4月2日(木) エイプリル ◆晴れたり曇ったり。暖かい一日。 ◆4月は生まれた月で、北海道でもようやく雪が完全に融けて本格的な春が訪れる季節なので、好きだ。ここ数年は『東亰バンドワゴン』シリーズのおかげでいちばん東京に通うことが多い月でもある。今月はほぼ半分東京にいるんじゃないか。各担当編集様、何かありましたら連絡ください。写真は世界一のレストランとして有名になっている〈エル・ブリ〉のタイトル通りの本。でかいし分厚い!(10センチぐらいあるんじゃないか)そして内容も濃い! 年間200万件もの予約が入るけど、実際に食事ができるのはわずか8000人というレストラン〈エル・ブリ〉の一日を写真とレポートとレシピ、そして仕事に関するメソッドと、何もかも惜しげもなくさらけだしたものすごい本。レストラン関係者のみではなく〈いい仕事〉をしたい人は必読だと思う。高いけど(6000円!)、それだけの価値は十二分にある。むしろ一生の教科書だと思えば安いぐらいだ。たぶん、レストラン関係者はこの本を読むと打ちのめされると思う。でも、実は当たり前のことをすごい高いレベルでやっているだけなんだと理解できる。〈きちんとした仕事〉をしたいと思ったら、まずこの本を読むといい。自分はどれだけいい加減に毎日を過ごしてきたのかと愕然とするから。むろん僕も落ち込んだ。自分はまだまだだと。がんばろう。 ◆世界平和とか環境がどうしたこうしたとか声高に叫ぶことよりも、それぞれがそれぞれの仕事を高いレベルで全うしていれば世の中は良くなるんだと思う。でも結局今の日本の社会構造がそうしたいと思っていてもそうさせてくれない。たとえば大阪府知事のやり方を全面肯定はしないけど、どうしようもない日本国に一石を投じてさらに波紋を拡げるためには、彼は今現在実に真っ当なやり方を選択していると感じる。危険性をはらんではいるけれど、〈強い心〉を持った人間が〈強い行動〉に出ないと、たぶんもう日本は何も変わらない。できればその〈強さ〉の裏側に〈優しさ〉が欲しいのだけど。 ◆それはないものねだりというのは歴史が証明しているけど、それでも〈強い優しさ〉というもので世界が変わってくれることを願う。この日本が世界の見本になるような平和で強い国になることを。 4月4日(土) 見て読んで感じて考える ◆晴れたり曇ったり。 ◆先月、コピーライターの土屋耕一さんがお亡くなりになられた。僕らの時代で広告に携わった人間なら知らない人はいない。間違いなくひとつの時代を象徴し、ひとつの時代を創った人だった。そして広告に携わった人間なら好きなコピーライター嫌いなコピーライターがはっきりと分かれるのだけど、僕は土屋さんのコピーは好きだった。奇をてらわない、しっかりとした量感のあるコピーだったと思う。24歳から38歳まで、広告の世界で14年間仕事をしてきて学んだことは、創作をするためには『見て読んで感じて考える』ということをちゃんとしなければダメだということ。カッコいいポスターを見て、コピーを読んで、デザインを感じて、そしてどうしてそれがカッコいいのかを考える。そういうことをきちんとしないと自分の身体の中に入ってこない(むろん、天才は別として)。土屋さんの残した広告も間違いなく僕の栄養のひとつになっている。慎んでご冥福をお祈りします。ありがとうございました。写真はコピーライターを目指す人なら読んでおいた方がいい『最新約コピーバイブル』。これも僕の教科書のひとつ。本棚には『新約』と二冊ある。 ◆もっと勉強をしておけば良かったなぁと思う。この歳になると新しいものを吸収することがだんだんと追いつかなくなる。若いころは空気を吸うように吸収できたのにと。新入学の季節。若者よ、書を携えて街に出ろ。本を読んで街の風を感じて歩き回ることが、現代の文武両道だ。いや、たぶんだけど。 4月5日(日) 日々 ◆晴れたり曇ったり。 ◆春の穏やかな天気が続く我が家近辺。そんな気持ちの良い日曜日の昼間に試合が二つ。コンサドーレ札幌も北海道日本ハム。しかし、どちらも負けた。しかもひどい負け方だ。特にコンサドーレは今季一番の悪い試合。開幕から少しずつ気になっていた弱点が一気に噴出した感じだ。早く激しいプレスにまるで対応できていないし、逆に強い気持ちでプレスに行けない。つまり戦う気持ちが伝わってこない。それでも開幕試合はそれが感じられたのだけど、負けが込む度にどんどん萎んで行ってる。これはもういいわけの仕様がない。気持ちを切り替えて、少しずつでも前進する姿を見せてほしい。日ハムは、うーん、打力は明らかに昨シーズンより上がっていると思うんだけど、言いたくないけどベンチワークが気になるなぁ。それでいいの? と思うところが毎試合続く。開幕3連敗はキツイぜ。こちらも気持ちを切り替えて、初勝利を目指してほしい。頑張れ。写真は『私立探偵濱マイク』のサントラ盤。聴くと、燃える。車の中で聴きたいぜ。 ◆PHPさんから『文蔵』を、ポプラ社さんから『asta*』をいただきました。ありがとうございます。 ◆明日は次男の中学入学式。中学は、親の懐から巣立っていく第一歩だと思う。まぁ色々がんばれ。 ◆俳優中村雅俊さんの長男が大麻所持で逮捕。中村さんは涙ながらに引退させると会見したそうだ。青春時代に多大な影響を与えてくれたドラマに多数出演した中村さん、そして同じ子を持つ親だけに複雑な気持ち。クスリに走るな。そんなものに頼るな。心を強くしろ。 4月6日(月) 日々 ◆晴れたり曇ったり。風が冷たかった。 ◆ポプラ社さんと〈少年探偵〉シリーズが大好きだったと話していたおかげで、『asta*』では思いっきりそれについてのコラムを書かせてもらって、しかも今現在、あの当時のままの装幀で文庫展開している〈少年探偵〉シリーズをいただけた。それだけでも嬉しかったのに今度はなんとその文庫の解説も書かせてもらったのだ!(言っていいよねフライングだったらごめんなさい)。たぶんこの次かそこらに文庫化されるはずの『海底の魔術師』です。あの江戸川乱歩ですよ。小学校のときの初めての読書体験で、ご飯を食べるのも忘れて夢中になった小説シリーズの解説を書けたというのは、これは物書きとして相当に幸福なことじゃないだろうかと思う。生きてて良かったー! と織田裕二みたいに叫んでもいいはずだ。写真はそれとは何の関係もない『天空の城ラピュタ』のサントラ。何故か昨日ぐらいから『君をのせて』がずーっと頭の中に流れているんだ。「さぁでかけよーう。ひときーれのぱーん」 ◆メディアファクトリーさんから『ダ・ヴィンチ』をいただきました。ありがとうございます。 ◆大手メディアが常に真実を伝えているとはもう誰も思っていないだろう、と、思うのは自分で情報収集の仕方を心得ている人で、実は大多数の人はニュースは真実を伝えていると漫然と思ってる。でも、実はニュースを発信する側のスタンスで事実が微妙に歪められているのがほとんどだと思っていい。それに左右されないで生きていくための方法はあるだろうか、と、考えてみる ◆明日からしばらく東京にいる。担当編集様、何かありましたら電話ください。若干余裕はあります。 4月9日(木) 日々 ◆晴れ。暑い。 ◆東京にいるのだが、暑い。どう考えてもこれは夏の気温だ。明日も25度ってなんだそりゃ。それはもう海に行く気温だろう。行きたいよ海。まぁそう予想してほぼ夏の服装をして来ているのだが。例によってインタビューとか打ち合わせとかお食事会とかパーティとか。インタビューはダ・ヴィンチさんでしたので、おそらく来月号に載るのではないかと。写真はたぶん四十代以上の人しか知らない日本を代表する荒ぶる怒れる神『大魔神』のDVD。これ、小さいころに観に行って本当に怖かったんだ。これの造形もすごいよなぁ。今の日本に出てきてくれないか大魔神。 ◆集英社さんの応接室でインタビューを受けていたのだけど、ジャンプで連載している『バクマン』という漫画をご存知だろうか。あのデスノートのコンビの最新作で漫画家を目指す中学生の熱き漫画道ストーリーだ。で、主人公たちが集英社に持ち込みに来るシーンで、集英社のビルのロビー廻りとか打ち合わせルームとかの様子がそのまま描いてある。「おーそのまんまだー」とか読みながら、自分でも数年前までそのロビー廻りで打ち合わせしていた事を思い出していた。もう4年も前、『東亰バンドワゴン』のプロットを当時の担当編集C塚さんに見せたのはここだったなぁ、と。もはや懐かしい。 4月11日(土) 日々 ◆東京も札幌近辺も晴れ。気温差13度。 ◆Tシャツの上にサマーニットカーディガンを着ていたのだが、東京では暑いぐらいだったけど札幌ではさすがに風が冷たかった。お会いした各担当編集の方々、ごちそうさまでした。お疲れさまでした。まだ頑張れますのでよろしくお願いします。パーティは朝倉さんが新人賞を受賞した吉川賞に出席。朝倉さんおめでとうございました。留守にしている間に机の上に溜まっていた手紙や雑誌を整理。各出版社からは続々とあの〈Google〉の問題でお手紙が届いている。まったくめんどくさいことをしてくれるぜGoogle。写真は井上雄彦さんの『スラムダンク あれから10日後 完全版』。なんのことかファンにしかわからないだろうけど、廃校になった学校でのある意味では奇跡のような10日間を綴った本。ああいう時間を共有できるマンガというのは本当に素晴らしいと思う。たぶん一生このマンガが大好きだ。 ◆角川書店さん『野性時代』、文藝春秋さん『別冊文藝春秋』、河出書房新社さん『文藝』、東京創元社さん『ミステリーズ!』、本の雑誌社さん『本の雑誌』をいただきました。ありがとうございました。『本の雑誌』では、去年に続いて〈2009年、私の仕事(予)〉というアンケートに答えています。 ◆世の中知らないことだらけだ。この年になってもいろいろ勉強になるな。将棋の対局中にサイン求めてもいいんだって知らなかったよ。ふーん。 4月13日(月) 日々 ◆晴れ。20度を越えたのではないかという暖かい日。 ◆中学生の娘を残し国外退去処分が決定し、今日帰国したフィリピン夫妻。密入国、しかも偽造パスポートではいかんともしがたいと僕も思う。それにしても今回の事件に限らずマスコミの騒ぎ方やひいてはその在り方をなんとかしてほしいと思うのは僕だけだろうか。テレビにしても新聞にしてもどう言えばいいのか、品が無さ過ぎる。いや違うな、下品なメディアがあってもそれはそれでいいんだ。それはあって然るべきだけど、そうではないメディアも……いやそれも表現が妥当じゃないな。どう言えばいいのか考えておこう。写真はどうしてこんなに可愛いのだろうオードリー・ヘプバーンのDVDBOX。この人の持つ可憐さや美しさを越えた女優さんってこれまでに出てきただろうか。 ◆コンサドーレ札幌は日曜日の試合で久しぶりのホームでの勝ち試合を逃した。開幕試合で見せた今季のコンサドーレの試合はこうだ、というものがほとんど薄れてしまっている。もう一度、戦え。 ◆僕の小さいころから〈不良もの〉というのは定番でたとえば〈夕焼け番長〉なんてあったし〈男一匹ガキ大将〉なんかもあった。そういえば〈愛と誠〉も不良ものだなぁ。〈ガクラン八年組〉なんてとんでもないものもあったな。最近は〈ワルメン〉と言うんですか、その辺りが流行っているんだけど、マンガに限らず音楽の世界でもヒップホップ、ラッパーを中心にすっかり〈悪そうな連中〉が定着している。まぁ〈悪そう〉なだけで本当はいい人ならかまわないんですが、ここのところのブームにはほんの少しの違和感を感じる。その違和感をうまく説明できないんだけど。なんか今日はそんなのばかりだ。 4月14日(火) シー・ラブズ・ユー ◆晴れたり曇ったり。急に気温が下がった。 ◆髪の毛を切ってきた。基本的におでこが後退しているのだが、ここ何年かは持ちこたえているような気がするが気のせいかもしれない。そしてつむじが二つあるしおでこ部分以外は多毛なので、昔からどうも髪形が決まらない。ま、決まったところでイケメンではないのでどうしようもないのだが。などと言ってる日に見本が届きました。文庫版『シー・ラブズ・ユー 東亰バンドワゴン』(集英社文庫)です。おかげさまで今月24日に第四弾『マイ・ブルー・ヘブン 東亰バンドワゴン』を発売する『東亰バンドワゴン』シリーズの二作目です。一作目『東亰バンドワゴン』は発売前から各方面に評判が良くていざ発売してみるとあっという間に増刷が決まり、続編決定。でもまぁそのまま書けばいいんだ、と気負うこともなく、舞台になった東京の下町を担当編集さんとそぞろ歩きして構想を練って(そういえばそれが初めての〈取材の旅〉でした)いたら、根津神社で旦那さんが外国人のカップルの結婚式に出会ってマードックと藍子みたいだ、と感激して。そんなこんなで出来上がった作品です。単行本から多少(何行か)書き加えた部分はありますが、基本的には変わってません。どうぞ文庫本もよろしくお願いします。 ◆そういえば、このシリーズで何故か人気の脇役、IT企業社長の藤島くん。シリーズ初回から出ているレギュラーなのに、今まで下の名前が出ていなかったんです。で、集英社のサイトで連載中の『フロム・ミー・トゥ・ユー 東亰バンドワゴン』の次回更新でようやくフルネームが出てきます(^_^;)。 ◆太田出版さんから『クイックジャパン』をいただきました。ありがとうございます! 4月15日(水) サイン会 ◆曇り。少し雨も降る。 ◆二日続けてランニング。始めてすぐに痛めた膝が完治してからは特に支障はない。二、三キロなら休まずに走れるようにもなった。東京でいつも泊まるホテルから皇居もそう遠くはないので、余裕があるときには一式持っていこうかなぁと。写真は大好きな松浦弥太郎さんの『場所はいつも旅先だった』(ブルース・インターアクション)。この人の本は絶対に買ってる。 ◆もう案内がこちらに出ているようなので告知します。デビューして初めてのサイン会は、地元札幌の三省堂書店さんで。5月16日(土) 午後四時からです。ステラプレイスに新しくオープンしたところですね(以前の旭屋書店さんのところ)今月24日発売の『マイ・ブルー・ヘブン 東亰バンドワゴン』(集英社)お買い上げの方先着100名に整理券を配付するとか。その他の詳細は僕も聞いていないので、すみませんがお店の方に確かめてください。普通に考えると絶対100名なんか無理。なので、これを読んでいる地元の関係者の皆さん、すみませんがよろしかったら、新刊を購入して整理券もらって当日並んでくださいませんか。たとえば僕が14年勤めた某広告制作会社YPの元同僚の皆さんとか同窓会をやるぐらいの気持ちでぜひお願いします。サイン会はかなり恥ずかしいけど、ファンの方に直接お会いできるかと思うと楽しみです。よろしくお願いします。 ◆コンサドーレ札幌は草津とアウェイ。2-1でようやく勝利。今までと何が違うかと言えば、やはりメンタル面ではないかと思う。先制されたのだが、それが疑惑のPKだった(あれがPKはキツイだろ)。なので気落ちせずに逆にこの野郎という気持ちになれたのではないかと思う。北海道日本ハムもようやくホームの札幌ドームで勝った。これで2チームとも波に乗ってくれればいいのだけど。頑張れ! 4月17日(金) 日々 ◆晴れ。暖かい一日。 ◆今日辺り、文庫になった『シー・ラブズ・ユー 東亰バンドワゴン』(集英社文庫)は店頭に並んだだろうか。皆さまどうぞよろしくお願いします。それと、最近あまりにも新刊を出し過ぎているので印象が薄れてしまうのだけど、先月に出た『ブロードアレイ・ミュージアム』(文藝春秋)もどうぞよろしくです。写真はその本を捧げたデイモン・ラニアンの『ブロードウェイの出来事』(新書館)。何度読み返したかわからない。 ◆いただきものがたくさん。西條奈加さんから『恋細工』(新潮社)をいただきました。西條さんありがとう! おもしろかったです。東京創元社さんから貫井徳郎さん『愚行録』(創元推理文庫)を、小学館さんから『きらら』、日本出版販売さんから『新刊展望』、実業之日本社さんから『ジェイ・ノベル』、マガジンハウスさんから『ウフ.』をいただきました。『六条辻亭へどうぞ』の最終回が掲載されています。『ウフ.』は今号で残念ながら休刊。担当編集のNさん、Sさんお疲れさまでした。『六条辻亭へどうぞ』はまたどこかで皆さんにお届けできるかも(あくまでも、かも)です。そのときにはよろしくお願いします。集英社さんから『小説すばる』『青春と読書』をいただきました。『青春と読書』には、先日の中山うりさんとの対談が載っています。タイトルは〈天然ノスタルジー〉。二人とも曲や物語を作ると意識しないのにどこか懐かしい香りがするものが出来上がってしまうという話をしていて、うりさんがそう言いました。なんか言い得て妙かなと(^_^;)。よろしければご一読を。 ◆今日が誕生日ということで掲示板にもお祝いの言葉が。ありがとうございます。ま、この年になると誕生日だからといって何もないんですけどね(^_^;)。自分へのプレゼントに靴を買いました。 4月20日(月) マイ・ブルー・ヘブン 東亰バンドワゴン ◆晴れ。暖かい日。 ◆また明日から東京、そして大阪と京都にもおじゃまします。今月24日に発売の新刊『マイ・ブルー・ヘブン 東亰バンドワゴン』(集英社)のキャンペーンで、24日には京都・大阪の本屋さんを廻ってきます。どこを廻るのかは聞いてないのですが、よろしくお願いします。見本がまだ届かないけど、発売日まで帰れなくてスキャンできないので、もらったデータで写真を。こちらです。きれいな青ですねー。今回は本編ではなくスピンオフなので、装幀もイメージを変えて、今までの白地から色地に変更しました。何度も紹介していますが、本編の語り手であるサチと勘一が出会った終戦当時の二人のお話です。サチが実は元華族の娘だったという設定は最初からあったものです。ですから、サチの語り口調も勘一みたいに下町江戸っ子ではなく、山の手言葉と呼ばれるような部分もほんの少し意識していたのです。シリーズ化したときから、いつか生きているサチを書いてあげようと思っていました。連載時の『オーヴァー・ザ・レインボゥ』から改題しましたが、実は最初からどっちにしようかなと悩んでいたのですが、単行本化にあたり内容も修正していく中でやはりこちらの方がしっくり来るかと変えました。物語の大筋は変わってませんが、連載時からかなりの部分を加筆修正していますので、その辺も楽しんでいただければと。シリーズ中のいくつかの設定の理由も今回明らかになってます。どうぞよろしくお願いします。 ◆幸いにもまだ続けられるようなので、来年の春にはまた本編に戻ってお届けしようと思ってます。いつか、〈春は東亰バンドワゴンが出る季節だね〉とたくさんの人に認識されればいいなぁと(^_^;)。 ◆コンサドーレ札幌は首位でここまで負けなしのセレッソをホームに迎えて、なんと大方の予想を思いっきりひっくり返して、まさに〈ジャイアントキリング〉の4-1の勝利! 素晴らしかった。どこか気の抜けたようなセレッソのDF陣を切裂きっぱなしでものの見事なゴールラッシュ! こういうサッカーを続けていけば、まだまだひっくり返せる時間はある。来週も勝って三連勝と波に乗れっ。 4月22日(水) 東京 ◆晴れ。暑い。 ◆東京にいる。集英社さんの会議室でサイン本を作ってきた。ところでこれは集英社で打ち合わせとかやって、何か飲み物を頼んだことがある方なら知っている人もいるかと思うが、〈ゆずソーダ〉が美味しい。僕はいつもそれだ。最後にグラスの底に残ったゆずを食べるとまた美味い(今日は食べ損ねた)。機会があったらぜひ。写真は映画〈ヴィニシス 愛とボサノヴァの日々〉。もう東京では公開しているころだろうか。札幌ではどこでやるのかなぁ。ボサノヴァという音楽を好きな人なら誰でもこの人の作った唄を知っているはずだ。僕は二十歳ぐらいのときにアストラッド・ジルベルトの〈おいしい水〉を聴いてボサノヴァが好きになり、その作者であるヴィニシスのことも知った。この映画は彼の偉大な足跡を追ったドキュメンタリー。予告編を見ただけで、とにかくボサノヴァ好きならたまらない映像満載だった。ぜひこれは観たい。それにしてもこの写真は渋い。こんなおっさんになりたいものだと思う。 ◆ところで大好きな桑田佳祐さんの『音楽寅さん』が復活した。これは嬉しい。また楽しみがひとつ。 ◆ところで僕は町を歩いているとよく道を尋ねられる。東京に来ても、そんなに歩き回るわけでもないのに、信号待ちなどで「あのーすみません」と来る。日本人なら「いや僕東京の人間じゃないんですみません」と愛想笑いで立ち去ることもできるが、今日なんか丸の内で外国人に道を聞かれた。幸い知ってるホテルだったので一緒に歩いて送ってあげた。とても喜んでくれたが、実は道順を英語で説明できなかっただけだというのは内緒だ。 4月23日(木) 大阪と京都 ◆晴れ。 ◆東京からまずは大阪へ。大阪は昨年新幹線で通り抜けただけで、実際に訪れるのはほとんど30年ぶり。ずいぶん年を取ったなぁと思う。夕方から懇親会のようなものに出席し、多くの本屋さんたちとご挨拶。東亰バンドワゴンシリーズは、東京のお話なのに関西方面で人気があって、こちらの本屋さんにはものすごくお世話になっている。実際、文庫になった二冊の解説を書いていただいたのはお二方とも関西の書店員さんだ。出席いただいた書店員の皆さんありがとうございました。どうぞ今後ともよろしくお願いします。写真は昨日集英社さの会議室で作った『マイ・ブルー・ヘブン 東亰バンドワゴン』のサイン本。毎年こんなにありがとうございます。ありがたいです。 ◆そういえば、昨日集英社さんからの帰り道。少しぶらぶらしてホテルに帰るかと、神保町辺りを歩いていると横断歩道の真ん中で小学館のSさんにバッタリ。「え? 来てたの?」「そう、来てたの」と二人で笑い合ってあれこれと今後の仕事について少し立ち話。まぁよくある偶然だけど、十秒でもずれてたらばったり会わなかったわけで、こういう偶然を僕はとてもうれしく感じる。 ◆夜は京都へ移動して宿泊。京都も修学旅行以来(^_^;)だ。まぁ今回はゆっくり観光している時間はないので、いずれまたゆっくりと訪れたいと思う。明日は、京都から大阪へと書店さん廻り。 ◆そして今日の朝、東京のホテルの部屋でテレビを観ていたら飛び込んできたニュース。草なぎくん、なにやってるんだ君は。人気者は自分がどれほどの影響を社会に与えるかを今一度考えた方がいい。 4月25日(土) 帰宅 ◆京都・大阪は大雨。札幌は曇り。 ◆実は少しの間だけでも大阪観光、というか、ここを見てこようできれば椅子でも買ってこようかと思っていたのだけど雨で断念。傘持ってないし、雨の日に歩き回るのは嫌だし。たぶんまた今度の機会にしなさいと神さまが言ってるんだろう。というわけで京都のホテルで適当に時間を潰して空港へ直行。途中何事もなく無事に帰宅。京都・大阪でお世話になった皆さま、ありがとうございました。また来年の春に『東亰バンドワゴン』で会いましょう。集英社の担当の皆さまもお疲れさまでした。美味しいご飯をご馳走さまでした。いつもすいません。また頑張ります。写真は京都のホテルに付いていたボトルオープナー。こういうの、昔のホテルによくあったなぁと思い出した。随分久しぶりに見たよ。他にもこのホテルの水廻りには懐かしいものがたくさんあって写真を撮っていた。 ◆京都には大学生の甥っ子がいる。呼び出して一緒にご飯を食べた。人生いろいろあるけど頑張れよ。 ◆筑摩書房さんから『ちくま』、祥伝社さんから『小説NON』をいただきました。ありがとうございます。早川書房さんから『ハヤカワミステリマガジン』を。『僕は長い昼と長い夜を過ごす』連載中です。エスクァイアさんから『エスクァイア』を。最後の書評が載っています。 ◆繰り返される子供の悲劇に言葉も出ない。 4月27日(月) 日々 ◆晴れ。少し気温が上がった。 ◆発売された『マイ・ブルー・ヘブン 東亰バンドワゴン』ですが、集英社さんがこんなページを作ってくれていました。東亰バンドワゴン特設ページですね。集英社のサイトのどこからもリンクされてないという離れ小島のようなページですが(^_^;)、いやー嬉しいなー。まさかこんなページを作ってもらえる作品になるとは。中山うりさんとの対談も掲載されていますし、僕が『東亰バンドワゴン』シリーズのテーマソングにしているうりさんの〈ノスタルジア〉も少し視聴できます。先日の関西での書店での様子もそのうちにアップされるようです。このページがもっともっと大きくなってくれればいいなー。それも含めて、心配なのでサイン会の告知を再度しておきます。デビューして初めてのサイン会は、地元札幌の三省堂書店さんで。5月16日(土) 午後4時からです。札幌近辺の方、よろしくお願いします。札幌に住んでる同級生に電話しようかな。写真は何の関係もないけど、ジェイソン・ボーンシリーズのコレクションボックス。これは本当に傑作だよね。三作製作してそのどれもがまったくテンションが落ちないで素晴らしい出来だという。あぁまた観たくなってきた。でも三作通して観たくなるなるんだ。 ◆幻冬舎さんから『papyrus』を、東京創元社さんから、篠田真由美さん『桜の園 神代教授の日常と謎』をいただきました。倉阪鬼一郎さんから『遠い旋律、草原の光』(早川書房)をいただきました。倉阪さんありがとうございます! ◆コンサドーレ札幌は横浜FCと。10人で戦って、1-0の見事な完封勝利で三連勝! いや言いたくないけどさ。頼むから審判試合を壊さないでくれ。どうしてファールを取る基準が試合の中で変わるんだ。連戦の次節は要の上里も西嶋もいない正念場。この三連勝を生かすも殺すも次が大事だ。頑張れ! 4月28日(火) 日々 ◆晴れたり曇ったり。風が強くて。 ◆庭の桜はようやく蕾が膨らんできたけど、まだまだ気温が低い札幌近辺。それでもこのGWは天気が良さそうなので、咲いてくれそうな気配も。GWと言っても長男も次男もサークルや部活で忙しいのでどこにも行かないし、締切りも山ほどあるし。自宅で桜が咲くのを待ちます。写真はまさに僕らの世代にピンポイントの昭和ガメラのブルーレイBOX。とにかく小学校の頃、ガメラの映画を観に行くのが楽しみだったことをよく覚えている。調べてみると4歳から11歳までの間に公開されているので本当に毎年の楽しみだったんだなー。この頃のガメラは〈子供の味方〉という点を強調していたので、ひょっとしたら僕のベースになっている部分もあるのだろうかなんて思ってしまう。自分でも判りませんが。むろん、その頃家ではカメを飼っていました。僕が中学に上がる前に死んじゃったけどね。 ◆ニュースを見るのが嫌になってしまう。子供の虐待を防ぐ手段はないものかと考える以前に、どうして虐待ができるのかが理解できない。自分の子供に対してイラついて、つい理不尽に手を上げてしまうのは理解できる。僕も二人の息子を子育てする中で経験した。でもそれは必ず苦い思いと後悔を連れてきた。二度とそんなことはするまい、と、人の親としての成長の糧にしてきたつもりだ。そこから、理不尽な怒りから虐待へと進んでしまうその一線を越えるものは何なのだ。何かがあるのか? 原因を突き止められるものなのか? 単に、そういう人間なのだ、で済ませていいものなら、そんな人間はこの世から消えてしまえばいい。などと簡単に結論付けできたらどんなに楽だろう。 ◆信じるしかない。でも、信じ続けるのはとても大変なことだ。それでも、信じて願うしかない。 4月29日(水) キレてないっスよ ◆晴れ。うららかな春の日。 ◆庭の桜の木の蕾も一気に膨らんできた。このまま二、三日続いてくれればようやく桜が咲きそうな気配だ。今年はどうかな。去年よりたくさん咲いてくれるだろうか。写真はエレファントカシマシの新譜〈昇れる太陽〉。先日、エレカシのボーカリスト宮本くんがラジオの生放送中にキレるという事件があったのだが、偶然にもその放送を車中で聴いていた。まぁ大前提として〈いい大人が生放送中にキレてはいけない〉というのはあるにしても、ミュージシャンに〈いい大人〉を求める方が無理っていう理屈もある。極論だけど、そもそも芸術方面で成功する人間なんてどこかしら社会不適合な部分があるものだ。それを代償にしての才能なのだ(そういう意味で、テレビで上手く立ち回るタレントは総じてアーティストではない)。それを踏まえて、放送を聴いていた僕は、あきらかにパーソナリティの表現がおかしいと思った。テンパっていたのかもしれないけど、それならなおさらプロのパーソナリティとしては失格だ。むしろ宮本くんはよく我慢したなぁと感じたぐらいだ。いずれにしてもプロなら、お客さんに冷や汗をかかせるような真似は慎もう。お客さんを楽しませてなんぼの世界なんだから。 ◆コンサドーレ札幌は愛媛とホームで対戦。3-2で勝って四連勝! 圧勝かと思ったら冷や汗の勝利というのは次節への反省点として、ようやく全員が〈勝てる〉という意識を持てるようになったと思う。これで攻撃のパターンがさらに確立されれば、石崎監督の言う1点取られても2点取るサッカーというものを具現化できるはずだ。次節からは上位陣にどれだけ食い付いていけるかという試合だ。頑張れ。