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7月2日(金) 日々
◆曇り後晴れ後曇り。蒸し暑い日。 ![]() ◆相変わらず書くことしかしていない毎日(サッカーを観る以外は)。それで毎日三度三度のご飯を食べられるというのは本当に幸せなことだと思う。ワールドカップですっかり話題にしていないけど(僕が)北海道日本ハムの快進撃は凄い。昨季の強い日ハムが完全に帰ってきたという感じだ。ピッチャーが五点取られてもまぁなんとかなるか、と思えるほど打撃陣の調子が上向いている。正直もう今季はAクラスになんとか入り込めばいいやと思っていたのだけど、この調子が続くのなら連続優勝を狙えるかもしれないという勢いだ。このまま進んでいただきたい。 ◆サッカー日本代表については語りたいけどまぁいいや。とにかくもう新しい日本代表がスタートするんだから、協会はしっかりと考えて、やっていただきたい。四年後をまた楽しみに毎日を生きようと思う。ブラジルに行きたいなー。 ◆写真は谷川俊太郎さん『ぼくはこうやって詩を書いてきた 谷川俊太郎、詩と人生を語る』(ナナロク社)。詩というものにはまったく縁のなかった僕だけど、中学のときから音楽にハマって歌詞はずっと書いていた。たしか28歳ぐらいまでは作詞作曲をやっていた。谷川俊太郎さんの詩と出会ったのも歌詞だった。小室等さんが歌った『お早うの朝』という歌だ。そのときに初めて「あぁ、全然違うんだ」と感じたのを覚えている。この本、サイン本を買ってしまいました。 ◆四年後のワールドカップまで、作家として喰っていけるように頑張らなきゃならない。四年後ってもう53歳か。うわー。まぁいい。それが終わったらまた四年後。そうやって地道に生きていこう。 7月4日(日)日々 ◆晴れ、一時雷雨。 ![]() ◆先日、ある方の僕の本の感想を読んで心底感心した。その人は平易な言葉とニュートラルな視点で今まで編集者さえ指摘しなかった根っこの部分をさらりと指摘していた。もしこの感想を眼の前で言われたら思わず握手を求めてしまっただろうと思うぐらいだった。何日か前に、日本代表を育てるのはサポーターの眼だと書いたけど、それと同じように芸人を育てるのも素人の眼だ。舞台に上がる芸人は、観客席のお客さんの反応に一喜一憂する。お客を喜ばせることが出来なければ自分の芸は未熟だと知る。逆にお客は、素晴らしい芸であれば大いにその芸人を贔屓にする。自分が贔屓にした芸人がどんどん人気になれば、自分の眼は確かだったと密かに自負する。その芸を見つめる素人の眼が確かであればあるほど、芸人は芸を磨くことができる。作家も、芸人みたいなものだ。ネットでは簡単に誰もが情報の発信者になれる。自分の見聞きしたものに対しての感想や意見を書ける。だとしたら、ネットに日々書き連ねられるたくさんの本の感想も作家を育てる糧になるはずだ。〈素人の覚悟と芸人の矜恃、素人の矜恃と芸人の覚悟〉。ネットに発信された感想は文字通り玉石混合だ。自分は玉になろうという姿勢が必要だと思う。それが、自分が贔屓にしている作家を育てるのだという思いを持つことは必要だと思う。自分の無知を晒したり欲求不満のはけ口にしているだけでは、もったいない。 ◆写真はイーグルスのメンバー、ジョー・ウォルシュの懐かしいアルバム〈But Seriously Folks〉。 ◆徳間書店さんから『本とも』をいただきました。ありがとうございます。 7月6日(火) 日々 ◆曇り。小雨も。 ![]() ◆バカみたいに暑かった6月末から今度は涼しくて曇りがちな蝦夷梅雨に。できればそろそろカラッと晴れ上がった夏の日差しがほしい。日本代表が戻ってきてすっかり落ち着いたように見えますがワールドカップはいよいよ準決勝決勝と続いていく。ドイツかなー。あの勢いが続けば。 ◆写真は『スペクトルマン』のDVDBOX。僕は1961年生まれでこの特撮ヒーローものを小学生のときに観ていた。テーマは〈公害〉。実は同時期の『帰ってきたウルトラマン』も〈公害〉をテーマにしていた。そう、僕らは〈公害世代〉と名付けられてもいいぐらいの環境で幼い日々を過ごして育ってきたのだ。北海道出身なのでさぞや大自然の中で、とイメージされるかもしれないがとんでもない。生まれた町は旭川市の製紙工場のお膝元〈パルプ町〉。眼の前が巨大な工場の社宅育ち。汚い廃液の川で魚を釣り、煙突の煙が立ちこめる空き地で三角ベースをやっていた。子守唄は二十四時間操業で動く工場の騒音だった。デビュー作で描いた時代だけど、いつか公害というものをキーワードにしたものも書いてみたい。 ◆メディアファクトリーさんから『ダ・ヴィンチ』、小学館さんから『STORY BOX』をいただきました。ありがとうございます。 7月8日(木) 日々 ◆曇り。 ![]() ◆少し陽差しも出たけど基本的には曇天。そろそろ蝦夷梅雨も抜けてほしいなぁと思う今日この頃。ワールドカップ準決勝のドイツはダメだったなぁ。まるで別のチームみたいだった。さぁ次はいよいよ決勝戦だ。祭りの終わりが近い。 ◆サッカー日本代表のこと。たぶん、今まで抱いていたコンプレックスが抜けたんじゃないかと思う。俺たちでも欧州サッカーや南米サッカーに守備で打ち勝つことができる。対等に戦えるという自信が植え付けられたんじゃないかと思う。それは今まで海外に挑戦した選手個人でなければ会得できなかった感覚が、そうじゃない選手にも実感として持てたんじゃないか。四年後のブラジル大会か楽しみだというのを、本当の意味で僕らサッカーファンも実感している。 ◆写真は雑誌『BRUTUS』。特集は『民芸とみやげもん』。こういうものの良さってやっぱりある程度年を取らないとアンテナに引っ掛かってこないんだよなぁ。 ◆ポプラ社さんから『asta*』、集英社さんから『すばる』をいただきました。ありがとうございます。 ◆ブレない、ってことは考えて出来ることじゃないと思うんだ。三つ子の魂百までっていうけど、本当だと思う。生まれ持った部分を大事にしてきた人だけが本当の意味でブレない心を維持できるんじゃないかと。拙著『うたうひと』の中に生徒を決して呼び捨てにしない先生のことを書いたけど、あれは僕の恩師の一人。その先生は何十年もの教員生活の中で決して生徒を呼び捨てにしなかった。だからめちゃくちゃ良い先生かというとそうでもなくて割りと普通なんだけど、その一点だけで、信頼はできたんだ。 7月10日(土) 日々 ◆曇り。パッとしない天気。 ![]() ◆藤田まことさんが亡くなられたことで中断していたらしい『必殺仕事人2010』が完成して放送があった。冒頭に、中村主水に捧ぐとあった。そうか、この先どれだけ〈必殺〉が続こうと、中村主水はもういない。加えて言うなら、梅安さんもいない。棺桶の錠もいない。その他にもたくさんの殺し屋たちが去っていってしまった。小学校五年生のときに始まった〈必殺シリーズ〉第一弾『必殺仕掛人』は僕を魅了した。何にそんなに魅かれたのかよくわからない。とにかく、憧れた。表と裏の顔を持つ殺し屋たちの生き様に胸を躍らせた。世の中、子供に見せちゃいけないものがあるらしい。子供の教育に悪いらしい。人が人を殺すなんてのはあってはならないことだ。ましてやお金で恨みを晴らすなんてのは、とんでもないことだ。子供の教育上よろしくないことこの上ない〈必殺シリーズ〉を、小学生の僕は毎週待ち焦がれて見ていた。大人になった今の僕は、自分で言うのもなんだが善人だ。社会性をきちんと保てる社会人だ。さて、世の中、いったい何が正しくて、何が悪いんでしょうね。主水さんに訊いても、「そんなのわかるもんかい」と言うんでしょうね。 ◆ジャニーズの殺し屋たちも大分こなれてきた。甘いところは端々に見られたものの、きちんと作られたドラマだったと思う。何より、中村主水への愛が見られた。それだけでオールドファンは喜んだ。 7月12日(月) 四年後! ◆大雨。 ![]() ◆FIFAワールドカップ2010が終わった。無敵艦隊スペインが初の王座に座った。とにかくも初めてづくしで大会は終わった。終わって振り返ると決勝戦のスペインは素晴らしかったと思う。とにかく自分たちのサッカーを信じて突き進むんだという気概が感じられた。残念ながらオランダはその波に呑まれたという感じだった。しかし、何度観てもワールドカップの1位と2位の価値の差は絶望的なぐらいに天と地ほどの差がある。敗者は2位という栄光に浸ることはできない。ただただ悔しさだけが残るのだろう。いつか、日本代表がその舞台に立てることを夢見よう。夢見るだけで、胸が踊る。それにしてもある解説者が言っていたけど、日本はベスト16に進んで、引き分けでベスト8には進めなかったけど、実質9位ぐらいじゃないかと。そういえばそうなのだ。負けてないのだ。そう考えるとすごい。日本代表はこのワールドカップを、9位(ぐらい)で終えることができたのだ。本当に自信を持っていいと思う。さて、また四年後の胸躍る舞台までJリーグを応援して過ごそう。新しい日本代表の姿に夢を見よう。 ◆祥伝社さんから『FeelLove』、角川書店さんから『野性時代』をいただきました。ありがとうございます。 ◆厚顔無恥、という言葉があるが、政治家はその言葉を知らないらしいな。教えてあげよう。厚顔無恥とは〈厚かましくて、恥知らずな様子。他人の迷惑など感じることもなく、全てにおいて自分の都合や思惑だけで行動すること〉。ほーら、君たちのことじゃないか。当てはまり過ぎて笑えるわ。 7月15日(木) 日々 ◆晴れ。久しぶりにいい天気。 ![]() ◆FIFAワールドカップ2010が終わった、けれども、実はU19女子代表ワールドカップがドイツで開幕している。なでしこジャパンの妹分、U19女子日本代表にはあの岩渕真奈が入っている。とにかくこの真奈ちゃんは今までの日本女子サッカーの歴史の中でもレベルが違う天才肌と言っても良い。彼女のドリブルやパスセンスはまったく目を瞠るものがあるのだ。そのU19の初戦はメキシコ。結果は3-3のドロー。ミスから3失点したものの、そこから盛り返したのはお見事。真奈ちゃんも素晴らしいシュートを見せた。残念ながらスカパー以外では放送はないのかもしれないけど、彼女たちの冒険を応援しよう。写真は懐かしい名盤。〈サイモンとガーファンクル〉の『明日に架ける橋』。名曲だ。 ◆各地で大雨の被害。お見舞い申し上げます。該当地域にお住まいの方、充分に気をつけてください。 ◆集英社さんから『小説すばる』をいただきました。今号には『東亰バンドワゴン』のスピンオフ『忘れものはなんですか』が掲載されています。 ◆世の中腹の立つことばっかりだ。嫌な事件ばっかりだ。無理が通って道理が引っ込む。でも、そんなものに囚われていてはダメなのだ。忘れろ。忘れちまえ。走って汗をかいてお風呂入ってさっぱりしてビールでも飲め。そしてごろんと寝ちまえばいい。明日は明日の風が吹く。 7月17日(土) 日々 ◆晴れ。気持ちの良い天気。 ![]() ◆夏の楽しみといえば、昼間に眠くなったときに、窓を開け放った座敷にごろんと寝転がってうとうとと昼寝をすることだ。むろん枕だけは押入れから出す。これが気持ち良い。とことん気持ち良い。日本人で良かったなぁと思うひとときだが、寝過ぎはいけないのよね。寝過ぎちゃうとだるだるになってしまうので、おおよそ15分程が望ましい。身体も痛くなるしね。実は今日も昼ご飯の後に寝た。今年の夏もできるだけこの座敷でうたた寝を愉しみたいものだ。写真はキマグレンの新譜なのだけどゴメン、実は聴いたことないんだ。これ、ジャケットの犬たちが可愛かったのでつい。 ◆ちょっと気になっていた漫画が2本あったので、それぞれの1巻目を買って読んでみた。2本ともアイデアは素晴らしい(画力も過不足なし)。まさに漫画ならではのアイデアなのだが、展開の仕方に難があるように思った。難というか、物語に躍動感が感じられないのだ。そのアイデアの箱の中で形づけようとしてしまった感じ(むろん自分のことは棚に上げての話)。惜しいなと思う。両方ともSFの傑作になるのではないかというアイデアなんだけど。2巻目はたぶん買わない。他山の石にしようと思う。 ◆小学館さんから『きらら』、集英社さんから『青春と読書』、日本出版販売さんから『新刊展望』、実業之日本社さんから『ジェイ・ノベル』をいただきました。ありがとうございます。 7月19日(月) 日々 ◆曇り。じめじめの日。 ![]() ◆自分のスケジューリングのまずさで(っていうか仕事受け過ぎだ俺)締切りが重なり過ぎてなおかつまるで進んでいなくて非常にマズイ事になっているので、たぶん、しばらくここの更新お休みます。もしこの日記を楽しみにしている方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。twitterの方では毎日何かとくだらないことをつぶやいていますので、そちらで生存確認をしていただければと思います。 ◆と、言いながらも気分転換とか、あるいは何か書きたいことができてポロッと更新するかもしれませんが。焦らず、しかし確実に執筆を進めるためにも名作『ショーシャンクの空に』でも思い出しながら頑張ります。いや締切りという名の牢獄に閉じこめられているとかいう喩えじゃないですからね。違いますって。 ◆ま、たぶん一週間もしたらなんかやきもきしちゃって更新していると思いますけど。 7月24日(土) 日々 ◆雨のち晴れ。 ![]() ◆やっぱり長年の習慣というのは恐ろしいもので四日も更新しないとかえって気になってしょうがない。なにせこの日記を14年も続けているんだからね。たいしたことは書いていないのに不思議なものだと思う。天候が心配された町内会の夏祭りは無事に開催。小学生たちの子供神輿も町を練り歩いていた。僕が住んでいるこの辺りは開拓された歴史こそ百年以上あるけれども、まったく新しい新興住宅街のため歴史ある商店街もお祭りも残念ながら何もない。小学校(百年以上の歴史がある)が中心になって行う町内会のこの夏祭りが唯一のものかもしれない。縁日の屋台も盆踊りも花火大会も全てが町内会の手作り。焼そばにチョコバナナに型抜きにヨーヨー釣りなどなどなど。夏はいいね。写真は80年代のフュージョンブームの頃に出た菊池ひみこさんのアルバム『ドント・ビー・ステュービッド』。 ◆祥伝社さんから『小説NON』、筑摩書房さんから『ちくま』をいただきました。ありがとうございます。『ちくま』では『話虫干 story debugger』をまだまだ連載中です。 ◆最近、twitterやWEBなどでミュージシャンの方と知人になる機会を得ることが増えてきた。日本のポップスシーンを作ってきた伊藤銀次さんやバービーボーイズのIMASAさん、黒沢秀樹さんやJUJUさんといずれもtwitterでフォローしていただいたりメールでやり取りさせていただいている。そして皆さん拙著を読んでくれているという。ミュージシャンを目指し挫折した男としては、なんだかもうミーハー根性丸出しで申し訳ないけど、嬉しくてしょうがない(^_^;)。頑張ろう。 7月25日(日) 日々 ◆晴れ。どっピーカン。 ![]() ◆夏祭りも無事終わって良かった良かった。思いっきり天気が良かったので小さい子供たちも喜んだでしょう。毎年最後に小さな花火大会をやるんだけど(20発ぐらい)、もう十メートルぐらい向こうで打ち上げるものだから近い近い。毎年火の粉が心配になる(^_^;)。 ◆読書というものが大好きになったのはポプラ社さんが出していた江戸川乱歩の少年探偵シリーズが原点。あれで本当に本が大好きになった。じゃあもうひとつの僕のベースになっている音楽はどうだろうと考えると、ギターを弾いてみたくなったのは中学生の頃で、きっかけは当時流行っていたフォークソングやロックだった。でも、それ以前に小さいころから音楽は好きだった。じゃあ何を聴いていたのかとなると、テレビの歌番組で聴いていた曲じゃないかと思う。いちばん古い記憶を辿ると『シャボン玉ホリデー』なんじゃないかと思う。あの番組でザ・ピーナッツが歌っていた『スターダスト』を始めとするジャズのスタンダードをずっと僕は記憶の底で覚えていたのだ。だから、ギターを覚えてフォークソングやニューミュージックやロックをひと回りした高校生の頃、ジャズやそこから派生したジャズフュージョンといったものにものすごく親近感を抱いた。写真もその頃によく聴いていた清水靖晃さんのアルバム『北京の秋』。とにかく名盤。今は再発されたCDが手に入るのでぜひ。 |
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