2008年7月の日記

7月2日(水) まだ沖縄
◆晴れ。暑い。
◆沖縄の方にも訊いたが、やはり暑いそうだ。慣れることはない、と言っていたけどやはり耐性はできているのだろう。だって平気で歩いているんだもん。S社のIくんと一緒にいるのだけど、二分歩くだけでどんどん体力が消耗していくのがわかると言っていた。まるで毒の沼に入り込んでトラマナが使えなくてHPがどんどん減っていく状態だ。結論としてはやはり若いうちに恋人同士で来るべきだと。決して年取ってから男同士でしかも仕事で来てはいけないと思います。でも本当に空が高い。青空の質が違う。今日はとあるビーチに足を運んだのだけど、息を呑む美しさだった。むろん泳いでません。三分ほど観ただけ(^_^;)
◆明日には帰る。なんでも札幌は相当暑かったとか。写真はイスラエルの映画
『迷子の警察音楽隊』。ヨーロッパやアメリカ映画で育ってきた身としては、その他の地方の映画を観るときに感じる文化の違いによる違和感はあるものの、かわいくて、せつない映画だった。
◆とにかくひたすらホテルで書いています。青く輝く素晴らしいホテルのプールを横目に観ながら。

7月3日(木) 帰宅の人
◆沖縄は晴れ札幌は曇り。
◆那覇から東京で乗り継ぎで札幌へ。5時間で着いてしまうんだから、日本は狭い。特に体調を崩すこともなく、何事もなかったかのように机に向かっている。山のようになっていた郵便物などを整理。せっかく沖縄に行ったのだから、唯一沖縄らしいビーチに行ったときの写真を。素晴らしい。
幻冬舎さんから『papyrus』をいただきました。この号に、新刊である『21 twenty one』のインタビューが載っています。早川書房さんから『ハヤカワミステリマガジン』をいただきました。この号には〈私の本棚〉ということで、私の本棚が載っています(^_^;)。慌てて整理してなんとか見られるようにしたもの。両方とも、よろしければぜひお手に取ってみてください。『ハヤカワミステリマガジン』では、新連載が始まる予定です。もう少し先ですが。
◆滞在中はさすがに執筆のペースが落ちていたので、これからしばらく自室自主カンヅメ状態です。

7月8日(火) 引き続き自主自宅カンヅメ中
◆曇ったり晴れたり。蒸す。
◆死にそうなぐらい書いている。たくさんの編集さんに「すいませんあと何日待ってください」と電話掛けまくりで締切り伸ばしてもらってひーひー言ってます。なので、まだしばらく更新は無理ですごめんなさい。写真は先日東京で宿泊していたホテルの部屋。ツインの部屋ですがむろん一人で。色っぽいことはなにひとつありません。ここでもほぼカンヅメ状態でした。いつも朝食抜きで泊まります。何故なら着替えて食べに行くのが面倒なので、事前にコンビニで朝ご飯を買っておきます。あと、コーヒーね。一杯ずつのドリップタイプのものを一日五杯分ぐらいは買っておきます。あとなんだろ。外食は野菜不足になりがちなのでトマトジュースは欠かせません。
◆いただきものを確認できるもののみ。
徳間書店さんから『本とも』を。連載中の「早坂家のこと brother sun」が載っています。よろしくお願いします。河出書房新社さんから『文藝』を、PHPさんから『文蔵』を、倉坂鬼一郎さんから『すきま』(角川文庫)を、エスクァイアさんから雑誌〈エスクァイア〉を、集英社の文庫担当Mさんからナツイチの特装本をそれぞれいただきました。ありがとうございます!

7月12日(土) 引き続き自(ry
◆曇り。雨も降る。雷もなった。
◆最近天候不順の札幌近辺。スカッと晴れてくれないものか。いやどこにも行けないから天気悪くてもいいんだけどさ。何もネタはないんだけどお届けものがあったのでささっと更新。
祥伝社さんから『Feel Love』をいただきました。この号から新しい物語が始まってます『ピースフル 薄桜』です。薄桜っていうのはサブタイトルですね。毎回変わります。ある、田舎の丘の上の私塾を舞台にした三人の祖母と、三人の孫娘の物語です。よろしければぜひ。角川書店さんから『野性時代』をいただきました。最近連絡がなくて淋しいです。ポプラ社さんから『asta*』をいただきました。連載中の『Cow House』は次回が最終回の予定です。それぞれ担当の方ありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。写真は少し前だけど満開になった我が家の庭のツルバラ。ツルバラツルバラ。
◆昨日の夜中に我が家の犬が妙な声で吠え出した。いつもの『ご主人! 外で怪しい気配が! ワンワン!』という声ではない『ん? ん? ウワ……ウワ……』という声。そして妻が眠る寝室へと入っていき、妻の枕元をうろうろ。そして執筆部屋にいる私を呼ぶ妻の声。「なんか音がする!」。慌てて駆けつけると壁際で妙な音がしていたという。しかし何も聞こえない。愛犬も大人しくなった。なんだったんだろうとその夜は明け、昼ごろになって何気なく寝室の窓の蛇腹式の和紙のロールカーテンを見ると……おお! お前か! でっかいクモ。どこから入ったのか。なるほど夜中にこいつが和紙のところをカサコソと移動して、その音に犬が反応したわけね。えらいぞ愛犬。そしてクモはティッシュでつかまえ、丁寧に外へお引き取り願った。

7月14日(月) 引き続き自(ryそして頑張れ清志郎
◆晴れたり曇ったり。
◆忌野清志郎に、ガンの転移。ただただ、頑張ってくださいと祈る。日本のロックにはまだまだあなたが必要です。
実業之日本社さんから『ジェイ・ノベル』を、マガジンハウスさんから『ウフ.』を、日本出版販売さんから『新刊展望』を、ジャイブさんからオリジナルアンソロジー『もうひとつの夏休み』をいただきました。ありがとうございます。写真は、新しいカメラで散歩中に撮った愛犬。眼を閉じた瞬間って人間だと情けなく見えるけど、犬ならそうでもないんですね。黄色い花はたんぽぽに見えますが、違うんだよね。その仲間かもしれないけど。
◆まだまだ続く執筆中。そういえば今月25日に出る新刊『うたうひと』(祥伝社)の予約はもう始まっています。Amazonならここですね。今までの小路幸也にはない可愛らしい表紙ではないかと。似合ってるかどうかはともかく、ミュージシャンを主人公にした短編集です。どうぞよろしくお願いします。

7月16日(水) 何故だ
◆晴れ。久しぶりに気持ちの良い天気。
◆〈iPhone3G〉が世間を騒がせてますが、何故マスコミは〈iPhone3GはiPod touchに電話機能が付いたものです〉という表現をどこもしないのか。私も含め〈iPod touch〉の愛用者は苦笑いするしかない。いいんだけどさ。ちょっとだけ言うと〈iPod touch〉は電話ができないだけでその他の機能は〈iPhone3G〉とほぼ同じです。それと、〈iPhone3G〉はきっと売れないだろうという印象をつけたいような報道をやめなさい。写真は近所の猫ではなく、沖縄で見かけた猫。奥の猫は完全にカメラ目線です。近づいても触ってもまったく動かず、人馴れしていました。
◆基本的に動物好きなので犬でも猫でもいいです。ネズミでもリスでも。ワニでもトカゲでも。
コンサドーレ札幌の話をしていないけどむろん観ている。ここ2試合は良い。頑張ってください。
◆ひとつ完璧にスケジュールを忘れていたものがあった。冷や汗が出たが、まだ時間はあった。いかんいかん。忙しいのは理由にならん。しっかりしろ。もっと書け。

7月17日(木) うたうひと
◆雨が降る。
祥伝社さんから見本が届きました。今月25日に出る予定の新刊『うたうひと』です。〈ミュージシャンシリーズ〉として、文芸誌に連載していたものをまとめた、初めての短編集です。とはいえ、ミュージシャンをテーマにしているのでちょっと連作っぽいですけど。装幀のイラストレーターや雰囲気は担当編集のNさんと話し合いながら決めました。カワイイでしょ? 今までにはない雰囲気ではないかと。
こちらは帯を取ったもの。表紙を全部見ると、ギター・ベース・ドラム・キーボードなどなど、ちゃんとバンドができあがるようにメンバーが全員揃っています。どうぞよろしくお願いします。あ、サイン本も作りますので、主要都市の大きな本屋さんには入るのではないかと思います。
◆実は義兄が故郷の旭川市で居酒屋をやっている。僕の姉も店を手伝っている。この姉というのは、ときどき僕の作品の中にも登場する〈姉〉のネタ元でもある。デビュー作『空を見上げる古い歌を口ずさむ』の恭一の姉はそのまんまこの姉だ(まぁ自伝的要素の強い作品なので、家族全員が出ているが)。『シー・ラブズ・ユー 東亰バンドワゴン』で、紺が藍子に階段から蹴落とされたというエピソードを書いたが、あれは実話で、僕を蹴落としたのがこの姉だ(本人は覚えていないと言うが)。同じく亜美さんはスチュワーデスという設定にしたが、姉もかつてはスチュワーデスだった(だが『東京公園』に出てくる主人公の姉のモデルでは決してない)。最近は不景気で大変そうなので宣伝しておく。〈気晴亭〉というお店です。旭川市三条通り6。こちら。旭川在住の方、気が向いたら足を運んでみてください。
集英社さんから『小説すばる』『青春と読書』をいただきました。ありがとうございます。

7月19日(土) 金鳥の夏
◆晴れ。暑い。
◆毎年この時期になると書いているが、蚊取り線香の季節だ。そして蚊取り線香はやはり金鳥だ。回し者ではなく、小さい頃から使っていたのでもう〈夏の薫り=金鳥の蚊取り線香〉になってしまっている。というわけで今年も夏の薫りが我が家を満たしている。夏だ。写真はまたしても散歩中の我が家の愛犬だ。後ろの花にピンが合ってしまっている。ここのところ音楽も映画もチェックする暇がないので写真のネタ切れで犬ばっかりだ。
新潮社さんから『小説新潮』をいただきました。今号に短編連作〈バクシリーズ〉で『あらざるもの』が掲載されています。なーんと時代小説特集なので時代小説です。といっても平安時代まで遡ってしまいましたが。なんだかろくに勉強もしていないのにそんなもの書くんじゃないと怒られそうです。よろしかったらチェックしてみてください。小学館さんから『きらら』をいただきました。ありがとうございます。
◆なんとか怒濤の締切りかぶりまくりからは抜け出せたが、気づけばもう次の締切りが迫っている。約束した書き下ろし数本分はまだ全然進んでいない。本当に申し訳ありません。反省してます。
◆そんなときにニュースを見ると憤ったり落ち込んだり悲しんだりするものばかりだ。人がこの世から消えれば世界はなんと美しいものか、と謳った詩人は誰だったか。

7月21日(月) 連休だったんだ
◆曇り。少しじめじめしたかな。
◆もうすっかり休日なんて感覚は身体の中からなくなってしまった。かと言って、毎日が休日っていう感覚かいうとまた違う。朝8時半に起きて夜中の2時か3時に寝る規則正しい生活をしているので、どれだけペースを崩さずに日々を過ごせるか、という毎日。写真はBerettaという写真家集団が雷鳥社というところから出しているシリーズの中の本
『東京看板娘』。文字通り、東京近辺のお店の看板娘ばかりを載せている本。多少コンセプトからずれているターゲットはあるものの、いい写真集だと思う。このシリーズは他にも『東京町工場』『東京職人』というなかなか良い写真集がある。そこからいろんな物語が紡ぎ出せそうなのだ。あまり出回っていない本だと思うけど、見つけたら買っておいて損はなし。
コンサドーレ札幌は神戸と1-1の引き分け。退場者2人も出てしまったので、よく耐えた、という試合。審判に言いたいことはあるがしょうがない。確実に堅守が蘇ってきている。このまま行けっ!
◆連休中に25日発売の
『うたうひと』(祥伝社)のサイン本を作りました。よろしくお願いします。

7月23日(水) 発売してる
◆雨。昼間にスコールのような。
◆ここのところ鬱陶しい天気の札幌近辺。函館の方は記録的な大雨で冠水も。大変なことになっているようだ。新刊の
『うたうひと』(祥伝社)はもう店頭に並んでいるところもあるようですね。よろしくお願いします。ぶっちゃけてしまうと、『東亰バンドワゴン』のおかげで初版部数は以前の倍以上になったのだけど、増刷は『東亰バンドワゴン』シリーズ以外はまだない。なんというか、一芸はあるけどレギュラーまでもう一歩みたいな。北海道日本ハムファイターズで言えば紺田とか工藤とかそんな感じでしょうか。コンサドーレ札幌で言えば藤田とか柴田とか? まだまだ作品に力が足りないことを痛感している日々。写真はタナダユキ監督の作品『赤い文化住宅の初子』。漫画原作の映画。原作は読んでいないんですが、うーん、どこかあわいをゆっくり歩くような作品。これが監督の持ち味なのか原作をしっかり生かしているのか。どこかに振った方が印象的な作品になったのは間違いないんだろうけど、そうしなかったのが味わいなのかなぁ。嫌いではないです。
◆たぶん昔はちゃんとしてる人たちが社会に存在しているだけでうまく回った部分もあるのだろうけど、情報過多になり生活が多様化していく中で、それが機能しなくなってしまった。真面目でしっかりしてる人が割りをくうような時代だ。ちゃんとした生活をしている人たちが息を潜めてひっそりと暮らすしかない、なんてのは間違っている。どうすればいいのか、いくら考えてもいいまとめ方ができない。

7月24日(木) しまった
◆晴れ。急に暑くなった。夏本番か。
◆北海道は今日辺りから学校が夏休みということをすっかり忘れていた。ということは息子は明日からずっと家にいるということだ。何かとバタバタするということだ。いかんいかん。相変わらず追われる中でますます追われるかもしれない。写真は今、続けて書評を書いている雑誌
『エスクァイア』。この号に矢作俊彦さんが書いた『傷だらけの天使』についての書評が載ってます。後ろの方のページですね。本日見本をいただきました。同じく祥伝社さんから『小説NON』をいただきました。ありがとうございます。『エスクァイア』への書評掲載は隔月であと二、三回続くはずです。
サッカーオリンピック日本代表は強化試合をオーストラリアオリンピック代表と。2-1で勝利。相変わらずA代表よりおもしろい試合運びをしてくれる。なんかさぁ、ここにA代表を五人ぐらい入れればそれでいいんじゃないかって気もする。弱さはタメが作れないことと高さか。本番でどこまでやってくれるか。そしてA代表にどこまで食い込めるか。楽しみだ。
◆昨日の夜は我が家近辺もけっこう揺れた。地震は他人事じゃない。ちゃんと考えておかないと。

7月26日(土) 夏祭り
◆暑い。
◆しかしようやく湿気のないカラッとした暑さだ。これが北海道の夏だよなぁ、と悦に入る。だがしかしどう考えても温暖化の影響なのか、北海道にも湿気が多くなっている(むろん冬の温度も上がっている)このまま行くとどうなるのだろうかと。写真は
手嶌葵さんのニューアルバム『虹の歌集』だ。前作は映画音楽を全編英語で謳った素晴らしいアルバムだった。手嶌さんの透明感をものの見事の昇華させたアレンジとプロデュースだったと思う。彼女の今後に期待を抱かせたけど、このアルバムでは以前の雰囲気に戻ってしまった。いや良いアルバムではあるのだけど、もっと違う方向性が、と思ってしまう。まったく個人的な意見でもうしわけないけど平原綾香さんもこの手嶌葵さんも、もう少しプロデュースなんとかならないのか。平原さんも手嶌さんも日本を代表するとてつもないシンガーになれるはずの魅力的な素材だと思うのだけど。むずかしいのかなぁ。
◆町内会の夏祭り。新興住宅街なので昔から祭なんてものは存在せず、本当に町内会が集まって小学校の校庭でやる小さな夏祭りだ。それでも子供たちは盆踊りや出店を喜んでいるし、大学生になった長男も久しぶりにかつての同級生たちに会える機会なので楽しみにしているようだ。いいものだよね。
早川書房さんから『ハヤカワミステリマガジン』を、ジャイブさんから延江浩さん『らいおいんはーと』(ピュアフル文庫)読書人から『週間読書人』をいただきました。ありがとうございます。

7月29日(火) 再び怒濤の執筆中
◆晴れ。暑い。夏だ夏。
◆窓を開けて、風を感じながら、いろんな鳥の声や外で遊ぶ子供たちの声をBGMに執筆するのはやはり気持ちが良い。ずーっとこんな気候ならいいなぁとは思うのだけど、ずーっとこれだったらあたりまえになってしまうからなんとも思わなくなるんだろうな。やっぱり四季ははっきりしている方がいいや。写真は我が家の二階から撮った夕焼け。青空とのコントラストが見事だった。
◆我が家の胡桃の木、りんごの木、桜の木に生まれたばかりという風情のとんぼが二十匹ぐらいとまっていた。たぶん、近くの田んぼで羽化して、風に流されてここまで飛んできて、日当たりの良いところでじっとしてたんだろうと思う。なんだかちょっと可笑しかった。
徳間書店さんから『SFJapan』をいただきました。今号には連載中の『蘆野原偲郷』が掲載されています。どうぞよろしくお願いします。東京創元社さんからR・D・ウィングフィールド『フロスト気質』(創元推理文庫)をいただきました。やったーフロスト警部だぁ。ありがとうございます!
サッカーオリンピック日本代表はアルゼンチンと調整試合。最後中止になったのは残念だけど、点を取られるまでは素晴らしかったと思う。強豪相手にどう戦うかがハッキリ見えた。問題はそこからだね。しかし充分期待の持てる内容だったと思う。がんばれニッポン。コンサドーレ札幌はいよいよ正念場かな。ここを現状のメンバーでどう乗り切れるのか。ダメだったら降格が見えてしまうぞ。