお願いします。
集英社さんから『青春と読書』をいただきました。ありがとうございます!

6月22日(日) 日々
◆晴れたり曇ったり。暑かった。
◆何が嬉しいかって大好きな作家さんの新刊が出たときほど嬉しいものはない。しかもそれがサプライズズなものだったら。
矢作俊彦さんの新刊は『傷だらけの天使 魔都に天使のハンマーを』(講談社)だ。そう、あの『傷だらけの天使』の木暮修の〈今〉を矢作俊彦さんが書いたのだ。これがどれだけ凄いことかは若いやつは判るまい。これに関してはいずれ某雑誌に書評を掲載するのでそれを読んでいただきたい。写真はジョージ・クルーニーが監督した映画『Good Night and Good Luck』。アメリカの伝説のニュースキャスター、エド・マローを描いたもの。エド・マローはいわゆる〈赤狩り〉に報道マンとして立ち向かった勇気ある男だ。クルーニーが役者としてだけではなく、監督としても非凡な才能の持ち主であることを証明した一作。本当に素晴らしい作品。これはぜひ観ていただきたい。
◆僕は広告畑出身のせいか〈引き算の美学〉をもっともカッコいいと思ってしまう。この映画もそうだ。膨大な史実をどのように削ぎ落とし過不足無く表現し、しかもそれを素晴らしいものへと昇華するか。そこに理想を見てしまう。小説は語るものだ。削ぎ落としてしまったものは行間に込めるしかない。いかに多くの人にその行間を魅力的なものとして感じてもらえばいいのか。まだまだだ。まだ全然僕は先へ進めていない。デビューして自分の書きたいものを書けて生活できてそれで終わりじゃない。終わりなんかない。くそぉ、焦るぜ。焦ってもしょうがないんだけど。
東京創元社さんからS・J・ローザン『冬そして夜』(創元推理文庫)をいただきました。いやもうこれ大好きなシリーズでゼッタイ買おうと思っていたのでマジで嬉しいです。Kさんが覚えていてくれたのかな。ありがとうございます! こんなふうなね、胸に募る何かが溢れる探偵ものも書きたいんですわ。

6月26日(木) 東京
◆札幌近辺も東京も曇りかな。
◆東京に来ている。しばらくは旅人(^_^;)になる予定。締切りもかぶりまくっているので旅先でどんどん書いていかなきゃならない。じゃあ旅なんかするなよってもんだが、これも仕事なのだ。今朝、妻に駅まで送ってもらっているときの会話で気づいたのだが、今回の旅はなんと日本列島を北から南まで縦断するんだった。ひえー。こんなの初めてだ。ゆっくり観光できれば楽しいんだろうけど、マジで締切りかぶりまくり。今は東京のとあるホテルにいるけど、今晩中に短編一本目処をつけなきゃならない。がんばろう。写真はよく買う雑誌
〈Casa BRUTUS〉。美術館の特集なんだけど、美術館は日本中にたくさんある。本当に美術館って楽しい。みんなもっと美術館に行くべきだと思う。そこには日常とまったく違う世界が拡がっている。
◆我が家の玄関先でコクワガタを見つけた。それも続けて見つけたので、ひょっとしたら我が家の周りの木に幼虫がいたんじゃないかと思う。小学生のころは夏になるとクワガタを取るのが日課みたいなものだった。血が騒ぐのだけど、我が家の息子たちはまったく興味がないらしい。

6月28日(土) まだ東京
◆曇り。蒸し暑い。
◆昨夜は山本周五郎賞・三島由紀夫賞・川端康成賞のパーティへ。例によってたくさんの担当編集の方々とあれやこれや短い会話を交わしていく。皆さんお疲れさまでした。ありがとうございました。この際だから列記すると新潮社さん文藝春秋さん講談社さん集英社さん小学館さん朝日新聞出版さん幻冬舎さん河出書房新社さん徳間書店さん祥伝社さん東京創元社さん角川書店さん順不同。思い出し忘れていたらごめんなさい。初めましてとご挨拶いただいたのは筑摩書房さん。こちらこそどうぞよろしくお願いします。そしてなんと! 会場に
沢木耕太郎さんがいらしていたのだ! もう大好きなので興奮してしまって走った。突然すいませんでした。沢木さんはとても優しくて紳士でした。握手までしてもらってもうただの一ファン状態(^_^;)。いやー作家になって良かったー。で、知り合いの作家さんには全然会えず。帰り際に荻原浩さんを見つけたのでご挨拶だけ。またどこかで。
◆その後集英社のWさんとレストランへ移動して打ち合わせ。東京バンドワゴンの今後についてあれこれと。お疲れさまでしたごちそうさまでした。引き続き頑張ります。
◆写真は、ホテルでの執筆に疲れて散歩がてら行ってきた国立新美術館。いい空間だなー。その後ぶらぶら六本木の脇道を歩き回ったのだけど、意外と下町のような風情が残っているのに驚いた。

6月30日(月) ここは沖縄
◆東京は曇り。沖縄は晴れ。
◆実は沖縄にいる。北海道から沖縄まで日本縦断の旅。その間に、実は東京から明石にも行っている。新幹線を使ったので京都や大阪にも一応いたことになる(^_^;)。ごく私用で、しかも日帰りだったので明石にいたのはほんの小一時間。なかなか疲れた。しかし新幹線に乗ったのも随分久しぶりだった。時間さえあれば、応援していただいている大阪や京都の書店さんにも顔を出したかったのだけど、残念ながら無かった。申し訳ないです。今度の機会にはぜひお伺いしたいと思っています。
◆で、今日からしばらく沖縄滞在。とある取材のためだ。初めての沖縄。北海道みたいにカラッとしてるんだろうなと思っていたけど、意外と湿気が多い。暑い。とにかく暑い。北国仕様の身体にはかなりこたえる。いいですねー沖縄、とよく言われるのだが、実は相変わらず締切りかぶりまくりで取材以外の時間はホテルにこもって原稿を書いている。まぁもともと夏の海が似あう男でもないんで何も問題なし。しばしの南国の空気だけを楽しみます。
◆自宅にいろいろ届いているらしいのですが、確認できません。帰ってからまた。