2009年1月の日記

1月1日(木) 新年
◆晴れたり曇ったり。
◆明けましておめでとうございます。実家のある旭川市は珍しくとても暖かいお正月。ここ何日かで積もったらしい雪が融けていって道路はぐしゃぐしゃになっている。留守にしている自宅近辺はどうなっているだろうか。ちょっと心配。湿った雪は重くて雪かきするのが本当に大変なんだ。新年早々我が家の愛犬の写真で失礼。まだ雪が降っていない頃に撮ったもの。ソフトバンクのお父さんに良く似ていると評判だけどメス犬だ。実家巡りをすると昼間にゆっくり寝てられないので眠いのか、夜は自分から「もう寝たいので静かな寝床を確保してください」と言ってくる。
◆新年の豊富としてはまずは運動不足を解消して、少し豊かになった腰回りをなんとかしたい。作品については言うまでもなく、なんとかしなきゃと思ってる。もっと書けとガイアが俺に囁いている(^_^;)。
◆実は、年男だったりする。丑年です。だからというわけではなく偶然ですが、今年はポプラ社さんの〈asta*〉で連載していた『Cow House』も出る予定。ゆっくり、焦らず、確実にってことでしょうか。
◆今年もよろしくお願いします。

1月2日(金) 帰宅
◆晴れ。
◆異常なぐらい暖かいお正月。道路はアスファルトが出ていて、何の気苦労もないロングドライブ。心配していた家の前の積雪もほとんどない。非常に助かるのだけど、やはり温暖化は進んでいるのかと思ってしまう。十年後には雪のない冬が北海道にも来るんじゃないか。まぁそうなったらそうなったでそのように暮らすだけなんだが。写真はポニョでおなじみ大橋のぞみちゃんのアルバム。この子が出たときだけ紅白を真剣に見たような気がする。かわいいねー。で、帰ってきて「はじめてのおつかい」などを見て泣き笑いする。孫のいるじじぃか俺は。
◆毎年繰り返す失敗に、仕事関係の人に年賀状を出したかどうかチェックするのを忘れる。まぁほとんど覚えているんだけど何人かは「出したかなー」と迷ったり。デビューの頃はほんの数枚だった出版関係の方々への年賀状も今年はもう何十枚になったのか数えられない。時が経ったな。
徳間書店さんから『本とも』をいただきました。連載していた『早坂家のこと brother sun』は最終回です。今年中には急ぎ加筆して単行本になる予定です。どうぞよろしくお願いします。そういえばこの『本とも』、ある月の表紙が
伊坂幸太郎
山本幸久
小路幸也
と、〈幸〉繋がりで並んでいたことがあった。絶対わざと並べたんだと思います(^_^;)。

1月3日(土) いかん
◆くもり。
◆昨日の日記を読み返して、あれこの話題は前にも日記に書いたんじゃないかという気がしている。最近そういうことが本当に多い。読み流してくれていれば気づく人もいないだろうと思うのだが。記憶力には自信があったのだが、どんどん容量が小さくなっているようだ。何ともし難いのが歯がゆいが。写真は新生YMOのライブアルバム。yellowmagicorchestraが日本の音楽界に衝撃を与えたのは確か僕が高校生ぐらいのとき。古い言葉だけどコンピューター音楽なんていう言われ方もして、ライブ命みたいな風潮があった派閥では忌み嫌われた部分もあったと記憶してる。僕はそれ以前から細野さんや高橋さんらが参加していたグループが好きだったのでただただすげぇなぁ、と口をあんぐりしていたのだけど。
◆甥っ子や姪っ子が社会人として働く年になっている。長男も大学生だ。正月に親戚なんかと会いいろいろ話すと、自分がその年齢の頃にどんなことをやっていたかと思い出す。精神的には何も変わってねぇなぁと思うが、経験から得られたものは大きい。では経験から何を得たのかというと、実は妥協することと諦めることだ。世の中にはどうにもならない事がたくさんあって、自分を押し殺さないと生きていけないことを学習する。だから、生き方とは、その中でどう足掻き続けるかなんだ。足掻くことを止めたとき、つまり動き続けることを止めたときに、人間は行き方を、生き方を、見失うんじゃないか。

1月4日(日) 必殺
◆晴れたり曇ったり。相変わらず雪が少ない。
◆まぁ何はともあれ座れ。必殺だよ必殺。初めて
必殺仕掛人を観てからかれこれ36年経ってんだよなぁ。大好きで大好きでずっとシリーズを見続けてきたよ。だから今回の『必殺仕事人2009』も観たよ。まぁ煩いことは言わないよ。ジャニーズドラマだとかフィルムじゃないとか陰がないとか華がないとか2時間CM長過ぎとかさ。じじぃの小言みたいなのは嫌だろ。だからすぱっと行こうすぱっと。脇役陣は良かった。全体を締めてくれた。TOKIOの松岡君は、もし必殺シリーズをちゃんと勉強してからのあの演技だったら、狙っているところは判る。理解できるし、稚拙なところはさておいて良くやったと思う。だから、藤田まことさんだよね。あれはやっぱり配役を切ることはできなかったのかね。長年このシリーズを支えてきたってのはむろんそうなんだけど、予想していたように、やっぱりあのWムコ殿の設定は邪魔だ。必殺になんの興味もない妻も一緒に見ていて「主水さんは必要なの?」と言っていた。だから主役のはずのヒガシの存在感も薄れてしまうんだ(まぁ今回の脚本はどう考えても松岡君フロントだけどね)。今からでもいいから、隠居した元・八丁堀で今は元締めって設定に変えられないのかなぁ。脚本家も大変だよ毎回毎回Wムコ殿を出すのはさぁ。とはいえ今回はメンバーを一人死なすという飛び道具を使い、脇役陣の奮闘でギリギリのところで上手くまとまったようには思う。藤田まことさんにしたってひょっとしたら縁起でもねぇけど最後の花道かもしれねぇしな。ま、しょうがねぇか。しょうがねぇな。連続ドラマで必殺をやってくれるんだ。黙って健闘を祈って観るしかねぇやな。あぁすぱっと行こうって言いながら結局長っ尻になっちまった。すまねぇな。ってなんで小芝居して書いてるんだ俺。
◆ま、あのテーマソングがテレビから流れるだけでマジで嬉しい。来週からの放送に期待しよう。

1月6日(火) 日々
◆雪が降る降る。
◆久しぶりにドカッと降ったけどさらさらのパウダースノーなので雪かきは楽。しかも次男も雪かきの戦力になってきたので本当に助かる。息子が二人とも家を出る頃には年寄りになってるので雪かきマシンを買おうかと思う。写真は
高橋留美子さんの傑作短編をアニメ化した『高橋留美子劇場』。これ漫画も本当に傑作揃い。何度も読み返している。アニメも観たいなぁ。
◆あちこちから倒産の二文字が聞こえてくる。かつてのバブル崩壊のときも凄かったけど、今回はそれに輪をかけてひどいような感触がある。この危機をなんとか乗り切れるのだろうか。
◆今年の抱負のひとつにしたランニングを始めた。いや走るのは好きじゃないんだ。できればバスケやフットサルをしたいんだけど、なかなかスケジュールが合わない。なので、運動不足解消とダイエットのために走り始めた。会社を辞めてからかれこれ10年。その間に15kg近くも体重が増えた。といっても(この話をすると女性陣に怒られるのだが)その頃は体重が45kgだった。なので今現在は60kg。身長は173cmあるので、標準といえば標準で、初めて会う人にも「痩せ型ですね」とは言われるのだが、さすがに15kgも太ると身体が重い。腰回りも肉が増えて昔のジーンズがきつくて穿けない。なので、とりあえず10kg落とす予定。痩せやすい体質なのでたぶんすぐに落ちると思うのだが。

1月8日(木) 日々
◆晴れ。どっぴーかん。
◆なので、放射冷却現象によりかなり寒かった一日。マイナス10度以下だったんじゃないか。今も外は相当冷えている。二冊の本を読んで、一本のドラマを観て、いろいろと思うところがあった。1冊は
西原理恵子さんの『この世でいちばん大事なカネの話』(理論社)、もう一冊というか連載マンガは浅野いにおさん『おやすみプンプン』(小学館)、そしてドラマは脚本家山田太一さんの久しぶりの連続ドラマ『ありふれた奇跡』。何をいろいろ思ったのかを言葉にするのはかなり難しい。どう描くかというのは、自分がどう感じたかではなくて、自分がどう育ってきたかに囚われ続けてしまうんだろうか、とか。感情を丁寧に描くというのは時代に流されていくものなんだろうかとか、どうして悪意というものを激しく描かなきゃならないんだろうかとか、なんだかもういろんなことを考えた。それだけで中編一本書けるんじゃないかってぐらい(^_^;)。なにはともあれ、向田邦子さんと同じぐらい、山田太一さんの描く世界が好きだった。『男たちの旅路』『高原へいらっしゃい』『岸辺のアルバム』等々。山田太一さんの描いた世界も確実に僕の中に残っている。
◆えー! 作家の
ドナルド・E・ウェストレイクさんが亡くなったって。うわー、〈悪党パーカー〉シリーズが大好きだった。また一人、大好きな作家さんが。心からご冥福をお祈りいたします。

1月9日(金) 日々
◆曇りときどき晴れ。引き続き寒い日。
◆今月の20日に発売になる新刊
『わたしとトムおじさん』(朝日新聞出版)の書影がAmazonに出たみたいですね。見本はそろそろ届くはずなのでそのときにまた詳しく。装画を描いてくれたのは、『高く遠く空へ歌ううた』の文庫版と同じくイラストレーターのnanomeさんです。北海道出身で、元同僚の元同僚という同じ広告畑出身の近くて遠い関係の方(^_^;)。カワイイ装画になりました。中身にも楽しいイラストがありますよ。写真は大野真澄さんの〈Vocai's Vocals〉。彼のことをボーカルと呼ぶ人は間違いなく40代(^_^;)。かつて〈ガロ〉で文字通りボーカルだった彼。『学生街の喫茶店』は今も残る名曲。このアルバムはその頃の歌を彼がカバーしたもの。もうスタンダード揃いですね。『学生街の喫茶店』はもちろん『あの頃のまま』『いちご白書をもう一度』『青春の影』『時の過ぎゆくまま』『サルビアの花』『時間よとまれ』などなどなど。お腹いっぱいってぐらいのラインナップ。40代はもちろん若い方にもぜひどうぞ。
ポプラ社さんから『asta*』を、PHPさんから『文蔵』をいただきました。ありがとうございます。
◆さて、『必殺仕事人2009』の連ドラスタート。むー、予想以上にかつての必殺のパターンである〈現代浮世を江戸にスライドして事件を作る〉をしっかりと作っていた。でも、このジャニーズのメンバーだからこそ描けるものがもっとあると思うのだけど。かつての重さや暗さなんか求めてもそれはベクトルが違うだろうから。もっともっと際を歩いてみてほしい。必殺にはそれがあったはず。

1月13日(月) わたしとトムおじさん
◆曇ったり晴れたり。
◆ランニングを初めてちょうど一週間経った。まだまともに走れていないが、確実に距離は伸び、脚力は回復しつつある。体重も二キロ近くは落ちたかな。筋肉痛がまるでないのは、遊びとはいえまがりなりにも10年近く続けたバスケのおかげだろうか。そんな日に新刊見本が届きました。
朝日新聞出版さんの『小説トリッパー』で連載していた『わたしとトムおじさん』です。前にも書いたように、連載時からは相当加筆修正しています。全編にわたって100%修正しました。もちろん物語の内容は一切変わっていませんが、設定などは多少変わった部分もあります。『小説トリッパー』連載と比べてみると改稿作業というのがどういうものなのかの一端が見えるかもしれません。帆奈という少女とその叔父さんのトムの少し変わった日常を描いた物語。舞台を〈明治たてもの村〉という架空の施設に設定しましたが、これは札幌にある〈開拓の村〉と愛知県にある〈博物館明治村〉をイメージしました。挿画のnanomeさんがとてもかわいらしいイラストやマップを描いてくれたのでそれも楽しめると思います。古い建物が建ち並ぶ非日常の空間で日常を過ごす、少しやっかいな問題を抱えた叔父と姪が、どんな風に自分の生き方を見つけていくのだろう。旅をするのだろう。そんなことを考えながら書いていきました。どうぞよろしくお願いします。
◆あれだけ騒いでいるのに偽装とかをどうしてやってしまうのだろう。僕は14年間広告制作会社で勤務してきた。広告という仕事は、思いっきり悪い表現に意訳してしまうと「どれだけ上手に騙せるか」という商売だ。でも、僕がそこで学んだいちばん大きなものは〈正直でなければならない〉というものだった。ごまかせば、それはいずれ跳ね返ってくる。たぶん、それはどんな仕事でも同じだと思うのだが。

1月15日(木) 日々
◆晴れたり曇ったり。
◆以前に、長年執筆に使っているワープロソフト〈egword〉が生産中止になったということを書いた。パソコンのOSというのは常にバージョンアップして、ソフトもそれに合わせバージョンアップするのだけど、〈egword〉は今後はもうそれがないということで、じきに使えなくなってしまうのだ。使い慣れた万年筆が消えてなくなるようなもので、本当に悲しくて困った事態になっていく。だが悲しんでいてもしょうがないので、今現在執筆中の中編のいくつかを別のソフトで書いている。Macでは昔からあるフリーソフトだ。以前もゲームシナリオを書いているときに使っていたけど、調べると最新バージョンは縦書きにも対応していたのだ。多少の違和感はあるものの、慣れるしかない。少なくともマイクロソフトのワードよりは使い勝手がいい。写真は北海道出身の
〈サカナクション〉の新譜『セントレイ』。ポップな仕上がりがいいなー。
◆本当に僕はみみっちい男なので、つまらないことでダウナーになる。同時にいいかげんな男なのですぐに忘れるのだけど。昼間も情けない理由で書く気が失せてしまってゲームに逃避していた。いかんなぁ。
角川書店さんから『野生時代』をいただきました。ありがとうございます。特集の〈わたしの大好きな曲〉というアンケートに答えています。マガジンハウスさんから〈ウフ.〉をいただきました。ありがとうございます。こちらでは短期連載で『六条辻亭へどうぞ』という物語を始めました。天才と呼ばれた大学院生が何故かレストラン〈六条辻亭〉のウエイターになってしまい、それを悲しむ親友が大学院に戻るように説得するため、毎晩そこにご飯を食べに通うという物語。五回連続です。よろしくお願いします。

1月16日(金) 犬でも猫でも
◆雪が降ったり晴れたり。
◆そこに落ち着いてしまうことは、やっぱり怖いことなのだと思う。何のことを言ってるのか判らないだろうけど極めて個人的な思いなのでスルーしてください。最近我が家の愛犬の毛取りブラシを新しくした。するとこれが今までのよりもきれいに取れる取れる。すっかり毛並みも良くなってしまって今までよりふわふわしてる感じがする。ブラッシングをすると怒るのだが、その怒りが以前より柔らかくなったので本人もいや本犬も気持ちがよいのではないかと。写真は大好きな
大島弓子さんの新しい選集で、これは名作『綿の国星』。これを読んだことがないという猫好きは信用ならないぐらいの猫まっしぐらの本だ。個人的には犬と亀しか飼ったことがないのだけど猫も好きだ。ちなみに小さい頃に実家で飼っていた亀の名前は紋次郎と大五郎で名付け親は江戸時代劇好きな父だった。犬はダン(モロボシ・ダンね)。年代が判る名前だー。
「必殺仕事人2009」は、この感じでこなれていくのでしょう。いいと思います。山田太一さんのドラマ『ありふれた奇跡』は、不安定さを狙って書いた脚本を消化しているのだとしたら、仲間由紀恵さんの演技が素晴らしいのか中途半端なのかまだはっきり判らず。もう少し見ると思う。でも、細かいディテールがさすがだと唸らせる。こんなにもどうでもいいところに目が行ってそれが登場人物の背景を膨らませて、同時に台詞回しがきちんと入ってくる作品を書ける人は、今は本当にいないんじゃないか。つまり、小説でいうところの〈行間が読める〉ドラマ。
◆昨日の日記で
『六条辻亭へどうぞ』は五回連続と書きましたが四回です。すいません(^_^;)。
集英社さんから『小説すばる』を、日本出版販売さんから『新刊展望』をいただきました。ありがとうございます。『小説すばる』のいくえみ綾さんの犬エッセイマンガがかわいいです。

1月17日(土) 日々
◆晴れたり曇ったり。
◆この時期、亡父が最期の闘病をしていた。週末になるとまだ小さかった二人の息子を車に乗せて、雪道を旭川市まで走った。夜中に帰宅中に猛吹雪に見舞われて、これで事故ったら洒落にならんなと思ったことが何度もあった。人生とはまたそういうときに限っていろいろ起こるもので、危篤との連絡を受けて行こうと思ったら車が壊れて代車を至急借りたり、まだデビュー前でゲームシナリオの仕事をしていたのだけど、それが途切れて生活苦だったり。なんだかもういろんなことが頭を駆け巡る。というわけで命日には少し早いけど、近々に実家に線香を上げに行ってこようと思う。写真は新しいMacBook Proなのだけど、実は今現在使っているのが、どうもCDDVDドライブがいかれたらしい。最近は映画を観るときぐらいしか使わないのだけど、どうしようかなぁと思案投首。
◆父の死のことを、いつかは作品という形に消化して書かなきゃならないだろう、と、2001年当時のここの日記に書いている(現在は非公開中)。そろそろ書こうかな、という気もしている。
◆何度も今年もたくさん出る、と書いていますが、じゃあ『わたしとトムおじさん』に続いて何が出るのかというとあくまでも予定ですが、
『ブロードアレイミュージアム』『マイ・ブルー・ヘブン 東亰バンドワゴン』『Cow House』『早坂家のこと』『僕たちの旅の話をしよう』『バクシリーズ(タイトル未定)そして書き下ろしが一本。文庫本が何冊かです。よろしくお願いします(『マイ・ブルー・ヘブン 東亰バンドワゴン』は『オーバー・ザ・レインボゥ 東亰バンドワゴン』を改題したものです)。

1月19日(月) 日々
◆温度高くて風強し。道路がひどい状態。
◆四駆さえ埋まるような中通り。除雪をしていない道路には固められた
雪が20センチ程も積もっているので、それが融けるともう大変。以前僕はジープに乗っていたのだが、そのジープでさえ脱出不可能になることがある。そんな天気。写真はルイ・マル監督のDVDBOX。〈地下鉄のザジ〉はいいよねー。
◆むろん名探偵が大好きなので、颯爽と現れて「さて、皆さん」と快刀乱麻を断つ名推理を披露して全ての謎を解き明かして事件は終わる、というのが大好きだ。でも、あいまいなものも大好きだ。言わぬが花、というのも好きだ。人の心はどうやったって割り切れるものじゃない。夕暮れの色は刻々と変化するし、観る人によってその色見も変わる。わからなかったら、想像してみればいいじゃないかと思う。その奥に潜む心持ちを自分で想像して納得すればいい。なにもかも全てを丁寧に説明されて、何が楽しいと言うんだ。
◆ドリフターズが好きだった。そして今も好きだ。正確に言うとドリフを観て笑い転げてる子供を観るのが好きだ。ドリフの笑いは身体の笑いだ。そういう笑い方をする子供たちの笑い声にホッとする。
◆赤ん坊は真っ直ぐに進んでどこかにぶつかって、何度もぶつかって曲がることや止まることを覚える。多分人間はそうやって真っ直ぐではないことを覚えながら成長する。覚えないと生きていけない。だけど、そうして真っ直ぐではないことを覚えたのなら、もう一度真っ直ぐに歩くことをしないと、その勇気を持たないと、表現ということはできないんだと思う。

1月22日(木) 日々
◆曇り。
◆また締め切りに追われてしまっている。なのでちゃちゃっと。
集英社さんから『青春と読書』を、祥伝社さんから『小説NON』を、小学館さんから『きらら』をいただきました。ありがとうございます。『きらら』には、この間受けた『残される者たちへ』を中心にしたインタビューが載っています。内容はこちらの『きらら』のサイトでも読めますのでよろしかったら。そこにも書かれていますが、実は『残される者たちへ』は、ある映画の脚本を原案にしています。原作というわけではなく、その映画から●●人と●●生と記●というキーワードを抜き出し、それを僕の物語に仕上げたという感じです。未読の方はインタビューを読むと何がキーワードが判ってしまい、ある程度のネタバレになってしまいますのでご注意を。まぁでも固定観念を持って読んでしまう傾向のある人は、その方が最後で怒らずに済むかもしれませんね。ミステリかと思ったらこれかよ!って(^_^;)。あ、脚本が原案だからといって映画化されるわけではないです。写真はボズ・スキャッグスのアルバム〈SPEAK LOW〉。ボズの声って変わらないなー。すごい。
◆『きらら』のインタビューと『編集会議』のインタビューの服装が同じなのは、同じ日に受けたから。
◆眼鏡をずっと掛けてるけど、外すとかなり人相が変わる。強面です。ゴツい方じゃなくて、ほら、よくドラマに出てくる●クザで手は出さないけど細身のずるがしこそうな変態チックな残忍そうな奴。あんな感じ(^_^;)。担当編集の若い女性たちからは「眼鏡しててください」と言われます。

1月24日(土) ちょっとまずい
◆曇り。道路はツルツル。
◆雨が降ってさらに冷え込むという最悪のパターンで道路はツルツルになって、さらに今日は雪が軽く降ってそのツルツルを覆い隠すというさらなる悪循環。で、執筆の方も締め切りが
とんでもないことになってしまって焦っているのだけどいただきものがあったので、ささっと更新。早川書房さんから『ハヤカワミステリマガジン』をいただきました。『僕は長い昼と長い夜を過ごす』連載中です。そろそろ佳境に差し掛かるかと。筑摩書房さんから『ちくま』をいただきました。ありがとうございます。エスクァイアさんから『エスクァイア』をいただきました。今号には僕の書いた書評が載っています。えーと、それから、集英社さんの文芸サイト〈RENZABURO〉連載中の東亰バンドワゴンスピンオフ作品『フロム・ミー・トゥ・ユー 東亰バンドワゴン』二回目がアップされました。本編とは違い、毎回語り手が変わりますが、今回の語り手は亜美です。亜美と紺の出会いの物語をお楽しみください(今現在、前編の最後に誤った一行が入っていますが直に修正されると思います)。写真は映画〈ムーラン・ルージュ〉のサントラ版。いいよねーこれ。
◆ランニングは続いているが、今日は外出の予定と道路状態でお休み。少し身体が締まってきたかも。

1月29日(金) 膝が痛い
◆曇り。なんだこの暖かさは。
◆締め切りが本当にヤバい状況になっていてなんでこんなに書けないんだとのたうちまわっているんだけど、集英社のC塚さんに「ブログは最低でも一日置きに更新しなきゃダメ」などと言った手前更新する(ここはブログじゃないけどね)。ランニングを初めて順調に距離を伸ばしていたのだけど、膝を痛めてしまった。最初はすぐに治るだろうと思っていたけれど二日経っても痛みが取れない。少し痛みが引いたときに、ウォーキングに切り替えて慣らしたのも悪かったようだ。なんつーか悔しい。走りたいのに走れない。いろいろネットでランナーズニーなるものを調べてはいるが、やはり痛みが消えるまで休むしかないようだ。引かないようなら、病院だよなやっぱり。あー、悔しい。写真は新生バットマン、ダークナイトのフィギュア。僕はフィギュアなどを集める趣味はないけど、これの完成度は素晴らしいと思う。思わずアマゾンでポチッとな、と購入ボタンを押しそうになるのを寸前でこらえている。いつまで堪えられるか。
◆それにしても、最初は100m走るだけで悲鳴を上げていた肺が、ある日を境にすっ、と楽になる瞬間というのはおもしろかった。このままいつまでも走れるんじゃないかと思えるほど呼吸が楽になる。でも、悲しいかな足の方がもたないんだよね。まだ2kmもまともに走れていない。膝よ治ってくれ。