12月1日(火) 師走 ◆晴れたり曇ったり。 ◆日記更新したりtwitterやってる間に書けよてめぇという編集者さんのお怒りは理解しますが月初めなので更新します。すみませんすみません。写真はクリスマス企画アルバム〈A VERY SPECIAL CHRISTMAS〉。確かこれバブルの頃だったよねー。LPが押入れに眠っているはずだ。ポインターシスターズ、ホイットニー・ヒューストン、プリテンダーズ、ジョン・クーガー・メレンキャンプ、スティング、U2、マドンナ、ボン・ジョヴィ、ボブ・シーガー、ブライアン・アダムスなどなどなど、すごいメンバーで作られたアルバム。キース・ヘリングのイラストジャケットも懐かしい。少し前にユニクロでキース・へリングのイラストTが出たときにも世代的には懐かしさしか感じなかったよね。そういえばイラスト集も領収書切って買ったものが部屋のどこかにあったような気がするな(^_^;)。 ◆少しダウナー気味なのを無理やり上げながら日々を過ごす。落ち込むこともあるけど私は元気です。 ◆東京創元社さんからエドワード・D・ホック『サム・ホーソンの事件簿VI』(創元推理文庫)をいただきました。ありがとうございます! このシリーズも好きです。 ◆本当にギアをトップに入れないとマズイ。 12月5日(土) 翻訳ミステリー ◆雪が降ったりしてる。 ◆とにかくトップギアで書き続けてますので、編集者のみなさんごめんなさい。怒らないでください。ここらで更新しておかないと。何かがダメになるので更新します。 ◆インタビューを受けました。こちら、〈翻訳ミステリー大賞シンジケート〉で杉江松恋さんを聞き手に〈翻訳ミステリー愛〉について語ってます。もっと翻訳ミステリーファンを拡げたいとのことでしたが、僕などが力になれるかどうかわかりませんが、週末に更新されていくそうです。全8回に分けて掲載だそうですのでけっこう長丁場ですね(^_^;)。どうぞ週末のお時間をちょっとだけ使ってください。なお、写真で僕の左腕のところに影のように前脚だけ見えているのは倉阪鬼一郎さんの秘書猫、黒猫のミーコ姫です。どこで撮った写真かというと、集英社さんの柴田錬三郎賞のパーティですね。帝国ホテルのホールです。 ◆メディアファクトリーさんから『ダ・ヴィンチ』、徳間書店さんから『本とも』をいただきました。ありがとうございます。『ダ・ヴィンチ』では〈BOOK OF THE YEAR2009〉の総合ランキングTOP50の40位に『マイ・ブルー・ヘブン 東亰バンドワゴン』が入っていました。嬉しいです。あと、シンガーのJUJUさんが『東亰バンドワゴン』シリーズを推してくれてますね。ありがとうございます。 ◆サッカーワールドカップの組み合わせ抽選会。いやー楽しかったね。ワクワクしたね。日本代表はオランダ・デンマーク・カメルーンのグループE。いやもうどこと当たったって強豪には違いないんだから、そういう意味ではいい組に入ったんじゃないかな。とにかく、楽しみだ。万難を排して観られるように日々を生きていこう。Jリーグは終幕。コンサドーレ札幌はあと二歩ぐらい力が足りず来年もJ2。これから誰が残って誰がやってくるのか、来季の編成が始まる。また春を楽しみにしよう。 12月9日(水) 青息吐息 ◆晴れたり曇ったり。 ◆今年最後の最高峰の頂きへ向けて助走中。神様もうちょっとだけ私に命の息吹を与えてくださいとお祈りしたいぐらいだ。ここさえ乗り切れば後は年末に向けて小さな山だけなんだ。毎年こんな師走を迎えているような気がするけど、本当にありがたいことだ。ずーっと作品のことばかり考え続けているので世の中の腹の立つことなんかに目を向けている暇がない。せいぜいが散歩の最中にきちんと愛犬の後始末をしない飼い主に腹を立てるぐらいだ。あ、今年もお歳暮を頂いている。ありがとうございます本当に。ところでゴン中山は本当にコンサドーレ札幌に来るんだろうか。今のところの最大の関心事はそこ。写真は映画『三銃士』。作品はまぁそこそこおもしろいんだけど、とにかく主題歌を唄ったブライアン・アダムス、ロッド・スチュアート、スティングの三人のPVが抜群にカッコいい。何度見ても眩暈がしてきそうなぐらいだ。 ◆新刊『リライブ』(新潮社)はもうあちこちで予約が始まっています。短編集は『うたうひと』(祥伝社)以来の2冊目ですね。主人公というか、狂言回しで〈バク〉がずっと出ていますので純粋な短編集ではないですが、お話自体はそれぞれがまったく独立しています。どうぞよろしくお願いします。 ◆再度宣伝。インタビューを受けました。こちら、〈翻訳ミステリー大賞シンジケート〉で杉江松恋さんを聞き手に〈翻訳ミステリー愛〉について語ってます。出版不況を吹き飛ばす意味でも、もっと翻訳ミステリーを読もう。もちろん、日本の小説もね。あ、私の小説もねヽ( ´ー`)ノ ◆売れない作家という肩書きはある意味では気楽で良いのだけど、いろんなことを知れば知るほど、もっと力が欲しいと思う。もちろん作品自体の力と、様々な現況を打破する力の両方。方法はただひとつ。書くしかない。書くよ。 12月12日(土) 日々 ◆冷たい雨が降ってる。いいよもう雪で。 ◆ひたすら書き続ける日々。こちら、〈翻訳ミステリー大賞シンジケート〉で杉江松恋さんを聞き手に〈翻訳ミステリー愛〉について語ってます。今回は第三回ですね。明日は第四回が掲載されるはずです。さらに、集英社さんの〈レンザブロー〉で連載している『フロム・ミー・トゥ・ユー 東亰バンドワゴン』が更新されました。今回は研人が語り手です。この『研人とメリーの愛の歌』は実は以前に『小説すばる』さんに掲載した短編です。ええっと、2007年の7月号ですね(日記を付けてるとこういうときに便利だ)。可愛らしい短編なのですが、このままだと『東亰バンドワゴン』シリーズのどこにも入らないので、今回、サチの語りを研人の語りにリテイクしました。少しだけ内容も変えてますので、読んだ方にもお楽しみいただけるかと。どうぞよろしくお願いします。なお、来年四月に発売予定の『東亰バンドワゴン』シリーズの新作は書き下ろしです。この連載中の『フロム・ミー・トゥ・ユー 東亰バンドワゴン』ではありません。どんどん情報出しちゃえ。来年1月から、また実業之日本社さんの『ジェイ・ノベル』で新連載始めます。タイトルはたぶん『coffee blues』。主人公は『モーニング』(実業之日本社)の語り手だった〈ダイ〉です。でも続編じゃないです。時代を遡って1991年、30歳の頃のダイの物語。残念ながら『モーニング』の仲間たちは出てきません。もっと出すか。ポプラ社さん『asta*』でも来年新連載でキーワードは〈泥棒〉。文藝春秋さんでもやります。キーワードは〈アメリカとイタリア〉(^_^;)。 ◆東京創元社さんから『ミステリーズ!』、文藝春秋さんから『別冊文藝春秋』をいただきました。ありがとうございます。 ◆あ、写真は岩岡ヒサエさん『星が原あおまんじゅうの森』(朝日新聞出版)。おもしろいです。 12月14日(月) さらに書き続ける日々 ◆曇り。雪も降る。 ◆年末進行を乗り切ったとしても1月中に既に締切りが7本もあったという辛くも嬉しい状況。とりあえず皆さんのおかげで小路幸也は来年もご飯を食べていける見通しがつきました。ありがとうございます。写真はたまに眺めたくなるエドワード・ホッパーの本。若い頃はポスターを壁に貼っていた。そういえばポスターを壁に貼らなくなって何十年経つんだろう。 ◆太田出版さんから『クイック・ジャパン』、角川書店さんから『野性時代』、日本出版販売さんから『新刊展望』をいただきました。ありがとうございます。『クイック・ジャパン』は〈AKB48〉の特集。そうかー、〈AKB48〉っていうのはそういうことだったのか。おぼろげだった彼女たちの像にようやくピントがあった。まぁいずれにしても娘(下手したら孫)みたいな年齢の女の子たちってことだ。ゆるやかに微笑んで見守るしかできないんだからいいや(なにがいいんだ)。 ◆柔道、足取りは一発反則になったそうな。まったく素人ですがいいと思います。あのタックルのような技はどうしても好きになれなかった。 ◆何かを忘れているような気がするのですが、日々いっぱいいっぱいなので勘弁してください。 12月16日(水) リライブ ◆隣町はすごい積雪なのに、ここだけ降らない。 ◆相変わらず犬の散歩以外は机にとりついていますが、そんな日に見本が届きました。今年最後の新刊『リライブ』(新潮社)です。装幀はこんな感じになりました。今までにない雰囲気に仕上がったのではないでしょうか。二冊目の短編集です。始まりは『小説新潮』の担当Aちゃんから短編掲載のお話をいただいたのです。そのテーマが〈人生が二度あれば〉でした。で、打ち合わせしているうちにじゃあ〈恋愛〉をベースにして、そしてちょっと不思議な感じでと決まって〈バク〉が生まれたのです。書いてみるとどんな感じでもイケそうな気がしてそのまま〈バク〉は『小説新潮』の編集長が決めるけっこうムチャ振り(^_^;)なテーマに沿って不定期で登場して、それがこうして一冊にまとまりました。なのでタイトルがなかったので、単行本の担当編集Oくん、『小説新潮』担当のAちゃん、そして前担当のGさんなど皆でよってたかって検討した結果『リライブ』に決まりました。掲載時から多少加筆修正しています。ここで何度も書いていますが、前担当のGさんとは10万部売れたら店頭用の大きなYonda!のパンダ像(足の長さぐらいあるやつ)を貰う約束しています(ムリ、ゼッタイ)。どうぞよろしくお願いします。 ◆うわー、今数えたら今年はアンソロジーや文庫を入れるとこれで13冊目になるんだ。本当に月刊小路幸也だったんだな。単行本だけでも(書き下ろし文庫含め)7冊か。買っていただいている皆さんには本当に申し訳ないです。連載終了分はこれで相当出したので、こんなに続くのはもうないと思います。 ◆ファイアーエムブレムをやってる人はタイトルに関しては苦笑いで済ますようお願いします。 12月21日(月) 日々 ◆雪が積もった。 ◆ここらで更新しないと何かがダメになるので、怒濤の執筆の休憩時間に書いて更新。といっても何もネタがない。何せ散歩以外はどこにもいかない日々がもう何週間も続いているのだから。先日は、旧友が家に来てくれて食事会をした。喫茶店でのアルバイト時代の仲間で、もうかれこれ四半世紀の付き合いだ。25年は長い。何も考えずにただ遊びまくっていた時代から、お互いに家のローンを抱えて子供が大きくなって教育費の心配や世間の景気を気にする年にまでなってしまった。ふと見れば友人も僕も白髪だらけだ。さらに見れば友人も僕もおでこがやけに広いように思えるがそれは言わない約束で。人生とは何であるかをしみじみと考える。考えてもしょうがないので、楽しく笑って美味しく鍋を囲み、酒を飲んで語り合います。 ◆集英社さんから『小説すばる』、『青春と読書』、祥伝社さんから『小説NON』、筑摩書房さんから『ちくま』、PHPさんから『文蔵』をいただきました。光村図書のOさんから四方田犬彦さん『子供は悪いのが好き』をいただきました。ありがとうございます! 『ちくま』では『話虫干 story debugger』、『文蔵』では『ラプソディ・イン・ラブ』連載中です。 ◆五合目は過ぎたと思う。頂上はもう少しだ。がんばれ俺。 12月28日(月) 年末 ◆雨混じりの雪。 ◆一週間も更新しなかったのは初めてじゃないか。クリスマスのことも書けなかった。どんだけ切羽詰まっていたのか俺。まぁほぼ毎年のことなのだけど、仕事しかしていない。ありがたいことだ。毎年恒例の書き下ろしを書き上げ、しかしまだ残る締切りに向かう前にささっと更新。正月開けてもすぐに締切りがたくさん迫っているので、たぶんずっと気を緩めないと思う。緩めるとしたら、確か1月発売のDS〈ドラゴンクエストVI幻の大地〉が発売されたときじゃないか。 ◆中山雅史がコンサドーレ札幌に来た。この嬉しさをどう表現すればいいのか。彼ほど多くの伝説を纏った日本代表はいないだろう。とにかく彼のプレースタイルが大好きだ。彼がピッチに立った瞬間の胸の震えは言葉にできない。魂という言葉がよく使われるが、中山雅史はまさに魂のプレーヤーなのだ。現実的な話をすると、いかにJ2とはいえ、今のゴンが素晴らしい活躍をできるとは思えない。J2のレベルはそれほど低くはない。おそらくは凡庸な結果に終わるだろう。それでも彼が若きコンサドーレ札幌に存在するというだけで、何かが変わるという期待感に溢れる。もちろん、この予想を覆して素晴らしい結果を残してくれれば、また新たな伝説を彼は纏う。あぁもう来春が楽しみでしょうがない。赤黒のユニフォームを着たゴン中山が再びピッチに立つ姿を見たくてしょうがない。想像するだけで涙が出てきそうだ。 ◆幻冬舎さんから『papyrus』、新潮社さんから『波』をいただきました。ありがとうございます! ◆髪も切ってないし髭も剃っていないしずっと同じ服を着ている。今の私の姿は『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の茶川さん(吉岡秀隆)が芥川賞を狙って執筆していた様子を想像していただければそのままオッケーです。いやなにも狙っていないけどね。細々と食っていければそれでいいんだ来年も。野望はあるが野心はない。 12月29日(火) さらに年末 ◆曇り。融けて凍ってツルツル。 ◆ようやく犬を洗えた。実家に帰る前に洗わなければと思っていたのだがまるでできなかった。さっぱりしたのだが、本人は疲れたらしく昨日今日は随分と大人しい。もうおばあちゃんだからね。その割りには元気なんだが。写真は気に入ってずっとアルバムを買い続けているミュージシャン〈羊毛とおはな〉の初めてのフルオリジナルアルバム『どっちにしようかな』。これはかなり良いんではないだろうか。今まで静かに眠っていたメジャー感のある楽曲が非常に多い。テレビ番組のテーマソングに選ばれた曲もあるようだ。一気にメジャーシーンに躍り出てもいいと思うのだが、でも今のゆるやかなスタンスのままでももちろんかまわない。良いものは、良いのだ。 ◆映画『容疑者Xの献身』。観たからいいや、と思っていたけど、よく考えたら小説を読んだだけで、数ある予告のムービーを勝手に脳内処理して、映画を全部観た気持ちになっていたのだった。たまにそういうことがある。予告だけで、全編観た気になってること。 ◆髭は剃りました。昨日誤解を受けかねない表記をしましたが、下着は取り換えておりますしお風呂も毎日入ってます(^_^;)。髭といえば最近ますます白髪率が増えてきている。もう少ししたら髭が全部白髪になりそうなぐらい。髪の毛も全部白髪になってくれないかなぁ。まだらでどうもよろしくない。 12月30日(水) 帰郷 ◆曇り。今夜から荒れるということだけど。 ◆なんとか今年の締切り分を思いっきり過ぎてから年内に消化。しかしこれから長い新年1月の締切り分が始まるのだ。気を抜くと年末正月の空気で弛れてしまうので、このまま書き続ける。実家などに帰っている人も多いのだろう。僕も故郷の町を離れて30年も経ってしまった。同じ北海道だしそんなに離れてはいないのだけど、故郷以外の町で暮らした年数の方がはるかに長い。札幌の街ならどこでも案内できるけれど、旭川の町はほとんど案内できない。そもそもいろんなものが変わってしまって何も判らない。それでも、きっと死ぬまで、故郷の町に立つと過ごした日々が鮮明によみがえってくるのだろう。皆さんの故郷はどこですか。今は懐かしい人たちと過ごしていますか、それとも今の自分の居場所で懐かしく思っていますか。 ◆実家で暮らしていた頃は、我が家が親族の中心だったので皆が集まってくる年末正月だった。家族を持ってからは実家に帰るばかりだ。年末正月を自宅で過ごしたことがない。その日がいつやって来るのかと毎年思う。 ◆2010年がやってくるのかー。子供の頃、それはとんでもない遠く、そして明るい未来の年代だったはず。残念ながら、道路は透明チューブになってないし空飛ぶ車はないしロボットが家族にもなっていない。それでも未来に絶望したりしないよ。 12月31日(木) 大晦日 ◆晴れてたけど、夜になって雪雪雪。 ◆新年は雪かきで一日が始まるらしい。今年も終わる。おかげさまで、本当におかげさまで今年も来年の米の心配をしないで年末を迎えられた。何事もなければ来年も専業作家として家族を支えていける。デビューした頃の目標はまさしくその状態を維持することだったけど、なんとかこうしてやっている。僕の作品をおもしろいと声を掛けてくれる編集の皆さん、それを本にしてくれる出版社、そしてお店に並べて売ってくれる本屋さん、購入して応援してくれる読者の皆さん。ただただ、感謝しかない。応援の声に応えるには、もっと良い作品を書き続けるしかない。それが出来ているか、出来るか、不安と戦う毎日だけど、それこそ望んでいたもの。ありがとうございました。 ◆でも、デビュー当時のハングリーさは、生活が安定したことで確実に消えている。それが作品にどう反映しているのかはわからない。その消えたものを埋めるのは、もっと高みへと思う気持ちなんだろう。自分の作品の質の高度を上げたい。常にそれを忘れないようにしたい。阿るな、群れるな、侮るな、と自分を叱咤する。来年も、このサイトのタイトルのように走れるだけ走ります。 ◆世の中は何にも良くなっていない。どうすれば良くなるのかもわからない。でも、たとえば、一冊の本に、読書に、安らぎや楽しみを求める人がいる限り、まんざらこの世界も悪くないと思う。今年一年ありがとうございました。2010年も、どうぞよろしくお願いします。良いお年を!