8月1日(土) しまった ◆晴れ。さわやかな天気 ◆7月下旬の更新をほとんどしないうちに8月になってしまった。正直しんどい。何もかもが進まないのだ。雑誌掲載の締切りは青息吐息でかろうじてこなしてはいるが、締切りが曖昧な書き下ろしやらはまるでこなせていない。ここを読む読者の方のために、中年作家のさわやかな日々とかアクティブな日常とか順調な執筆風景などをお届けしたいのはやまやまなのだがなかなかそうならないことをお詫びいたしますm(_ _)m。さらに何人かの編集者の方にひらにひらにお詫び申し上げますm(_ _)m。代わりにと言ってはなんですが、大好きな〈羊毛とおはな〉の新譜が出ていることをお伝えします。はなちゃんのビューティフルなボーカルに身体も心も癒されてください。なんでしたら言ってくださればお中元代わりにお届けします。 ◆何が悔しいかってせっかくの期待に結果で応えられないことが何よりも悔しい。良い作品を書くのはもちろんだけど、プロとしては赤字にならない売り上げを出版社に計上しなきゃ駄目なのだ。最終的にはそれが結果なんだから。そう考えてしまうのはやっぱり広告畑出身だからだろうなぁ。 ◆お中元といえば、今年もいくつかの出版社さんからお中元が届いた。さして儲けさせてもいない作家なのに本当にありがとうございます。恩返しできるように頑張ります。口だけじゃないようにします。 ◆今月も新刊が出ます。『本とも』で連載していた『brother sun 早坂家のこと』(徳間書店)です。どうぞよろしくお願いします。 ◆PHPさんから『文蔵』を。『ラプソディ・イン・ラブ』連載第二回目が載ってます。西澤保彦さんから『動機、そして沈黙』(中央公論社)を。西澤さんいつもありがとうございます。東京創元社さんから、ジェイムズ・F・ディヴィッド『時限捜査』(創元推理文庫)をいただきました。ありがとうございます! 8月2日(日) 日々 ◆曇り少し雨。 ◆昨日久しぶりに夏らしい天気になったというのに今日はまたどんより曇り空だ。写真は敬愛する作家のアーウィン・ショー『真夜中の滑降』(ハヤカワ文庫)。大好きな作品で何度も読み返している。ただアーウィン・ショーは今では過去の作家になってしまっているのがとても悲しい。 ◆ずっと髪を切っていないので、また後ろで結べるようになった。だいたい一年に一回はこうやって髪を後ろでしばるようになるが、まだインタビュー写真などでそういう髪形を披露してはいない。いや見苦しいから披露するほどのものではないのだが。妻にやめてくれと止められるし。なので最近は執筆中は、はち巻きをしている。日本手ぬぐいを額に巻いて髪の毛を押さえているのだ。そんなことしてるならさっさと切れよと言われそうだが、床屋に行くのもめんどくさい。 ◆北海道日本ハムが強さを発揮しているのに対して、コンサドーレ札幌はセレッソ大阪に3-0で負け。どうにもチームの熟成が形になってこない。大黒柱が途中で抜けたり石崎監督も頭が痛いだろう。もう昇格の目はないのだから、ここらでしっかり方向性を定めてほしい。サポーターが納得するように。 ◆友人のコピーライター・プロトくんが言ってたことに同感なんだけど、年寄りの繰り言と思っていただいてけっこうだけど、最近の日本の歌の歌詞ってやたら〈奇跡〉だの〈ありがとう〉だの〈元気〉だの〈涙〉だの多くありませんか。前向きというかポジティブ擬きというか感動バカというか。お前ら頭悪いだろう、という言葉の組み合わせでしか歌詞が書けてないような。いやそういうものしか理解できない連中が多いからそうなるのか。少し毒吐きましたすみません。 8月3日(月) 日々 ◆曇り空。泣き出しそうな空。 ◆人間は忘れる動物であるとはよく言ったもので、たいていの苦しみや悲しみや辛さは時という薬が解決してくれる。あの日からしばらくの間ずっと身体の中をぐるぐる回っていた歌は、静かにフェイドアウトしていったけれど、もちろん消えてしまうことはない。忌野清志郎さんが居てくれた時代に一緒に生きていて良かった。そういう風に思えるものがたくさんあることはとても幸せなことだと思う。もちろん写真の〈忌野清志郎 青山ロックン・ロール・ショー 2009.5.9 オリジナルサウンドトラック〉は買う。 ◆地獄大使と死神博士(笑)。なにやってんすか大杉漣さんに石橋蓮司さん。いいなぁ楽しそうだなぁ。僕は1号ライダーと2号ライダーのリアルタイム世代なのでなんか嬉しい。どこまで観てたかなぁ。V3の途中まではしっかり観ていた記憶がある。その後はストロンガーをごくたまに「まだやってるのか」と観たぐらいか。ウルトラマンは、Aまでかな。 ◆徳間書店さんから『本とも』をいただきました。ありがとうございます。 8月4日(火) 日々 ◆一転、カラッとさわやかに晴れた日。 ◆これが北海道の夏だよなー、と誰もが納得する天気。家中の窓を開け放つと夏の匂いがする風が通り抜けて、気持ちよく一日中を過ごせた。座敷で少し昼寝をしたりして。写真は敬愛する作家エラリィ・クィーン『災厄の町』(ハヤカワミステリ文庫)。本棚にあるのは1977年の初版。16歳のときに旭川市の三省堂で、お小遣いで買ったものだ。何度も読み返す大好きな〈ライツヴィルもの〉(ライツヴィルという架空のアメリカの田舎町を舞台にする物語をこう呼ぶ)。僕の中で名探偵といえば、明智小五郎と、このエラリィ・クィーンだ。いつかこういう風に、架空の田舎町を舞台にした探偵ものを書けたらいいなぁと思う。ちょうど『キサトア』で描いたような無国籍の田舎町。時代性としては1960年代ぐらいのイメージ。電話も車も飛行機もあるけど、まだのどかな時代。たぶん〈名探偵〉はそういう時代の中でしか生きられないと思う。現代では無理だなぁ。あぁでも〈犯罪〉ストーカーとして警察にマークされながらも都会で生き抜き犯罪を追いかけて事件を解決する自称名探偵ってのもおもしろいか。もう誰か書いてるか。 ◆なんだか騒がしい芸能界。騒がしくさせているのはマスコミか本人たちか。あ、両方か。どこの世界にも愚者も賢者もいる。矜恃とか誇りとかを持たない奴が多過ぎる。 8月5日(水) 日々 ◆さらにグンと上がる気温。夏だ夏だ。ようやく夏だ。 ◆窓という窓を開け放って一日中過ごす。そんなことはここ北海道では一年のうち何日かしかないのだ。わずかしかないから、またいい気持ちで幸せなのだよ。まぁ我が家の犬は急に暑くなったので少し食欲が落ちたようだけど。写真は尊敬すべき偉大な先達、都筑道夫さん『読ホリディ 上巻』(フリースタイル)。タイトルのダジャレが(まぁオヤジギャグなんだけど)わからない人とは本の話をしたくないかもしれない。あれ今気づいたけど、今月紹介している本って全部早川書房関係じゃないか。別に豪華なお中元をもらったとか何かがあったわけではない(^_^;)。 ◆コンサドーレ札幌は高校生Jリーガー初先発の古田の活躍で3-0の勝利。素晴らしかった。古田も絶賛ものの働きをしたが、その古田に引きずられてそれぞれが見事な働きを見せた。これで後半戦希望を持って戦えるんじゃないだろうか。昇格はもう無理だが、少なくとも将来への希望は見えた。どんどん行けっ。 ◆別にファンではないのだが、のりピーの失踪。はた迷惑な雲隠れで終わってくれればいいのだけど。10歳の子どもも同行しているというのが、何よりも心配だ。申し訳ないが押尾学は正直どうでもいい。 8月7日(金) 墓参り ◆晴れ。暑かったー。 ◆子供たちのお盆の予定が一杯なので前倒しで日帰りで墓参り。一日中車を運転していたのでさすがに疲れた。走行距離は500キロぐらいか。あと数年もしたらこんな強行軍は辛いだろうなぁ。あ、それぐらいになると長男に運転してもらうこともできるか。写真は雑誌〈BRUTUS〉。特集は〈日本再発見の旅と本〉。いい富士山だ。歳を取ってくるにつれて、若い頃は忌み嫌っていたはずの、日本の、和の文化の良さが判ってくる。まぁあまりにも判りやすい自分に苦笑してしまうんだけど、伝統と歴史の深みと重みが理解できるようになるということなのだろうか。単に枯れてくるとはそういうことなのか。 ◆予想通りのシナリオか、のりピー。何よりも子供が無事だったことだけは本当に良かった。この先事態がどう進むのかはまだ不透明だけど、子供の将来のことをきちんと考えてくれる人が近くにいることを願う。 ◆夏の甲子園が始まるね。今年の北海道代表勢はどんな活躍を見せてくれるのか。楽しみだ。 ◆そういえば北海道では七夕だ。さっき見上げた夜空には月が眩しく輝いていた。織姫と彦星には明る過ぎるかもしれないけど、地上からの人目を忍ぶのにはいいかもしれない。 8月8日(土) 日々 ◆晴れ。さらに暑かった一日。 ◆でも夜になると途端に風が涼しくなってしまう。今年も熱帯夜はなさそうな夏。実は妻と一緒にひそかにブタグッズを集めている。ブタ、可愛いよね。何年か前に買ったブタの灰皿がきっかけになって、我が家は今おおよそ30匹ぐらいのブタが集っている。灰皿、アンティークの壁掛け、置物、ぬいぐるみ、風鈴、といろいろなのだが、多いのはやはり〈蚊遣りブタ〉だ。今日も妻はミニチュアの〈蚊遣りブタ〉を2匹買ってきた。そして今日も暑かったので、本物の蚊遣りブタに金鳥の蚊取り線香を入れて焚いている。いいなぁ、夏の匂い。写真はそれとはまったく関係ないクリント・イーストウッド西部劇の傑作『許されざる者』。本当に素晴らしい作品。 ◆今回の芸能界の事件。役者というのは胸を打つ作品を残せる商売だというのに、その立場を手に入れながら何故、という思いが消えない。結局は、甘えなんだな。いやー、しかしのりピーに関しては、繰り返すが別にファンではないが、たとえば下級生の可愛くて優しくて一生懸命な野球部のマネージャーの女の子が実はレディースのヘッドだったような気分だ。 ◆Jリーグ選抜対Kリーグ選抜。まぁ、妥当な試合結果だったかな。Jリーグ選抜の方がはるかにチームになっていた感じだ。代表で一緒にやっていた連中が中盤を固めてあとは外国人選手に決めてもらうだけだからね。海外でプレーしている日本人選手は有名無名合わせれば今20人ぐらいはいるんじゃないだろうか。もっとかな? Jリーグをもっと上に押し上げるためにも、国内選手の頑張りはもちろん、そういう違う経験をしてきた選手たちが帰国して、いろいろ伝えてほしいと思う。 8月9日(日) 日々 ◆晴れ。今日も暑かった。 ◆でも甲子園の方では雨だったのか。北海道代表の試合が中止になって残念。明日は出来そうなのかな。北海道日ハムはまた雨中の試合を勝利。しかしもう盤石といってもいいぐらいの強さだ。さらにコンサドーレ札幌はヴェルディとアウェイ。これを2-1で見事な勝利で久しぶりの連勝。この連勝をもたらしてさらに良い試合にしている原動力は間違いなく高校生JリーガーのMF古田とようやく真価を発揮してきたMFダニルソン。特にダニルソンはボランチの位置でもう阿修羅のような活躍を見せている。相手の攻撃の芽を摘むと同時にそのまま攻撃へ転化する凄まじいほどの機動力。古田はその独特のドリブルとアグレッシブな姿勢でチームに活力と勢いを与えている。この二人の輝きがその光を失わずにこのまま行くのなら(上位がコケれば)奇跡もある……かもしれないが、まぁ上位には食い込めるだろう。そして来季こそ昇格が狙える楽しみなチームになりそう予感もする。このまま進んでいただきたい。写真は横山光輝さんの『三国志』全巻セット。作家になるぐらいだからかなりの読書をしてきたけど、中国ものには縁がなかったのだ。なのでまずこの横山さんの名作漫画を読破してから、いつか小説の方も読んでみたいなぁと。 ◆小学館さんから新創刊の文庫サイズ文芸誌『STORY BOX』をいただきました。これ毎回トップの連載でタイトルが変わるってこと? 今回は『誤飲』と大きく入っています。東京創元社さんから『ミステリーズ!』を、文藝春秋さんから『別冊文藝春秋』を、ポプラ社さんから『asta*』をいただきました。ありがとうございます。 8月11日(火) 暑い日々 ◆今日もさらに暑く、いい夏だ。 ◆あちこちで台風や地震や大雨の被害。お見舞い申し上げます。他人事ではない自然の猛威。緊急用の袋は用意してあるけどあまり点検はしていない。地震の国日本。そういうこともちゃんと日常の中に組み入れなきゃダメだな。 ◆甲子園で行われた北海道代表の旭大高は惜しくも負けてしまった。残念。また来年頑張ってくれ。僕が旭川にいた頃は〈きょくだいこう〉と呼んでいたけど今はどうなのだろう。 ◆写真は、荒井由実の〈ミスリム〉。何度もここで書いているけど、ギターを初めて持った中学生時代。彼女のデビューは本当に衝撃的だった。このアルバムにはジブリアニメ『魔女の宅急便』ですっかり国民的歌唱曲になってしまった〈やさしさに包まれたなら〉が入っているけど、個人的には〈海を見ていた午後〉と〈私のフランソワーズ〉をコピーしたので思い入れがある。一緒のグループでその曲を歌ったボーカルの彼女たちはどうしているだろう。いいお母さんになっているのかな。 ◆東京創元社さんから道尾秀介さん『シャドウ』(創元推理文庫)をいただきました。ありがとうございます! 河出書房新社さんから、タオ・リン著、山崎まどか訳『イー・イー・イー』(河出書房新社)をいただきました。山崎まどかさんは拙著『東京公園』(新潮文庫)に解説を書いていただいた方ですね。その節はお世話になりました。読ませていただきます。ありがとうございました。 8月13日(木) 日々 ◆二日ほど雨が降ったりやんだり。 ◆お盆に家にいるのは何年ぶりだろう。次男が高校を卒業するまでこんな感じになるのかな。ひょっとしたらその頃にはもう働いて何年か経つはずの長男がそういう季節事に目覚めて、じいさんの墓参りを自発的にするかもしれない。いやまて我が身を振り返るとそういうことをするようになったのは結婚して妻に怒られてからか。まぁ男なんかそんなもんだろう。写真は〈ディレクターズカット ウッドストック 愛と平和と音楽の3日間 40周年記念 アルティメット・コレクターズ・エディション〉って長過ぎ。伝説のコンサート・ウッドストック。僕はリアルタイムの世代ではなくて、行われた年にはまだ8歳だった。「8時だよ!全員集合」を観て笑っていた頃だ。中学生で音楽に目覚めた頃には既に伝説になっていたウッドストックコンサート。映像はほんの一部分しか観たことないので、この機会に確認してみたい。あれそういえば明日から〈RSR〉じゃないか。何年も行ってないけど、きっともう野外フェスは体力的に辛いなぁ。 ◆角川書店さんから『野性時代』をいただきました。ありがとうございます。 ◆なんか知り合いになった作家さんが頑張ってるのを見ると軽くヘコむ。俺まだ何にもしてねぇなぁ。 8月15日(土) 日々 ◆晴れ。暑い日。 ◆香取慎吾主演のドラマ『こち亀』。次男が観ていたのだけど、今日は夏の定番怪談話だったので、一人で二階で観ているのが怖くなって下に降りてきた(彼は怪談が苦手なのだ)。今夜は二人きりだったので、しょうがないつきあってやるかと一緒に観た。へー、巷で言われるほど悪くないんじゃないかなぁ。話の筋はベタでしっかりしてるし、キャラ設定もドラマ版ということを考えれば有りだと思う。これだけの人気漫画だから、どう作り込んでも不満は出る。だからどこかに針を振って落ち着けるんじゃなくて、ドラマともコントともつかない中途半端な曖昧さを逆に生かそうとしてるのであれば、これはこれでいいかと。まぁもっと徹底させたらいい気がしないでもない。〈コントっぽいホームドラマ〉というジャンルのスタンダードとするべく作る! ぐらいの勢いがあってもいいかも。いや偉そうな物言いですみません。写真はある作品のインスピレーションを得た『パリ』という映画。予告編しか観てないので本編も観たい。 ◆集英社さんから『小説すばる』、実業之日本社さんから『ジェイ・ノベル』、太田出版さんから『クイック・ジャパン』をいただきました。ありがとうございます。 ◆羽海野チカさんの人気漫画『三月のライオン』(白泉社)の第3巻を読んだ。やっぱりこの方の作品は肌に合うなぁ。若干、絵柄が変化してきたのは意識して描いているのかな。そんな感じがする。 8月20日(木) 日々 ◆霧雨。夜になって激しい雨風。 ◆また更新が空いてしまったのは机の前で唸り続けているから。おまけに最近手指がしびれる。長くキーボードを打っているとしびれてきて打てなくなってしまうのだ。熱いMacBookがちょうど良かったりするのはどこか血行でも悪くなってしまったのだろうか。仕事し過ぎかなオレ。年取るとあちこちがたが来るよね。いやだいやだ。写真は石坂浩二さんの〈金田一耕助の事件匣〉DVDBOX。中学時代、エラリィ・クィーンばかり読んでいた僕は当時の日本の推理小説には興味が持てなかった。でも、好きな俳優だった石坂浩二さんが金田一耕助を演じた映画を観て初めて横溝正史さんを読み始めたのを覚えてる。やはり僕の中では金田一耕助は石坂浩二さんだなー。 ◆もうすぐ新刊『brother sun 早坂家のこと』(徳間書店)が出る。ネット書店では予約も始まってるようだ。見本が届いたらまた詳しく書きますが、どうぞよろしくお願いします。装幀がいいですよ。今までにはない雰囲気になっていると思います。 ◆日本出版販売さんから『新刊展望』、小学館さんから『きらら』をいただきました。ありがとうございます。西條奈可さんから『はむ・はたる』(光文社)をいただきました。西條さんありがとう! またパーティで会いましょう。 8月21日(金) 暑い ◆暑い。残暑でざんしょ。 ◆ここ何日か気温が下がってもう夏は終わった、と思ったのに唐突に暑い一日。虫の声も急に元気になったし庭から蛙の声もまた大きく聞こえてきた。まだそこにいるのかオマエと思ったけど、前の蛙とは別のやつなんだろうな。写真は、元同僚でコピーライターのプロトくんのお父さんがやってる広告制作会社で出している豆本『さっぽろ豆本(壜入り)』。かわいいでしょ? こちらのサイトで販売してます。ちなみにプロトくんのお父さんもコピーライターだ。親子二代でコピーライターってすごい。 ◆基本的には似非ブラインドタッチでキーボードを叩いているけど、似非だし疲れると手をそのままキーボードの上で休めてぼーっとしていたりして、自分の手の甲を眺めていたりすることが多い。血管が浮き出ていたりシミがあったり発疹があったりして「あぁこれって親父の手だよなぁ」と思うことがある。亡父が今の僕の年齢の時、僕は21歳だった。いちばん適当なことをやって盆暮れ正月も実家に寄りつきもせずにフラフラしていた頃だ。あのときの親父は、そんな息子の僕をどう思っていたんだろうか。 8月22日(土) 早坂家のこと ◆晴れ。暑かったけどいっとき厚い雲も。 ◆残暑というほどでもないけど、夏が戻ってきた頃合いに届いたのが新刊『brother sun 早坂家のこと』(徳間書店)です。徳間書店さんのPR誌『本とも』に隔月で連載していた作品に加筆修正しました。姉妹の物語ですが、特に何かへのオマージュということでもなく、単純に三人の姉妹を主人公にするとどういうものが出来上がるのだろうかな、という興味から始めたもの。当初、短編読み切りという形で始まったので、最初の章だけが少し独立している感じがあると思います。加筆修正するときにどうしようか考えたのですが、プロローグ的な雰囲気が良かったのでそのままにしました。よく言われるのですが、毒がないとか悪人が出てこないとか見栄えよい連中が多過ぎるとか。今回もそういうものです(^_^;)。別に狙って書いているわけじゃなくて、思いつく物語がそういうものなんです。イラストは喜田小夜子さん。連載時にも描いていただいた挿絵もいくつか使われています。元々は日本画の方なのですが、いい雰囲気の絵を描いていただけました。ありがとうございました。早坂家の物語、楽しんでもらえたら嬉しいです。 ◆コンサドーレ札幌はホームで鳥栖と。3-3の引き分け。また3点も取られたか、いや3点も取ったか、で考えると、うーん。奇跡の昇格への夢を見るなら痛い引き分けだけど、もう来季へのステップと割り切って考えるならまぁ良しかなと思う。ハファエルも後半から出て点も取ったし、中山も決めた。まだ課題が山積みだけど、確実にチームとして伸びてる感じはある。頑張れ! ◆筑摩書房さん『ちくま』、祥伝社さん『小説NON』をいただきました。ありがとうございます。 8月25日(火) 日々 ◆晴れ。 ◆昼間はまだ夏の気配が残るけど、陽が沈んでしまうともう秋の気配さえ感じる。今年の夏はいつにもましてあっという間だったなぁ。そもそも北海道にはないはずの梅雨があったし。写真は雑誌〈coyote〉。特集は〈森の言葉〉。製紙工場のど真ん中で騒音と煙と排水にまみれて育ったのだけど、夏休みには祖母の田舎の山の中で日々を過ごしたので山や森の匂いというものが思い出の中に閉じこめられている。ごくたまにそういうものの匂いを嗅ぐと、その頃の日々がパノラマのように拡がってくる。たとえば土や草を踏みしめる感触というものもよみがえってくる。丸木橋を渡ったり、川を横切ったり、線路に耳をつけたり、道端でアオダイショウと格闘したり。そういう経験が今の職業にも役立っているなぁと思う。 ◆ひょっとしたら首都圏では『brother sun 早坂家のこと』(徳間書店)が出るころかもしれません。どうぞよろしくお願いします。兄弟姉妹の在り方というのも、もちろん人それぞれでしょうけど、今現在、僕と姉の関係はそんなに悪いものではありません。ま、ここで言えないことも多々ありますが。 ◆小路家の先祖というのは鳥取の方だと亡父から聞いている。なんでも馬賊だったそうだが亡父も僕に負けず劣らずほら吹きだったのでどこまで本当か判らない。まぁでもアウトローであったことは間違いないようだ。そもそも北海道に流れてくること自体、そうだしね。アウトロー上等(^_^;)。 8月28日(金) 日々 ◆曇り。小雨も降る。 ◆天候不順な過ぎた夏を思う中途半端な日々の札幌近辺。同じ時期に『本とも』で連載していたのでそんな予感はしていたのだけど。『brother sun 早坂家のこと』はしっかり伊坂幸太郎さん『あるキング』と並んでますね。連載中も読んでいたので思わず買ってしまいました。写真は映画になるという『カムイ外伝』のプレDVD。松山ケンイチと小雪かー。小さいころにアニメ『忍風カムイ外伝』を夢中になって見ていた。あの渋い主題歌は今でもフルコーラス歌える。昔から疑問だったのは主人公の〈カムイ〉という名前。僕は旭川市出身なので、アイヌ語で〈神〉という意味合いの〈カムイ〉という言葉がとても身近だった。旭川近辺の地名には神居古潭(カムイコタン)や神居町(カムイチョウ)というのがあるのだ。神居古潭は野趣あふれるとても良いところで、あの頃はサイクリングロードの終点になっていて、小学校の頃から友達とよく行っていた。遠足にもよく利用したので、いろいろ思い出も多いところだ。その他にも(東京にも神楽坂というのがあるけど)旭川には神楽町や神楽岡という地名もある。亡父は幼い頃東神楽という村に住んでいたっけ。そう考えると旭川市はずいぶん神に愛された町だ。パルプ町もあるけどね(^_^;)。 ◆PHPさんから『文蔵』をいただきました。ありがとうございます。『ラプソディ・イン・ラブ』連載中です。 8月30日(日) 日々 ◆小雨も降った曇りがちの日。 ◆中学校のころに何を思ったのか〈ぐい呑み〉を集めたことがある。そう、酒を飲むお猪口。何故なのか自分でもその理由をさっぱり覚えていないのだけど、最大で30個ほどコレクションしたはずだ。叔母が九谷焼をプレゼントしてくれたり、叔父が古道具屋から買ってきてくれたり。そのうちに誰かが扇子や羽子板や浮世絵のポスターまで持ってきてくれて、僕の部屋の棚の一角が妙に和風になってしまったものだ。まぁ当時はその良さを本当に理解していたのかどうか疑問だが、今は浮世絵の凄さはよく判る。写真は雑誌〈BRUTUS〉の〈浮世絵に聞け!〉。ここで〈BRUTUS〉を良く紹介しているけど、何かお仕事来ないでしょうかマガジンハウスさん。 ◆コンサドーレ札幌は草津とアウェイ。5-2で圧勝。2点取られたのは明らかに気の緩みだが、試合内容は圧勝だった。これで5戦負けなし。劇的にチームが変わったわけではなく、今までもずっと数多くチャンスを作るゲームはしてきたのにゴールを決められなかった。それが、決められるようになっただけのこと。そのきっかけを作ったのはクライトンの退団と、それによるダニルソンの台頭と古田の頑張り。昇格はもう奇跡を願うしかないけど、今のチームはそれに値する。 ◆筑摩書房さんのPR誌〈ちくま〉で、来月号から連載を始めます。『話虫干 story debugger』です。どんな内容かは、読んでのお楽しみということで。舞台は、明治時代の日本です。