5月1日(土) メイ ◆曇り後晴れ。少し春らしい陽気になった。 ◆札幌市の開花予想は7日。我が家の桜は遅咲きなので中旬ぐらいになってしまうかもしれない。ようやく芽が膨らんできた感じだ。そんな中でどん底に沈んでいた北海道日本ハムはダルビッシュの完投で三連勝。ここに来てようやく選手全員に〈雰囲気〉が戻ってきている。昨季までの繋げばなんとかなるそして繋いでいけるという自信のようなものが感じられるようになった。希望の光がほんの少し見えてきた。北海道にようやく陽差しが戻ってきたのかもしれない。連戦が続くコンサドーレ札幌もぜひ見習っていただきたい。写真は遅まきながらJUJUの『Trust in you』。テレビドラマの主題歌ですね。『オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン』に言葉を寄せてくれてありがとうございました。 ◆ちばてつやさんの名作漫画『あしたのジョー』が実写映画化される。僕は漫画もアニメも小学生の頃に愉しんだ。特にアニメは子供心にも「なんかすげぇ」と思わせて、大人になってあらためて観るとその演出の素晴らしさに感心した。実写化に文句は言わないけれど、どうせ作るなら素晴らしいボクシング映画を作っていただきたい。『ロッキー』で感動したように。 ◆ジャイブさんでアンソロジーに掲載していた連作『peacemaker』は、現在〈Webマガジン ブンゲイ・ピュアフル〉さんで連載しています。1970年代の地方都市、赤星中学校放送部の良平とケンちゃん二人の活躍を描いたものです。実際に中学時代放送部だった僕の経験が下敷きになっています。どうぞよろしくお願いします。 5月2日(日) 生きていく日々 ◆晴れ。春めいた日。 ◆昨日の午後からぐっと天候が回復してきた札幌近郊。今日は本当に暖かくなって、窓を開けても寒くなかった一日。っていうか今まで窓を開けられないぐらい気温が低かったのか。 ◆一年前の今日の日記を読み返してみる。そこに書いた以外、何も言うことはなかったので繰り返す。カッコよかった。とにかくカッコよかった。彼らのLPを磨り切れるまで何度も聴いた。ゼッタイに真似できないことを飄々と軽々とキヨシローはやってみせてくれていた。その人がいなくなって一年が過ぎた。拙著『東亰バンドワゴン』のロックミュージシャン・我南人は僕の憧れのロックスターを全部集めたような存在として描いているけど、清志郎は確実にその中の一人だった。我南人の『LOVEだねぇ』という台詞は自然に出てきたけど、清志郎の『愛しあってるかーい!』という名ゼリフがベースにあった。 ◆忌野清志郎さん。あなたがいてくれたから、日本のロックもカッコいいと思えた。ミュージシャンになりたいと思った。なれなかったけど、ここまで来られました。ありがとうございました。空の上で、歌い続けてください。 ◆コンサドーレ札幌はまたしてもいいところなく、アウェイで点を取られずに引き分けたのだけが収穫。連戦の疲れもあるのだろうが、まるで進歩が見られない。言うは易しってのは判ってる。でも、サポーターを感心させる技や気持ちを見せてなんぼの商売だろうプロスポーツは。がんばってくれ。 5月3日(月) 日々 ◆いい天気。夕方になって曇って気温も下がる。 ◆休日とはいえ、子供たちが大きくなると家族でどこかへお出かけなんてこともなくなって、それぞれ遊びや部活に忙しい。さっさと巣立ってくれればいいのだけど、まだもう少し親の責任を果たさなければならない。そして年老いた親の様子も見なければ。日帰りで実家巡り。慣れてはいるし北海道の高速道路は渋滞とは無縁だけど、ロングドライブはさすがに疲れる。長男よさっさと免許取ってくれないか。写真は映画『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』なんだけど、映画はまだ観ていないが、主題歌を好きなアーティスト阿部芙蓉美さんが歌っている。なんと岡林信康の名曲『私たちの望むものは』だ。僕の世代より少し上の人たちにとってはいわゆる〈プロテストソング〉としての代表曲ではないか。まさかこんなふうに聴くとはなぁ。阿部芙蓉美さんのウィスパーボイスが相変わらず美しく素晴らしい。 ◆徳間書店さんから『本とも』、小学館さんから『STORY BOX』、メディアファクトリーさんから『ダ・ヴィンチ』をいただきました。ありがとうございます。 ◆表情のない俳優さんもどきが多くなりすぎて、正直ドラマを観るのがつらくなるときがある。ロックと同じで、演技にも正解はないだろうけど、感情を表現できなければそれは演技ではないのではないか。ただ、台詞を喋っているだけだと思う。 5月5日(水) 日々 ◆晴れ。気持ちの良い日。 ◆この日記はもうかれこれ14年続けているわけで、じゃあその当時どんなことを書いているかと封印した1997年5月の日記を読んでみると〈PowerBook2400が出ましたね。以前から騒がれていたIBMとの共同開発のノートパソコン。よさそうですねぇ。私は自宅でPB5300、会社ではPB1400といううらやましがられる環境にあるんですが、2400はどうでしょうね〉おお、そういう年だったのか。もはやとんでもない昔になってしまった感があるなぁ。写真は開高健さんの『オーパ!』(集英社)の自筆原稿をそのまま本にしたもの。これは欲しい! と言いながらまだ買っていない。いつか自筆原稿で作品を書いてみたいとも思ってはいるけど、どうだろう。広告屋時代入社して一年か二年は手で原稿用紙に書くのが当たり前だったけど、すぐにワープロが出回ったからなぁ。絶対文章のリズムや内容も変わると思う。 ◆コンサドーレ札幌はヴェルディとホームで0-0。3バックにして望んだ一戦。確かにここ何試合かでいちばん攻撃が出来た試合だった。キリノの調子が良かったせいもあって、昨季のゴールハンターだった動きを見せてくれたけど、点は入らない。あと一歩のところが、決まらない。正直このままのような気がする。あきらめはしないけれど今の陣容で劇的に何かが変わるとは思えない。それでも奮起を期待する。 ◆福岡の皆さん、RKB毎日放送ラジオの番組で、電話で生インタビューに答えることになりました。5月9日(日)に放送する『こだわりハーフタイム』という番組です。19:20頃からインタビューが始まるとか。どうぞよろしくお願いします。九州は行ったことないけど、電話インタビューでその気分を味わいます。 5月8日(土) 日々 ◆曇り。肌寒い一日。 ◆庭の桜の開花はまた遅れそうな感じの寒い一日。一度は切った暖房をまた入れてしまったほど。いやまぁ厚着すればそれで済む程度だけど、せっかくの春なのに厚着もね。 ◆ひょっとしたら、今現在様々にあるメディアの中で、いちばん純粋に表現することを楽しみかつ純度が高く面白いのはCMなのではないかと思う。商品の宣伝という高度に一点集中な目的のみで作られる〈作品〉。そこにクリエイター擬きの手前勝手な考え方や勘違いは入る隙間もないんじゃないかと。昨今話題の勘違い脚本家のツイッタードラマの話題なんかを見て(ドラマは観てない)思ったりした。むろん、しょうもないCMがほとんどなのだけど、それすら目的自体は純粋なのだ。写真は名作映画『バグダッドカフェ』のディレクターズカット版。 ◆僕はやっぱりアメリカ(イギリス含む)かぶれなのだと実感する。それが戦後のアメリカ支配によってすり込まれたものだとしても、アメリカやイギリスの風景や音楽や立ち居振る舞いが好きなのだ。最近は懐かしさすら感じる。カントリーミュージックなどを聴いても涙することが出来る。 ◆ところで日本のiTuneにはカントリーミュージックのジャンルがないのが不満なのだが何とかしてほしい。 5月9日(日) 日々 ◆また肌寒い日だと思ったけど夕方から急に回復。 ◆庭の桜の蕾もだいぶん膨らんできた。ここ二三日かなぁ、と心待ちにする日々。コンサドーレ札幌は北九州とアウェイ。1-0でからくも勝利。いやーようやく勝ってホッとした。昨季チーム得点王のキリノがようやく初ゴール。キリノは前節から吹っ切れたように動きが良くなり、今日もいい動きを見せたのだけど、裏を返せばそれは昨季までのパターンと同じで、今季加入の近藤との連携がまるで取れていない状態とも言える。実際ここ二試合近藤の動きは精彩を欠いている。攻撃面での模索はまだ続きそうだ。北海道日本ハムは不振の高橋が満塁アーチで勝利。これで波に乗っていけるかな。 ◆写真は山下達郎さんの新曲『街物語』。ご存知東野圭吾さん原作のドラマ『新参者』のテーマ曲(まだ未発売)。相変わらずの達郎節ですけど、その安定感はさすがですね。ドラマの方は、阿部寛ちゃんがどうしても『トリック』の上田に見えてしまうのが困りものだが、ドラマは原作の良さを十分に生かして作られている、とは思うものの、黒木メイサの存在が今一つまだピンと来ない。これから生きてくるかな。 ◆不安なので再度の告知。新刊『オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン』(集英社)の発売に合わせ、サイン会を5月15日(土)14:00から、大阪の紀伊国屋書店梅田本店さんで行います。大阪近辺の皆さん、どうぞよろしくお願いします。あまり人が集まらないようだと申し訳なくて(^_^;)。 5月10日(月) 日々 ◆晴れたが、風が冷たい。 ◆庭の桜、たったひとつだけが勘違いしたかのように咲いていた。暖かい日が続けば、ここ二、三日で全部咲いてくれるかな。サッカー日本代表はWCに臨む選手23人を発表。生中継があったのでしっかり観ていた。サプライズ、と呼べるほどだったのは岩政と矢野ぐらいか。それにしたって予想の範囲内。そして入れてほしいけど無理だろうなと思っていた川口を岡田監督は選んだ。これは良いチョイスだと個人的には思った。いろいろ言いたいことはむろんある。あるけど、どうしようもない。選ばれた選手たちが力を尽くして、尽くすどころか力以上のものを発揮してWCを勝ち抜いてくれと願うのみ。すべての力をピッチに注げ、注いでくれ。選手も、サポーターも。あぁ楽しみでしょうがない。 ◆ツイッターで話していた冗談が、瓢箪から駒になりました。宮下奈都さんと二人で『つむじダブル』という物語を書きます(なんでそんなタイトルになったかと言うと、二人ともつむじが二つあるんだー、という話をツイッターでしたのです)基本的には宮下さんが妹の視点から、僕が兄の視点から書くお話です。どんな物語になるかまったくわかりませんが、楽しみです。もちろん掲載誌も出版もなーんにも決まっていません。関係各位の皆様、オファー心よりお待ちしております(^_^;)。 5月11日(火) 日々 ◆薄曇り。 ◆梅は咲いたか桜はまだかいな、というけど札幌では梅と桜が一緒に咲いたりする。庭の桜は今にも咲きそうなんだけど残念ながら明日は雨だそうだ。ふと気づいたのだが、『東京バンドワゴン』を出した年はドイツWCの年だったのだ。あれから四年。またWCの年に5冊目を出すことができた。よし、目標は次のWCの年、2014年ブラジルWCの年にも『東京バンドワゴン』シリーズの9冊目を出すことにしよう。そのときの日本代表にはどんなメンバーが入っているだろう。そして日本代表は再びそのピッチに立てるだろうか。心安らかにワールドカップを楽しむために日々を頑張って生きていこう。写真は欲しいのだけどなかなか手に入らないウィリー・ネルソンの〈STAR☆BOX〉。ネットでなら簡単に手に入るんだろうけどなー。 ◆もちろん、才能は眠っていたりする。著名なスポーツ選手の中に政治家として優れた資質に溢れた方もいらっしゃるかもしれない。だから、出馬すること自体に問題はない。でも、本当に政治ってなんだろう。ここには何度も書いているけど、政治家の仕事って何だ。今の日本の国としてのシステムは機能していない。だとしたら、それを壊して新しいシステムを立ち上げることが今の政治家に求められることじゃないのか。彼ら、彼女らに、それができるのだろう。政治のことを考えると自動小銃を発明した奴の気持ちがわかる。ドラム全弾くだらない政治家の太った腹にぶち込むことができたらどんなに爽快だろう。 ◆物騒なことを言いましたが、作家ですのでもちろん文学的に高度な〈比喩〉です。ええもちろん。 5月13日(木) 日々 ◆曇り、まだ寒い。 ◆北海道日本ハムは交流戦阪神に連勝。これで五連勝とようやく昨季までの戦い方を思い出したようだ。怪我人も戻ってきて、ほぼ昨季のオーダーが組めるようになっている。まだ先発ピッチャーに不安があるし、せっかくレギュラーを取るチャンスに若手が決め切れなかったのも不安要素。っていうかあれだけいい素質の若手がいるのにそれを伸ばせないっていうのが今の日ハムが抱える最大の問題だと思うのだが。その辺りは首脳陣にしっかり考えていただきたい。写真はこれからも伝説であり続ける男、松田優作の公式ドキュメンタリー映画『SOUL RED 松田優作』。僕らの世代ではジーパン刑事としてあまりにも強い衝撃を与えてくれた俳優。その後の『俺たちの勲章』『探偵物語』などは本当に影響を受けた。個人的には、松田優作を語るときに萩原健一を欠かせない。かたやグループサウンズの寵児として、かたや根っからの俳優として、同時期に強烈な個性で走り続けていた。光と影ではなく、硬と軟、かな。どちらが好きかといえば、松田優作の鉈のような重さより、ショーケンの持つナイフのような軽さが僕はより好きだった。それでも、松田優作のことは一生忘れられない。 ◆角川書店さんから『野性時代』ポプラ社さんから『asta*』をいただきました。ありがとうございます。 ◆再度の直前告知。新刊『オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン』(集英社)の発売に合わせ、サイン会を5月15日(土)14:00から、大阪の紀伊国屋書店梅田本店さんで行います。大阪近辺の皆さん、どうぞよろしくお願いします。明日大阪に向かいます。京都もちょっと寄りますのでよろしくお願いします。 5月14日(金) 大阪の夜 ◆晴れたり曇ったり。 ◆久しぶりに早起きして、といっても一時間ぐらいなんだけど、新千歳空港から関空へ。ちょうど一年ぶりの関西。また来れたよ関西。関空の色使いはどこかドイツっぽい(ドイツ行ったことないけど)。関空から一路電車で京都へ。北海道の町並みとは違う景色を眺めつつ、京都駅着。集英社の編集担当のWさんと文庫担当のMさんと合流。販売担当のKさんも(Kさんの名字はすげぇカッコいい)。そのままぞろぞろといつもお世話になっている三省堂京都駅店さんへ。毎年ディスプレイしてくれている〈堀田家の居間〉を今年も置いてくれました。本当にありがとうございます。「次は京都でもサイン会を」と言ってくれましたが、マジでお願いしたいです。いつかできればいいなぁ。 ◆さらにぞろぞろと大阪に移動。いい年をした一流出版社の大人たちが修学旅行生並みに携帯の操作で大騒ぎ(やめなさい)。大阪では、ジュンク堂さんとブックファーストさんにお邪魔しました。ありがとうございました。お世話になりました。その中でブックファースト梅田店さんがこんなディスプレイを! なんと〈東京バンドワゴン 堀田家〉の模型を造ってくれていたのです! ありがとうございます! 編集担当も販売担当も感激していました。お話しを聞くとなんと10時間もかけて厚紙と粘土で作ったものだそうです。写真小さくてちょっとわかりづらいですけど、窓の中には本棚も並んでいるのです。カフェのイスやテーブルも並んでいます。本当に頭が下がります。ありがとうございました! 写真何枚も撮ってしまいました。 ◆さらに再度の直前告知です。新刊『オール・マイ・ラビング 東京バンドワゴン』(集英社)の発売に合わせ、サイン会を5月15日(土)14:00から、大阪の紀伊国屋書店梅田本店さんで行います。大阪近辺の皆さん、どうぞよろしくお願いします。紀伊国屋書店の担当さんが、お手製の小さな小路幸也ハンドブックなるものも作ってくれています。こちらも感激でした。本当にありがとうございます。『東京バンドワゴン』は皆さんに愛されて幸せ者です。集英社さんに見限られないうちは書き続けますので、どうぞよろしくお願いします。 5月15日(土) ありがとうございました ◆大阪は良い天気。 ◆紀伊国屋書店梅田本店のサイン会にお越しいただいた皆様、紀伊国屋書店のスタッフの皆様、ありがとうございました、お疲れさまでした。たくさんの方にお出でいただいて、お陰様でなんとか形になりました。奈良や京都などの関西近郊から来ていただいた方も多く、本当にありがとうございました。お土産もたくさんいただいてすみません。またいつか関西で会える日が来ることを楽しみにしています! 今夜は皆さんに書いてもらったアンケートを読みながら楽しく過ごします。写真はホテルの窓からの大阪の街。駅は工事中なんですね。 ◆サイン会に来てくれた人の中に、懐かしい人がいて本当にびっくり。まさか会えるなんて思っていなかったので、抱きついて泣きそうになるのをこらえていました。本当にありがとう! ◆旧友のナミンチチさんも娘さんを連れて会いに来てくれました。Nちゃんありがとうね。そうやって考えてみたら関西圏にも知り合いは多くいるのです。あらためて思いました。お疲れ。また会おう。 ◆『東京バンドワゴン』シリーズ、皆さんに愛されているのをひしひしと感じます。このシリーズをもっとおもしろく、長く続けていくと同時に、もっと愛される物語を書かなあかん、と思いを新たにしました。お世話になった担当編集と集英社の皆さんお疲れさまでした。また一からがんばります。あ、『小説すばる』いただきました。 5月16日(日) 日々 ◆晴れ。風は強いけどようやく春っぽい。 ◆関西に行っている間に庭の桜は満開になっていた。毎年写真に撮るのだけど、葉っぱと一緒に開くし色が薄いしでなかなか絵にならない。それでもやっぱり庭で桜が咲くというのはいいものだ。この桜の木は家を建てるときに実家の庭から株分けでもらってきたもの。もう何十年も小路家の庭で咲いている桜だ。写真はエレファントカシマシの新曲『幸せよ、この指にとまれ』。ここ最近のエレカシの王道パターンと言えばいいのか。良い。 ◆しまった、大阪に行ったのに、お好み焼きもたこ焼きも食べていない。そういえば去年も。粉ものLOVEなのに。今度行けたら必ず食べようと心に誓った。 ◆帰りの伊丹空港からの飛行機が、小さいジェット機だった。搭乗口を出て地上を歩いて飛行機まで行ってタラップを昇って乗るような小さいの。飛行機が離着陸するあの場所を歩くのも、あんな小さい飛行機に乗るのも新婚旅行以来でなんか懐かしかった。飛行場のあの雰囲気は良いんだよねー。 ◆新婚旅行は(もう二十年も前だけど)ロスとサンフランシスコ。サンフランシスコは本当に雰囲気が良くてマジに住みたいと思ったっけ。 ◆実業之日本社さんから『ジェイ・ノベル』をいただきました。ありがとうございます。『coffee blues』連載中です。bluesはブルースではなくブルーズです。 5月18日(火) 日々 ◆晴れ。春めいた陽気。 ◆近くの公園にタンポポがざわーっと咲き始めてようやく春になった気がしてきた。強い風にも冷たいものは混じっていない。庭の桜もあっという間に散ってしまって、小さな桜色の花びらが玄関の周りに色をつけている。あぁ良かった、今年も春を感じることができた、とホッとする。そろそろ季節の巡る瞬間を味わえたことを感謝する年齢になってきたような気がする。来年の春を迎えられる保証はどこにもないのだから。写真は雑誌〈BRUTUS〉。今回の特集は〈ポップカルチャーの教科書〉。中とじには嬉しいBRUTUSの歴史が。BRUTUSが生まれて30年経ったそうだ。1980年。僕は19歳だった。音楽にしか興味がなかった少年から青年に変わろうとする時期に〈BRUTUS〉はポップカルチャーとは何か、カッコいいものとは何かということを教えてくれた。ファッション・映画・広告・文学・音楽・アート・サブカルチャー・etc.。生きる上ではそんなもの知らなくてもいい。充分に生きていける。でも僕は(地方都市とはいえ)その中に飛び込んで30年メシを喰って生きてきた。今もその渦中にいる。メシを喰えている。雑誌〈BRUTUS〉を創り上げた先達の皆さんに心から感謝している。本当に、心からそう思っている。たかが雑誌という人も多いだろう。でも、人生なんてそんなもんで簡単に変わるんだ。作家になった自分を語る上で欠かせない書物はたくさんある。江戸川乱歩、エラリィ・クイーン、片岡義男さん、矢作俊彦さん、アーウィン・ショー、デイモン・ラニアン。でも、決定的に影響を与えたのは小説ではなく〈雑誌〉の〈BRUTUS〉だった。 ◆集英社さんから『青春と読書』をいただきました。ありがとうございます。『フロム・ミー・トゥ・ユー 東京バンドワゴン 会うは同居の始めかな』後編が掲載されています。 5月19日(水) 日々 ◆晴れ。明日は雨だとか。 ◆北海道日本ハムは交流戦絶好調。セリーグ首位の強力打線巨人を連破。どうしようもなかった時期を通り過ぎてようやく昨季までの強い日ハムが戻ってきた。キーマンになったのは調子の悪い間もずっと打ち続けていた田中と、戻ってきた金子じゃないかな。1番と9番を打つ二人に挟まれたナインの間に安心感が生まれた。好調をキープしていた糸井と二岡がその間にいたのも要因。まぁこれでなんとかなりそうな雰囲気が戻ってきた。地道に借金を返していこう。写真はオリジナル・ラブの新譜〈THE BEST SELECTION OF Originak Love〉。年を経ても変わらない相変わらずのゴージャスな雰囲気が良い。 ◆どうしてこんなに他人を攻撃することが当たり前になってしまったのか。理不尽なことを当たり前のようにする人間が増えてきたので、それからあらかじめ自分を守るためなんだろうか。攻撃する隙があったらすかさずやっといて相手からポイントを奪おうとしているのか。違うんじゃないか。攻撃じゃない。その前に、理不尽なことを当たり前のように行う人間には「それは、おかしいです」とはっきり教えてあげようと思う。ただし、それで殺されるかもしれない時代だ。若者は遠慮してくれ。もう子育ても一段落した年寄りに任せてくれ。僕もそういう覚悟を持って毎日を生きようと思う。世の中を変えるのは、バカな政治家に一票を投じることじゃない。ひとりひとりが、どう毎日を生きるか、だと思う。 ◆日本出版販売さんから『新刊展望』、小学館さんから『きらら』をいただきました。ありがとうございます。 5月21日(金) 日々 ◆曇り。夜はまた少し肌寒い。 ◆たぶん僕は何事もなくても、あと20〜30年後ぐらいには死んでいる(いや明日にも死んでるかもしれないけどとりあえず平均寿命としてそれぐらいは)。そうなると、西暦2030年〜2040年になるわけだ。子供の頃の感覚からするとそれはとんでもない未来だ。間違いなく人類は火星とか金星辺りにも移住していた。月に行くことなんか海外旅行と同じぐらい当たり前。でも現状を考えるとそれは遠い遠い夢のような話だ。科学の進歩はそれほど早くはなかった。っていうか、人間は全然進歩していない。今の日本の政治家の有り様を見たら、かつてこの国を良くしようと政治に身を投じて志し半ばで死んでいった人たちはどう思うだろう。そんなことはまずないけれど、もしうちの息子のどちらかが「父さん、僕は革命家になるよ。今の政府を無血革命で倒して新しい国を作るよ」と言い出したならその背中をバン! と叩いて「やってこい!」と送りだすかもしれない。それぐらい、今の政治家たちはひどいと思う。あれだ、政治家全員さ、ダウンタウンの番組の罰ゲームのさ、〈ウソをついてはいけない国会議事堂24時間〉ってやつに参加させればいいんじゃないか。もう全員ケツ叩き連発。物騒なことを書きましたが、わたくし作家ですのであくまで高度な文学的比喩です。ええもちろん。 ◆写真は映画『クレイジー・ハート』のサントラ盤。カントリーソングとアメリカの風景がこんなにも心地よい。 5月25日(火) 日々 ◆雨。 ◆締切りが詰まっていて一人デスマーチ状態なので更新できていないけどここらでやっておかないと。サッカー日本代表はWC前の壮行試合、韓国に0-2で完敗。たぶんそれぐらいの結果にはなるかなぁと予想していたのでショックでもないし、そもそもこの時期にショックを受けているようじゃあどうしようもない。それが現状なのだから受け入れて本番前に少しでもチーム状態をよくしていくしかない。もうメンバーは決まっているんだから騒ぐなって感じです。それに、楽観的なのかもしれないけれど、日本代表は何故かアジアのチームとは相性が悪く、ヨーロッパのチームとやると実力以上のものを発揮することが往々にしてある。ま、WCの本番ではガチガチになってしまうのがほとんどなんですけどね。親善試合なんかではすごく良いサッカーをする率が高い(ように僕は思う)。何故かというと、やっぱり本場のヨーロッパを日本人はリスペクトしているんです。彼らに認められたいっていうのが潜在的にあると思うんです。先生に褒められたい生徒みたいに(あくまでも僕の印象ですよ)。でもアジアにはそうは思っていない。そこの土俵にまで行ってしまうんですね。相手に合わせてしまう。たぶん、WC本番前のイングランド戦、コートジボアール戦ではそこそこの戦いをしてくれると予想します。とにかく、もう船は港を離れてしまったんです。僕らにできることは、その航海の無事と良い旅であることを願って見守るしかないんですから。それと、WCは日本代表の戦いを観るだけじゃない。世界のサッカーの素晴らしいプレーを観ることにこそ楽しみがあるんだから。 5月27日(木) 日々 ◆晴れたり曇ったり。 ◆やばいやばいやばい絶対間に合わねぇ、という状況が続いているが、指慣らしに更新。WCを戦うサッカー日本代表、今回のメンバーで好きなタイプの選手は松井と本田、稲本に阿部、そして長友かな。そしてスイスへ向かったメンバーだけど、そんなに力のないメンバーではない。かっちりコンディションが整ってはまればベスト16であれば決して届かない目標ではないと思う。それにしてもスポーツ記事でまるでネガティブキャンペーンのように叩いてくるのはどうしてなのか。まぁスポーツ新聞に常識とか規範とか真っ当なものを望む方が無理って部分もあるのだろうけど。それにしてもWCへ向かう日本代表だよ? スポーツ記事だけじゃなくてサポーターもそうだけど何故ここぞとばかりに叩く? 別にもちあげろっていうんじゃない。事実を冷静に踏まえた上でエールを送るのがスポーツを愛する人間のしなければならないことではないのか。写真は日本を代表するミュージシャンが組んだ懐かしいフュージョングループ〈PARACHUTE〉。素晴らしい一枚だったなぁ。 ◆それにしても前にも書いたけど、サッカー日本代表はメンバー間で事前にきっちり話し合うという習慣はないのか? 必ず「話し合わなきゃならない」とか「話し合った」という記事がでるけどさ。サッカーの経験がないのでわからないけど、その都度その都度全員で攻撃の仕方とか守備の仕方を話し合い、その上で試合で臨機応変に対応できなきゃならないと、サッカー経験のない(草サッカーはあるけど)僕は思うんだけどね。 5月31日(月) 日々 ◆快晴。気持ちの良い日。 ◆死にそうなほど書いている日々が続いているのだけど、月の終わりに更新しておかないとまたできそうもないのでする。さてサッカー日本代表。ネガティブキャンペーンをしていたかのような報道は一気にイギリスとの親善試合で消えていったような気がする。まぁまだあるんだけどさ。予想通り守備的でかつイギリスのコンディションがそれほどでもなかったとはいえおもしろい試合をしてくれた。このシステムで本番も行くのかどうかはわからないけど、阿部(たぶん稲本も頭にあったと思う)をアンカーに置いたことで遠藤と長谷部が前に行けた。行けたけど、それがそれほど効果的に攻撃の波を作れなかった。慣れていないのとイギリスの圧力もあったのだろう。でも、最良かどうかはわからないけど、良い形を作れるシステムだったと思う。疑問点はまず今野。もちろんコンサ出身で大好きな選手なのだけど、何故使ったのかな? あそこは駒野でいいような気もする。それから大久保。好きだけど、あのシステムなら松井の方が良いのではないか。不安なのは遠藤とシュンスケのコンディション。使えないのなら使わない決断をできるのかな。次のコートジボアール戦はどのシステムで行くのか、また誰を使うのか。そして本番ではどう決断するのか。楽しみがどんどん増えていく。写真はジャック・ジョンソン〈TO THE SEA〉。彼の音楽が心地よい季節になってきたのが嬉しいなぁ。 ◆祥伝社さんから『小説NON』、PHPさんから『文蔵』、筑摩書房さんから『ちくま』をいただきました。ありがとうございます。 ◆コンサドーレ札幌は聖地厚別で3-1の勝利。高校生の三上を起用したことがあたって、先輩の古田が嬉しい初ゴールなど効果的に点を取れた。この調子を保ちかつ攻撃のレベルを上げられればかすかな希望も。